二度目の転生はありふれた職業な世界   作:ライダーGX

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第11話 探索と決意の意識

奈落の底での攻略を開始した新一はまず初めにこの階層を調べることにした。

 

上の出口があるかどうか調べ、上の階段が調べたが、なかなか見つからないことにため息をつく。

 

「ハァ…、だめだこりゃ。どうやら上への道はないようだ。下に降りていくしかない」

 

っとそう言って新一は下への階段を探すために捜索する。

するとなにか気配を感じ取り、それに新一は足を止めて、ロングソードとドンナーを取る。

 

しかし暗い空間で何も見えないため、どこをどう探すか分からなかったが、気配感知と魔力感知を使って探し、そして壁の近くに何かがいると感じ、新一はそこを見る。

するとそこには2mもある大きな灰色のトカゲの魔物が居て、金色の瞳で新一を睨み、そしてその金眼が一瞬光を帯びた。

 

 

 

ビキビキ!!!

 

 

 

突如と右腕が石化し始め、それにより新一は思わず隠れて、何ストックも用意した神水を取り出してかける。

すると石化した腕が収まり、石化した部分が徐々に治っていく。

 

「石化能力か…! だがこんな時にこれが役に立つ。きよしの設計図のお陰でな」

 

っと新一はある物を取り出す。

それは“閃光手榴弾”事『スタングレネード』だった、ピンを抜いて、先ほどのトカゲの魔物の方に投げる。

 

スタングレネードは爆発して、強烈な閃光を放ち、それにトカゲの魔物は目を光にやられて倒れる。

 

その隙に新一は爆縮地を使い、トカゲの魔物に向かって一閃で切り倒す。

 

それによりトカゲの魔物は倒されて、新一はロングソードとドンナーをしまって、トカゲの魔物を見る。

 

「こいつ…、暗闇でも見えるのか? まあいい…あんまりトカゲの肉は食べたくないけど、贅沢は言えないな」

 

新一はそう言いつつ、トカゲの魔物の肉を切って、一口食べて、与えられる能力を得る。味は最高とは言えないが…。

 

「おぇ、最悪だ…。まだ犬とうさぎ、そして熊の肉がまだ最高だ、さてと…ステータスは?」

 

そう言って新一は今の自分のステータスを見ると。

 

 

 

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天道新一 17歳 男 レベル:32

 

天職:勇者:副天職:錬成師

 

筋力:1000

 

体力:1200

 

耐性:1150

 

敏捷:1200

 

魔力:1500

 

魔耐:1500

 

技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・魔法耐性・錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合]・複合魔法・格闘術[+身体能力上昇]・剣術[+斬撃效果上昇][+大剣術][+両手剣術]・射撃[+精密射撃][+連射射撃]・剛力・縮地[+爆縮地]・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力]・風爪・夜目・石化耐性・言語理解

 

 

 

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良い感じにレベルも上がり、更に2つ技能が増えた、夜目と言う技能が先ほどのトカゲの魔物が周りを見渡せたのと、石化耐性と言うものが追加されたのを見て、新一は納得する。

その獲物からの能力を引き継ぐのではなく、ある部分の能力の耐性を得る事と見た。

 

「なるほどな、そういうこと。でもまあこの夜目と言う技能が辺りの様子を見渡せる様になった事だし、よしとするか」

 

っとそう言って新一は辺りを見渡すと、確かに先ほどとは違い、暗かった辺りが遠くまで見渡せるようになり、辺りが夜からライトが付いた感じの洞窟に見えた。

そんなに遠くは見えないが、ある程度は視界が確保出来た、これならもう暗い所は問題ない。

 

新一はこれを期に、次の階層へと繋がる階段を探し、そして見つけて階段を下りて向かった。

 

次の階層は地面がタールのように粘着く泥沼のような場所だった。新一はそれを見て一度『鉱物系感知』を使い、辺りの鉱石を調べていると、とある鉱石を発見した。

 

 

 

【フラム鉱石】

 

艶のある黒い鉱石。熱を加えると融解しタール状になり、融解温度は摂氏50度ほどで、タール状のときに摂氏100度で発火する。その熱は摂氏3000度に達する。燃焼時間はタール量による。

 

 

 

その鉱石を見た新一は辺りを見渡す、あちこちにタール状のフラム鉱石があり、下手に引火させると命がないと確信した新一。

 

「なるほど、ここでは超電磁砲と纏雷は使えないっと言う事か。まあいい…ロングソードだけでも十分行けるしな」

 

そう言ってロングソードを抜いて、タール状のフラム鉱石の上を歩く、辺りは何か特になるものがないか調べていると。

 

すると…。

 

 

ガチンッ!

