二度目の転生はありふれた職業な世界   作:ライダーGX

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1話が遅れてすいません、完成しました。


第一章 始まりの召喚
第1話 突如の召喚


女神リリアーナの転生で二度目の人生を日本で送る事になった新一は再び小学校からやり直していた、最初は「また小学生からやり直しか…」っと呟く新一だった。

でもそれもその筈、新一は二度目の転生を行っている為、成人からではなく、小学生からの転生が最適だと女神リリアーナはそう思ったのだ。

 

仕方なく新一は小学校からやり直して、一から勉強し直した。

 

そのおかげか、覚え直しも順調で、更にこの世界の知識も覚え直したと言える。

 

更にそこで新しい親友が出来たのだ。

 

その親友は自分たちのリーダー的存在『上地 進次郎(かみじ しんじろう)』と大柄な体と力自慢が特徴の『郷田 軍平(ごうだ ぐんぺい)』とメカオタクの『飯島(いいじま) きよし』、グループの紅一点てツインテールの『早川 千春(はやかわ ちはる)』。

彼らが小学校での深い親友となり、共に心を分かち合う中となった。

 

 

 

月日は早くも流れて中学生になって、部活動も始まったが、新一は運動系はあまりせずに帰宅部となって帰っていた。

進次郎たちは部活動をやっているのに、新一はやらないのは何故かと言うと、最初の転生の際に勇者である時のステータスがまだ残っていたのだ。

 

流石に最大とはいかない、弱冠低くなっている所はある。例えばこんな風な簡単に。

 

 

 

 

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天道 新一  元勇者

 

体力:100

 

力:200

 

すばやさ:200

 

魔力:0

 

耐久:200

 

 

 

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まあ、こんな感じである、新一は元勇者である為、ある程度体力も落ちてはいるが、これでも一般…アスリートと同レベルくらいの能力を持っている。

この後新一はある目的の為、自宅へ戻っている途中に老人と子供がガラの悪い男に絡まていた。

 

その様子を見ると、どうもガラの悪い男に子供が誤ってアイスクリームをその男のスーツにつけてしまったようである。

 

勿論わざとでないことではあるが、そのガラの悪い男は高級スーツが台無しと文句を叫び、脅しながら叫んでいた。

 

「おいおい!!俺のスーツを汚してしまったこと!どう弁償してくれるんだよ!!!」

 

「すいません! クリーニング代はキチンと支払いますので、どうか許してください!」

 

老人の祖母が謝っているのに対し、ガラの悪いは怒りが収まらず、更にエスカレートしていた。

新一は一応周りの人たちを見る、他の人は知らん振りして通り過ぎ、関わらないようにしていて、更に見ていた人たちはどうするか迷っていた。

 

「なにがクリーニング代だ!!おいガキ!!! この落し前はキッチリ付けさせてもらうぞ!!!」

 

ガラの悪い男が子供の胸倉を掴んで、持ち上げると拳を突き上げる。

 

「ひぃい!!!!!」

 

「やめて下さい!!!」

 

祖母が叫んだ途端、男の腕に誰かの手が掴まれる。

 

それに男は振り向くと、新一がそのガラの悪い男の腕を掴んで止めていた。その様子に見飽きた新一は自分で止めに入ったのだ。

 

「あ?!なんだオメェ!!」

 

「あんた恥ずかしくないのか?子供相手に、しかも大人が大声を上げながら拳をあげてさ」

 

「なんだと!!!!」

 

男は子供を落として、新一に向かって殴りかかろうとする。

 

っが新一はそれを避け、男は思わず体制を崩してしまう、更に新一は足を引っ掛け、その男を倒れさせる。

 

「どわぁ!!!」

 

 

ドテッ!!!

 

べり!!!

