転生して電子生命体になったのでヴァーチャル配信者になります   作:田舎犬派

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#212 あしはらがっこー配信するよー(3)

 

 寝子と別れた狐稲利は次の場所へと移動するため外に出て校舎以外の建物を眺めながら歩いていた。葦原学校は校舎の正面側に運動関係の部活動が利用するグランドや体育館があり、裏側には図書館や部活動が独自に設置した部室などが並んでいる。だが中には部室ではなく、もっと大規模で特徴的なものが設置されている場所もある。

 

「んふーいじゅうしゃー、これ何かわかるー?」

 

『何と言われても……見えないんだが…』『地面にビニールシートがかぶさってるようにしかみえん』『確か植物部が作ってたビニールハウス?ってやつに似てる』『それよかかなり小さいけどな』『似てるってことは何か育ててるのか?』

 

「せいかいー! んーとね、これは苗代(なわしろ)だよー田んぼに植える苗をそだててるのー」

 

『あー田んぼか!』『これ苗を育ててるのね』『マジか植物部ここまでやんのか』『確か苗の元になった種はわんころちゃんに分けてもらったもののはず。植物部所属の一期生が配信で言ってた』『てことは犬守村で育ててる品種なのね』

 

「そうだよー。おかーさは"育成環境が違うから上手く成長するか分からない"って言ってたけどー試したいってー」

 

 校舎の裏側の片隅に土が耕された一帯が存在していた。それほど大きくはなく、畳にしておよそ二枚程度の広さだ。耕された土の上に竹でできた骨組みが設置され、その上からビニールシートがかけられている。

 

 この中では夏に植える予定の稲穂の苗が育てられている。現実世界で塔の街が存在する地域は田園地帯が続く長閑な土地で、それ故に田んぼを造ることも開拓事業の一つとして設定されており、この苗はそれらを踏まえた上で植物部が育てている大切な苗なのだ。

 

 とはいえまだ葦原町周辺は未開拓地帯の方が多い。現状開拓が進んでいるのは葦原町のある湖上の島と対岸のほんのわずかな土地くらいなものだ。その向こうはまだまだ広大な土地が広がる予定であり、そこに田園地帯は造られる予定だ。

 

 つまり、本来苗を育てるには早すぎるタイミングである。開拓の進捗状況から、少なくとも今年の夏は葦原町での田植えは難しいだろうと言われている。

 

 だが、苗がこの土地で順調に育ってくれるかの検証は必要だと植物部の部長は考え、わんこーろから無理をいって種籾を分けてもらい狐稲利の手を借りて苗を育てることとなった。これには植物部に所属する全部員が賛同し、葦原町で育成できる米の品種や育成方法の確立は植物部における一大事業となった。

 

「んー……まだまだちっさいー。けどー芽はちゃんと出てくれたんだよー」

 

 ビニールの隙間から中を覗くと小さな苗が綺麗に並んでいるのが見える。ぱっと見では雑草と勘違いしてしまうほどに小さなその苗は植物部の努力の賜物だ。

 

 苗はまず育苗箱で種籾から育成し、十分な大きさになってから苗代へと移される。育成環境の変化によるものか、わんこーろより分けてもらった種籾は芽を出す段階で四割ほど脱落してしまった。それでも植物部は何とか芽を出してくれたものを丁寧に丁寧に育て、そしてようやく最近になって育苗箱から苗代へと移すことが出来た。

 

『はえー……くっそ難しいけどやろうと思えばできるもんなんだな……』『だな。植物育てるなんて、わんころちゃんたちとか環研のお偉いさんしか無理だと思ってた』『葦原町は現実に酷似した環境だから、つまりこれって』『現実でも、出来る…?』『俺たちだけで?』『すげえ……』

 

「んふー。いじゅうしゃもおっきく育つようにー、見守っててねー?」

 

 苗代の土も犬守村のものを多少分けてもらったものだが、だからといって残りの苗がすべて健康に育ってくれるかは分からない。狐稲利は葦原町に遊びにいくついでに、この苗代の様子をちょくちょく見に来ているのだ。今のところ順調に育っている苗たちを見て狐稲利は安心したように一息つき、再びビニールをかけなおす。

 

「きょうのみまわりおわりー。次はどこにいこっかなー?」

 

 小さな苗の輝きに感動する移住者は狐稲利と共に次の場所へと向かう。いつかは新たな配信者たちが四期生として投入され、そして次に画面の向こうにいる視聴者(五期生)たちが葦原町にやってくる時が来る。

 きっと彼ら彼女らは、その輝きに触れることを心待ちにしてくれているだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「わわっ!」

 

『へ!?』『うおびっくりした』『なに?』『なんか小さな毛玉が』

 

