個性を破壊する銃弾が出回っているとの情報が入り調査をしてみると実際に現物を持っているチンピラを何人か発見。注射器の針の様な弾頭を持つ個性破壊弾が、何処から流れてきたものなのか更に調査を進めると、死穢八斎會から流れてきたものだと判明。ヤクザがチンピラに提供していたことは解ったが、個性破壊弾には人の身体の一部が微量に使われているようだった。人体実験の結果、個性破壊弾は生み出されたものらしい。個性破壊弾を造り上げたのは死穢八斎會の若頭である治崎廻だと自慢気に語る組員が居たようだが情報を漏洩するような奴は既に始末されている。それでも一度流れた情報の流れは止められるものではなかったのでこうして情報を掴むことができた。チンピラ達から手に入れた個性破壊弾は21発。1発は調べる為に分解したので使えるのは20発。使えるものは使わせてもらおう。ドクターへの襲撃に使える手札はいくらでもあればいい。チンピラが持っていた拳銃に個性破壊弾を装填して向かう先は遂に突き止めたドクターの隠れ家。背負った刀を引き抜いた相棒と拳銃を構えた僕は隠れ家に突入する。現れた脳味噌剥き出しの面々を排除しながら進み、到着したドクターの眼前。オールフォーワンの協力者であるドクターの正体は、昔僕を無個性だと言ったお医者さんで、確か名前は殻木球大という名前だった筈。衝撃的ではあったがやることは変わらない。ドクターには消えてもらうとしよう。個性で何もさせないように個性破壊弾を撃ち込むとしわくちゃになったドクターは、どうやら個性で若々しい外見を保っていたようだ。雄叫びの様に大きな声で喚きちらすうるさいドクターにトドメを刺すと最後は静かに「すまんな、先生」と言って息を引き取った。目的は達成。手早く退去して隠れ家を後にする。オールフォーワンの手駒の1人を始末することができたが、敵はいまだ強大だ。これからも戦いは続いていく。全てはより良き世界の為に。
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体育祭が終わってから2日後、朝の電車で体育祭1位の緑谷が電車にいるとちょっとした騒ぎになり大変なことになりながらも辿り着いた雄英高校。ヒーロー情報学の授業が、今日はちょっと特別だと担任教師の相澤に言われて何かと思えばコードネーム、ヒーロー名の考案だった。体育祭の結果を踏まえてプロからのドラフト指名の集計結果が発表され、4000を超える指名が来ていた緑谷出久。指名の有無に関係なく職場体験に行ってもらうと言う担任教師。だからこそヒーロー名が必要となるので、仮ではあるが適当なもんは、と担任教師が言った瞬間に割り込んで入ってきたミッドナイト。ヒーロー名のセンスをミッドナイトに査定してもらう為に担任教師が呼んだらしい。それから15分後、できた人から発表していく方式でヒーロー名の発表が行われていく。初っぱなは妙な空気になったが梅雨ちゃんのおかげでリカバリーができてまともな感じに戻ってきた。続いていくヒーロー名の発表。緑谷の番が回ってきたので、紙に書いたヒーロー名を発表する緑谷。ミッドナイトに駄目だしされることもなく緑谷のヒーロー名はバイオレンスグリーンというものになる。ちなみに爆豪は駄目だしされまくっていたようだった。
職場体験が始まり皆それぞれがプロのヒーローの元へ向かうことになる。飯田くんは兄のインゲニウムの元で職場体験を行なうらしい。それぞれがプロの元へ向かおうとする最中、轟に呼び止められる緑谷。緑谷に言われたことを考えていた轟は体育祭が終わってから母親に会いに行ったようで、そこで会話をしていく内に自分の原点となるオールマイトの言葉と母親の言葉を思い出したと語る轟。凝り固まっていた気持ちが解れて楽になったと言う轟は緑谷に「お前のおかげで大切なことを思い出せた。ありがとな」と礼を言うと立ち去っていく。礼を言われた緑谷は笑顔で「たいしたことはしてないよ」と言うと職場体験に向かうことにした。4000以上も指名されていた緑谷が選んだプロの職場はオールマイトのサイドキックであったサーナイトアイ。到着したサーナイトアイの事務所。そこで雄英高校3年の通形ミリオと出会うことになる。サーナイトアイと通形ミリオことヒーローネームルミリオンとの実戦形式での立ち合いや、ヒーローとしての活動、パトロール、サーナイトアイに戦闘許可をもらった上でのヴィランとの戦い等々。サーナイトアイの元で行われた職場体験は実りのある結果に終わった。
