サーナイトアイ、後から聞くとあのオールマイトの唯一の元サイドキック。そして個性は予知。
それほどの有名人なら道理で聞いたことが有ると思ったわけだ。
そんなサーナイトアイから出されたアドバイスは緑谷くんは地力上げ、私はサポート科らしく物の開発。私へのアドバイスがやらされた模擬戦に関係ない。まぁ私はサポート科だから真っ当な意見なんだが……。
アドバイスは貰ったがインターン中は何も物は作れない。
今は仕方ないとグラントリノから頼まれ学校から持って来たモノを緑谷くんに使って貰い、地力上げに協力しつつ新しく何か作る時の参考にすることにした。
先ずひとつ目はトレーニングに必要不可欠なモノ。
「神像くん、これって付けて安全なの?トレーニングに使うのに最適だって言ってたけど」
「何をそんなに警戒してるんだ緑谷くん」
あぁ体育祭で接点のあった言動がマッドな発目嬢辺りを思い出してか。私は同じサポート科とはいえ発目嬢と違う。爆発するようなモノを人に渡さない。
「ただの重しリストバンドみたいなモノだ」
やっぱり修行と言えば重さ付加アイテム。
「なら付けても大丈夫かな。疑ってごめん…」
「発目嬢を思い出したんだろう。警戒するのも仕方ない」
「あ、アハハ(発目さんとか関係ないんだけど)……そう言えば重さってどれぐらいになるの」
緑谷くんが付けながら聞いてきた。
「緑谷くんの体重の二倍ぐらいだな」
「ぐへぇああ!!?」
二つ目、グラントリノとの模擬戦で緑谷くんが素手で戦ってる事が気になった。普通に考えて戦闘だと獲物を持った方が有利のはず。武器の扱いが上手くなるのも地力のひとつだろう。
と言うことで渡した。
「これって……棒?」
「うむ、伸び縮みする頑丈な棒だな」
まぁアレだ如意棒……あんな無茶苦茶に伸びたりはしないが折り畳み式の要領でソコソコ伸びる。
「……単純だけど結構便利そう」
「リーチの長い棒か。体の出来ていない今の小僧にはちょうど良い武器かもな」
「ああ特訓には此方を使った方がいい」
「同じ棒だよね?」
「まぁ見掛けは同じだが、あ」
説明する前に緑谷くんが手に持った。
「頑丈さと重さが10倍ほど違うから気を付けた方がいい」
グキィ
三つ目、
「盾だね」
「盾だな」
「普通に盾だ」
なんでどのヒーローも盾を持ってないんだと言う疑問から、キャンプテン米国風の盾。
「緑谷くんは怪我しやすいイメージがあるから是非とも使ってくれ」
「………………うん」
「さっき2回怪我させたのお前さんの発明品な気がするんだがな……」
山吹色の武道着。
「道着ぽいけど、この服はどんな機能が」
「ズボンだけは破れない」
「え?」
「ズボンだけは破れない」(真顔)
特に意味はないオマケだ。
4つ渡して道着以外は使ってくれた。
道着が一番苦労したんだが……
それからインターン?日目、緑谷くんが緑に光る界王拳みたいな身体能力底上げ技を身に付けた。この界王拳擬きと棒と盾を使いこなしてグラントリノと真っ向から戦い中々様になっている。………訓練の見学しか出来ずに暇だ。他には手持ちの材料で棒と盾の簡単な改良しかやることがない。
「だいぶ動けるように成ったな…………そろそろ十分か。よしデク!特訓は終了して外に出てヒーローらしい仕事をするぞ!」
「は、はい」
緑谷くんは棒と盾を装備した。
「ん?デクはその棒と盾を持っていくのか」
「はい」
私は無言で緑谷くんを見る。
「…………」
「………………」
私は無言で山吹色の武道着や色々な装備を持って緑谷くんを見る。
「……棒と盾だけでいいんだな?」
「はい!!」
ボクは神像くんの無言の圧力を必死に無視。いよいよヒーローとしての仕事を本格的に体験する。
あ、行くならその前に……ずっと付けてた方が修行には成るけど、もしもの時もあるかもしれないしゴトン、ゴトンと取り付けられた重しを外していった。
あぁ身体軽いなぁ。
ヒーローを体験できる喜びより、何より神像くんの重量装備から解放された喜びが大きいのが……。
普通、重しって軽くて五キロとか其ぐらいじゃない。体重の二倍ってないよね。マトモに動けなくて必死になって動こうとしてたらフルカウルを習得出来たんだけど……なにか習得方法を間違ってる気がする。
神像くんがまだ見てくる。自分の作ったモノをそんなに試して貰いたいんだ……。
数日インターンで付き合ってわかったことがある。神像くんがあれだけの力があってヒーロー科に入らない理由が良くわかった。ヒーロー科が良いとか悪いとか関係なくサポート科が良いんだね……モノを作るのが好きなんだね。神像くんが帰ったら作ろうとしてるモノを色々と聞かされて良くわかったよ……パワーローダー先生に通報しとこう。
別に神像くんの作品は悪くないのもあるよ。棒とか盾とかもまだまだオールマイトみたいに強くないボクには頼りになる装備だし。ずっと使いたい気もするよ。今のままならね。……………改良でサラッと薬品とか仕込んでたりするの勘弁して!非殺なら何しても良いって訳じゃないからね!?棒の先から消化液みたいなのがジュワッ!って出てきたりしたらダメなんだよ!
