次回は明日の夜にでも投稿します
ギリギリのところで起動したアルカナだが実際パイロットが動かせるタイミングなどなかった。
しかし横に転がり込みセフィロトのサーベルを避けた
「……生きてる…のか…?」
俺が動かした訳じゃない。機体が勝手に動いたのだ
「…あ、2人とも大丈夫か!?」
ちゃんとシートベルトで固定されてる俺は兎も角横ちゃんと固定されない助手席の2人は横に転がり込んだ時に頭などぶつけてるかもしれないというやな予感が浮かんだ
「へい、ご主人余所見してる余裕あるのかい?」
またどこからが声がする
「……その通りだな、とりあえず今は何とかしないと…」
??????
「え?誰?」
「ほら、来るよ!」
セフィロトは両手をサーベルに変え真っ直ぐ突っ込んできた。
「真っ直ぐ来るなら!」
ギリギリの所で上を全力に飛んだ。
凄まじいGが体を襲った
「ぐぅぅぅぅ!?なんだこれ!?飛びすぎだろ!」
「そりゃ新型のほぼワンオフ機だからね。量産型より全部上に決まってるじゃん」
ワンオフ機がなんでここに!?
「……とりあえず誰だかわからないけど協力してくれないか?」
「協力もクソもないね。プレアデスが壊れたら僕もおじゃんだからね」
「なら話は簡単だ、全力で逃げればアレを巻ける事はできるか?」
「逃がしてくれるなら逃げれるけど無理そうだね」
セフィロトは腕を元に戻し腕からエネルギー砲を撃ってきた。
エネルギー弾は機体の横にあるスラスターを吹き避けた
「武器は何がある?」
凄まじいGに耐えながら謎の声に尋ねてみる。
「使えるのはビームサーベルぐらいだね」
ビームサーベル!?ビーム兵器ってまだ出力の関係でまだ実用化されてないはずなんじゃ……
「スロットの場所は」
「一番」
コントロールから一番スロットの武器を取り出した
パックパックから白い突起を柄としてビームサーベルが発生した。
「これなら…」
しかしセフィロトはエネルギー弾を一発一発の威力を下げることで連射が早くなっており近づけない
「……ザッザザザザ…おい!そこの見知らぬ機体…聞こえるか?」
気づくと自衛隊の所有しているアルカナ「フェンリル」の隊長仕様がオープンチャンネルでこっちを呼びかけているようだ。しかし通信しながら戦闘できる気が一切しない。
「こっちで出るから繋いじゃって」
「なら有難く……よろしくっ!」
再び避けるためにひたすら機体を回避行動をする。
気にしてる余裕がないため謎の声にオープンチャンネルの方は任せた。
「…そちらの所属不明機に告げる。日本陸上自衛隊特殊装備59部隊の隊長山原准将だ。その機体は日本のものでは無いな?ここは日本領域だ。直ちに日本領域からの撤退もしくはここで拘束を受けてもらおう」
「……君って日本人?」
「他になんに見える!」
ひたすら機体をビルの影に隠しながら動き回っている。
「あーあー聞こえてますか?そちらの要求は飲めません。まずこの機体は日本製でこの惨状のせいで乗ってしまったただの学生です。そしてここからこの機体が撤退してあなた達が勝てるとは1ミリも思えません。以上2つの事から拘束は受け入れることは出来ません」
「ならその機体なら残りを倒せるというのか?」
残りと言っても最初と比べれば数は激減しているがそれでも多くそれに比べてしまうと自衛隊の方の機体も避難する時に見たより明らかに数が減ってるように見えた。
「少なくても自衛隊の死人は減ります。ま、そっちが手を貸してくれるならと着きますが」
「いいだろう手を貸そう」
「ちょっと!?隊長!!」
明らかに予想外の答えだったのだろう部下が声を上げたが隊長と呼ばれた人に一睨みされこれ以上声を荒らげることはしなかった。
「部下が失礼をした。こっちは何をすればいい?」
「…この機体を目の敵にしてる奴を近距離なら一撃で倒せる武装があります。注意だけを引いてください。あとはこっちで全力を尽くします」
「了解した、タイミングはこっちの準備が終わった後なら任せる」
「……さて、あれが噂の4号機か…奈良聞こえるか?ラインを貼ってる真壁と広長をこっちに寄こしてくれ」
「宜しかったのでしょうか?上からは確保の命令が出ていましたが…」