 

 

「ッ!何!!?」

 

突如鋭い歯が無数に並んだ巨大な顎門を開いて、サメの魔物がタール状の液体の中から飛び出して、新一に襲いかかってきた。

それに新一はロングソードで防御して、何とか凌ぎ、サメの魔物は再びタール状の液体の中に消えた。

 

「(気配感知が全く効かなかった…、まさか感知を遮断する方法があるのか…? でもそれだけでは…)」

 

すると新一はロングソードをゆっくりと下ろし、構えたまま目を瞑る。

 

まるで相手を待っているかの様にじっとして…。

 

そしてサメの魔物は新一を食い損ねたと思い、再びサメの魔物がタール状の液から飛び出してきた。

しかし、これが新一の狙いだった。

 

「そこだ!!」

 

 

ズバッ!!!

 

 

 

新一は待っていたのか、一閃でサメの魔物を切り裂き、サメの魔物は横直線で綺麗に斬れて落ちる。

 

ロングソードをしまい、斬った後のサメの魔物を見る。

頑丈な歯と皮膚の下には分厚い肉の固まりが集まっていて、いかにも頑丈さが目に見える。

 

「なるほど…、多分ドンナーじゃこの皮膚は撃ち抜けなかったろうな。だがロングソードで口から一気に切り裂いたのが正解か」

 

そう言って新一はサメの魔物を掴み、どこか安全な場所があるか探してみて、調理をしようと思った。

だがどこもタールだらけの場所で、安全な場所が存在しない為、サメの魔物の肉を切って、別の階層に下りて、その肉を調理して食べた。

 

 

 

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天道新一 17歳 男 レベル:40

 

天職:勇者:副天職:錬成師

 

筋力:1190

 

体力:1310

 

耐性:1210

 

敏捷:1290

 

魔力:1700

 

魔耐:1700

 

技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・魔法耐性・錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合]・複合魔法・格闘術[+身体能力上昇]・剣術[+斬撃效果上昇][+大剣術][+両手剣術]・射撃[+精密射撃][+連射射撃][+安定射撃]・剛力・縮地[+爆縮地]・先読・高速魔力回復・気配感知・気配遮断・魔力感知・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力]・風爪・夜目・石化耐性・言語理解

 

 

 

========================

 

 

 

予想通りにステータスや技能が増えて上がり、それを見た新一は頷きながら降りてきた階層を見ながら呟く。

 

「さて…、どこまで続くか分からない迷宮を必ず脱出するぞ」

 

新一は荷物を背負って、再び迷宮を探索して攻略を進むのであった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

一方ハイリヒ王国では、香織が目覚めた事を聞き、光輝達がやって来る。

 

「香織!目が覚めたのか!」

 

「あ、光輝君に龍太郎君…」

 

「目が覚めて良かったぜ」

 

2人が安心している様子に頷く香織。

 

「うん、ごめんね。心配かけて…」

 

「いいさ、君が目を覚ました事が一番いい事だんだから。香織。俺はもう二度と仲間を死なせはしない、死んでしまった(・・・・・・・)天道の分まで頑張り、香織を守るよ」

 

「……」

 

っとその言葉に香織の言葉は止まる、本当は新一は死んでいない筈なのに光輝からすれば、もう死んでしまったと思ってしまっている。

それに光輝は気付かないまま言い続ける。

 

「だから香織、君もいつまでも天道の事を引きずってはダメだ。そんなんじゃ天道が報われn──」

 

「ゴメン、今は雫ちゃんと二人っきりにして」

 

香織の言葉に思わず光輝は口を止めてしまう。

 

「え? 香織…?」

 

「そうよ」

 

っとドアから雫がやって来て、光輝と龍太郎を押して、外まで追い出す。

 

「ほら!後は私がやるから、2人はどこかに行く!」

 

「え?でも…」

 

「いいから行く!!」

 

雫の猛烈な勢いに光輝と龍太郎は慌ててその場を去っていった。

 

「全くも…」

 

「雫ちゃん」

 

