風が気持ちいい。
あ、後で風呂に入らねば。
帰るために船に乗る。
2日ほどでカントーに戻れるらしい。
デッキで風に吹かれながら思う。
帰るの面倒くさいと。
ジャッジマンというのは資格だ。
種類は2種。国際審判員と地方審判員だ。
国際審判員は名前の通りどこの地方でもジャッジマンとしてバトルの審判をすることが出来る。
地方審判員は試験を受けて合格した地方のみでジャッジが出来る。
この2つは取得の難易度が高いが国際審判員は更に合格率が低い。
知識や判断力に加えその人の人間性が審査されるからだ。
瞬間的な判断力、日々発見されるポケモンに対する最新の知識が求められる。
更に合格してもその後3年に1度のペースで更新がポケモンリーグで行われる。
更新では筆記試験と実技試験が行われ規定値に点数が達しなければ資格は剥奪される。
剥奪されたとしても国際審判員は合格と同時に地方審判員の資格も手に入れるので地方審判員としてやっていく人もいる。
あ、地方審判員は更新が必要ないのだ。1度手に入れてしまえば死ぬまで使える。
ポケモンリーグ本部広報課所属上級職員ラズ
ちなみに国際審判員の資格を持っている。
自分の肩書きである。
相方は同じ職、階級のライムである。
こっちはポケモンアドバイザー準1級を持っている。2ヶ月後に1級を受験するらしい。
見た目チャラ男だがキチンとしているのだ。
ジムリーダーや四天王が実力主義に対してリーグ職員はある程度の経歴と実力を求められる。
妙な人間を雇うわけにはいかないから面接試験が厳しい。
ちなみに自分とライムは14歳まで旅をしてタマムシ大学に入学。主席というほどでは無いがそこそこ上の方で卒業という経歴がある。
もしや自分達はエリートなのでは?
資格はそれぞれ大学在籍中に取得した。
教授に相談したら講習会を勧めてくれたのだ。
自分も猛勉強したが教授が勧めてくれた講習のおかげでもあるだろう。
ありがとうございました。
なぜ突然資格のことを思い出したかというと資格更新のための試験が3日後にあるからである。
カントーに帰ったら半日後には試験である。
やだ。逃げたい。
しかし今の職業に就けているのはこの資格がある事が有利に働いていたのは間違いない。継続して資格が使えるように受けに行くしかないのだ。
リーグ職員なんて人気職業倍率が高いのだ。
公的な機関の人間になるので収入はある程度安定しているし、休みもきちんとある。
しかし上級職員は人数が少ない。具体的に言えと言われるとどの部署にも上級職員は最低3人配属する事が決められているのだが広報課は自分とライムの2人である。
更に言ってしまえば広報課と名付けられているがやっていることはポケモンリーグ主催のイベントの企画、運営及びそれらの宣伝である。
くっそ俺達が優秀過ぎたばかりに!
この課は俺とライム、そしてたまに他の課の人が連絡で来るだけで実質2人である。部下はいない
おのれ人手不足!
上級職員の雇用条件厳しすぎんだよどうにかしないとやばいぞ上司ィ!新しい人入れろよなぁ!
(広報課の仕事がイベントの企画、運営と言ったが運営は基本他の課に丸投げしている。現地で予定の確認や機材の手配などの準備が彼等の仕事だ。)
ぱちん、と音がした。
飛んでいた意識を戻すとゲコガシラと船の作る水しぶきが目に入った。
ゲコガシラはあわを作っては飛ばしている。
あ、ちょっと水しぶきに虹出来てる。
ゾロアは潮風で毛並みがゴワゴワするのを嫌がったのでライムに預けてある。今頃ロコンと部屋で遊んでいるだろう。
リザードンはボールの中。
あれゲコガシラといたライチュウは…?
「ラーイ!」
手にあるのはスニーカーを模した…
え、
なんであいつおれのさいふもってんの?
しかもサイコソーダ買ってるし。
ゲコガシラも呆れてるじゃんか。
「ゲコガシラ、したでなめる」
「ゲコッ」「ラ、ラーイー!」
まぁいいか。
※地方審判員
ジャッジマンならみんな持ってる。
※国際審判員
ポケモンリーグのジャッジマンはみんな持ってる
※ポケモンアドバイザー準1級
ポケモンの育成に口出しする人です。
ポケモンセンターに不定期で来て悩めるトレーナーに的確なアドバイスをする。
こっちも筆記と実技試験があるが実技試験は口頭で出される問題に対して適切なアドバイスをする。という実践形式である。相手への対応の仕方を見られる。
※就職に有利
国際審判員なら2点アドバイザー準1級なら1点加算されるらしい。(適当)
※ライチュウ
♂である。食いしん坊。おくびょう。よくやらかす。やわらかい。
※ゲコガシラ
同じく♂。まじめ。苦労してらっしゃる。なめらか。
※ゾロア
♂。うっかりや。よくドジる。かわいい。ふかふか。
※リザードン
♂。さみしがりやさん。いかついのにね。ごつごつしてる。
※上司ィ
この人はこの人で忙しい。年末は地獄。