くあっと口をあけてあくび
甥がポケモントレーナーになるらしい。
ジョウトの実家から歩いて10分位の所に住んでいる甥だ。
何故唐突にこの話を始めたのかというと母にお使いを頼まれたからである。
ジョウト地方への出張はよほど遠くなければ実家に泊まっている。
今回はイベントの打ち合わせにコガネシティに行った。珍しくライムとは別行動である。
"ついでにデパートで役立つ何かホロム君に買って行ってあげて。お金あげるから"
母の言葉である。
甥の名はホロム。来週旅に出るそうだ。
個人的にはデパートで買えるものよりもヒールボールとかネットボールの方が嬉しいのでお金はそのまま貰って分布調査の為に買いだめしていたボールを押しつけようと決めた。
あとキズぐすりも押しつけようかな。
ホロム君とはとある約束がある。
最初のポケモンを渡して欲しいと言われたのだ。
なので今ホロム君に渡そうとしているのは
ポケモンLv.5
キズぐすり×10
ボール×10
である。
メインはポケモン。他はおまけのつもりである。
本人はスクールに通っているので細かい指導はいらないと思うのでポケモンと道具を渡したら帰るつもりである。
集合場所はコガネシティのグローバルトレードステーション前の広場である。
そしてリザードンに送ってもらい現在預かり屋さん前。とあるポケモンを預けている。
「おじさん!」
「オジサン言うなまだイケイケだわ」
ゾロアがホロム君の足下にじゃれつく。
ふむ、黒髪ショタとゾロアの組み合わせって良いな。
おにーさんと呼びなさいとため息をつきながらモンスターボールとラッピングした箱を手に持つ。
「そっちの箱は?」
「俺が買いだめしてたやつ。ちゃんと使えるのでありがたく使えよ」
「またボール買いだめしていたの?」
「セールの時に買った方が良いんだよキズぐすりとかスプレーと違って使用期限ないしな」
「お給料そこそこ高くなかったっけ?」
「節約できる所は節約はするべきさ」
「ふーん…え、クイックボール10個?良いの?」
「気にすんな。ボール類は常に50はストックしてあるから」
そしてお待ちかね、ポケモン
「まって!当ててみせるからまって!」
「待とう」
「うーん…ジョウト地方で発見されていないね?」
「おぉ、当たり」
「んー…0.5メートル以上?」
「以下」
「タマゴグループは?」
「何でそこでタマゴグループ?人型…だっけ?」
「悪タイプ!」
「まぁ俺が悪タイプ好きだしな、正解」
「ニューラ?」
「おっと惜しいな、一応発見はジョウトだぞニューラ。後グループは陸上だ」
「ぶっちゃけタマゴグループは適当に言ってみただけで覚えてないって!」
「おっ?答え合わせしちゃいます?」
「くやしみ…お願いします…」
「ほいさ。出ておいで!」
プレミアムボールを投げる。出てきたのは…
「ヤミヤミッ!」
「見たこと無いポケモンだ…」
「だろうな、主にホウエン地方に生息しているヤミラミだ。タイプはあく・ゴースト。かくとう/エスパー/ノーマルタイプの技が効かないが1部のノーマルタイプの使う技が効果抜群だったりする」
「体に付いてるの宝石?」
「洞窟の奥にひっそりと暮らしながら掘った宝石食べたりしてる内に体の1部が宝石になっていったらしい」
「えっ宝石食べるの?」
「俺のオススメは固めのきのみゼリーな。見た目似てるから」
「えぇ…宝石とだいぶ違うでしょ…」
俺が前に預かったやつはだまされてくれたんだが
「ヤミラミーほれほれゼリーやでー」
「えぇ…」
出掛ける前に作ってきたゼリーを投げる。
固め…かなり固めのゼリーだ。
正直言ってパンの方が柔らかい。
「ヤミー!」
「食いついた!」
「だいぶ固めに作った。1個食べる?」
「じゃあ…1つ…うわっかたいな!」
「食えない訳では無い…やっぱ固いなゾロアー食べるー?」
「他に押しつけないで自分で食べなよ…味は普通に美味しいね」
「ラムの実」
「そりゃ美味しいね」
「じゃあそろそろ行くな」
「うん、ポケモンありがとう」
「長く付き合っていくんだから仲良くしろよ」
「もちろん」「ヤミッ!」
「ゾロア行くぞー、またな」
「旅の途中であったらよろしくね」
「正面切って叩き潰してやるよ」
「怖っ…じゃーね」
「おーう」
コガネシティを歩いて進む。
聞きたいラジオの時間までにポケモンセンターに行きたいな。
※グローバルトレードステーション(GTS)
世界中の人とポケモンを通信交換できる施設/システム。HGSSではコガネシティにある。
※発見場所
初めて出現したシリーズの地方で進化前が発見されたことにしてます。
例)ニャース→カントー アローラニャース→アローラ トゲピー→ジョウト トゲキッス→人の目で発見されたのはシンオウだがカントーにも生息はしている
※プレミアムボール
ボールを10個単位で買った証
※回復道具の使用期限
薬品っぽいしありそうだなと
※キレキレのおじさん
実は今回時計やタイピンなどスーツの時に付けているキラキラした物は付けていなかった。いつもならロズレイドの手の花束をモチーフにしたタイピンを使っている。ポケモン図鑑作成に関わっていた時期があるのでポケモンにはちょっと詳しい。
※黒髪ショタ
ホロム君。少しぶかっとしたニットとぴっちりとしたジーンズにリュックの10歳2ヶ月。アクティブな本の虫。
※1部のノーマルタイプ
フェアリー技