二度目の転生はありふれた職業な世界   作:ライダーGX

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第19話 住処と歴史 そして旅立ち

とある場所の宮殿らしき家、そこに屋根付きのベッドが置かれていて、新一はそこで包帯を巻かれたまま寝ていた。

眩しい日差しが新一の顔に照らされて、それに新一は目が覚める。

 

「…っん、ぅ~」

 

まだ薄らボーッとしている頭を起こし、辺りを見渡す、見たところ何処かの建物の様な場所にて、その中心にベッドが置かれていて、そこに新一は寝ていることに気付く。

 

「(確か…ここはオルクス大迷宮の筈…、何故…?)」

 

っと新一がそう思ったその時だった。

 

 

ムニュン…。

 

 

「ん?」

 

右手の感触に何やら柔らかいものがあって、それに新一は頭をかしげる。

 

「何だ?この感触…」

 

新一は妙な感触に右手の方を見ると、隣には服を着ていないユエが寝ていたのだった。

それに新一は目が飛び出る程に驚く。

 

「でえええええええええええええっ!!!!!??? ユ!ユエ!!?」

 

「……んぁ…、新一……っん」

 

新一は慌ててシーツをユエを被せる、すると自分自身の方にも異変に気付く、何せ今の新一は包帯だけ巻かれている素っ裸の状態だったのだ。

 

「うわあ~~~~~っ!ヤバイ!!!この姿を皆に! しかも千春に見られたりしたら!!」

 

「誰に見られたら………ですって?」

 

「っ!!!!」

 

後ろから突如重たい言葉が出てきて、それに新一が固まってしまい。首を『ギギギギギ』と音を鳴らしながら後ろを振り向く。

するとそこに鋭く、ドス黒いオーラを漂わせながら新一を睨んでいる千春が食事を持ったまま立っていた。

 

「ち!千春!!!ち!違う!!!!俺が起きた時にはもう!!!!!!」

 

「五月蝿い!!!!!このドスケベ!!!!不潔!!!!チカン!!!!最低!!!! 新一君の馬鹿あああああああああああああああああ!!!!!!!」

 

千春は持っていた食事の器ごと新一に投げて、それに新一は顔面に直撃するのであった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして新一は一応ズボンを履いて、何故か腕を組んで睨んでいる千春の前で正座していて、ユエはシャツを着ていて、新一の隣で正座していた。

 

「つまり新一君が起きた時にユエさんがいて、ユエさんは新一君が寝ている時にこっそり忍び込んだって事…?」

 

「はい…そうです」

 

新一はシュンっとしながら頷きながら千春の問いに答える。

 

「ん。私は悪くない、私の勝手」

 

「勝手すぎるわよ!!!!」

 

千春はユエのマイペースで身勝手な行動に怒鳴りながら睨む、それに新一は何とも言えない状況でいた。っとこっそり新一に近づいた進次郎と軍平が問う。

 

「おい新一…、どうだった?」

 

「あのユエちゃんの感じh──」

 

「こらそこ!!!!!!何はなしてるんじゃああああああああああああ!!!!」

 

ドス黒いオーラを強めて言う千春に、進次郎と軍平は顔を真っ青にして背筋を真っ直ぐにして固まってしまう、こっそり見ていたきよしが『カタカタ』と震えながら見ててい、とても出てこられない状況であった。

っと新一はこの建物の様子を一通り見て、皆に問う。

 

「皆…、ここは一体?」

 

「あ?ああ~。ここはユエちゃんが言うにはなんでも反逆者の住処らしいぜ。俺もそれを聞いて驚いたわ、こんな立派な豪邸を建ててるからよう」

 

進次郎の言葉に新一は耳を傾け、そして再び建物を見る。

そして上に軽めのシャツを着て、ユエと進次郎達と共に建物内を捜索していた。

 

気になっている頭上の円錐状の物体は、昼間の光の暖かさを感じ、この感じだと夜の機能も備えられていると感じる。

 

「ここは夜になると月みたいになる時がある…」

 

「そうか…完全な地上と同じ作りになっているようだ」

 