1週間の職場体験を終えた皆が集まる1年A組。爆豪の髪型が8対2になっていたり、麗日さんが武闘派に目覚めていたりもしていた。そんなこんなでヒーロー基礎学が始まりオールマイトが授業をする。救助訓練レースが運動場γという名の密集工業地帯で始まり、5人4組に分かれて1組ずつ行われる最初の組に緑谷出久は入っていた。救難信号を出したオールマイトの元へと向かう5人。最初にオールマイトの元へ到達した緑谷に続いて瀬呂くんが2番目に到着。オールマイトが「1番は緑谷少年だったが皆入学時より個性の使い方に幅が出てきたぞ!この調子で期末テストへ向け準備を始めてくれ!」と言って次の組の準備を始めていた。
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時は流れて6月最終週、期末テストまで1週間を切っている最中、全く勉強してねぇと叫ぶ上鳴くん。1年A組で最下位の20番目の座学の成績を持つ上鳴くんは危機感に頭を抱えていた。そんな上鳴くんの隣で笑う芦戸さんも成績は19番目と最下位に限りなく近い。落ち込んでいた2人に座学では2番目の成績を持つ八百万さんから救いの手が差し伸べられた。そんな八百万さんに何人かの生徒達が勉強のことを教えてもらいにいくと八百万さんは良いデストモと喜んで受け入れた。その姿を見てこの人徳の差よと、成績4番目の爆豪を見る成績15番目の切島くんに俺もあるわてめェ教え殺したろかと言う爆豪におお!頼む!と声をかける切島くん。成績1番目の緑谷にも常闇くんを筆頭に声をかけてくる人はそれなりにいたが、緑谷は笑顔でそれを受け入れて勉強を教えていく。一段落が着いたところで昼食の時間となり、食堂にいく皆の中で会話をする内容は演習試験。話題となる演習試験の内容が何になるかを考えていると背後に不穏な気配を感じて頭を屈めてすんなりと避けた緑谷の背後をB組の物間がわざとらしく肘を出して通り抜けていた。物間は偶然を装い肘うちを当てるつもりだったらしい。背後を振り返った緑谷は「かなり空いているのに態々僕の背後に回って偶然を装いながら肘を当てようとしてくるとかやることが姑息だね君は。突っ掛かる相手を間違えているんじゃないかな物間くん。体育祭で爆豪くんを挑発してたわりにはあっさりとハチマキを奪い返されて負けた物間くん。特に体育祭で良い結果を残せなかった物間くん。君が気にするべき相手は爆豪くんでしょ物間くん。僕に正面から攻撃する度胸がないから態々背後から偶然を装うなんてことをしたのは解ったから、さっさと用件を言ってもらおうか物間くん。君と違って僕達は暇じゃないんだよ物間くん。何も言わないねどうしたのかな物間くん。もしかして特に理由もないのに僕を攻撃しようとしたのかい物間くん。特に理由のない暴力を振るおうとするなんて本当にヒーロー志望なのかな物間くん。そんなことを考えて実行に移すような奴と一緒のクラスじゃなくて良かったよ物間くん。いや本当にB組じゃなくて良かったと思ったよ物間くん。B組の生徒は君みたいな奴等ばっかりなんじゃないかと不安になるよ物間くん。本当にヒーロー目指してるのかな君達はさ。将来ヴィランにならないでね物間くん。他の人に迷惑かけちゃ駄目だよ物間くん」
一息で言い放った緑谷に物間が言い返そうとした瞬間にB組の拳藤さんが物間の首に手刀を叩き込んでいた。倒れ込んだ物間を引っ張り上げながらごめんなA組こいつに絡まれてたんでしょ?こいつ心がアレなんだと言う拳藤さん。演習は対ロボットの実戦らしいと情報を提供してくれた拳藤さんに感謝の言葉を返す緑谷。物間を引きずって去っていく拳藤さんはB組の姉御的な存在のようだ。食事も終わり教室に戻った緑谷達は演習がロボットらしいという情報を皆に伝えたが、それが変更されるかもしれないということも緑谷は付け加えた。ここは雄英高校だから更に向こうへを生徒達にも実践してくる可能性があると緑谷は考える。そうこうしている内に爆豪が緑谷に期末試験で結果を出して、てめェよりも上に行くと宣戦布告をしてから立ち去っていく後ろ姿を見送った担任教師が爆豪が拗らせていることを危惧していた。