香織が声を掛けてきて、それに雫は香織の方を向く。

 

「え?どうしたの香織?」

 

「…上地君達は?いないの?」

 

っと進次郎達の事を問う香織に雫は少し考えるが、その問いに答える。

 

「…上地君達なら、天道君を探しに向かったわ。…でも本当に生きてるかどうk──」

 

「私は信じてる」

 

すると香織がその言葉を言い、それに雫は思わず香織の方を見る。

 

「え?」

 

「私…天道君が生きている事を信じてる。絶対に死んでないって…。でも今の私じゃあダメ…、だから」

 

香織は立ち上がって雫の方により、雫に面と向かい合って言う。

 

「私…強くなる。だから雫ちゃん…力を貸して下さい」

 

そう言って香織は頭を下げてお願いする。

香織の真剣な表情と覚悟に雫は言葉を止まりながらも、香織の決意を聞いて頷く。

 

「いいわ、とことん付き合ってあげるわ」

 

「雫ちゃん!ありがとう!!」

 

雫の言葉に香織は雫に抱きつき、何度も礼を言う。

 

「礼なんて不要よ、親友でしょう私達」

 

その言葉に香織の目に涙が溢れ、雫はそれを優しく受け止めるのだった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そしてオルクス大迷宮で、進次郎達は新一を探しながら迷宮を探索していた。

現在、進次郎達は20階層よりもしたの28階層に来ていた。

 

「おりゃあ!!」

 

進次郎は双剣を魔物に斬りつけて倒し、軍平も同じようにバトルアックスで切り倒す。

 

「どぉるりやああ!!!」

 

 

ガシュン!!!

 

 

軍平のパワーで倒される魔物、そして魔物は軍平の後方に迫った時に一発の矢が魔物の頭部に直撃し、魔物は倒される。

 

きよしの放った矢が当たった事に、きよしは笑みを浮かばせ、その様子に千春は思わず拍手が送られる。

 

「お見事、皆、やるじゃない」

 

「ああ、ここまでレベルアップした甲斐があった」

 

っとそう言って進次郎達は自分たちのステータスプレートを開いてみる。

 

 

 

========================

 

 

 

上地進次郎 17歳 男 レベル:22

 

天職:双剣士

 

筋力:160

 

体力:180

 

耐性:160

 

敏捷:210

 

魔力:130

 

魔耐:200

 

技能:双剣術[+斬撃速度上昇]・火属性適用・縮地・剛力・言語理解

 

 

 

郷田軍平 17歳 男 レベル:22

 

天職:大斧戦士

 

筋力:260

 

体力:320

 

耐性:280

 

敏捷:160

 

魔力:120

 

魔耐:130

 

技能:大斧術[+斬撃效果上昇]・土属性適用・剛力・身体能力・縮地・言語理解

 

 

 

飯島きよし 17歳 男 レベル:21

 

天職:弓手

 

筋力:120

 

体力:190

 

耐性:130

 

敏捷:210

 

魔力:180

 

魔耐:210

 

技能:弓術[+連射技術上昇]・風属性適用[+風属性效果上昇]・言語理解

 

 

 

早川千春 17歳 女 レベル:20

 

天職:魔道士

 

筋力:100

 

体力:150

 

耐性:110

 

敏捷:100

 

魔力:620

 

魔耐:800

 

技能:全属性適性[+全属性效果上昇][+消費魔力減少]・全属性耐性[+全属性效果上昇]・調理[+毒性完全無効化][+酸性完全無効化]・言語理解

 

 

 

 

========================

 

 

 

進次郎達は驚く程の成長速度をしていた。新一を探したい願いもあってか、その效果はこの通りに現れ、進次郎達をこの様にさせた。

 

彼らが探索してからは地上には戻っておらず、千春が調理で増えた新たな技能と変わった技能を使い、魔物の肉を材料にして調理し、何とかこの飢えをしのいでいた。

ここだけの話だが、千春の料理はかなり美味いとの事、進次郎達はもう満足する程に食べまくっていたとか。

 

「へへへ、この調子でもっとレベルを上げて、次の階層まで対応出来る様にしておかないとな」

 

「おうよ!絶対に新一を見つける!」

 

「うん!そうだね!」

 

「ええ! 新一君…待っててね!」

 

そう言って進次郎達は次の階層へと向かい、新一を探しに向かうのであった。

 

 


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