そう思いながら新一達はこの建物の構造を調べていた。

 

ここから少し離れた場所に川があり、その近くに大きな畑もあるようだ。今は何も植えられていない様で、近くには家畜小屋があった、最低限の水、肉、魚、野菜などの収穫が可能な場所である。

新一達はそれらを見たあとに建物内に入り、辺りを見渡す、入口のエントランスには誇り一つもなく、更に温かみのある光球が天井から突き出す台座の先端に灯っていた。

 

この建物は3階建ての建物で、1階にはリビングの様な部屋と風呂場があって、ライオンの銅像が口からお湯を出して、温めていた。

 

この時ユエが新一の方を見ていたが、それを千春がユエの頬をつまんでいた事は言うまでもない。

 

そして2階には書斎と工房の部屋があって、その中で書斎と工房の部屋の扉が何かしら封印されていて、開けることは出来なかった。

 

「どうして開かないの?」

 

千春が書斎の扉のノブを回して反応せず、きよしも工房の扉のノブを回しても反応しなかった。

 

「こっちも開かない」

 

「う~ん……、ここは今調べても意味がない。別の場所を調べよう」

 

っと新一達はこの場所の捜索を諦め、最後の場所である3階を調べることにした。

3階は一部屋しかなく、更にその部屋の奥を開けると、直径7.8mの見たこともないほど精緻で繊細な魔法陣が部屋の中央の床に刻まれていた。

 

その奥の方には白骨化した骸がいた、ローブを身にまとい、椅子にもたれかかりながら俯いている。見る限りそこで息絶えたと見える。

 

新一達はそれを見て、少し警戒していた。

 

「怪しさ満載だなおい…」

 

「ん、とても怪しい…」

 

「ねえ、新一君どうするの?」

 

千春は新一はその事を問い、それに新一は少しばかり見ながら言う。

 

「…どちらにしろ、ここを調べない限り、他の場所どころか、地上への脱出手段も見つからない。俺が先に行く。ユエ、魔法で援護を頼む」

 

「ん、分かった」

 

そう言って新一が部屋に入り、魔法陣へ向けて踏み出した。すると新一が魔法陣の中央に足を踏み込んだ瞬間、純白の光が爆ぜ部屋を真っ白に染め上げ、それに新一だけじゃなくユエと進次郎達は目を瞑る。

 

やがて光が収まり、新一が目を開けると、そこには黒衣の青年が目の前に立っていた。

 

《試練を乗り越えよくたどり着いた。私の名は『オスカー・オルクス』。この迷宮を創った者だ。反逆者と言えばわかるかな?》

 

っと語り始めたオスカー・オルクスの名を聞いて新一達は驚きを隠せなかった、なんせこのオルクス大迷宮を人物が目の前に現れたからだ。

 

《ああ、質問は許して欲しい。これはただの記録映像のようなものでね、生憎君の質問には答えられない。

だが、この場所にたどり着いた者に世界の真実を知る者として、我々が何のために戦ったのか……メッセージを残したくてね。このような形を取らせてもらった。

どうか聞いて欲しい。……我々は反逆者であって反逆者ではないということを》

 

オスカーの話の内容に新一達はそれをただ黙って聞いていた。

 

それは狂った神とその子孫達の戦い、人間と魔人、亜人の三種族が争いで、この世界の人口は一気に削られていた、身勝手な理由、理不尽な戦い、その争いを見飽きた神が直々に鉄槌を下したと言う。

 

そんな中で“解放者”達が神々達に直接戦いを挑み始めた。その解放者と言う者達がオスカー達であった。

しかし神々の力は強大で、立ち向かっていった者達は次々へと敗れ去り、更に反逆者のレッテルを押されてしまい、解放者は討たれてしまう。

 

生き残った7人の者達は、自分たちでは神を打つ事は出来ず、バラバラとなって各地の大陸へと渡り、自らの迷宮を作って隠れることにした。

各自試練を与え、乗り越え、突破した強者に自分達の力を譲り、いつの日か神の戦いを終わらせる者が現れることを願って…。

 

