転生して電子生命体になったのでヴァーチャル配信者になります   作:田舎犬派

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#54 陽動

 

「あれ……?あれって……?」

 

それはもう少しで田んぼの広がる地帯へとわちるが到達するだろうという時だった。暗い夜の中、月と星の淡い光が映し出す河の中に、何かがいるのだ。

 

薄暗く、その姿は黒い影のようにしか見えないが、まるで人のような形をしているとわちるは思った。ふと、もしかしたらわんこーろかもしれないと考えたわちるはその影へと近づいていく。

 

『アレ?……まてわちる!こちらで解析するまで動くな!』

 

「ひっ!?」

 

室長がわちるを制止しようとするがその声は少し遅かった。わちるがいる場所は河の岸、人影のいる場所は河の真ん中。であるにも関わらず、次の瞬間にはその影はわちるの目の前にいた。

それは人影ではなかった。正真正銘の影だった。ぼんやりとした輪郭しか持たず、幻覚とも思えるような不安定な姿。けれどそれは確かに頭があり、腕があった。

そしてわちるの目の前に現れた影は、その腕でわちるの体を――

 

『走れわちる!!』

 

「っ――!!」

 

先ほどまで影の存在に棒立ちになっていたわちるは室長の言葉によって我に返り、影から逃げるように来た道を走って戻る。

 

「はぁ、はぁ……!」

 

あの影の手に腕を掴まれそうになったが、室長のおかげで直前に逃げることが出来た。だがほんのわずかに触れられたあの手からはぞっとするような悪寒を感じた。

 

(なに、あれ……あれもわんこーろさんが創った……人?なの……?)

 

ざあざあと騒めく木々に対し、虫の音は聞こえない。まるで犬守村のすべてが自身を見つめているかのよう。星月の光が明るく美しいと感じていたのに、今ではその光は怪しく輝き、あらゆる月影から先ほどの"なにか"が現れるような気がして、わちるはもはや逃げることも動くことさえ出来ないでいた。

 

『もう少し耐えろわちる!すぐに浮上(ログアウト)させる』

 

「!駄目です!まだ、わんこーろさんにお会いしてません!」

 

だが、それでもわちるはこの空間から逃げるつもりは無かった。

 

『何を馬鹿なことを言っている!約束しただろう!?想定外の事態が起こればすぐさま浮上させると!』

 

「さ、さっきのはちょっと驚いただけです!もう大丈夫ですから……」

 

『なにが大丈夫だ!こちらに接触しようとしていた!どのような理由か分からんが、これ以上は危険すぎる!』

 

「もしかしたら、お話がしたかっただけかも、なんて……」

 

『冗談を言っている場合ではないわ!』

 

『まあまあ室長。確かに接触しようとはしましたけど、わちるちゃんのバイタルデータにも降下している精神(ゴースト)にも問題は発生していません。今のところ大丈夫そうですよ?』

 

『ダイブプレイヤーがすこし動揺している、ってNDSから軽く警告来てるけど、これならホラゲーやってるときのナートの方が危ないぐらいだよ』

 

突然の事態に室長は声を荒げ、わちるを呼び戻そうと必死だ。対して灯となこそはそこまで先ほどの正体不明の存在との接触を危険視していなかった。各種データの数値はすべて正常値の範囲内に収まっており、ダイブしているわちるの意識もしっかりしている。

 

それにわんこーろの配信を確認していれば分かるのだが、この空間には植物だけでなく、動物も存在しているのだ、配信外でタヌキ以外の動物を既に実装している可能性も十分考えられる。先ほどの影の正体は分からないが、それらと同等の存在なのではないかと灯となこそは考えていた。

その上で、わちるの意思を尊重しようと二人はわちるをフォローする言葉を室長に投げかけたのだ。

 

『数値だけでは分からないこともある』

 

『もー、本当に親バカなんだからー』

 

『昔のなこそちゃんも室長にすごく心配されてましたよねー』

 

『そうそう、私の時はなんだとー!って反抗してたっけなぁ、いやーまるで反抗期の娘みたいで……思い返すとはっずかし!』

 

『お前は今も反抗期の娘みたいなものだろうが!……とにかく、一度浮上させる。約束だからな。だが、今回の得られた情報を基にもう一度わちるには潜ってもらうことにする。……それでいいか?』