「知らん知らん、国民を守るのは俺達の義務だが奴らが来ちまった以上多分国家総動員が始まる。なら少しでも経験積ませて生きる事を覚えさせた方が俺の降格ぐらいで済むなら十分だ。それに噂通りなら捕獲なぞしたら面倒な事になるしな」
「…全く貴方はそういう人でしたね。……聞こえたな?真壁、広長あの機体の援護を任すぞ。あとあの機体は破壊させるなよ?」
「へーい了解しましたー」
「了解しました」
軽いノリで答えた真壁と生真面目な感じで答えた広長は4号機と呼ばれた機体の近くに飛んでいった。
遮蔽物を使いながら距離を離した事により機体を見失ったセフィロトは我武者羅にビーム砲を撃っているのを見ながら見つかってないことに安堵した光希だがこっちを掠めた事により小さなパニック状態になってしまった。
「こんな状況どうなってるんだよ!こいつ1機でどうにかなるのかよ!?」
「なるよ、この絶望的な状況でもこの機体なら…プレアデスなら全部ひっくり返せるよ」
「確かにこいつのスペックは凄い!でもそんなの乗りこなせるパイロットがいないと意味が無いだろ!」
「そんな事ない。だってその機体は……あーまだ情報開示されてないから言えないのか……とりあえず落ち着け神原光希。この機体に乗ったのは君が選んだんだろ?この2人を守る為なら最悪戦闘もやると決めてたんだろ?なら後ろを見てみろよ」
2人の声は機体が起動した時以降聞いてないし戦闘中だった為無事かどうかを確認すらしていなかった
……いや、違う
怖いのだ、2人を守る為と腹を括ってるのに俺のせいで傷を負わせてしまったのでは無いのか?その確認をするのが怖かったのだ
「ほら、見てみろよ神原光希。現状を確認してみろよどうせ気づいてるんだろ?」
俺は恐る恐る後ろを見てみる。
ピクリとも動いてない2人が見えた
「」
息が止まる。
何も考えれない。助ける為に乗ったのに自分がまた傷つけてしまった
また俺は…
「おい!神原光希!分かるか?お前がどれだけ早く奴らを倒せるかどうかでその2人が助かるか決まるんだ!!まだ終わってねぇんだよ!」
こわいこわいこわいまたうしなうのがこわい
何を失う?また失う?
「このまま逃げてもいい。実際逃げて病院に駆け込んでもいいだろ。でも今そんなことしたらあいつが追いかけてくるのがわかるな?ならわかるだろ?」
失いたくないだから奴を倒す。自分の気持ちを通すために。少し落ち着いた
「……アンタ煽動するの美味いな。乗ってやるよ」
「ならちゃんと動いてもらうからな?」
覚悟を決めろじゃないと失う。失わせたくないからこれに乗ったんだ。
「お取り込み中失礼、援護しに来やした」
フェンリルが2機近づいてきていた。
「とりあえずビームをバカスカ撃ってる奴に2方向から攻撃してほしい。ヘイトがそっちに向いたらこっちが突っ込みます。残りも同じように潰す」
「簡単そうだけどそっちの負担がデカくない?」
「こいつの装甲ならビルに当たってるダメージ的に受けてもダメージはほぼないから大丈夫です」
「他に私達がやらねければならないことは?」
「そいつを倒したら適当な所で戦闘から離脱します。その際にこの機体の回収をお願いします」
「……お前はどっち側なんだ?自衛隊側なのか?」
「いえ、製造元の移行ですね。……情報開示できる情報は開示しておきます」
「……こいつは厄介な命令系統に組み込まれたな…
了解しました。…真壁!行くぞ!当たるなよ?」
「了解ー!」
2機のフェンリルが低空飛行で高速で突貫していた
「さて、こっちも突っ込むタイミング掴むから腹括りな」
「………わかってるさ!」
2機のフェンリルが巧みな動きで包囲しながら攻撃している。…
「まだ、まだ……….今!」
その言葉に走らされるようにスラスター、ビームの出力を最大にしセフィロトに突っ込んだ。
距離が肉薄するにつれて恐怖が湧いてきた。もし運悪く撃墜されたら、もし攻撃が届かなかったら、もし、もしと悪い事ばかり浮かんでしまったがそれを押隠すように叫んだ
「うぉぉぉぉぉぉ!!!とどけぇぇぇぇ!」
ビームの刃がセフィロトを真っ二つにした。その瞬間セフィロトの残っていたエネルギーが爆発した