二度目の転生はありふれた職業な世界   作:ライダーGX

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ふう、ようやくできました。

そしてこれが今年最後の投稿です。


第2章 ライセン大迷宮 集う古株
第20話 ウサ耳少女のはた迷惑 前編


とある土地、いくつもの峡谷がある場所『ライセン大峡谷』、その場所に1人の“ウサ耳少女”がいた。

 

ピョコン!

 

キョロキョロ。

 

「もう~、まだ来ないんですか?もう待ち飽きましたよ~!」

 

そのウサ耳少女は何やら誰かを待っているかの様に言い、少しばかりため息を吐く。

 

「はぁ~……『ドスン!!!』ヒッ!」

 

後ろから何やら大きな音がして、それに怯えながら後ろを振り返ると、二つの頭を持つティラノサウルス『双頭ティラノ』がそのウサ耳少女を睨みながら見ていた。

双頭ティラノの様にウサ耳少女は…。

 

「ギィヤアアアアアアアアア!!!!!」

 

思わず逃げ出してしまう。

 

双頭ティラノはウサ耳少女を追いかけていき、ウサ耳少女は涙目をしながら大急ぎで逃げる。

 

「助けてくださぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!」

 

っと誰にも聞こえない峡谷の所で悲鳴を上げながら双頭ティラノから逃げ出すのだった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

一方で、新一達はと言うと、魔法陣から出てきた先には地上だと思っていた所、何もない所であって、少しばかりの先に扉があって、そこに光が漏れていた。

てっきり地上だと信じていた新一達は少しばかりがっかりする。

 

「おいおい…マジか…」

 

「冗談抜きだぜおい…」

 

そんな新一の服の裾をクイクイと引っ張るユエ、それに新一は「何だ?」と思いながら振り向き、ユエは自分の推測を例えながら慰めるように話す。

 

「……秘密の通路……隠すのが普通」

 

「…そうか、まあそうだよな。反逆者の住処への直通の道が隠されていない訳ないよな」

 

「ちぇ、少しはもうちょっと期待してもいいじゃねえかよ」

 

進次郎はそう呟きながらも光が漏れている場所に向かい、軍平も一緒にその扉を開ける。

するとその扉の奥には太陽の光が降り注ぐ日差しが振りそそでいた。

 

新一達にとっては数ヶ月ぶりの外であり、ユエにとっては数百年ぶりの太陽だった。

 

「………よっしゃああああああああああああああああああああ!!!!」

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!外だだだああああああああ!!!!!」

 

進次郎と軍平は両腕を上げながら大喜びをし、ユエもそれに真似するように両腕を上げて喜ぶ。

きよしはようやく外だと思って肩の力が抜けて、千春はそれに涙を流して喜ぶ。

 

一方で新一はと言うと…。

 

「皆、喜んでいる所悪いが…お客さんだ」

 

「へっ?」

 

進次郎達はその言葉に周りを見渡すと、辺り一面すっかり魔物の集団に囲まれていた。

 

「おいおい。せっかく喜んでいる最中だっていうのに、空気読まねえな」

 

「せっかくだ、新しい武器の試し切りしようぜ」

 

「うん。そうだね」

 

「私とユエさんの魔法はここじゃあ上手く出せるかどうか分からないけど」

 

そう言う千春の言葉に新一は少々思い出す、以前王国で座学で学んだ時にライセン大峡谷では魔法の力が使えない場所があると聞いた。

 

「……分解されるけど。でも力づくでいく」

 

「力づくって……大丈夫なの?」

 

「…ん、問題ない」

 

ユエの発言に新一は苦笑いをする。

 

「ははは。分かった、ユエは千春と共に後方支援、きよしは援護狙撃しつつ、千春とユエのサポート。俺と進次郎に軍平は切り込むぞ」

 

「おっしゃ!」

 

「よしっ!いっちょやるか!!」

 

そう言って新一たちはレイドボーラー、クリプス&クリフォード、ガンダールを取り出し、魔物の集団に突っ込む。

 

魔物の集団は新一たちがやってきたの見て、攻撃を加える。

新一達は魔物たちが打撃攻撃を仕掛けてきたのを見て、三方向に分かれて飛び、魔物の集団に斬りかかる。

 

レイドボーラーを使う新一はその剣の最大の特徴である大型の刃と技能を使って魔物の一体を切り倒す、レイドボーラーは魔物をあっという間に切り裂いてしまう。新一はそれに気にせずに更に別の魔物を切り裂き、倒していく。

 

「おりやあああああああ!!!」

 

「どりゃあああああああ!!!」

 

進次郎と軍平はクリプス&クリフォードとガンダールを使って魔物の集団を倒していく。

 

クリプスとクリフォードの切れ味は進次郎が思っていた以上に良く、魔物の胴体をスパッ!っと斬れていまう、それには進次郎も驚きを隠せずにいたが、すぐに笑みを浮かばせながら次の魔物を目掛けて行く。

 

同じように軍平のガンダールも切れ味と重みがある分、威力があって、複数の魔物を一望打人にしていき、それには軍平は大喜びしながら魔物を蹴散らしていく。

 

