緑谷くんはクソデクです   作:色々残念

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緑谷くんはクソデクです7

神奈川県横浜市神野区、そこにヴィラン連合のアジトがあると情報を手に入れたレッドは単身で神野区へと向かう。辿り着いたビル内部にあるバーに死柄木弔と黒霧の姿があった。有無を言わさず2人に襲いかかったレッドは自身の個性、凝血を用いて身体の自由を奪い取り、トドメを刺そうとしたところで黒いヘドロの様な液体に呑み込まれる死柄木と黒霧。脳無が製造されていた工場内部に移動した死柄木と黒霧の前に現れたオールフォーワン。また失敗したね弔と話しかけるオールフォーワンに殺されるところだったと言う死柄木弔。お手数をおかけして申し訳ありませんと言って畏まる黒霧。会話をしている3人だったが、ベストジーニスト率いるヒーロー達が脳無製造工場に侵入してきた。オールフォーワンは死柄木弔に逃げるように言ってからヒーロー達の撃退に向かう。空気を押し出す個性に加えて筋骨発条化と瞬発力×4に膂力増強×3の個性の組み合わせでヒーロー達を一撃で打ち倒すオールフォーワン。唯一意識があったベストジーニストに追撃を行い、完全にヒーロー達を制圧したオールフォーワンは、まだ残っていた死柄木弔に本命が来る前に早く逃げなさいと言っていた。そんなオールフォーワン達の前にオールマイトが現れる。始まった正義と悪の頂上決戦はあまりにも激しく誰も立ち入ることが出来ないものだった。ワンフォーオールを譲渡することなく持ち続けてきたオールマイトに徐々に軍配が上がり、最後はオールマイトの勝利で終わる。死柄木弔が志村菜奈の孫だということをオールフォーワンが語る前に着いた決着。平和の象徴は尚も健在だと世の中に見せつけたオールマイト。戦いが終わりオールフォーワンが移動檻に入れられようとしたその瞬間、全速力で駆けつけたレッドが日本刀でオールフォーワンの首を切り落として逃走。活動限界だったオールマイトも咄嗟に動けない程の早業だった。そして巨悪がヴィジランテに殺害されて死亡という結果に終わることになる。この一件でレッドをヴィランとして扱うべきだと語るメディアは数多く。世間ではレッドはヴィランだと思われているようだった。そうだとしても彼は止まることはない。

 

オールマイトとオールフォーワンの戦いが終わった翌日。メディアがオールマイトを讃えて、レッドを批判している朝。緑谷出久は非常に機嫌が悪かった。自分を置いて1人で戦いに行った相棒にも、オールフォーワンを生かしておいて発生する問題点には触れずにただ殺害したからという点だけに触れてレッドを批判しているメディアにも、腹立たしい気持ちを抱いていた緑谷。目付きが尋常ではないことになっていた緑谷出久に触れようとするクラスメートは誰もおらず、教師すらも緑谷の目怖っ!と内心思いながら授業をした。時は流れて雄英教師による家庭訪問が行われて全寮制導入に関する話をするために緑谷家を訪れたオールマイト。オールフォーワンという巨悪と戦いながらも目立った怪我はないオールマイトは、やはり最高のヒーローと言える存在であると緑谷出久は思った。ナンバーワンヒーローの登場に慌てる緑谷引子だったが、緑谷出久が落ち着かせると何とか落ち着いた様子。全寮制導入に関しては息子と離れるのは寂しいですが、それが息子の将来の為になるのならと受け入れる緑谷引子。ありがとうございますと礼儀正しく頭を下げるオールマイト。家庭訪問が終わり、平和の象徴が帰っていく。そして始まる雄英での新生活。雄英敷地内、校舎から徒歩5分の築3日。ハイツアライアンス、そこが緑谷達が住む新しい家。今回の寮生が生徒の安全を確保するだけではないと緑谷は確信していた。雄英高校内部に確かに存在している内通者を見極める為のものでもあると考える緑谷。教師のみならず生徒にも内通者の可能性はある。油断は出来ないと気を引き締める緑谷出久。担任教師相澤消太から部屋割りを聞き、運びこんだ荷物で部屋を作る各自。部屋を作り終えた面々が共同スペースで寛いでいると女子達が話しかけてきた。それから何故か皆で皆の部屋を見て回ることになる。緑谷の部屋は鍛錬器具が多い部屋であったが、切島くんほど暑苦しい部屋ではなかった為に評判はそこそこだった。最終的に部屋王なる怪しい王座に輝いたのは砂藤くんだったが、砂藤くんが焼いていたシフォンケーキが美味しかったのが決め手になったようだ。緑谷は部屋もう関係ないなと思いながらも皆笑顔になっていたので野暮なことは言わないようにした。

