どうか見てください。
とある世界でこの俺『
「どうした!その程度なのか『勇者』!!」
「けっ!まだまだ行けるに決まっているだろう!!」
っと俺はそう言って聖剣を構え、魔剣を構える魔王。
なぜ俺はここで魔王と対決しているかと言うと。
此処とは別の世界、日本で生まれ育った俺は、事故で死んでしまって天国に来てしまった、その時この世界の女神『リリアーナ』にこの世界を救って欲しいと頼まれたのだ。
突然の事に困惑する俺だが、当然リリアーナは待ったなしにこの世界に送られたられた。
突如断りもなしに送られた事に怒りが込み上がった、だが最初に出会った少女と出会いが俺の運命を変えた。
その少女こそ、この世界の聖女であり巫女でもある「アリス・バニングス」と出会い、この世界を本気で救いたい願いが俺の心を動かした。
俺が世界を救う事を考えたのを天で見ていたリリアーナが、『聖剣』を新一に渡して託した。
そして様々な困難を乗りこなし、途中で気遣いが出来る武闘少年「トール・カルバーソン」、お転婆でお茶目なおかっぱヘアーの魔法少女「サリー・マジェス」、新一にライバル心を抱いていた槍使いの達人「ランドル・ヴォルドス」。
2歳年上でお色気満載のムチ使いの女性「マリアンヌ・シュバルツ」達と出会って仲間にし、魔王を倒す冒険の旅に出て、最終局面である、魔王の城と対立していた。
俺は聖剣を構えて走り出し、魔王に向かっていく。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「ふっ!こざかしい!!」
魔王は俺に向かって魔法弾を放ち、それに俺は避けながら飛んでかわし、魔王の上に飛んで、そのまま降下しながら向かう。
「うおおおおおおおおお!!!」
「ぬっ!!?」
「うぉりやあああああああああああああああああああああああああああ!!!」
俺は魔王に向けて一気に聖剣を切り下ろす、聖剣が魔王の身体を切り裂き、それに魔王は大きな致命傷を得る。
「ぐおおおおおおおお!! お!おのれ…!!!!」
魔王は致命傷の傷を抑えながら後ずさりし、俺はすぐに立ち上がり聖剣を構える。
苦しみながらも魔王は俺の方を見て、指をさしながらこう言った。
「いいか…! この我を倒しても、必ずや復活してみせる!例え別の次元でさえもだ!そして…必ずお前を葬ってやる!覚えておけぇ…!!」
そう言い残して、魔王はその場で倒れ、魔王の身体から夥しい魔力の波動が出てくる。
そしてあたり一面光に包まれ、それにより俺は思わず目をそらしてしまう、そして光が収まると、辺りがボロボロの城の状態となっており、天井は穴が大きく開いていた。
俺は魔王が倒れていた場所を見ると、魔王の身体は骸骨の姿になっており、完全に倒したと見た。
それに俺は思わずガッツポーズをする。
「新一さーん!」
俺は声がした方を見ると、アリス達が魔王の部下だった魔物を全て片付けて駆けつけたようだ。
「新一!大丈夫!?」
「うわ~、凄い状態?」
「おい、魔王はぶっ潰しんたんだろうな?」
「それとも、逃がした?」
トール達がそれを問い、新一はうなづきながら言う。
「大丈夫だ、それと魔王は倒してやったぜ」
っと俺は倒した魔王の方を見て言い、それにアリス達は喜びの雄叫びをあげる。
「やったーーー!」
「魔王を倒したんだ!」
「へ!やれば出来るじゃねえか!」
「へぇ~、これで世界は平和になるんだね」
喜ぶ皆の様子に俺は見つめていて、そしてアリスが俺に寄ってくる。
「新一さん、お疲れ様でした」
「ありがとうアリス、これで君も『ピカー!!』?」
真上に猛烈な光の柱が現れ、それに新一だけじゃなく、アリス達はそれに見つめてる。
『どうやら終わったようですね…』
するとそこからこの世界の女神、リリアーナが姿を現し、俺達の前に現れた。
リリアーナはそのまま新一たちを見つめていて、アリス達は唖然としていた。
「め、女神リリアーナ様…!」
「ほ、本物だ!」
そしてリリアーナが俺の方を見つめて言う。
『新一さん、お時間です』
「え?時間って?」
