個室寝台「あさかぜ」殺人事件   作:新庄雄太郎

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そして、特捜班たちは博多で犯人と壮絶な戦いになって来ました。


第12章 トリック解明 そして博多へ

「何、南が列車トリックを解いただと、本当か。」

 

「ええ。」

 

「南、説明してみろ。」

 

「はい。」

 

「まず、犯人は17時39分に「あさかぜ4号」に乗る、そして個室に入り、拳銃で射殺。」

 

「なるほど、すると犯人はどんなトリックを使ったのか。」

 

「個室寝台のドアはですね、手動で鍵がかかるんで、密室が出来るんです。」

 

「そうか、犯人は個室で発砲したのか。」

 

「そうだ、そして犯人は岡山に下車してたんですよ。」

 

「そうか、深夜だからあまりひとけの無いところで列車に乗り換えたのが。」

 

「それで、犯人は夜行列車ですか?。」

 

「そうだ、よく気づいたな今野。」

 

「岡山からは何に乗ったんですか。」

 

「新幹線はこの時間帯は運転されていないので、乗るとしたら寝台特急しか乗れない。」

 

「わかった、寝台特急に乗って東京へ帰ったのか。」

 

「その通り。」

 

「調べた結果、岡山駅に到着する上りの寝台特急は深夜0時46分発の日豊本線経由の寝台特急「富士」に乗って

東京へ帰京したんだよ。」

 

「そうか、犯人は寝台特急「富士」に乗って東京へ帰ったのか。」

 

「その通りだよ、犯人は岡山を0時44分に「富士」に乗り換えたんだ、「富士」が東京に着くのが9時58分、

事件現場の4分後に到着し、犯人は下車した。」

 

「もし吉野が犯人だったら、それに乗るんでしょうか。」

 

「ああ、その可能性があるな。」

 

と、南は言った。

 

「て事は、犯人は「富士」とみて間違いないですね。」

 

「その可能性があるな。」

 

と、岩泉が言った。

 

「あと、花陽が言ってた特急「かがやき」で富山駅から乗った男を見たって。」

 

「ああ、それなら高山と小海が追っている。」

 

一方、高山と小海は陽一の妹・花陽の証言で富山駅で特急に乗った男の行方を追っていた。

 

「その男は何者かしら。」

 

「うん、ちょっと気になりますね。」

 

「あっ、高山、あの人だ。」

 

「どうするんだよ、小海さん。」

 

「追うわよ。」

 

「お、おいっ。」

 

小海は、富山駅で特急「かがやき2号」に乗った男に声を掛けた。

 

「すいません、東京中央公安室の物ですが。」

 

「何でしょうか。」

 

「あの、この列車に乗ってるんですか。」

 

「はい、私は仕事で。」

 

「失礼ですが、ご職業は。」

 

「職業って、富山県警の刑事ですよ。」

 

と、男は警察手帳を見せた。

 

「えっ、け、刑事。」

 

「えーっ!。」

 

富山駅で、特急「かがやき」に乗ってた客の正体は富山県警の刑事、高畠昭三警部補だった。

 

「実はある事件の容疑者を追っていましてね。」

 

「容疑者。」

 

「はい、この男なんです。」

 

「あっ、この人。」

 

「知ってるんですか。」

 

と、高畠は小海と高山に行った。

 

「実は、ブルートレイン「あさかぜ」で殺人事件がありまして。」

 

「その捜査をしているんです。」

 

「あっ!、この男。」

 

「間違いないわ。」

 

高山は、すぐに高杉公安班長に報告した。

 

「えっ、「かがやき」の乗客は富山県警の刑事。」

 

「ええ、実は俺たちがマークしている吉野を追っているんだそうです。」

 

「じゃあ、吉野は特急「かがやき」に乗ってたって事か。」

 

「ええ。」

 

高山は、すぐに高杉班長に連絡した。

 

「よし、桜井と高山は博多へ向かってくれ。」

 

高山と小海は、新幹線「ひかり203号」に乗って博多へ向かった。

 

「えっ、佐渡と輪島と殺人も吉野が。」

 