 

担任教師が昨日話した通りにまずは仮免取得が当面の目標だと言い、続けてヒーロー免許ってのは人命に直接係わる責任重大な資格だと語る。当然取得の為の試験はとても厳しい、仮免といえどその合格率は例年5割を切ると言った担任教師。そこで今日から君らには1人最低でも2つ、必殺技を作ってもらうと言う担任教師相澤消太。コスチュームに着替えて体育館γに集合したA組の面々。それぞれがエクトプラズムの分身体によるマンツーマンの必殺技習得訓練に励んでいた。その中で緑谷の一撃を喰らったエクトプラズムの分身体が消滅。緑谷出久は単純な攻撃自体が必殺技レベルの威力があると判断される。後はコスチュームに変化を加えることぐらいだと助言された緑谷は校舎1階の開発工房に向かった。そこで足の強化に関する話題を出したところで食い付いてきた発目さんと共同で開発をして完成したアイアンソール。蹴りの威力の底上げとなり、えげつない威力の蹴りが放てるようになった緑谷出久。普通に死人が出るから使う相手は選ぶようにと注意された緑谷だった。訓練の日々は流れ、試験会場国立多古場競技場にてヒーロー仮免許取得試験当日。仮免取れっかなと不安がる峰田に担任教師が取れるかじゃない取って来いと言っていた。仮免許が取得できれば晴れてセミプロになれる、頑張ってこいと激励する担任教師相澤消太。いつもの一発決めて行こーぜと言う生徒達がプルスウルトラと声を上げた時に何故か混じっていた他校の生徒夜嵐イナサ。他校の円陣に勝手に加わるのは良くないと先輩に言われた夜嵐は地面に頭を叩きつける勢いで雄英生徒達へと頭を下げる。東の雄英、西の士傑とまで言われる士傑高校の生徒である夜嵐イナサは優秀な生徒であることは間違いない。何故なら雄英高校推薦入試でトップの成績を残しながら、何故か入学を辞退したという経歴の持ち主だからだ。その後は傑物学園高校2年2組を連れたスマイルヒーローミスジョークが雄英高校1年A組担任教師相澤消太に結婚しようぜと話しかけ、しないと即答で断られていたりもしたが、問題なく試験会場に入ることになる。

 

ヒーロー公安委員会の目良という疲れを一切隠さない人が説明を始めた。1540人の受験者一斉に勝ち抜けの演習を行ってもらいますと言った目良。条件達成者先着100名を通過としますと言って条件を説明する。受験者は身体の好きな場所、ただし常に晒されている場所にターゲットを3つ取り付ける必要があり、他者のターゲットに渡された6つのボールを当てていき、ターゲットはボールが当たった場所のみ発光する仕組みで、3つ発光した時点で脱落となる。3つ目のターゲットにボールを当てた人が倒したことになり、2人倒した者から勝ち抜きだとルールが目良から語られる。ターゲットとボールが全員に配られて行き渡ってから1分後に開始された演習試験。固まって動いた方が良いと判断した緑谷はクラスメートを集めて行動を開始。集まらなかった爆豪と個人の方がやりやすいと別れた轟。さっそく始まった他校による雄英潰しだったが、それを予想していた緑谷達は危うげなく切り抜ける。傑物学園高校の真堂揺の個性により大地が割れてクラスメートと分断されて離ればなれになった緑谷出久。現れた他校の生徒達が個性で攻撃してくるのを躱していく緑谷。アイアンソールで蹴りの威力を増加させた緑谷出久の蹴りは、容易く他校の生徒達の足場を蹴り砕いた。足場が崩れて戸惑う他校の生徒達、その隙に距離を取って逃走する緑谷。逃走中に瀬呂くんと麗日さんと合流した緑谷は作戦を2人に話していく。全員合格出来るだけの人数をまず拘束し、身動き取れなくしてからボールを確実に当ててくという作戦を語った緑谷は僕が囮になるから2人は出来るだけ多くの人を拘束してほしいと言って駆け出した。一撃離脱で他校の生徒達の間を駆け抜けた緑谷出久。緑谷の重い一撃を喰らい、動きが鈍った他校の生徒達を瀬呂くんがセロテープで拘束していく。瓦礫にセロテープをくっ付けて投げた麗日さんが個性を解除すると、浮かんでいた瓦礫がセロテープごと落ちてきて他校の生徒達の動きを妨げる。すかさず緑谷達3人はターゲットにボールを押し当てていく。演習試験を突破した緑谷出久。上鳴くん達と合流したところで爆豪とも鉢合わせになり、通ったんかクソデクと話しかけてきた爆豪に緑谷は、まあねと短く答えて控室に移動する。

