鉄道公安隊 小泉陽一の事件簿   作:新庄雄太郎

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真夏の西日本の旅は南紀が人気で、他にも立山黒部アルペンルートもいいものです

「くろしお」は新大阪から始発の振り子特急です


南紀白浜 振り子電車殺人事件

8月14日

 

南紀白浜は、東の熱海や、九州の別府と共に、日本を代表する温泉地である。

 

温泉のほかに、海水浴場や、ゴルフコース等もあり、四季を通じて、観光客が絶えない

 

夏には若狭と丹後と山陰の但馬と鳥取が人気を呼んでいる。

 

新大阪駅にはL特急「くろしお」と特急「はまかぜ」とL特急「北近畿」がここか始発駅である、北陸方面へはL特急「雷鳥」と特急「スーパー雷鳥」と特急「白鳥」が走っています。

 

この日、南と高山と小泉は新大阪駅で旅行客の安全警戒のため公安特捜班から応援に駆け付けた。

 

「凄い客だな。」

 

「うん、夏休みだからね。」

 

「そう言えば、ぼくらも去年は夏休みだったからな。」

 

「高山、小泉、学生気分が抜けてるのか。」

 

「あ、いいえ。」

 

新大阪駅に紀勢本線ホームに来ると白浜行のL特急「くろしお」が入線してきた。

 

「ご苦労様です。」

 

と、南はくろしおの車掌に敬礼し挨拶した。

 

「それでは、特急くろしおの警乗に3名乗車します。」

 

「それじゃ、よろしくお願いします。」

 

「はい。」

 

そう言って南と高山と小泉は特急「くろしお」に乗った。

 

「ねぇ早く。」

 

「待ってよヨハネ。」

 

「待ってよ、善子ちゃん。」

 

ファーン!

 

特急・くろしお

 

381系の特急電車で新大阪・天王寺を始発に白浜・新宮・紀伊田辺を結ぶL特急電車である。ヘッドマークのイラストは本来の黒潮の意味を忘れさせるくらいのインパクトだ。ちなみに黒潮とは太平洋側を琉球方向から日本列島に沿って北上する日本海流の別名で、「波」をイメージさせる言葉ではない。とはいえ、紀伊半島の海岸各所は台風が多数上陸してきた地域であり、その際にはこのイラストに違わぬおおきな波がこれでもかと打ち寄せる。

381系の特急はくろしおの他、中央本線のしなのと伯備線・山陰本線のやくもである。

 

「ヨハネと梨子と茉莉で旅行行けれるなんてまさに青春だよ。」

 

「おー、」

 

「窓には海岸が見えるわよ。」

 

「うわああ。」

 

「おいヨハネ、どこ行くの。」

 

「おトイレっ。」

 

善子はトイレに行くと、その時悲鳴を上げた。

 

「キャーッ!」

 

「どうした!。」

 

「何事なの。」

 

梨子と茉莉と橘は様子を見に行くことにした。

 

「あっ、死んでる。」

 

「私、車掌と鉄道公安隊を呼んでくる。」

 

「梨子、頼む。」

 

梨子はすぐに車掌を呼び、警乗中の高山と小泉が駆けつけた。

 

「どうしました。」

 

「トイレで人が死んでるのよ。」

 

「何だって。」

 

そこへ、捜査主任の南も駆けつけた。

 

「どこだ死体が見つかったのは。」

 

「向こうです。」

 

くろしおは、終着白浜に到着した。

 

「和歌山県警本部の松浦警部です。」

 

「同じく真田です。」

 

「白浜署の安藤です。」

 

と、南と高山達も挨拶した。

 

「東京中央公安室公安特捜班の捜査主任、南 達仁です。」

 

「同じく高山直人です。」

 

「小泉 陽一です。」

 

車内で現場検証が行われた。

 

「主任、死因は毒殺と思われます。」

 

「毒殺。」

 

「ええ、薬のカプセルの中に毒を入れたと思われます。」

 

「死因は水銀系の中毒です。」

 

「なるほど。」

 

そこへ、梨子は高山に言った。

 

「被害者はグリーン車に乗ってたと思うのよ。」

 

「本当か。」

 

「ええ、その被害者は何か言ってたとヨハネちゃんが行ってたわ。」

 

「ヨハネちゃん。」

 

「この子なんです。」

 

「あなたが、じゃあ名前は。」

 

「私は津島善子、高校一年生です。」

 

「うん、トイレ行こうとしたら、その男がうわごとを言って息を引き取ったんだね。」

 

「ええ、グリーン車の男にと言って、息を引き取ったんです。」

 

「なるほど、すると被害者はうわごとを言って亡くなっただね。」

 

「はい、伝言を言って死んだのは事実だから。」

 

「うーむ。」

 

捜査の結果、被害者の名前は長谷川剛志、白川興業の会計課長、45歳と判明した。

 

「グリーン車に乗っていたって言ってましたね。」

 

「ああ、そこで薬を渡して、薬を飲んだ直後に殺害した。」

 

「するとグリーン車に乗っていた男が犯人だな。」

 

「ああ、可能性が高い。」

 

翌日、白浜駅でグリーン車に乗った男を捜索していると、梨子がやって来た。

 

「公安隊の刑事さん、犯人はこの男じゃないかと。」

 

「茉莉が似顔絵を書いてもらったの。」

 

「いやー、大した記憶力ですな早速捜査してみるよ。」

 

くろしおのホームを捜索していると、犯人らしき男を発見した。

 

「すいません、鉄道公安隊です。」

 

「はっ。」

 

男は慌てて逃げて行った。

 

「待てーッ。」

 

小泉はグリーン車の男を転ばせて、確保した。

 

「よくやった、小泉。」

 

小泉は男に手錠をかけた。

 

「よしっ、連行しろ。」

 

「はい。」

 

その後、男の仲間の島崎は殺人幇助で逮捕されるだろう。

 

「ありがとう、お陰て犯人を逮捕しましたご協力感謝いたします。」

 

「いえいえ、私は。」

 

高山は梨子にお礼を言った後、橘と茉莉と善子は奈良県の大和路へと旅立った。

 




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南紀へ行くなら「くろしお」に乗って海水浴は楽しいものですね。
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