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そして演習試験当日。ロボットではなく諸事情あって二人一組で教師との戦闘を行なうことになった。緑谷は爆豪と組んでオールマイトと戦うことになる。移動中のバスの車内で沈黙に耐えきれなかったのかオールマイトがしりとりとかする?と話しかけていた。それに応えた緑谷がしりとりしましょうかと言い出して、オールマイトと緑谷のしりとりが始まったのを苦々しい表情で眉間にシワを寄せながら見ていた爆豪。到着したビル群のステージでオールマイトから説明が行われる。ハンドカフスをオールマイトに掛けるか、ステージからの脱出。それが演習試験のクリア条件。ハンデとして体重の約半分の重りを装着したオールマイト。さっそく始まったオールマイトとの戦闘。ハンドカフスを持つのは緑谷出久。会話することなくバラバラに移動する緑谷と爆豪。オールマイトに正面から戦闘を仕掛けようとする爆豪とステージからの脱出を目指す緑谷。全力で疾走する緑谷の遥か後方で爆発音が聞こえた。爆豪とオールマイトの戦闘が始まったらしい。気にせず駆け抜けていく緑谷出久の背後から投げ飛ばされた爆豪が転がってくる。緑谷に追いついたオールマイトにチームを置いて逃げるのかと聞かれて、僕をチームだと思ってくれない相手ですからと答える緑谷。そんなことではプロとしてやっていけないぞ緑谷少年と言うオールマイトが繰り出してきたパンチを受け流しながら、反撃の拳を叩き込んでいく緑谷は冷静にオールマイトの隙を伺っていた。体育祭1位と2位。成績だけで言えばとても優秀な2人であるが、チームワークは最悪だ。互いが互いを嫌っていて性格がそもそも合わない2人。腐れ縁で緑谷をデクとあだ名でしか呼ばない爆豪と普通に爆豪くんと呼ぶ緑谷。爆豪は緑谷に複雑な思いがあるのだろうが、緑谷にとって爆豪はただの嫌いな人という単純なものになっている。緑谷にとって爆豪はたまに名前を忘れたりする程度にはどうでもいいけど嫌いな人というものだ。地に転がっていた爆豪が立ち上がり、オールマイトの背後から襲いかかるが振り返りざまの裏拳で右腕の籠手を破壊されて吹き飛ばされる爆豪。爆豪への攻撃で生じた一瞬の隙を狙いハンドカフスをオールマイトに掛けようとする緑谷。しかしオールマイトには反応されて躱された。危ない危ないと言いながら拳のラッシュを繰り出してくるオールマイト。オールマイトは、放たれる拳打の数々を捌いていく緑谷に戦い慣れてるな緑谷少年と感心する。
緑谷はオールマイトの背後で立ち上がっていた爆豪に僕ごと撃てと声を上げた。振り向いたオールマイトが目撃したのは手榴弾の様な左腕の籠手を構え、ピンを引き抜く爆豪の姿。最大出力の爆破が放たれてオールマイトと緑谷が呑み込まれる。耐爆のヒーローコスチュームを身に纏う緑谷は爆炎の中でオールマイトに近付き脇腹を狙い、渾身の拳を叩き込んでいた。爆豪の最大出力爆破と緑谷の古傷を狙った一撃に血を吐いたオールマイト。ダメージを与えたことが確認できた緑谷はオールマイトに、防護コートの内側にしまっていたハンドカフスを取り出して掛けようとするがオールマイトはそれも察知して跳躍し、緑谷と距離を離そうとした。しかし緑谷は瞬時にオールマイトの足を掴み、跳躍するオールマイトに着いていく。そして互いに宙に浮いた状態でハンドカフスをオールマイトの足に掛けていた。着地したオールマイトは緑谷に「君達の勝ちだが、あまり褒めることはできないよ。チームワークが最悪だったからね。最後は協力していたみたいだけど、それも緑谷少年ごと攻撃するとかだいぶ荒っぽかったしな。プロになれば、どんな相手ともチームを組めるかが重要視される。相手にどのような気持ちを抱いていようがプロは、働かなければいけない。緑谷少年も爆豪少年も素晴らしい資質を持っている。もったいないぜ、君達」と語ったが緑谷は「何故か昔から僕に突っ掛かってくるんですよ爆豪くんはね。昔僕に何もできない奴って意味で、デクってあだ名をつけて未だに呼んでいますから性格も良くないと思いますよ。それに僕が無個性なのに自分よりも良い成績残してるのが気に入らないみたいです。というか中学時代に爆豪くんに「来世は個性が宿ると信じて屋上からのワンチャンダイブ」とか言われてますから、そんな奴と仲良くしたい訳がないのが普通だと思いますよ。爆豪くんに謝られたことも一度もありませんが、まあ爆豪くんに謝罪なんてことができるわけないんでそれは期待してません。とりあえず今回は貴方に勝てましたが、今後似たようなことがあった場合を考えておきますねオールマイト」と言って踵を返す。1人残されたオールマイトは教師って難しいと思わず呟いた。