『貴方がこの世界から去る時間です、転生させたのは良かったんですが、魔王を倒した直後に連れ戻すと言う設定を忘れていたんです、皆さんには申し訳ないですが、新一さんとはお別れです』
リリアーナの言葉にアリス達は驚き、新一はその言葉に唖然としてしまう、折角出会えた仲間達との別れがもう来てしまうなど、だれも予想していないからだ。
俺はアリス達は見つめ、アリス達も新一を見つめる。
そして俺はアリスを見つめ、アリスを俺を見つめながら言う。
「新一さん…」
「アリス、どうやら別れの時が来たようだ」
「そんな…、折角新一さんと会えたのに」
悲しい顔をするアリス、俺はアリスの肩を手を置いて言う。
「アリス、悲しい顔をしないでくれ、これからは君がこの世界の巫女として導いて欲しい」
「新一さん…、はい、分かりました」
アリスの意思に俺は頷き、そして皆の方を見て、お別れの言葉を言う。
「ありがとう皆、俺は別の世で見守ってるよ」
その言葉にリリアーナは新一に光の柱の当て、新一の体が浮かび上がる。
「新一!」
「新一くん!」
「新一!!」
「おい新一!!まだ俺の勝負は付いてねえんだぞ!!」
ランドルがまだ俺との勝負に根に持ってるらしく、申し訳ない表情で俺は言う。
「すまないランドル、それは叶えられないや。トール、お前の気使いには本当に感謝するぜ、サリー、魔法をもっと偉大にしていけよ。マリアンヌ、もっと自分の大事にして行ってくれよ」
そう言って新一はリリアーナと共にこの世界から去り、アリスたちはその様子を見つめる他なかった。
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そして白い空間、新一はそこにいて少しばかり考える、自分がまたこの場所に戻ってきて、今後どうするのかを…。
「新一さん、何かお考えですか?」
っとリリアーナが新一の方に問いかけ、それに新一はリリアーナの方を見ていう。
「いや~、折角魔王を倒して平和になったんだ、その後のことをどうするかなって考えて…。それで今後どうするかをっとね」
「ああ~、そういう事ですか。ただそればかりは申し訳ありませんが、新一はまた別の世界に転生する必要がありまして」
「はっ!?また?! えらく急だな?」
新一はその事に問い、リリアーナは申し訳ない表情で言う。
「はい、あなたをこのままにしておくと、肉体が滅びてしまって永久に屍のまま徘徊する事がありますので、急いで次の世界に転生する必要があるんです」
「そうなのか?」
「はい、あっでもあの世界を救ったお礼として、今回は私が新一さんに特別なアイテムをお渡しします」
するとリリアーナがとあるペンダントを渡した、ペンダントと言うよりドックタグである。
「これは?」
「それは『無限ペンダント』と申しまして、身につけると不思議なことにあらゆるものが無限の状態になるアイテムです、例えばピストルとか弾が永遠に減らなくなったり、手裏剣も減ることはない代物です」
「凄いな…でもいいのか?」
「構いません、これはお遊びに使っても構いませんよ」
リリアーナが笑顔でそう言い、新一はうなづきながら言う。
「ありがとうリリアーナ、それじゃあ俺はその世界でたっぷりと満喫するよ」
「はい、ではその世界に送りますね」
するとリリアーナが新一をその世界へと送り、新一はその場から去っていった。
「ふぅ…、ようやくひと仕事をおえm『ゾゾッ!!』っ!」
リリアーナが何かを感じ取り、その辺りを見渡す、しかしあたりには何もなく、リリアーナはただ唖然とする。
「一体何が…? ちょっと調べて見ましょう」
っとリリアーナが少し世界の星図を出して見てみる、すると新一が送った場所には何やらうす暗い影が地球の周りを回っていて、それにリリアーナが目を見開く。
「これは…!何や嫌な予感がします…新一さん、どうかご武運を…」
そうリリアーナは新一の無事を祈る他なかった。
どうにかプロローグはかけました。
後は一話をゆっくりと書いていきます。
あと感想もご自由にどうぞ。