長い話しを聞いた新一達はただ黙って聞いていて、オスカーは穏やかに微笑む。

 

《君が何者で何の目的でここにたどり着いたのかはわからない。君に神殺しを強要するつもりもない。ただ、知っておいて欲しかった。

我々が何のために立ち上がったのか。……君に私の力を授ける。どのように使うも君の自由だ。だが、願わくば悪しき心を満たすためには振るわないで欲しい。

話は以上だ。聞いてくれてありがとう。君のこれからが自由な意志の下にあらんことを》

 

っとオスカーの記録映像はスっと消えた。同時に、新一の脳裏に何かが侵入してくる。ズキズキと痛みが来るが、それがとある魔法を刷り込んでいた為と理解できたので大人しく耐えた。

やがて痛みも収まり魔法陣の光も収まり、新一は一息を吐き、それを見ていた進次郎達は問う。

 

「おい新一、大丈夫か?」

 

「ああ、大丈夫だ、それにしても反逆者達にそんな事が…」

 

「…ん……どうするの?」

 

ユエがオスカーの話を聞いてどうするのかと新一に尋ねる。

 

「……俺は皆をこの戦いに巻き込ませた神の都合なんて知った事じゃない。俺は皆を元の世界に連れて帰るのが今俺達の最優先課題だ。だが場合によってはその神を倒す」

 

「「「「「っ!!?」」」」」

 

新一の言葉にユエ達は驚きを隠せなかった。

神を倒す…、新一のとんでものない一言は冗談でも何でもない、でも何故か新一はやれそうな感じがした。そうユエと進次郎達は感じるのだ。

 

「それと、さっきの頭痛、どうも神代魔法を覚えたようだ」

 

「神代魔法?」

 

「ああ、しかもこの魔法は、俺の副天職の相性ピッタリな奴だ」

 

「本当?」

 

きよしがその事を問うと、新一は頷きながら言う。

 

「ああ、生成魔法で魔法を鉱物に付加し、特殊な性質を持った鉱物を生成出来る魔法…。これなら俺達が先の戦いで失ったアーティファクトの新しい物が作れる」

 

「マジか!!? なら俺らの合った武器が出来るってことか!!」

 

「おっしゃ!!!」

 

それに進次郎と軍平が大いに喜び、きよしと千春は呆れながらも笑うしかなかった。

その様子に新一は笑みを浮かばせる。

 

するとユエがある事を言い出す。

 

「ねえ、あれはどうするの?」

 

っとユエがオスカーの白骨化した遺体に指を差し、それに新一は考える。

 

「ああ、あれならこの近くの場所に埋めよう、そして墓をたてる。せめて俺達が出来る唯一の証だ」

 

「うん、そうね」

 

その事に千春も同じように頷き、新一達はオスカーの遺体を埋葬した。

 

その際にオスカーの指についていた指輪を拝借し、そして次の場所に向かった。

向かった場所は書斎、オスカーの指輪で書斎の部屋を開放し、そこで何かを調べていて、それに新一はめぼしい物を発見した。

 

「あった、これだ」

 

「あ?何だ」

 

進次郎達が新一が見つけた物を見て、新一は皆に見せる、それは各地に散らばっている大迷宮の位置であった。

更に設計図も見つかって、一石二鳥な状態である。

 

「この場所…」

 

「おそらく、各地の迷宮を攻略し、神代魔法を手に入れれば、帰る方法も見つかる筈だな」

 

「ようし!!! そうと決まれば今からそこに出発d──」

 

「まだだ」

 

っとその言葉に進次郎は思わずずっこけそうになり、それに千春は問う。

 

「どうして?」

 

「俺達は今は丸腰、準備もなしに向かえば返り討ちにあう、そのための準備が必要だ」

 

「そうだね、僕たちの武器と装備を整えないと、絶対にやられるね。よーし!!それじゃあ早速作業開始!!! くぅ~!楽しみだな~!せっかくだからドンナーもシュラーゲンも改良して、もう一丁…」

 

