緑谷くんはクソデクです   作:色々残念

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緑谷くんはクソデクです3

ヒーローではなくヴィジランテとして活躍するレッドと呼ばれる男に興味があり接触を試みてみるとそれは成功。今のヒーロー達はオールマイト以外はヒーローではないというレッドの話を聞くとその通りだと思えた。ヒーローと呼ばれるべき存在は一握りで、後は偽物だと断言するレッドに着いていきたいと感じて相棒にしてほしいと頼むと相棒は間に合っていると断られる。今の相棒よりも役に立つと自分を売り込んだが、だったら試してみるといいと言われてレッドの相棒であるグリーンと戦うことになった。路地裏で対峙したグリーンに個性で蒼炎を放ったが、グリーンが跳躍して蒼炎を飛び越えて接近し、強烈な打撃を頭部に繰り出してくる。回避する間もなく直撃したそれで脳震盪を起こして立っていられなくなり倒れ込んだところで、喉元に突き付けられたグリーンの手刀に敗北を認めた。無個性であるというグリーンに負けた自分を未熟と感じ、鍛え直すことに決めて、ヴィランを相手に戦いを続ける。来る日も来る日も戦いに明け暮れた。そんな日々の合間にグリーンと再び戦うが一度も勝てていない。素手の格闘術を磨いてもグリーンには及ばず、個性と組み合わせても確実に見切られて避けられる。個性が無くても人間はここまで強くなれるのかと感心すら覚えたが、グリーンに勝ちたいという気持ちは色褪せてはいない。更に自分を鍛え上げてグリーンに挑む。この時にはもうレッドの相棒になりたいという気持ちよりもグリーンに勝ちたいという気持ちが勝っていたと思うが、それでも戦いを止めなかった。挑みに挑んだ100戦全敗。ここまでくるといっそ清々しい。大の字で地面に倒れながら此方を見下ろすグリーンに声をかけた。

 

「今日もあんたの勝ちだグリーン」

「今日で100回になるけど、荼毘とはそれなりに長い付き合いになってきたかな」

「俺は弱いか?」

「個性持て余してるチンピラやその辺のヒーローよりかは強いよ」

「嬉しくねぇな」

「まあ、そうだろうね」

「あんたが強いからレッドは相棒に選んだのか?」

「それもあるとは思うけど、僕が無個性だったからというのもあるんじゃないかな」

「無個性にとっての希望の象徴があんたということになるからか」

「そこまでのことじゃなくて、無個性であるからこそ真に己の力のみで生き抜いて戦ってきたことを評価しているとレッドさんは言っていたよ」

「俺はまだ個性に頼ってるってことか」

「個性も荼毘の力だからそこまで気にしなくてもいいと思うけど」

「いや、あんたに一度も勝てていない俺はまだ甘いってことだ」

「蒼い炎出しときゃ良いって感じの最初に比べたらだいぶ強くなったと思うよ」

「あんたを舐めてた頃の俺は忘れてくれ」

「荼毘と戦う度に思い出すから、もう戦わないなら忘れるかもしれないね」

「あんたに勝つまで無理じゃねぇか」

「そう簡単には負けるつもりはないよ」

「そいつは良く解ってるさ、そろそろ回復してきたから俺は帰る」

「それじゃあまた今度」

「ああ、それとこの前焼いたヴィランが言ってたが雄英高校がヴィラン連合ってのに狙われてるらしい。狙いは平和の象徴オールマイトだそうだ」

「それを実行する実力があるヴィランを用意できるとすれば、裏にオールフォーワンがいるかもしれないか。貴重な情報ありがとう」

 

長々と言葉を交わしていた2人が別れると別々の方向に歩いていく。身体中に火傷痕が目立つ黒髪の男は路地裏の奥に、顔に包帯を巻いた緑色の髪をした少年は路地裏から外に歩いていった。路地裏から出たところで顔に赤い布を巻いて背に刀を背負い身体中に刃を仕込んだ男と合流する。そして男が少年に声をかけた。

 

「動くか?」

「今回は、個性持て余したチンピラ程度しか集まらないでしょうし、動くには早いと思います。重要なのは相手の戦力を見極めることですよ。オールマイトを殺せる戦力を用意できるのは今のところはオールフォーワンの勢力くらいですから、ドクターと呼ばれる存在の情報は掴めましたが正体まではまだ解っていません。慎重にことを進めないといけませんよ」

「今回はそうだとして次はどうする」

「ドクターを先に始末しましょう。オールフォーワンの陣営でも重要な役割を担っているようなので代用がきかない存在の筈です。警察に引き渡すなんて手緩いことは今回は無しでお願いします」

「全てはより良き世界の為に」

 

今後の予定を話し終えた武装した男と包帯を巻いた少年は互いに握りしめた拳を合わせて決意を露にした。

 

