■■■博士: ご気分はいかがですか。お話するのに不都合はありませんか?
SCP-737-jp-1-g:大丈夫よ、皆さん優しいもの。でも、私でいいのかしら?私は何も知らないの。彼女たちは彼と長いようだったけど、私はこうなった瞬間にいらしたじゃない?何も知らないわ。
■■■博士:問題ありません。では、あなたがあの地下に来てからの話を聞かせてください。
SCP-737-jp-1-g:気づいたらあそこにいたわ。その日は父が苛立っていてね、首を締めながらの行為だったの。それで殺されたと思ったらあそこにいて彼と会った。彼は私がこれまでどうされていたか知っていたみたいで、慰めの言葉をかけてくれたの。そして私の右手の皮を剥いだの。でも、全然痛くなくて血も出ない。皮膚の下は美しい宝石に変わっていたの!!彼は私に君はこれから愛される存在になるんだって言ったわ。
■■■博士:嫌な気持ちならなかったのですか?
SCP-737-jp-1-g:逆よ先生。私は嬉しくて嬉しくて感動したぐらいよ。そして彼が私に機械を当てようとした時にお兄さん達がきた。私がわかるのはそれぐらいよ。ねえ、先生、私は愛されたいの、先生は愛してくれる?
<<インタビュー終了>>
■■■■■■■■■■■■■■■■■
SCP-737-jp-1-gと呼ばれるようになってから幾日もすぎた。
無害な生きる宝石は死ぬことも無く食事も排泄も必要なく、割れても体にくっつければ元に戻る。
それに愛されたいと積極的に職員の手伝いを申し出るため、ある程度のクリアランスを貰っていた。
今日もせっせと郵便屋さんのように書類を運んでいたが
収容違反を意味するサイレンが鳴り響いく。
こういう時、一般職員は避難シェルターに行くのが規則であり、彼女は最寄りのシェルターに向かって走り出した。
この体になってから身体能力は上がり、人とは思えない速さで廊下を駆ける。遠くで小さく爆発したような音が聞こえた。
十字路を曲がると、前の方で同じようにシェルターへよく知っている人物が走っていたので、スピードをあげ隣に並ぶ。
「こんにちは、博士。あなたも避難中かしら?」
「こん、にち、わっ!!よければ!手を、っかしてくれないか?!」
ええ、喜んで......にっこりと満足そうに微笑むと、初めて会ったあのインタビューから白髪もシワも増えた博士を、軽々と抱き上げまた走る。
あとはいつも通りに避難すればいいだけ、そう思っていた。
しかし、それはこの道を右に曲がればシェルターまですぐというところまで来たというのに現れたのだ。
それは人型の穴だった。深淵と繋がる深く暗い、光さえも飲み込む闇。
それを理解した瞬間、担いでいた博士を後ろに投げる。
人は急には止まれない。担いだままだと2人ともこの穴に触れてしまうため、博士を後ろに逃がしたのだ。
「アレクサンドライト!!」
SCP-737-jp-1-gとも■■■■でもなく彼は怒ったようにその名を叫ぶ。
穴に引きずりこもうとベンタブラックの手が穴から襲ってくる。
とっさに左の薬指をへし折り、SCP-737-jp-1-g、もといアレクサンドライトはその赤い宝石を博士に向かって投げた。
「先生、約束よ!私を愛して、仕舞いこんだりしないで!」
泣きそうな顔でそういうと彼女は深淵の穴に引きずりこまれていった。
SCP-737-jp-1-g(アレクサンドライト)
本名:[削除済み]
年齢:18
詳細:体の全てがアレクサンドライトという宝石になった少女。
その異常性と1度死んでいるせいか、自分をかえりみない性格。
死因は、養父からの性的虐待からの絞殺。その経験上、そっち方面の知識も多い。
SCP-737-jp-1の中で唯一の五体満足のため、様々実験をしていた。
その実験の成果で、体を鍛えればモース硬度も靱性も上がるという特性がわかったため、積極的に鍛えており、機動部隊への配属も考えられていた。
普通科高校卒業できるぐらいには勉強している。
お嬢様言葉なのは、そう性癖だった養父のせい。
彼女の行動理由はただ1つ。
たくさんの人に愛されること。
元ネタのSCP
http://ja.scp-wiki.net/scp-737-jp