僕と私と不思議な問題 作:黄泉
初投稿になります、よろしくお願いします
早速急展開ですが、次回から本編です
「あと・・・少し・・・」
僕は木に引っかかった風船を取ろうと木に登ってる
下では風船が飛ばされてしまった女の子が待ってる
「取れた!・・おわっ!?」
取れた瞬間、油断して手を木から滑らせてしまった
ドスンッ
「!・・・・大丈夫・・?」
女の子が不安気に聞いてくる
「いてて・・大丈夫だよ」
実は言うと尻がとても痛い、でも恥ずかしいから言えない
「はい、これでいいかな?もう二度と飛ばされないようにね」
「ありがとう・・・!」
その女の子の小指に風船の紐を縛ってあげると、その女の子は笑顔で帰って行った
白く長い髪が夕日に照らされる
しかし、この辺りであんな子居たかな?見る限り同い年っぽかったけど・・
まぁいいや、僕も家に帰ろう
尻に着いた土を払い、ブレザーを取って帰った
あっ自己紹介遅れたね、ハーイ、僕は吉井明久、健全な男子生徒、Fクラスで観察処分者、馬鹿の代名詞だね
友達は居ることは居る、悪友だが・・
何でFクラスになったかと言うと、同じ教室でテストを受けていた女の子を助けようとしたからだ
女の子の名は、姫路瑞希
まぁ途中退席で0点扱い、途中退席していなくてもE・・・いや、どちらにせよFクラスだっただろう・・
Fクラス・・最悪の設備だった・・
そんな教室とも今日でお別れ、と思いたい
今日で三学期が終わったのだ
思い返せば色々あった・・
姫路さんと美波にはお仕置きと言う名の暴力を毎日のように振られ、FFF団には異端者として追いかけられ、ムッツリーニのお陰で・・いやお陰様でお金が飛んでいく日々
雄二にはボロ雑巾のように扱われ、秀吉は相変わらず可愛い、花火で学校吹っ飛ばしたり、プールを血のプールにしたり・・
あれ、思い返しても良い思い出無いや・・
そんなこんなで家に着いてしまった、僕は一人暮らしをしている、ホントギリギリの食生活
「えーっと・・・どうしようか」
姉さんこと、吉井玲が置いて行った教科書やらドリルやらの塔を見る
姉さんとの約束は・・
『三学期、良い成績では無かったら姉さんも一緒に暮らします』
ヤバイ・・これは本当にヤバイ・・
何とか回避しないと・・
そう思い、一番上になっていた数学のドリルを取った
本の少し、パラパラ捲る程度にしようと思った
ふと、止まったページのある問題に目が行った
つい先日、テストに出た問題だ、答えは教えてもらったが解き方は分からなかった
どうやってやるんだろう・・・
考えても無理だと分かってる癖に、僕は鞄から筆記用具を取り出し、教科書の塔から数学を取り出した
この問題だけ・・この問題だけ・・
んっと、よし
初めてノート一冊埋まってしまった、自分でも信じられないし前代未聞の事だ
やってる間についハマってしまって、他の教科もやってしまった
気がつくと22時を回っていた、帰ってきたのは18時半
ゲーム以上のハマりようだ・・お腹も鳴り、夕飯に移った
『明久ー!遊ぼうぜー!』
日が変わって休みに入ったある日、雄二達が遊びに誘ってきた
『秀吉と土屋、翔子達や姫路達も来るんだが・・「ごめん、僕やってる事あるから無理」おっ、おうそうか、すまんな』
休みに入る前の山積みだった塔を見るともう半分になっていた、ゲームは全て売り、食費に移した
遊びよりも勉強を取るなんて僕らしくない、いや、逆に考えるんだ、元々こういう奴だったのだと
休みの間、鉄人こと西村先生にお願いして家庭教師になってもらった
その時の言葉を聞いた先生はやはりビックリしていた
だが喜んで引き受けてくれたので良かった
この分じゃBクラス・・いや、Aクラスも夢じゃ無いかもしれない・・
でも僕をこんなになるまで動かしたこの問題って・・
僕はもう一度、数学のドリルを開き解いてみた
始めは分からなかった問題でも、今は見るだけで解けるようになってしまった、これも姉さんのお陰かな、あとで礼を言っておこう・・
休みの後半、塔が全て片付いていた、衝動が抑えられなくなり、書店で新たなドリル等を買ってきた
遊びの誘いは何度か来たが、その内数回行ったのみ、後は勉強の毎日 皆には内緒で勉強をしていた
後は本番のみ・・かな、そんな事を考えながら新たなドリルを開いた
休みが終わり、とうとう振り分け試験の日になった
周りを見渡すとFクラスの人は居なかった
凄い、スラスラと解けてしまう!
運だけに頼っていた僕は・・・うん、忘れよう
あれは黒歴史だ・・
せめて姫路さんや美波、FFF団から逃れられるだけでもいい・・最後だけは良い学園生活を送りたい・・
僕に残されたのは結果だ、その結果により僕の生活が変わる
たった数週間勉強しただけだけど・・結構解けたと思う
どうだったでしょうか?
次回は振り分け試験結果と新たなクラスです
ご感想お待ちしています