二度目の転生はありふれた職業な世界   作:ライダーGX

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第15話 最下層への道 前編

新一とユエが進次郎達と再び再会し、共に大迷宮を脱出する為に行動し、きよしがドンナーとシュラーゲンを見て大興奮し、ようやく収まった所で出発した。

 

そんな中で千春が新一の姿を見ていて、かなり変化した様子に問う。

 

「ねえ、新一君どうしてそんなに大きくなったの? 前まではそんなになかったじゃない」

 

「おっ、それは俺も気になってだぞ? それに目が赤くなってるし、前髪の一部が白くなってるぞ」

 

進次郎達もその事を問いかけ、それに新一は振り向く。

 

「ああ、魔物の肉を食ったからな、その影響でこうなってしまった」

 

「「「「えええっ!!!??」」」」

 

進次郎達はその事を聞いて驚きを隠せなかった、魔物の肉は猛毒で、強烈な酸性があるからだ、それをそのまま食べれば死に至ると言われている事を進次郎達は聞いていた。

その言葉を聞いて進次郎達は驚いたまま問いかける。

 

「おいおい新一!お前よく無事だったな?! 普通そのまま食えば死ぬぞ!?」

 

「どうして新一は生きてるの!?」

 

「ああ、これのお陰だ」

 

っと新一が荷物から取り出したのは、神水と神結晶だった。

それらを見た進次郎達は首を傾げながら見ていた。

 

「なんだこれ?」

 

「すげぇ……この水晶メチャ光ってるぜ」

 

「神結晶だ、王国の図書館で見たんだ」

 

「あっ!僕も見た事あるそれ! 伝説になっているものだよね!」

 

進次郎と軍平がそれを見て、きよしが思い出したかのように言い、その様子に千春はどうも新一の変化の理由が見当たらない。

 

「ちょっと待ってよ、これがどうして新一君と関係あるの?」

 

「これはどんな怪我や病気を治してくれる事が出来てな、飲み続ければ寿命は絶えないと言われるんだ。これと共に魔物の肉を食ったお陰で命は助かったんだ。その代わりにこの様な姿になったんだ、それと証拠にほれ」

 

っと新一は進次郎達にステータスプレートを見せて渡す。

それに進次郎達は新一のステータスプレートを見て、そして目ん玉が飛び出るほどに驚いた。

 

 

 

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天道新一 17歳 男 レベル:70

 

天職:勇者:副天職:錬成師

 

筋力:6200

 

体力:7000

 

耐性:6200

 

敏捷:8000

 

魔力:10300

 

魔耐:10300

 

技能:全属性適性[+全属性效果上昇][+消費魔力減少]・全属性耐性[+全属性效果上昇][+持続時間上昇]・物理耐性[+持続時間上昇]・魔法耐性・錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成]・複合魔法・格闘術[+身体能力上昇][+豪脚]・毒耐性・麻痺耐性・剣術[+斬撃效果上昇][+大剣術][+両手剣術]・射撃[+精密射撃][+連射射撃][+安定射撃]・剛力[+豪腕][+金剛][+怪力]・縮地[+爆縮地]・先読・高速魔力回復・気配感知・気配遮断・魔力感知・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力]・風爪・夜目・遠見・石化耐性・言語理解

 

 

 

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新一の驚異的なステータスに驚く進次郎達、彼のステータスは常識を超えており、しかも光輝よりも軽く超えているのが分かる。

 

そして新一の天職に更に驚く。

 

「な!なんじゃこりゃ~~~~~!!!??!」

 

「とんでもねぇじゃねぇか!!?」

 

「って言うか新一の天職!!」

 

「勇者って天之河君と一緒!? 本当なの新一君!!」

 

進次郎達の質問攻めに新一は頷きながら答える。

 

「ああ、そうだぜ。俺もまさか“また”勇者に選ばれるとは、思いもよらなかったから」

 

「あ?また? どういう事だよ新一」

 

「教えてよ新一君、またってどういう事?」

 

進次郎達の問いに新一は少し間を開けて、そして頷きながら言う。

 

「そうだな、皆はもう召喚を経験しているから、もう話してもいいだろう。俺の……“本当の事”を」

 

「「「「…?」」」」

 

進次郎達はまた首を傾げ、ユエは先に聞いているから何も動じなかった。

 

新一は足を止めて、進次郎達の方に振り向いて語り始めた。

 

 

かつて新一はこの世界と別の世界、女神リリアーナによって異世界ディスペアによって転生した、そしてそこで勇者として、聖女のアリス、トール、サリー、ランドル、マリアンヌと共に魔王を倒して世界を救ったことを。

そして更に召喚される前の世界に転生してもらい、平和な暮らしをしてた所にこの世界、トータスに呼ばれた…っという事になる。

 