「ああ、奴は富山で女子高生を殺害し逃走してるんだ。」

 

「やはり、吉野は。」

 

「そうだ。」

 

高山と小海が乗った新幹線「ひかり203号」は博多を19時56分に到着した。

 

「吉野は、博多に現れるのでしょうか。」

 

「奴はきっと、博多に潜伏してると思われる。」

 

「ええ。」

 

高山たちは、博多の繁華街を聞き込みを行ったが、吉野の足取りは掴めていなかった。

 

「本当に吉野は博多に来てるのでしょうか。」

 

「多分な。」

 

博多駅

 

次の日、南と小泉たちは新幹線「ひかり」に乗って博多へやってきた。

 

「あっ、南主任。」

 

「どうだ、そっちの方は。」

 

「中州あたりを捜索しましたが、吉野を見た人はいなかったわ。」

 

「よしっ、何としても吉野を逮捕するんだ。」

 

「はいっ。」

 

そして、特捜班の南と高山たちは博多港へ向かった。

 

吉野は船本つれて博多港へやってきた。

 

「あははは、どこへ行こうというのかね。」

 

「アッ、あなたは!。」

 

と、船本は脅えていた。

 

「吉野、ご苦労だった。」

 

「ああ、警察には追ってこねぇよ。」

 

「よしっ、例のものを渡してもらおうか。」

 

「約束通り、金を持ってきた。」

 

と、吉野はトランクをムスカに渡した。

 

「ああ、確かに受け取ったぜ。」

 

そこへ、一台の日産・テラノがやってきた。

 

「動くな、武器を捨てろっ!。」

 

「何だ、貴様っ!。」

 

「俺はギャラを受け取っちゃいねぇ。」

 

「何だとっ!。」

 

吉野の仲間は吉本と船本を茶色のC31ローレルに乗せた。

 

「あっ、誰だてめぇは。」

 

「うっ、お前らは警察かっ!。」

 

「ふふっ。」

 

「はずれ、鉄道公安隊よ。」

 

と、桜井は言った。

 

「撃てっ、撃ち殺せっ!。」

 

「へいっ。」

 

と、拳銃とマシンガンを打ちまくった。

 

高山と岩泉と桜井と今野と香川はムスカの取引の仲間と打ち合いが始まった。

 

「ぐはっ。」

 

「ああーっ!。」

 

「うあっ。」

 

と、3人は撃たれて倒れた。

 

バキューン!。

 

と、桜井はもう一人の仲間を打とうとしたが。

 

「やめろーっ、撃つなーっ。」

 

今野は南主任に無線で連絡をした。

 

「主任、組員とムスカの仲間を制圧しました。」

 

「よーし、よくやった、俺と水野と小泉と小海は吉野とムスカを逮捕に向かう。」

 

南たちは、ムスカと吉野を追い詰めた。

 

「そこまでだ、吉野、悪だくみはやめろっ!。」

 

「えっ。」

 

「あなたが博多の殺人とあさかぜの殺人の犯人だな。」

 

「その通りさ、佐渡と輪島もね。」

 

「吉野は博多から「あさかぜ4号」に乗り、個室で射殺した後岡山で下車し、そこから東京行の寝台特急「富士」に乗り換えた。」

 

「よくぞ見破ったな、何故知ってた。」

 

「岡山駅員と鉄道マニアの小学生が証言してたのよ。」

 

「あと、杉木が自供したんだ、計画に企てたってこともね。」

 

「くそー。」

 

「観念しろ、吉野。」

 

「お前を殺人容疑で逮捕する、小泉手錠だ。」

 

「はい。」

 

と、高畠刑事がやってきた。

 

「いやー、ありがとう。」

 

「ハハハハ、私を捕まえないかね。」

 

と、ムスカは拳銃を持っていた。

 

「うわっ。」

 

そこへ、桜井が拳銃でムスカを撃った。

 

「うはっ。」

 

「よくやった、桜井。」

 

そして、博多で吉野とムスカが逮捕された、吉野は浮気による犯行だった。

 

「これで、解決ですね。」

 

「ああ。」

 

まもなく、福岡県警が到着し吉野とムスカ達は全員拘束された。




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