『騎馬戦スタート!同時に全チームは1000万ポイントを狙う!しかし1000万ポイントゲットを阻むのに現れたチビっ子集団!戸惑い警戒し止まった全チーム!……って!こんな実況やってられるか!!有れって神像の子供なのか!?テレビ放送されてるのに公開出産とかふざけんな!?』
『……もういい加減にしろよアイツ』
「「きぃ!!」」
「うわぁ本当に神像くん子供産んじゃったよ」
「正直冗談だと思ってた……」
『なんだ!なんだ!神像チームも戸惑ってるのか!お前らリーダーのやらかしを止めてくれよ!』
『いや緑谷チームだからな?最後のは同感だ』
「「と、とにく一位のポイントゲットだ!」」
『おおっと!明らかに危険な騎馬に殆んどのチームが向かった!勇気か蛮勇か!!』
「爆豪!?真っ正面から突っ込んで大丈夫なのか!?チビっ子が待ち構えてるぞ」
「どうせあんなチビが強いわけねぇよ!」
「うわ!一斉にきた!」
「ど、どうするんデクくん」
「「キキぃーー!!!」」
「あぁ!チビちゃん達が飛び出した!」
『親を守るためにチビッこ軍団が相手騎馬に勇敢に突撃!!何故か親はチビッこ無視して空を見てるぞ!』
周りが騒がしいがどうでもいい。ふふ……それより、神像瀬流(16)子持ちとなる。この歳で子持ちか。いや精神年齢30越えの中年だ。子持ちでもおかしくないか……ははは。
はぁぁ……
「セルさんセルさん、何を落ち込んでるか知りませんが私達の子供さん達が好き勝手に動いてますよ」
「ん…あぁ確かに勝手に動いてるな。大丈夫か?相手をヤっちゃわないか?ま、まぁおそらく大丈夫だ。……大丈夫だよな相手は?」
「何かスゴい不安な事を言っとる!?」
「普通、子供(?)の方を心配するんじゃ」
心配と言っても、私と同じで強さは十分すぎるんだ。心配はやはり相手の方だ。原典セルの子でなく私の子供だ。私に似て紳士的で常識的で優しいはずだ。酷いことはしない。手加減も……多分できる。出来たらいいな。
それはともかく発目嬢は私達の子供とかいうな。意味が違うにしても怖い。
「いた!なんだこのチビくそつぇえ!?」
「あははは!!や、やめてぇ!」
「な!?攻撃が効かない。しかもはや!いてぇ!」
「……っ凍結を!。ぐぅ!」
「轟さん!あ!ちょ!そこは!」
「このチビ!落ちやがれ!!いて!いて!クソガァ!!脛を小突くな!!尻も蹴るな!」
『なんてこった!一位を狙った全員がチビっ子集団に逆に襲われている!つえぇなおい!!』
おお高速で飛び回り男は尻を蹴る脛を小突く。女子は背中をつつく脇腹をくすぐる。男にはわりと容赦なく。女子にはとても甘い。まったく誰に似たのか。まぁ手加減が出来てるなら問題ないな。チンピラはともかくイケメンに地味な攻撃を嬉々としてやってるのが少し気になるが。
「な、なにあれ。神像くんの子供にかっちゃんまで対処できてない」
「こ、これチビちゃん達だけで勝てそう?」
「流石はセルさんのお子さん!エグい強さです!私もあんな子供が欲しいですね!セルさん後で実験についてご相談が」
発目嬢が明らかに私の子供を実験台として狙ってるのは置いておくとして……
「緑谷くん、Jr.達を下げようと思うがどう思う」
「え?なんで、優勢に押してるみたいにみえるけど……あ、もしかして長く動くの不味いとか弱点が」
「あーいやそう言うのではない。しかし……」
「しかし?」
「ほら彼処にいる。私のサポーター科の担任のパワーローダー先生なんだが」
「わ、あの先生、血を吐きそうな顔色しとる」
「そうなんだ。あの先生はJr.達の活躍を見ながら胃を抑えている。原因不明と言いたいが……Jr.が体調不良に関与してる様に見える」
「それ原因不明やないと思う」
「うん先生の胃を抑えたい気持ち何となくわかる。あの子供の前にも色々とあったし……」
「止めにセルさんのお子さんの活躍ですね。…つまりパワーローダー先生の胃を犠牲にしてこのまま勝つか。別の方法で勝つかですね」
「そうなん!?えっとウチとしてはパワーローダー先生の胃が犠牲になるのはあまり……デクくんはどう思う?」
「う、うん。ボクも子供達には下がってもらう方が良いと思う。賛成するよ。……此のままだとちょっと流石に」