同時に後方できよしがフェリーアーチで新一たちの背後を取ろうとしている魔物の頭部を目掛けて矢を放ち、魔物たちの頭部を貫いて倒していく。

 

そして千春とユエは魔法が分解される場所で魔法を使いながら魔物を蹴散らしている。

しかしそれでもユエよりも、千春の魔力の方がよほど強いのか、演唱なしの魔法で次々と魔物を倒していく。ファイアボールとサンダーウェーブの複合魔法を使いながら。

 

新一達があっという間に魔物の集団を倒していき、その様子に進次郎は呟く。

 

「呆気なかったな?」

 

「おう、大迷宮の魔物より手応えねぇぜ」

 

「もしかして、僕たちのレベルがもう最大値に達しているから?」

 

「もしかしたらそうかも知れないな」

 

っときよしの言葉に新一は頷きながらレイドボーラーを背中にしまう。

 

「俺達は元々あのオルクス大迷宮のダンジョンを攻略した。そして俺達のレベルは100を超えてしまってるから、地上の魔物とはもう天と地の差があるんだろうな」

 

「うわ~…私達とんでもない領域に来ちゃったわね」

 

「もう自覚を持つ以外ないな」

 

進次郎はその事に納得しながらクリプス&クリフォードをしまい、軍平ときよしもガンダールとフェリーアーチをしまう。

 

「さてと……これからどうする?」

 

「そうだな…、ここはライセン大峡谷とするなら樹海側に向けて探索でもしながら進むか」

 

「……なんで樹海側?」

 

ユエは不思議そうな表情をしながら新一に問い、それに新一はユエの方を見ながら言う。

 

「理由は2つ、そっちに大迷宮の繋がるヒントがあるかどうか調べる事と、もう1つはいきなり砂漠方面に向かうのはさすがにタブーだ。樹海側が街に着くこともあるしな」

 

「そうね。そこに行けば食料も手に入るから言いわね」

 

千春は新一の言葉に納得し、それに進次郎達も頷きながら納得する。

 

「よし!そうと決まれば行くとするか!」

 

そう言って進次郎は宝物庫から魔力駆動四輪を取り出して、運転席側に向かう。

 

「新一!運転は俺に任せろ!」

 

「分かった、それじゃあ頼む」

 

そう言って新一が魔力駆動四輪に乗り込もうとした時に何かを感じた。

新一は一度乗り込むのを辞めて、辺りを見渡す。

 

それに進次郎達は新一の様子を見て問う。

 

「どうした?」

 

「何かを感じた…、何処から……ん?」

 

すると新一はある方向から何かが近づいてくるのが見えた。

それは向こう側に大型の魔物が現れた。2つの頭を持つ魔物、双頭ティラノだった。

 

そしてその双頭ティラノに追いかけられながらピョンピョン飛び跳ねながら泣き顔で逃げ惑うウサ耳少女がやって来る。

 

「あれは?」

 

「……兎人族?」

 

「でも兎人族ってこの峡谷には居ないはずよね?どうして?」

 

「さあ?」

 

新一達はその事に頭を傾げながら見ていると、ウサ耳少女の必死の叫びが峡谷に木霊し新一達に届く。

 

「助けてくださ~い!!死んじゃいます!! 死んじゃいますよぉぉぉぉ!! 助けてぇ~!!!おねがいじますぅ~!」

 

滂沱の涙を流し顔をぐしゃぐしゃにして必死に駆けてくる。そのすぐ後ろには双頭ティラノが迫っていて今にもウサ耳少女に食らいつこうとしていたのだった。

それには新一達は呆れながらもその様子に見ていて、新一は仕方なくドンナーを取り出して、双頭ティラノの頭に向けて2発撃ち込む。

 

ドンドン!!

 

ドンナーから放たれる銃弾が双頭ティラノの頭部に直撃して、その場で倒れて死んでいく。

 

ウサ耳少女はドテッ!!っとその場に倒れながら、ようやく逃走からの悲劇から逃れた。

そして新一はウサ耳少女の元に近寄って問う。

 

「おい、大丈夫か?」

 

「へ? は、はい……」

 

「そうか。よし、大丈夫そうだから俺達はもう行くぞ。もう危ない所には行くなよ」

 

っとそう言いながら新一はその場を去ろうとする。

だがその時。

 

ガシッ!!!

 

「待ってください!!!」

 

「はっ?!ちょ待て!!離せよ!!?」

 

「いやです! 今、離したら見捨てるつもりですよね!? だから絶対に離しません!離しませんからね! “ようやく”見つけたんですから!!」

 

「待て!見捨てるとか意味不明な事を言うな!! それに俺達は……ん?」

 

っと新一はウサ耳少女の言葉に思わず気になる事に気が付く。

 

「お前…今なんて言った? ようやく見つけた?」

 

「あは!ようやく聞いてくれましたね! そうです!私は貴方達を待っていたのです!!」

 

そのウサ耳少女の意味不明の言葉に新一は勿論のこと、進次郎達もその言葉に頭を傾げながらそのウサ耳少女を見つめるのだった。

 

そしてこの出会いが、新たな物語の先に進む事となる。

 

 




一応これで今年最後の投稿が終わりました。

そして皆さん、来年もよろしくお願いいたします。
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