 

 

「!!?」

 

っと何やら破けた音がして、男は思わずズボンの方を見る、するとズボンのお尻辺りが破け、ハートのパンツが丸見えであった。

 

「……プッ!」

 

思わず新一が笑ってしまい、その場にいた人たちも笑ってしまう。

 

ガラの悪い男は思わず顔を真っ赤にして立ち上がり、尻を隠しながら涙目になる。

 

「く!!くっそおおおおおお!!! てめぇ!!!!覚えてやがれええええええええええええええ!!!!」

 

その男は走りながらその場を去っていき、新一は呆れた様子で見た。

 

「やれやれ、今時ハート型のパンツを履いている奴がいるんだな。…君、大丈夫か?」

 

新一はその場の子供に近づいて、様子を尋ねると…。

 

「…う、うわああああああああああああ!!」

 

子供は突如泣き出して新一に抱きつき、よほど怖かった思いを下と見える。

 

「よしよし、もう大丈夫だぞ。そちらも大丈夫ですか?」

 

「は、はい…、ありがとうございます。なんとお礼を言ったらいいか」

 

「いいですよお礼なんて、この子が無事で良かったんですから」

 

そう言って新一は子供と祖母に挨拶した後、その場を後にして自宅へと帰る。

 

そしてその様子をジッと見つめていた一人の少女が新一を見つめいた事に、その当時の新一は知るよしもなかった。

 

 

 

 

 

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そして高校生になって、新一はすっかり大人の身体に近い状態になった。

 

新一は自宅の自室で登校の準備をしているときに、首の無限ペンダントを見る。

 

女神リリアーナからもらったこのペンダントは確かに効果を発揮した、試しにエアガンでBB弾を発射してみた、一応5発を入れたマガジンを撃ってみると、5発どころか20発以上撃ち続ける事が出来て、これには確かに効果はあると確信する。

 

「これは確かに効果あるな。リリアーナに感謝しないとな…そして」

 

新一は更に右腕についてある細いブレスレットを見るめる、そのブレスレットはアリスから貰ったブレスレットで、転生の際に一緒に持ってきていた事に気付いた。

 

そのブレスレットを新一は触れながら微笑み、つぶやきながら見る。

 

「今日も頑張って行ってくるよ」

 

そう言って新一はカバンを持って、自分が通う高校へと向かう。

登校の途中である人物たちが新一の姿を見て声を帰る。

 

「おーい新一!」

 

「ん?おお…進次郎、軍平、きよし、千春、おはようさん」

 

「おう!!今日もこの軍平様の筋肉美を女子たちに見せて、惚れ込ませる瞬間!是非見せてやるから見ててくれよ!」

 

「軍平のそれはいつも失敗してるじゃん」

 

「そうね、私たちもそれに巻き込まれて私達はたまらないわ」

 

「おいおい!それはないだろう!」

 

朝から楽しい笑い声が飛び交い、色んな話をしながら高校へと向かった。

そして高校へと到着して、進次郎たちは新一とは違うクラスである為、ここで別れる。

 

「そんじゃな新一、また休み時間でな」

 

「ああ、また」

 

そう言って新一は教室へ入る、するとクラスの皆が一斉に新一に向けて、…舌打ちや一部の者は敵意の目線が降り注ぐ。

 

それには新一は無視して入ってくる、何故皆がその様子をするかと言うと、それは一人の少女の影響である。

 

「あ、おはよう!天道君、今日はずいぶん時間があったね。何時もはギリギリなのに」

 

彼女は『白崎 香織』、この高校のマドンナと言える存在で、世話好きで面倒みもよく、更に責任感も強い為学年問わず人気が高い。何故人気が高い彼女が新一に声を掛けるのはそれはまた別の話。

 

「おはようさん白崎、今日も元気がいいな」

 

「うん!」

 

笑顔がとても似合う彼女に他の男子たちは思わず目が行く、新一はそれに関係なく席にカバンを置くと、そこに3人の男女が来る。

 

「おはよう天道君、今日も朝から大変ね」

 

「香織、また天道の世話を焼いているのか?全く、本当に香織は優しいな」

 