 校舎の中へと戻り、廊下を歩く狐稲利をとてつもないスピードで追い越す存在に思わず立ち止まる。目をまん丸にする狐稲利の足の間を通り抜けていったのは金色の体毛に包まれた一匹のキツネだった。まだまだ幼いそのキツネは、狐稲利をちらりと一瞥(いちべつ)するとそのまま廊下の向こうへと走り去ってしまった。

 遠ざかる、キュンキュンという鳴き声が廊下にこだまする中、狐稲利は呆れたようにその姿を見送った。

 

「ナナはきょうもげんきだねー」

 

『あれナナか、ナートのとこの』『ナートしっかり見とけよ……』『自由すぎる…』『いつもそうだが周りを気にしてないのよね』『それでいて呼ぶと来るんだよな』『自由で奔放で、だけど賢い』『あれほぼナートの分身だわ』『飼い主にしっかり似たわけだw』

 

 ナートの飼いキツネであるナナは今日も葦原町を自由に歩き回っている。一度ナートがその自由すぎる所を矯正しようと試みたが、結局ナナがその躾に従う事は無く、今もあらゆるところに出没しては配信者たちを驚かせている。

 現在葦原町に唯一存在している中型動物という事で、その珍しさと愛らしさは多くの配信者と視聴者を虜にしている。その中でも特にナナに関心の高い者たちが葦原町には居る。

 

「あー! 狐稲利さんだー!」

 

「狐稲利さんこんにちは!」

 

「今度部室に遊びに来てください!」

 

 ナナの疾走の後からやってきたのは数名の配信者グループだった。狐稲利の姿を見るやいなや声を上げて近づいてきた。彼女らは手に虫網や大きな網を携えた者もおり、現状の把握をする前に狐稲利は楽しそうにわちゃわちゃしている配信者たちに取り囲まれてしまった。

 

「おおーげんきなのはナナだけじゃなかったー」

 

 あわあわしている狐稲利が焦りを含ませた声をあげると、それを聞いたグループの一人が目を輝かせて興奮した様子で顔を近づけてくる。

 

「今ナナと言いました!?」

 

「どこにいるかわかりますか!?」

 

 ナナという言葉を聞いた者たちは狐稲利へとしきりにその行方を問うが、肩をゆさゆさと揺さぶられているのでそれどころではない。あわわ~!? と気の抜けるような狐稲利の混乱した声が漏れ出ると同時に廊下の向こうより怒声が聞こえた。

 

 

「お前らあああああああっ!!!!」

 

 狐稲利がさらにもみくちゃにされようとしていたところで廊下の向こうから新たな人影が現れる。遠くからでも聞こえる怒声の主へと振り向き、狐稲利は見知った顔だと微笑むがそれ以外の配信者たちは悲鳴を上げて後ずさる。

 

「コラ動物部ッ!! 廊下は走るんじゃねーって言っただろうが!!反省文の刑に処すぞオラ!」

 

「あらあら、狐稲利ちゃんが困っているわよ~解放してあげてね~」

 

 現れたのはFSの○一と、個人配信者真夜だった。動物部と呼ばれたグループを指差し鬼の形相で詰め寄る○一の後ろを真夜がおっとりした声音で付き従うその姿に動物部は苦い顔を隠しきれない。

 

「げ、風紀委員!」

 

「て、撤退ー!」

 

「狐稲利ちゃん、よーりをこっちに連れてくる予定とかありますか?」

 

「動物部の観察対象にしたいと常々思っていたのです」

 

 たまらず逃げ出す動物部の面々、去り際に狐稲利へと話しかける余裕のある者もいるが、○一のプレッシャーは留まることを知らない。

 

「え、えーと……わ、わかったー。連れてくる、ねー?」

 

 ずずい、と顔を寄せる動物部の人間の雰囲気か、それとも後方より迫る鬼の迫力か、狐稲利は思わず肯定してしまう。

 

「ありがとうございます! ありがとうございます!」

 

「それじゃあ狐稲利さん私たちはこれで!」

 

「逃げろー! 逃げながらナナの追跡を続行するぞー!」

 

「おおー!!」

 

「走んなつっただろうがー!!」

 

「ふふふ、またね狐稲利ちゃん」

 

 去り際に手を振りナナを追いかける動物部一同、それを追いかける○一と狐稲利に手を振り去っていく真夜。ナナに特別な関心を寄せる動物部の部員たちは葦原町唯一の動物であるナナに興味深々だ。今日も風紀委員から逃げながらナナを求めて走り回っている。先ほどの言葉からするとナナの次はきっとよーりを求めて走り回ることだろう。そしてそんな動物部の一部過激派を取り締まり、反省文10枚の刑にかけるのが○一と真夜の仕事だ。

 

「……あらしのようだったねー」

 