 

雄英全員が1次試験を突破して皆が集まっている中で、100名の皆さんこれご覧下さいと目良に言われ控室の画面に表示されたフィールドを見ていると突如として試験会場のフィールドが爆発した。次の試験でラストになりますと言った目良は皆さんにはこれからこの被災現場でバイスタンダーとして救助演習を行ってもらいますと言い放つ。あらゆる訓練において今引っ張りダコの要救助者のプロHELP・US・COMPANY略してHUCが傷病者に扮してフィールド全域にスタンバイ中であり、1次試験を合格した100名にはHUCの救出を行ってもらうことで救出活動に応じたポイントで採点していき、演習終了時に基準値を越えていれば合格となる。それぞれが控室で過ごしていると士傑高校の学生夜嵐イナサに轟が話しかけていた。俺が何かしたか?と話す轟に夜嵐は、エンデヴァーの息子さん、俺はあんたらが嫌いだと答える。あんたの目はエンデヴァーと同じだと言った夜嵐イナサ。それに対して話を聞こうとした轟だったが、救助演習試験が開始となり話が出来る時間がなくなった。さっそく子どもを発見した緑谷は、泣きわめきながら助けを求める子どもに「もう大丈夫、助けにきましたよ!」と笑顔で話しかけて「血が出てるから頭を見せてくれる?歩けるかい?」と子どもに聞きながら子どもに寄り添う。あっちおじいちゃんが潰されてと子どもが言っていたので他の面々をおじいちゃんの方に向かわせて子どもは緑谷が連れていくことにした。子どもの頭部の出血は何によるものか聞きながら、子どもを抱き抱えて移動する最中も子どもを安心させるように笑顔で話しかけていく緑谷出久。HUCにはそれは好印象だったようだ。救護所まで辿り着いた緑谷は子どもを見せてと言った救護所の人に「頭を怪我していて出血が多いけど傷はそこまで深くありません。落ちてきた瓦礫で頭を怪我したそうですが、受け答えはハッキリしてます。」と子どもの状態を正確に伝えた。子どもを右のスペースに運んでと言われた緑谷は先ほど運んできた時のように丁寧に優しく子どもを運んで「大丈夫!おじいちゃんもきっと助かるよ!」と最後に励ましの声を子どもにかける。その直後、フィールドが爆発し、ヴィラン役のヒーローがサイドキック達を引き連れて現れた。ヴィランっぽい見た目のヒーローランキング第3位のギャングオルカがヴィラン役として救助演習試験に登場する。

 

傑物学園高校の真堂揺が殿としてヴィランに立ち向かうが、ギャングオルカの超音波アタックで麻痺させられた真堂。続けて放たれた轟の氷結も超音波で防ぐギャングオルカ。尾白くんや常闇くんに芦戸さんが避難を手伝うと言ってくれたのでダウンした真堂を任せた緑谷出久はヴィランの相手をすることにした。轟くんに使い慣れてる氷結だけを使うように言い含めて、ギャングオルカと対峙する緑谷出久。プロテクターを着こんでいるようなので遠慮なくアイアンソールで強化された蹴りを叩き込んでいく緑谷の動きについていけていないギャングオルカ。拘束用プロテクターのハンデがあるとしても日本のプロで10番目の実力があると評価されているギャングオルカを圧倒する緑谷。上段廻し蹴り、中段前蹴り、三日月蹴り、飛び後ろ廻し蹴り、瞬時に4種類の蹴りを叩き込んだ緑谷の眼前で倒れ込むギャングオルカ。倒れ込みながらも超音波を放つギャングオルカに超音波を回避しながらの緑谷の胴廻し回転蹴りが脳天に打ち込まれて気絶するギャングオルカに社長がやられたとざわめくサイドキック達。それでも流石はプロだったのか直ぐに気を引き締めてセメント弾を発射してくるサイドキック達の中に飛び込んだ緑谷は、拳を振るいサイドキック達を沈めていく。そうこうしている内に最後のHUCの救出が終わり、仮免試験全工程が終了となる。皆さん長いことお疲れさまでした、これより発表を行いますがその前に一言と言った目良は採点方式がヒーロー公安委員会とHUCの皆さんによる2重の減点方式だと語る。つまり危機的状況で、どれだけ間違いがない行動をとれたかを審査していますと言う目良が、とりあえず合格点の方は五十音順で名前が載っています、今の言葉を踏まえた上でご確認下さいと言いながらモニターを表示させる。合格者の中に緑谷出久の名があったことに素直に喜ぶ緑谷だったが、雄英高校で只1人爆豪の名前が表示されていなかったことに気付いてちょっと笑う緑谷。爆豪だけが仮免に落ちてるのが面白かったらしい。そんなこともありながら続いて採点内容が詳しく記載されたプリントが手渡されていく。緑谷が受け取ったプリントには96点と記載されていて100点から4点しか減点されていないようだった。こうして仮免試験は終了となり、また一歩ヒーローに近付いたと考える緑谷出久。とりあえず仮免試験に合格したことを母さんに伝えておこうと思った緑谷はさっそく電話をかけて報告した。