雄英高校1年A組で学級委員長を決める投票が行われて6票を獲得した緑谷出久。とくになりたいと思っていた訳ではないのでやりたがっていた飯田くんに投票していた緑谷だったがぶっちぎりで6票も獲得してしまった為に委員長に決定してしまった。副委員長は2票獲得していた八百万さんに決まり票差に悔しがっていたり、ばなんとかくんが何でデクがと愕然としているとお前に票が入るよりかは解るけどなとか言われていたりもする。時は流れて昼食の時間。食堂でランチラッシュの作成した食事を食べている緑谷と飯田くんに麗日さんの3人。緑谷に票を入れた2名が飯田くんと麗日さんだということが判明したり、飯田くんに票を入れたのが自分だと緑谷が言うと飯田くんが感動したりしながら食事を続けていく。飯田くんが代々ヒーローを続けているヒーロー一家の坊っちゃんだということも話題に上がり、飯田くんがインゲニウムの弟ということも解った。そんなところで警報が鳴り響き、セキュリティ3が突破されたと放送が入り、生徒の皆さんは迅速に避難してくださいとアナウンスが流される。人の波を掻き分けて窓際まで到達した緑谷と飯田くんは侵入者が報道陣だと知り、それを慌てる生徒達に伝える為に手を打つ。麗日さんに浮かせてもらった飯田くんが個性のエンジンを用いて出口の上に移動する。大きな声でただのマスコミだと説明して生徒達を落ち着かせた飯田くん。警察が到着してマスコミは退散し、学級委員長による他の委員決めが始まる時に緑谷が飯田くんが学級委員長になった方が良いと言い出して学級委員長交代となった。副委員長の八百万さんが私の立場はとか言ってたけど緑谷出久は気にしない。

 

人命救助訓練の為にバスで移動する最中、隣の席に座った蛙吹さんに梅雨ちゃんと呼んでと言われてから緑谷ちゃんはどうしてそんなに強いのと聞かれて鍛えてますからと答えていると、梅雨ちゃんを挟んだ隣の切島くんがやっぱり鍛えるのって大事だよなと頷きながら言ってくる。個性も鍛えりゃ伸びるしなと切島くんが言うと派手で強い個性は誰だという話になり、爆豪と轟の名前が上がるが、梅雨ちゃんが爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なそうと言うとんだとコラ出すわ!と言う爆豪。そんな爆豪にこの付き合いの浅さで既にクソを下水で煮込んだ様な性格と認識されるってすげぇよと上鳴くんが言ったので思わず笑う緑谷出久。確かに爆豪の性格はクソを下水で煮込んだ様な性格だと思ったので上鳴くんに拍手しておく緑谷に爆豪が何拍手してんだデクと絡んできた。

 

「いやいや、自分がどう思われてるのか客観的に知れたんだから寧ろ上鳴くんに感謝しないといけないんじゃないの爆豪くん。君のことをクソを下水で煮込んだ様な性格だって皆思ってるんだからそれは認めようね。皆考えることは一緒というか、爆豪くんの精神が汚物だということが皆の共通認識なんだから、それは覆ることのない事実として受け止めて生きていくんだよ爆豪くん。外見はお母さん似だけど内面は誰に似たんだが解らないクソみたいな産物だからね君はさ。良個性だと持て囃されて肥大した自尊心が根底にあるのは解るけど、それはこの前の戦闘訓練で格付けが済んで収まったみたいだから別だとしても、普段の生活態度が変わらないからクソを下水で煮込んだ様な性格だって理解されたんだろうね。良かったね、皆正しく君のことを理解してくれてるんだよ爆豪くん。変にフィルターかかってないから実の家族よりも理解してもらってるじゃないか。ああ、何で上鳴くんに拍手してたかと言うと、僕も君のことを汚物だと思っていたからだね。君のことを的確に表現していたから思わず笑って拍手していたよ。短い付き合いでクソを下水で煮込んだ様な性格だって理解されてる中で、中学時代の君の今までの諸行を長々と語ってやったら、君はこれまでと同じ生活はできなくなりそうだけど、そうしてほしいのかな。別に僕はそれでもいいけど、どうする汚物くん」

笑顔で言い放った緑谷に黙り込む爆豪。中学時代に何があったのかと気にしている面々。到着したバスに会話はそこまでと切り上げた緑谷。

 

ウソの災害や事故ルームでスペースヒーロー13号とオールマイトと合流して、13号から小言と言うが大事なことを聞かされてから、人命救助訓練が始まろうとしたその時。広場に黒い霧の様なものが発生し、そこから大勢のヴィランが現れた。ヴィランが来ることを事前に予測していた緑谷出久は慌てず冷静にヴィランを観察する。脳味噌が剥き出しの黒い大男が要注意だと判断して、上半身に手を沢山付けた男と黒い霧の様な男が主犯格だと確信。生徒達に一塊になって動くなと指示する担任のイレイザーヘッド。学校に連絡を試すが通信が妨害されていて繋がらない13号。ヴィランの群れに高速で突っ込んでいくオールマイト。個性を持て余した様なチンピラ程度は瞬時にオールマイトに一掃されて、脳味噌が剥き出しの黒い大男と殴り合うオールマイトに近付けない主犯格のヴィランの2人。生徒達を守っているイレイザーヘッドと13号。殴り合いに勝利し、脳味噌が剥き出しのヴィランを遥か彼方に殴り飛ばしたオールマイトが、全盛期なら3発で済んだところを100発以上も打ってしまったと言いながら、残ったヴィラン2人を見据えると一瞬で殴り飛ばす。気絶した2人のヴィランにヘドロの様なものがまとわりついたかと思えば、姿が消えていた2人のヴィラン。転移系の個性によるものだと判断した緑谷出久は最後にオールフォーワンの介入があったと確信していた。予想以上にオールマイトが弱っていなかったから、今回の計画は失敗ということで主犯格の2人だけは必要だから逃がしたということになると推測する緑谷。ヴィラン連合の背後にはオールフォーワンの姿があると考える緑谷は1人、拳を固く握りしめていた。

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