「私もお二人に賛成です。私のベイビーの活躍のためにも下がってほしいです」
「そこは先生のためじゃないんだ。けど皆下がるの賛成やね……ってなんでセルくん、え?って顔をしとるん」
「いや、下げると私から言っておいてなんだが、私のオススメはこのまま勝つ事だ」
「ええ!先生がだいぶ不味そうやけど!?」
「実は元からJr.達の活躍の原因はパワーローダー先生が私のアイテムを出すのを禁止にしたせいなのだよ。ならば苦しむのも自業自得と思わないか?諸悪の根元と思わないか?むしろもっと胃にダメージを与え苦しめるのが正しいと思わないか?」
結果的に子持ちにさせられた原因にもなる。ここは怨みを張らすべきだろう。
「デクくん!」
「緑谷さん!」
「うん麗日さん!発目さん!言いたいことは同じだよ!」
「「「さっさと子供を下げて(ください)」」」
多数決には勝てない。諸悪の根元を助けるとはなんというお人好しか。そして下げるならJr.達が出た意味がほぼないな。まぁJr.達には……空でアザとく人気取りでもしててもらおう。これをJr.たちに伝える。Jr.達とは脳内で会話が出来る。悟空がクリリンとやっていたテレパシーだ。
『おおっと!全チームを襲っていたチビっ子集団が一斉に下がって上空に上がった!そしてふてぶてしい顔で下を見ている。あれは憎たらしい!』
彼等なりの人気取りの笑いなんだが?
泣きそうな気持ちが伝わってきたんだが?
『なんのつもりだ?嫌がらせのうな攻撃だけで一つもタスキを奪っていない』
いや今のポイントで勝ち確定なんだ。態々さらに狙われる理由なんて取らないだろう。
「な、なんだか!しらねぇが!あのチビ達は無理だ!勝てねぇ!……ならチビ達にうけた恨みを親にぶつけてやる!」
「情けなくない?あと普通に考えて親の方が強いんじゃ?いきたくないんだけど」
「は、辱しめられた屈辱!張らして見せます!」
Jr.達の妨害がなくなって一斉に此方に向かってきたな。Jr.達がだいぶヘイトを稼いでしまったみたいだ。女の子を辱しめたとは何をした。
しかし狙われるのは想定通り。Jr.達を下げる前に決めた第2の作戦を始める。緑谷くんに視線を向けると頷かれた。
「麗日さん皆の体重を軽くしてくれた?」
「うん!今できたよデクくん!」
体が軽くなった。これが無重力か。重力なら修業に使えるんだが。
「じゃあ予定通り発目さんはその発明「ベイビーです」べ、ベイビーを使って!それと神像くんは地面を蹴って土煙で僕たちの姿を隠して、神像くんの蹴りのパワーなら行けるははず!」
蹴りで土煙か。出来ると思われたという事は、あのロボを蹴りあげた所を見られたのか。
「わかった。では行くぞ」
「ふふふさぁベイビーのパワーに度肝を抜いてください!」
ドゴン!!!!
『じ、地面が爆発した!?緑谷チーム何をした!またやらかしたのか!』
発目嬢が動くと同時に私は地面を蹴ると土煙が上がる。こうすれば見えない。土煙を抜けてドンドンと下になる地面、そう私達は発目嬢の発明品で空を飛んでいる。……自分で普通に飛んだ方が早いというのは言いっこなしだ。
ん?だいぶ上がるな、まだ上がるのか。こんなに上がるものなのか?雲を突き抜けてどれぐらいだ。空気が少し薄い感じがする。そして青ざめグッタリした三人。空の色が可笑しい。暗い。まるで……。そう言えばだいぶ勢いよく蹴ったな……ジャンプする感じで。あぁつまりあれか、発目嬢の発明で飛んでるんじゃなくてここまで跳んだのか人体に危ない所まで………………
まずい
私は産まれて初めてと思うほどゾッとして下方向に飛ぶ。雲のある高さぐらいまで下がると三人の顔色が戻った。
「さ、さっきやばかった!やばかったよね!?」
「意識がポヤーとしたよ!死ぬかとおもった!」
「まったく発目嬢の発明品は危険すぎる」
「シレッと何をいってるんですか!!物理的に私のベイビーの出力ではあんな速度であんな場所まで上がれませんよ!セルさんのせいですよね!」
まぁ反論はしないておこう。
「ま、まあとにかく此処で待機してやり過ごそう」
そうだな。其にしても地面が遥か下で空を飛べる私でも怖いな。飛べない彼等はよく失神しないな。それから飛んで何分か。雑談をしていると
「発目嬢の発明品がプスプスと音を鳴らしてないか」