きよしは興奮しながらそのまま行ってしまい、その様子をただ唖然としながら見る新一達であった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして2ヶ月後、新一達は2ヶ月の間に準備をしていた。

 

失った武器を新たに手に入れた生成魔法でアーティファクトを作り、新たな武器を手に入れた。

 

ドンナーを新たに作り出して、シュラークと呼ばれるもう1つの銃、そしてシュラーゲンも改修して、ロングソードの変わりの武器も作り上げた。

 

直径160cmくらいの長さを持つ刃で、大剣の様な形をしたバスタードソード『レイドボーラー』を作った。

更にパイルバンカーとガトリングガンである『メツェライ』に回転弾倉式ミサイルランチャー『オルカン』を作り出した。全て名前はきよしが名づけた物で、設計も全てきよしが行った。

 

それにはユエは思った。きよしの方が錬成師の方が似合ってるのではと。

 

進次郎は青龍刀をモチーフとした双剣『クリプス&クリフォード』。軍平はバトルアックスの柄を延長して、更に刃とハンマーを大型にした『ガンダール』。

きよしの弓はスコープとレーザーサイトを加え、強硬度で嫋か柔軟性を持つ『フェリーアーチ』を作り上げた。

 

千春のアーティファクトで作り出した杖で、先端には神結晶を使用している、何故神結晶を使っているのかと言うと、神結晶から神水を抽出できなくなってしまったのだ。

長年神結晶から流れ出ていた為、神結晶に入っている魔力が尽きてしまったのだ。

 

試しに新一の魔力を注いてみたものの、神水を抽出しなかった。

なので、この神結晶の魔力を内包する特徴を利用し、千春とユエにこれらをあたえた。

 

その事にユエはある事を言った。

 

「プロポーズ…?」

 

「なんでだよ」

 

そして新一達はこの2ヶ月の間でかなりの成長を遂げていた。

 

 

 

 

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天道新一 17歳 男 レベル:???

 

天職:勇者:副天職:錬成師

 

筋力:42000

 

体力:60000

 

耐性:42000

 

敏捷:70000

 

魔力:80000

 

魔耐:80000

 

技能:全属性適性[+全属性效果上昇][+消費魔力減少]・全属性耐性[+全属性效果上昇][+持続時間上昇]・物理耐性[+持続時間上昇]・魔法耐性[+持続時間上昇]・錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成]・複合魔法・格闘術[+身体能力上昇][+豪脚]・毒耐性・麻痺耐性・剣術[+威力上昇][+斬撃效果上昇][+大剣術][+両手剣術]・射撃[+精密射撃][+連射射撃][+安定射撃]・剛力[+豪腕][+金剛][+怪力]・縮地[+爆縮地]・先読・高速魔力回復・熱源感知[+特定感知]・気配感知[+特定感知]・気配遮断・魔力感知[+特定感知]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・魔力変換[+体力][+治癒力]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力]・風爪・夜目・遠見・石化耐性・威圧・念話・追跡・生成魔法・言語理解

 

超技能:神気開放

 

 

上地進次郎 17歳 男 レベル:???

 

天職:双剣士

 

筋力:19000

 

体力:38000

 

耐性:21000

 

敏捷:49000

 

魔力:40000

 

魔耐:42000

 

技能:双剣術[+威力上昇][+斬撃效果上昇][+斬撃速度上昇][+無拍子]・火属性適用[+火属性效果上昇][+消費魔力減少]・火属性耐性[+火属性效果上昇][+持続時間上昇]・縮地[+爆縮地]・先読・剛力・豪脚・高速魔力回復・身体能力[+格闘術]・魔力操作・言語理解

 

 

 

郷田軍平 17歳 男 レベル:???

 

天職:大斧戦士

 

筋力:22000

 

体力:40000

 

耐性:28000

 

敏捷:19000

 

魔力:24000

 

魔耐:27000

 

技能:大斧術[+威力上昇][+斬撃效果上昇][+斬撃速度上昇]・土属性適用[+土属性效果上昇][+消費魔力減少]・土属性耐性[+土属性效果上昇][+持続時間上昇]・剛力・豪脚・身体能力[+全身強化][+部分強化][+格闘術][+筋力強化]・縮地[+爆縮地]・魔力操作・言語理解

 

 

 

飯島きよし 17歳 男 レベル:???