今の棒と盾は軽くて丈夫なだけ、余計な機能が無いって素晴らしいよね。
そう言えば、発目さんの所は大丈夫だろうかな。
「それで神像、お前さんは……此処で待っていても良いがどうする」
え、神像くん来なくても良いの?
「今回のインターン、現場で直に見てヒーローに必要なモノを探すのがサポート科の参加理由なので、勿論参加させてもらいますよ…」
やっぱり神像くんも来るんだ……来たときみたいにまた神像くんの事で周りの人が騒ぎそうだけど、大丈夫かな
「あー本当に良いのか参加で?騒がれて迷惑してたとか言ってたろ。」
グラントリも気遣ってるのかな。
「そう、ですね。騒がれそうですね……インターンに参加してヒーロー科に入ってると勘違いされると面倒でもある……そうなるとアレを使うか……良い機会か」
神像くんは何か葛藤していた。
「見られては面倒なので変装してきます。ちょうど良いモノがあるので……」
突然こういった。
「は?」
「え、変装?」
神像くんが荷物置き場に使わせて貰ってる所に向かった。
「止める間もなく動くなよ……おいデクよ、変装ってアイツどんな変装をする気なんだ」
「ボクも知りません………神像くん衣装とか持ってきてましたがボク用のでしたし、サイズが合いませんし。自分用にも何か持ってきてたんでしょうか」
「アイツ用ね……変なのじゃなきゃ良いんだが」
「イヤな予感がしますよね」
グラントリノと二人で警戒した。
それはこの数日、休憩してる時に神像くんがヤバ気なモノを作ろうとしてるの散々に聞かされてたら……
神像くんが戻ってきた。
どんな変装を…………うわぁ。
ボクよりヒーローに見える赤いマント付きの服に、突起に口元だけ出てるヘルメット。その、なんというか、………センスが古い。
後、体の殆ど隠れてるけど……はみ出てるみたいだし正体バレるんじゃ。彼に指摘しようと思った。
思ったんだけど……
「私は悪は絶対に許さない!正義の味方!!グレーーートサイヤマーーン!参上!!
なんちゃって」
うわぁぁ
「「……」」
何だろう。この胸に来る痛々しい感覚は。
年齢を知った後にプッシーキャッツの名乗りを見た後のような
「と言うことで、インターン中の私は正義の味方、グレートサイヤマンだよろしく!どうだ格好いいだろう」
「「……ノーコメントで」」
ボクとグラントリノは御互い目を会わせてからこう言った。なんで満足そうに頷いてるの?
それから外に出ようとすると、じんぞ、グレートサイヤマンも後について……くと思ったら先頭に立った。
「では、パトロールに行こうか!」
異様にヤル気に満ちてた。
ボクのヤル気は若干落ちた。
そんな服まで用意してるし……神像くん、本当はヒーローになりたいんじゃ?
グレートサイヤマンとかノリノリで名乗ってたし。グレートはわかるけど、サイヤ、マンって何処から?サイヤ……セイヤ、ソイヤっさ?なんだろう。サイヤって。
「おい、デク……あれ大丈夫か」
「……」
大丈夫と言えなかった。ズンズンと前を歩く神像くんの姿に此れからの多大な不安を感じた。
アレ振り向いた。
「あぁそうだ緑谷く、いやデクとグラントリノ、この格好の二人の分もあるが……どうだろう」
「「結構だ(です)」」
高校一年、ドラゴンボール……やっぱりグレートサイヤマンですよね。なお、原作に忠実に作られてるので、色々とはみ出してます。
初期悟空みたいにデクくん小柄でリーチが無さすぎるので、武器がある方が良いと思うんですが……他の二次作品では武器とか持たせるのあまり見たことが、ヒーローアカデミアって、武器とかダメなんです?