「え?……ベイビーぃい!!私のベイビーが黒煙を!?なんでこんな短時間に!?ものすごい負荷でも掛からないとこんな早くに壊れるはずが!」
一体なんでだろうな。全く思い当たらない。最初上がるときと急速に下がる時に異音を発してた気がするが気のせいだろう。発目嬢の視線を感じる。
「こ、これってもうすぐ完全に止まるよね。僕達は今は麗日さんに無重力にしてもらってるけど麗日さん本人は無重力になってない!だから落ち、あ、神像くんが飛べるんだった。じ、神像くん!麗日さんの重さだけなら飛べる?」
緑谷くんが一人で少し慌てて結論を出して落ち着いた。
「ああ麗日嬢が私の体重より重くなければ飛ぶのになんの問題もないよ。……麗日嬢、体重は?」
私の体重+トンとかでなければ全く問題ないが聞いてみる。
「私の体重は……って言わへんよ!?絶対に神像くんより重いとかあらへんし!」
「そ、それなら大丈夫か、な」
「デクくん?……口ごもったのはなんなのかな。まさかウチの体重が神像くんより重そうに見えるん!?」
「ち、ちがうよ!?そ、そうじゃなくて!神像くんが飛んで浮かぶなら、無重力じゃない麗日さんだけ神像くんにぶら下がるとかしなきゃいけないから大丈夫かなって」
「あ、そう言うこと」
「体勢的に体重を自分の腕だけで支えないといけないけど、麗日さんどれだけいける?」
「どやろ……長時間は無理と思うけど」
誰か麗日嬢を抱えたらいいんじゃないか?知らんが抱えるとなると騎馬の体勢が崩れてルール違反なのか?まぁJr.達をテレパシーで呼んで支えさせるという問題なさそうな手段も有るが………ついさっき暇と連絡が来て遊んでて良いと返事したばかりだからな。少し提案しづらい。
まぁそれに別に降りてもいいと思っている。最後ぐらいちゃんと参加した方が良いだろうし。
「なら余裕があるウチに降りた方が良いな。今から降りるか?」
「そうだね!それが良いと思う。発目さんのベイビーが完全に壊れる前に下りよう」
「え、いいん?」
「チームだからね。麗日さんだけに負担をかるのは良くないと思うんだ。そ、それにもう充分時間を稼げてるよ!」
「……デクくん」
騎馬してるなかでラブコメとかやめてほしいんだが。
「しかし私のベイビーの能力にマイナス点がつきますよね。飛行できる時間が短いと」
「それは大丈夫だろう」
「なんでです?」
「普通に考えて障害物競争で飛んでいた私が飛んでると思われるだろう。私の起こした土煙で発目嬢のベイビーが動くシーンも見えなかっただろうし確実に」
「つまり私のベイビーは誰にも認知されず無駄に壊れたという事ですね!」
後ろから蹴られた。
私達はゆっくりと降下していく。
「ききぃ!!」
「きいー!」
「ききぃ」
『終わりの時間まで後五分をきった!ボーイ&ガール!最後まで諦めずポイントを奪い合え!最後の最後まで観客どもも目が離せない!』
『…あのチビ集団の方に目が行ってるけどな』
『イレイザーがついに触れてしまったぁぁあ!親が空に消えてから、あの空中にいるチビっ子集団は騎馬戦無視してさっきから何をしている!!鬼ごっこか?多分鬼ごっこだ。なんだあれ早すぎて見えないぞ!ぶっちゃけ!下の競技よりハイレベルな攻防をしてるな!』
『……本当に競技を無視してるならまだいいが、ただ遊んでるように見えても、アイツらは他選手を全員狙える位置にいる。選手はポイントを狙って来ないか警戒しながら騎馬戦をしなきゃいけない』
『それは下手に攻撃されるより精神的にキツいだろうな!襲ってきた時の面倒くささは初めに味会わされてるのだしな!』
『しかも厄介なわりにポイントを持ってない0ポイントの敵だ。……ポイントを取らなかった事も含めて計画的な行動だとしたら質が悪い』
『親は親で空に上がって降りてこないしなお質が悪いな!このままマトモに戦わずに1位は1000万ポイント保持で終わりか!』
『(戻ってこない方が選手としてはありがたいと思うが……?)チビ共が動きを止めて空を見てるな』
『本当だな。なんだ……って空という事は!?』
『そう言う事だろうな。本当に質が悪いな。こんな最後に手の届く範囲に戻ってくるとは』
『シヴィー!体育祭第2競技の騎馬戦!!最後の波乱が起きそうだ!』