「全くだぜ、だが天道は時より分かんねえ所があるけどな」

 

そんな様子を言って来たのは『八重樫 雫』、172cmの長身でポニーテールが特徴の彼女は女子に絶大な人気を誇る。

 

香織に声を掛けたのは『天之河 光輝』、ルックスがよく、成績がトップを誇る完全なイケメン野郎。そしてなぜか嫌な所がある『ご都合解釈』があって、残念が部分がある。

 

最後に大柄の『坂上 龍太郎』、軍平と同じ大きさを持ち、更に空手部に入ってる為腕っ節が強い。しかし頭の中まで脳筋な為、考える事はかなり単純。

 

「おはようさん、八重樫も天之河も坂上も、相変わらず仲がいいな。まあ俺も進次郎たちの仲なら負けないが」

 

その言葉に香織と雫は苦笑いしながら見て、光輝は呆れた様子になる。

 

「何を張り合ってるのかは知らないけど、君はもう少しシャキっとした方がいい、そんなぶっきら棒な感じでは皆や香織に迷惑だ」

 

「…お前にぶっきら棒って言われる事なんてないぞ、全くその変な解釈いい加減に直せ」

 

「何を言っているんだ。俺は人して正しい事を言っているんだ」

 

っとその様子に少しばかりイラっとする新一は言い返し、光輝もその様子に言い返す。

二人のちょっとばかりの言い合いに龍太郎は割って入ること出来ずにいたが、雫は光輝の言葉に少し呆れながら見ていた。

 

「? 私は別に迷惑なんて思ってもないよ、私は、私で天道君と話しているだけだから」

 

するとその言葉にクラスの皆が騒めく、それに新一は呆れながらも無視する、いちいち絡んでいては面倒になるからだ。

 

「え? ……そ、そうか。香織は優しいな」

 

「(気遣いはこっちとしては嬉しいんだが、これ以上余計な害虫共の目線がうっとしい…!)」

 

新一はクラスの嫉妬の目線が徐々にイラつき始めた、丁度その時授業のチャイムが鳴り、それにより皆が席に着いた。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

お昼となり、新一がカバンから弁当を取り出そうとした時に進次郎たちが教室にやって来る。

 

「おーい新一! 一緒に飯でも食おうぜ」

 

「おういいぜ、俺も丁度飯にするところだから」

 

そう言って空いている机を持ってくっつけて、新一たちが弁当を食べようとした時に香織がやって来る。

 

「天道君、私も一緒に食べても良いかな?」

 

「あっ、香織ちゃん、いいわよ~♪」

 

「千春が答えてどうすんだよ」

 

香織の返事に千春が答え、軍平が呆れながら言う。そんな様子で香織が向かおうとした時に、肝心のあいつがしゃしゃり出る。

 

「香織、こっちで食べよう、彼らは彼らのグループで食べるんだ。こっちのほうが楽しいぞ?」

 

光輝はいつものイケメンスマイルを使いながら香織を誘う、しかし香織は。

 

「え?どうして光輝君の許しがいるの?」

 

っと思わずその言葉に雫が「ブフッ!」と吹き出し。光輝は困った様子になりながらも笑いながら話を続けるが、結局の所、香織は新一たちと食べて、光輝たちは雫と龍太郎と食べようとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

っがその時。教室全体に謎の魔法陣が現れ、徐々に全体を覆いかぶす。

 

新一はそれを見て思わず見る。

 

「(っ!!? これは魔法陣!!? どうしてこんなものが!?)」

 

彼が驚く中で非常事態に気付いた皆はそれに驚いて悲鳴をあげ、未だに教室にいた愛子先生が叫んだ時に、魔法陣が強烈な光を放ち、それにより新一たちはその場から姿を消し、教室は弁当や備品、ペットボトルが残されながらものけのからとされていた。

 

そして後に異例の事態となった学校側は警察に通報し、神隠し事件とされて捜査が進められるのであった。

 

 


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