 

寮に戻った皆は疲れきっていて直ぐに部屋に戻る者達ばかりであったが、爆豪のみが面かせクソデクと話しかけてきたので普通に断り、良いから来やがれと胸ぐらを掴もうとしてくるのを避ける。それを見ていた切島くんが、何か緑谷に用があるみたいだから爆豪に着いていって上げてくれ、頼むと頭を下げてきた。何で関係ない君が頭を下げてるんだと言いながらも、爆豪以外のクラスメートには優しい緑谷は仕方ないねと切島くんに免じて爆豪に着いていくことを決める。夜中、皆が寝静まった時間、学校の敷地内を歩き回る爆豪に着いていく緑谷。到着した場所はグラウンドβ、初めて緑谷と爆豪が戦い、爆豪が瞬殺された場所。自分が負けた場所で緑谷に爆豪は「無個性で出来損ないなてめェに負けるなんざ思ってもみなかったのに、ここで負けてから1度もお前に勝ててねェんだよ俺は!体育祭でもあっけなく負けて、期末試験もてめェのおかげで合格したようなもんだ!いつからだ?いつからこうなっちまった!しまいにゃ仮免、てめェは受かって俺は落ちた、なんだこりゃあ?なあ?」と言い出す。そんな爆豪に緑谷は「無個性の僕のことを出来損ないとか言うような奴がヒーロー目指してるとか冗談かな。ヒーロー志望が言っていい言葉じゃないよ。自分のことを客観的に判断できていないみたいだから言うけど、普段の君の言動は本当にヒーロー志望なのかと思えるぐらいに酷いから、当然それは減点の対象になったことは間違いないね。どうせ君のことだから誰かを助けるなんてことは苦手でしょ?助けを求める傷病者に対しても「うるせえ!自分で助かれや!」なんて感じに話しかけたんじゃないかな、そりゃ減点されるに決まってるよ。爆豪くんはさ、本当にヒーローになりたいのかい?オールマイトが勝つ姿に憧れてたのは解るけど、ヴィランを倒せば良いってわけじゃないのがヒーローだからね。誰かを護る為に戦うのがヒーローであって、ヴィランを倒すだけがヒーローってわけじゃないんだよ爆豪くん。ヴィランを倒す力だけじゃなくて誰かを助ける力もヒーローには必要だからね。と言っても誰かを助ける爆豪くんなんて違和感しかないから、本当にヒーローに向いてないね爆豪くんはさ。勝つことだけが好きな君は、誰かを倒すことは得意なのかもしれないけど、誰かを助けることはできていない。だから仮免の1次試験は突破できても次の救助が駄目だったから仮免に落ちたんだよ君は。当然の結果さ」と息継ぎ無しに言った。

 

そんな緑谷に「黙って聞いてろクソカスが!」と凄む爆豪だったが緑谷は笑顔で「カスに負けてる君は何かな?プランクトンか何かですか?」と煽る。緑谷の煽りに舌打ちした爆豪は「戦えや、ここで今」と言った。此方を真剣に見据える爆豪に緑谷は「トレーニング室を借りて戦うのは本気で戦えないから嫌みたいだね爆豪くん、良いよやろうか」と軽く応える。そうして始まった2人の戦いは一瞬で決まった。爆破で急接近してくる爆豪をサマーソルトキックで打ち上げてから、落ちてきたところに追撃の中段廻し蹴りを叩き込まれた爆豪が失神して終了となった戦い。気絶した爆豪を背負って素早くその場を後にする緑谷出久。何とか監視のロボットに見つかる前に勝負を決めることができたことを喜ぶ緑谷は、寮に戻ってきて爆豪を爆豪の部屋のベッドに寝かせてから自分の部屋に帰りベッドへと横になった。翌日顔を合わせた爆豪と緑谷は、爆豪が不機嫌そうな顔で次は負けねえと言うと緑谷は次も勝つよと言葉を返す。そんな2人に何があったのかと疑問に思う切島くんだった。

 

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