 

「でも!次もまた来れるか分からないですよ!」

 

『……少し冷静になれわちる。わんこーろは逃げない。少なくとも、この空間ごと別の場所に移動するなど不可能だ』

 

「でもっ!!」

 

わちるは必死に室長に反論するが、室長の考えは変わらない。室長は今後もチャンスはあると考えているが、わちるはそうではなかった。

わちるも配信者になるにあたって界隈について勉強していたことがある。その過程で今まで有名になった配信者や配信者擁する企業について多少知識を得ていた。その中には配信で涙ながらに引退を口にした配信者や、突然引退宣言をしてそのままな配信者、引退の発表もなく突如として消えた配信者などが少なくない数存在していたことを知った。

 

そんな配信者だった人たちと同じく、わんこーろがいなくなってしまうのではと、やはりわちるは危惧していたのだ。

 

室長もわちるもどちらも引かず、話し合いは平行線をたどっていた。現実から無理やりわちるを浮上させることは可能だが、室長としては強制的な方法は極力避けたいと考えており、その話し合いはまだ長引くかと思われた。

 

『室長!』

 

だが、それは灯がNDSとは別の、推進室の管理中枢空間に接続されているPC上の異常を報告することで中断された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗く汚れた雲に覆われた現実世界では瞬く星も、明るい満月も確認することは出来ない。真夜中とはいえ夏真っ盛りであるため、現実の世界では人が出歩くには厳しい暑さであった。

だが、塔を保護するマイクロマシンによる環境維持によって塔の街は地上の他地域よりも快適であった。

星もわずかだが確認できる程度に雲は薄いが、それでも月を見ることはかなわない。そんないつも通りの塔の街の夜。

 

だが、そんないつも通りの夜は推進室にとって忘れられない夜になろうとしていた。

 

「どうした灯!」

 

灯の声に室長は思わずわちると繋がっている画面から灯へと視線を向ける。

 

「外部からの攻撃のようです!推進室の副管理空間(サブエリア)補助管理空間(サポートエリア)に不正アクセス多数。各エリアのデータバンクに侵入が集中、主管理空間(メインエリア)へのパスワードを解析されているようです!」

 

「この忙しい時に……一体どこの国の仕業だ?連邦か?共和国か?それとも合衆国か?」

 

「第三国を経由しているようで逆探にはもう少し時間が……数は依然増加しており確かな数も不明、少なくとも一万以上の不正アクセスが確認できます!」

 

「"飽和攻撃"とは古臭い真似を……!」

 

必死にキーボードに指を走らせる灯は現状を室長へと報告する。推進室のサーバー本体である管理中枢空間にはそれぞれ役割を持つ複数の主管理空間が繋がり、その下に補助的役割を担う副管理空間や補助管理空間がぶら下がっている。今一万以上のアクセスによって攻撃を受けているのはこの一番外部の、セキュリティ面でも比較的脆弱な仮想空間だ。そのため重要度としてはそれほど高くないが、この規模の一斉攻撃に加え、攻撃元を隠蔽している手際の良さから恐らく目的はそれらの重要度の低い仮想空間を足場にして主管理空間、さらには推進室の核である管理中枢への侵入であろうと室長は思い至る。

 

「捌けそうか?」

 

「もちろんです。昔なら難しかったかもですけど、今はなこそちゃんもいますから」

 

「まかされました!」

 

先ほどまでNDSが接続されたPCに張り付いていたなこそは灯の横に移動し、同時に行動に移る。

灯となこそは人間業とは思えないほどの速度でキーボードを操作していく。いくつものPC画面とキーボードを操り、適切な処理を行っていく。相手が数にものを言わせただけの攻撃方法を選択してくれたおかげで対抗するのにそれほど苦労はなかった。

侵入されている管理空間を隔離し追加の防衛機構を解凍する。ある程度の侵攻ルートが判明しているため防壁展開も非常にスムーズだ。

 

これならばそれほど問題にはならないだろうと、室長は息を吐く。

 

『あの……室長?そちらでなにかあったんですか……?』

 

「いや、なんでもない。とにかく浮上させる準備をするから、わちるはそのまま待っていなさい」

 

『室長!私は大丈夫ですってば!もう少し続けさせてください!』

 