「これが俺が経験してきた事で、俺の物語の話だ」

 

その話を聞いた進次郎達は口をポカンと開けてしまって、騒然としてしまう。

 

「「「「………」」」」

 

「ん? どうしたんだ?やっぱり俺の話は異常過ぎたか?」

 

新一は進次郎達の様子を見てそう問いかけるも、進次郎達は思わず身体を震わせながら新一に近寄る。

 

「すげぇじゃねぇぇか新一!!」

 

「お前!前の世界では勇者として活躍したのか!!」

 

「どうりで強いと思ったよ! それに慣れていた様子にも頷けるよ!」

 

「新一君! そんな凄いことをやってきたのなら、新一君が勇者なら納得するわ!」

 

進次郎達の猛烈な尊敬に新一はただ唖然としてしまう。

 

「(うわぁ~~~……、まさかここまでの反応とは。俺も結構やってきた価値あったか)」

 

っと新一はその事を思いながら少しばかり一滴の冷や汗が流れる。

 

そしてユエはその事を気にもしないまま新一の血を吸う、っとその様子を見た進次郎達は思わず驚く。

 

「ちょ!!何してんだよ!?」

 

「首に噛み付いているぞ!?」

 

「血が欲しくなった…」

 

「「血!?」」

 

皆はその事に驚き、新一は言い忘れていた事を思い出した。

 

「ああすまん、この子はこの大迷宮で300年間封印されてきた吸血鬼なんだ、どうも俺の血が好物らしく…」

 

「「「「吸血鬼!!? それに300年!?」」」」

 

進次郎達はまたしても驚きを隠せずにいて、新一から全て説明してもらい、ユエは300年前はとある王国の者である事と、この迷宮は反逆者が作った場所である事を聞き、進次郎達はこのオルクス大迷宮の真実を聞いて唖然とする。

 

「おいおい…マジかよ」

 

「この大迷宮が反逆者のアジト?」

 

「どうもその感じじゃない風に見えるけど…」

 

「でもユエちゃんの言うことが本当ならそうかもしれないわね『グイッ!!』イタタタタタッ!!?」

 

ユエに頬を抓られる千春、ユエは頬を膨らませながら睨む。

 

「ちゃん付けは辞めて、一応年上だから…」

 

「だったらもっと年上らしくしなさい!!」

 

千春はそうユエに叱りながら言い、それにユエは何故か怒られた感じになり、へこむ。

その様子に新一達は何も言えず、次の階層に続く階段を見つける。

 

「あった、次の階層だ、皆…気を引き締めろよ」

 

「おうよ!」

 

「おっしゃ!! この階層には魔物はいなかったからな、存分に暴れるぜ!」

 

その事にきよしと千春も頷き、新一達は次の階層へと降りていくのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして一方香織達は表の大迷宮の60階層近くまで来ていた、香織は崖の方によって、その底の方にずっと目を向け、少しばかり悲しい表情をしていた。

 

「香織」

 

っと香織は後ろの方を見ると、雫達が香織の方を見ていて、雫が香織に近寄る。

 

「香織…大丈夫?」

 

「うん、大丈夫だよ雫ちゃん。ありがとう」

 

その様子に雫は微笑む、そんな感じの時に空気の読めない光輝が入ってくる。

 

「香織、ずっと下の階層の方を見て思うんだが、多分てんd───」

 

「香織さん、必ず天道君は見つかりますよ」

 

「そうそう!鈴達はいつでも“カオリン”の味方だよ!」

 

っと光輝が話している時に鈴と恵里が割って入って来て、香織を励ましている、当然この2人も光輝が空気を読めない事に気がついていて、その事を察して話してきた。

それに香織は微笑みながら頷き、それに2人は笑顔の表情をする。

 

その中で檜山だけが暗い瞳を香織に向けながら見つめていた。

 

彼は新一を奈落に突き落とした真犯人であり、香織を自分の物にする為強硬手段を取った男、その当時、彼は自分の行いを正当化するかの様に何度も自分に言い聞かせて、何もなかったかの様にしていた。

 

何が何でも香織を自らの手で手に入れたい…そんな彼は“ある人物”の手を借りている。

それは後ほど分かることになるであろう…。

 

そしてメルドが光輝達に向けて大きく言う。

 

「よし!! これより先の60階層以上の階層に向かう!! 当然65階層にはベヒモスがいる階層だ!気を抜くなよ!!」

 

『『『はい!!』』』

 

その掛け声にメルド達は次の階層に向かい、光輝達もその後に続いた。

 

すると香織はまた崖の下を見て、一目見た後に香織は雫の後を追いかけるのであった。

 

 

 

 


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