『草』『スピード感やべえ』『いったい何が起こったんだ…』『動物部ちょっとマッドなのよ』『大体生物関係の部活は一部ああいうのが居る』『こわ…近寄らんとこ』『だけど知識や技術はそういう奴らに限って突出してんだよなぁ』『狐稲利ちゃん、よーりの件は考えた方が良いかもだよ…』『というか○一の姐さんも廊下走って……』『それは言っちゃいけねーよ』『風紀委員は違反者取り締まりの為に超法規的措置が許可されているのだ』『まーた葦原町学パロに新たな設定が追加されてしまった』『風紀委員が異常に権力持ってるアレなw』

 

「まるいち、えらいー?」

 

『偉いよ』『姐さんに逆らえるのは真夜さんぐらいよ』『権力者だよ』『葦原学校の裏番長だよ』『逆らったら校庭に埋められるんだよ』

 

「あははーあとでまるいちに伝えとくー」

 

『やめて!?』『鬼!悪魔!電子生命体!』『命ないなった』『後日、そこには校庭に埋まる〇子たちの姿が!』『狐稲利ちゃんがわんころちゃんみたいになってきたw』『どうか先ほどのは内密にお願いします!!』『ゆるしてゆるして……』

 

「んふーしかたないなー今回はやめといてあげるー」

 

『神!天使!電子生命体!』『やっぱ狐稲利ちゃんしか勝たん』『いたずら好きめw』

 

「んふふーそれじゃあ最後はー、屋上にいくよー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 葦原学校の屋上には大きな時計塔と、その時計塔を整備するための道具や部品が保管されている小屋が建てられている。現在はナートとほうりによる同好会が利用しているその屋上だが、最近では新たな建物が建てられているらしい。

 

「……あれなにー?」

 

『うーん……テント、かな』『なぜ屋上にテント?』『中々でかいテントだな。本格的なやつだ』『あれナートの?』『いや?違うんじゃね』『テント作ったとかそんな話聞いてないな』『そもそも同好会の拠点があるのにテント作る必要ないし……』『ああ、あのテントね』

 

 視聴者の言う通り、屋上にあったのは大き目のテントだった。キャンプで利用する家族向けテント並みの大きさを誇るそれは屋上の強風でもびくともしないほどしっかりと設置されており、入口は開けられたままになっている。

 

「おやおや」

 

「お客様ですか」

 

「んおう!? おー! つつゆりー!」

 

『びっくりした!?』『いつの間に背後に…』『津々百合の双子じゃないか』『違うぞ姉妹だぞ』『姉のお百々の方が二歳年上定期』『え、どう見ても双子なんだが』『のじゃさんは双子って言ってなかった?』『イナクは初コラボん時双子って間違えてからずっとそれなのよ』『イナクぇ』『プロフィールの八割が謎というイナプロの謎担当津々百合姉妹』『どっちがどっちかわからん…』

 

 テントをまじまじと見ていた狐稲利に声をかけたのは、イナクプロジェクトに所属する津々百合百々(もも)と津々百合十々(とと)の姉妹だった。二人とも同じ服装に身を包み、違いと言ったら頭に付けている髪飾りが右か左かの違い程度しかない。声も仕草もほぼ同じという津々百合姉妹が突然背後から現れたことで狐稲利はびっくりして変な声を上げてしまう。

 そんな様子に津々百合姉妹はまったく同じタイミングで首を傾げる。

 

「おひさしぶりです」

 

「お懐かしきお姿」

 

「お、おひさー。つつゆりは何してるのー?」

 

「私たちは」

 

「部活なのです」

 

「ぶかつー? 何の部活ー?」

 

「空の様子を研究する、つまりは」

 

「天文部なのです」

 

『互いにしゃべってるから頭混乱するw』『左耳と右耳から交互に聞こえてくる…』『ちなみに最初にしゃべってるのが姉のお百々で後にしゃべってるのがお十々だぞ』『さすが津々百合リスナーは判別出来るのか』『若干声音が明るいのが姉のお百々。聞いてたら分かる』『驚いた時に声がか細くなるのがお百々でエッな悲鳴を上げるのがお十々』『お百々は活発で、お十々はインドア派』『どこからともなく津々百合リスナーがw』『この二人あんまり配信しないからね。ほとんど動画投稿なんだ』『だから他所の配信にちらっと姿が写ったら何処からともなく集まってくるんよ』

 

「天文部では星の観測を行っているのです」

 

「創った星の動作を確認しているのです」

 

『星を…作る…?』『え、ええ……?』『なるほど…?』『何を言っているのかわからんw』『あー作った星の位置情報を確認してんのね』『ちょっと語弊があるかもだけどな。実際に動いてるのは星じゃなくて地球だし』『設定した位置情報と実際の見え方は微妙に違うからね。こうやって観測しなきゃなのか』『なぜ一部視聴者は理解出来てるんだ…?』『だってわんころちゃんも星創ってたし』『そういえばそうだった…』