 

天職:弓手

 

筋力:12300

 

体力:18000

 

耐性:12300

 

敏捷:17700

 

魔力:18000

 

魔耐:18200

 

技能:弓術[+連射技術上昇][+安定技術上昇][+貫通技術上昇][+長距離狙撃技術]・風属性適用[+風属性效果上昇][+消費魔力減少]・風属性耐性[+風属性效果上昇][+持続時間上昇]・先読・短剣術[+斬撃速度上昇]・身体能力・魔力操作・言語理解

 

 

 

早川千春 17歳 女 レベル:???

 

天職:魔道士

 

筋力:9700

 

体力:12300

 

耐性:9800

 

敏捷:10010

 

魔力:50800

 

魔耐:60100

 

技能:全属性適性[+全属性效果上昇][+消費魔力減少][+発動速度上昇]・全属性耐性[+全属性效果上昇][+持続時間上昇]・複合魔法[+高速魔力形成]・魔力操作[+遠隔操作][+魔力放射]・高速魔力回復[+魔素集束]・調理[+毒性完全無効化][+酸性完全無効化]・言語理解

 

 

 

 

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レベル100を超え、数値が表示されなくなってしまったが、皆かなりのレベルに達した。

更に魔力操作が使えるようになって、もう演唱なしに魔法を使うことだ出来る。

 

もう同じ勇者(笑)である光輝でさえも追いつくことは出来ないくらいに成長している、これで再会した時にどんな風に見せるか楽しみである。

 

そして乗り物を作り上げて、『魔力駆動二輪&四輪車』を作った。

これは文字通りに魔力を動力とする二輪と四輪であり、新一は同じように乗れる様、進次郎と軍平、きよしの3人にも魔力を伝わるようにしている。

 

千春はさすがに乗り物を乗り回す自信が無い為、その様に工夫はしていない。

 

バイクの方はスポーツタイプとアメリカンタイプの両方が合わさったオリジナルで、車の方はハマーとハンビィーの両方が合わさった車を作りだした。

車輪には弾力性抜群のサメの魔物『タールザメ』の革を使用、そして各パーツはタウル鉱石を基礎に、工房で保管されていた超最高級で世界最高硬度の鉱石である『アザンチウム鉱石』でコーティングしている。

 

そしてこれは言うまでもないが、全ての設計図はきよしが作り出したものである。

 

これらを運び出すのは困難かと思いきや、“宝物庫”と呼ばれる便利道具があった、これはオスカーが身につけていた物を拝借していたもの、これはどんなものを収納する事が出来て、更に無限に格納することが出来る。

まさに一石二鳥でかなりお得であるアーティファクトだった、そのアーティファクトを新一が技能で解析して、複数に錬成して作り、進次郎達にもこれを渡した。

 

これならばもう持ち運び出来る様になり、移動が楽であった。

 

 

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そして出発の日がやってきた。

3階にあった魔法陣を起動させ、地上に出る前に皆に言っておく新一。

 

「いよいよだな、それと俺達が今持っているこれらは…」

 

「分かってるよ、世界をどっさりとひっくり返してしまうくらいの物…だろう?」

 

「その為なら誰だろうと相手になるぜ!」

 

「うん、僕たちが帰るために」

 

「そして皆と一緒に日本へ帰るための明日に」

 

進次郎達がそう言って、ユエが最後に言う。

 

「大丈夫、私達は皆で最強のチーム。どんな奴が来ても負けない、絶対に」

 

その事を聞いた新一は頷きながら言う。

 

「よし!それじゃあ行くぞ皆!」

 

そう言って新一達は魔法陣に包まれてて行き、地上へと続く道へと行くのであった。

 

 




はい!第一章がこれで終わりました。

次回はちょっと別作品を勧めますので、今しばらくお待ちを…。

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