 

 葦原町に存在する天文部は通常の天文部とは異なる点がある。かつて存在していた地上の天文部という部活動は空の星々を観測することを活動の主目的としていたが、葦原町に存在する天文部は観測する星自体を天文部が生み出す。

 

 かつて存在していた天体に関するデータをサルベージし、それらを元に葦原町の空に星を生み出していくのだ。数千数万の星々をひとつひとつ手作業で空に浮かべ、さらには肉眼では確認出来ないような光り方の弱い星までも実装し、極めて現実に近しい夜空を構築していく。

 

 葦原町は土地の開拓や建築物などの実装が目立っているが、天文部のように空の上の開拓も重要な仕事だ。星々を空へと生み出した後、天文部は数日間その星が違和感無く夜空に輝いているかを確認するため、天体観測を実施する。サルベージされた天体のデータと葦原町の夜空を見比べ、違和感無く星が設置されているかを肉眼で確認するのだ。

 

 そして、今回その確認作業を担当しているのが、天文部所属の一期生である津々百合姉妹だったというわけだ。

 

「この"天体観測"は」

 

「天文部が持ち回りで行っている」

 

「活動なのです」

 

『天文部はそれほど人が居ないんよ。なぜか人気がなくて…』『天体観測も星の実装も基本夜通しやるからな~夜型の配信者じゃないとツライ』『天体観測が持ち回りなのも夜型じゃない配信者の為のルールだしなぁ』『でも配信者って基本夜に行動しねえ?』『夜に行動するのと完全に昼夜逆転してるのでは訳が違うのよ』 

 

「つつゆりーはだいじょぶなのー?」

 

「我々姉妹は」

 

「完全夜型なので」

 

 そう言うと津々百合姉妹はテント内に置かれていたキャンプ用の椅子や机、ランタンや軽食と共に天体望遠鏡を取り出し屋上の空いたスペースへ設置していく。今夜から明日の朝方まで星の動きを観測し、データに納めるのだという。

 

「そういえば狐稲利さんは」

 

「どのような理由でこちらに?」

 

「私ー? なーととほうりに会いに来たー」

 

「ほうほうお嬢様とナート先輩ですか」

 

「二人ならあちらの部室におられるかと」

 

 机の上に温かい飲み物と何処かで見たチョコチップクッキーとカップケーキを用意した津々百合姉妹は屋上に最初から設置されている建物を指さす。

 

「我々のことは気にせず」

 

「どうぞごゆっくり」

 

「うんー! 二人ともまたねー!」

 

 テントとキャンプ道具という準備万端な津々百合姉妹だが、最初の頃はこのような状態ではなかった。それこそよくある一人用のテントが設置され、強風に耐えながら天体観測を行っていた。

 見かねたナートとほうりが自身の同好会と天文部共有の活動場所として現在の小屋を利用しようと提案したのだが、当の天文部は後からやってきた分際でそのような事は出来ないと提案を丁寧に断り、その代わり屋上の一角にこのような大きなテントを設置し、観測拠点として機能するようにしたのだ。

 

 実はこのように何もない場所にテントを設置し、そこを仮拠点として周囲の開拓を行うという方法は他の部活や開拓を行っている配信者もよくやっている手法なのだ。別にテントなど張らずとも作業が終わったらログアウトして、次は同じ地点でログインしてしまえばいいじゃないかという視聴者の意見をロマンの一言で張り倒し、彼ら彼女らはそうやって徐々に開拓範囲を広げている。そのためテントやそれに付随するツールは意外にも充実しているのだ。

 

「ちょっとびっくりしたけどーにぎやかになってよかったー」

 

『最初ナートとほうりさんだけだったしね』『時々交流してるっぽいよ。テントの中でパジャマコラボしてたらしい』『不意にマイクロマシンの話になって姉妹が頭に?マーク浮かべてたのは草だった』『しかしほうりさんお嬢様って呼ばれてんのかw』『本人はすごく恥ずかしいらしいけどねw』『でもしっかりナートは先輩呼びだし』『イナプロの中では意外と常識人枠よな、津々百合姉妹』

 

「んふー私も今度お星さま一緒にみたいー!」

 

 犬守村とは異なる葦原町の夜空。それは同じように見えて全く異なる姿を見せてくれる。狐稲利にとってそんな夜空を見上げることはなにより特別な体験なのだ。それが友達と一緒ならばなおさら。

 いつか、あの大きなテントに自分も泊まらせてもらおう。そう考えながら狐稲利はナートとほうりの居る小屋へと歩いていった。

 


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