「駄目だといっただろう、もう浮上させる。わちるも準備しておきなさい」

 

画面に映し出されたダイブ中のわちるの姿、心配させまいと室長は穏やかな声音でわちるへと話しかける。わちるはまだわんこーろと会うことをあきらめていないが室長は彼女を浮上させることを決めていた。

 

わちるの言っていることも多少は理解できる。もし本当にわんこーろが理解の範疇を超えた存在ならば、それこそ二度とこの空間に侵入することは出来ないかもしれない。だが、それでも室長はわちるの安全を優先した。

 

何より、なにか嫌な感じがするのだ。言葉では表せないなにか背筋がひやりとするような不快感が。

 

(そもそもなぜこのタイミングでこんな大規模な不正アクセス、それもこの国の行政機関である復興省直下の推進室に?ピンポイントすぎる)

 

室長はそんな不安を振り払うように頭を振り、NDSに繋がれたPCを見る。灯となこそが推進室の不正アクセスの防衛に付きっ切りになっているため空席となったその席に室長は座り、わちるを浮上させる命令を打ち込もうとする。

 

その直前、灯が叫んだ。

 

「逆探成功しました!攻撃元は……一か所!?ば、場所は推進室管理空間直下の接続空間!?い、今わちるちゃんが侵入している空間からです!!」

 

「っ!灯!すぐにシゴバチ展開準備!わちる聞こえるか!お前をすぐに浮上させる!」

 

「了解ですっ」

 

『えっ?でも室長――』

 

「お前と問答している暇はなくなった。すぐに浮上させる。お前も緊急浮上命令を送れ!」

 

室長は目の前のNDSへと打ち込もうとしていた浮上命令を打ち込み、エンターキーを押す。

だが、NDSは反応しない。室長が何度浮上命令をNDSに送ろうと、NDSは命令を受け付けなかった。

そこでようやく室長は自身の感じた不安の正体を理解した。

 

「……!くそっ!そういうことか!」

 

「室長、第458遮断防壁群(シゴバチ)展開準備完了しました!180秒後に推進室の管理空間はネットから完全隔離されます!早くわちるちゃんの浮上を!!」

 

「……中止だ」

 

「えっ?」

 

「防壁展開中止だ。……わちるを浮上させることができん。NDSのコントロールが奪われた」

 

室長の言葉に一瞬、部屋の中が静まり返る。なこそは言葉の意味が分からず首を傾げ、灯は信じられないとばかりに目を丸くし固まってしまう。

 

「ま、待ってください室長。コントロールが奪われたって、NDSがですか!?」

 

「ああ、こちらからの命令は全く受け付けない」

 

「そっ、そんな事あるはずありません!システムに割り込むのはおろか、コントロールを奪うなんて……」

 

「現にこちらからの命令を受け付けていない……わちる聞こえるか?緊急浮上命令は出したか?」

 

室長は極めて冷静に、現在の切迫した状況を悟られないようにわちるに話しかける。

 

『はい、さっきから出してるんですけど全然浮上出来なくて……』

 

「そうか……わちる、さっきの黒い影はまだ見えるか?」

 

『いえ……暗くてよく見えませんけど、いないみたいです』

 

「分かった。わちるはしばらくそこから動かないように。少し待っていてくれ」

 

『?はい、分かりました』

 

室長はディスプレイから距離を取り、わちるに聞こえない声量で灯と話し始める。その間なこそがディスプレイの前に座り、わちるが不安にならないように話をしてくれていた。

 

「室長……これもわんこーろさんの仕業、ということなんでしょうか?」

 

「恐らくな。先の飽和攻撃はそちらに目をそらすための囮。その間にNDSのコントロールを奪うのが目的だったのだろう……まさかNDSへ侵入するなど、想定外だな」

 

「このままわちるちゃんをネットの中に閉じ込めようと!?」

 

「……かもしれん」

 

「そんなっ!!意識はネットにあっても肉体は現実世界にあるんですよ!?このままじゃわちるちゃんが……!」

 

NDSは人為的に精神をネットへと降下させている。夢のように起きれば何事もなく意識が戻るというわけでなく、いくつもの浮上への過程を踏んでようやく意識を肉体へと戻すことが出来る。もしもその過程を無視して、まるでPCの電源を無理やり引っこ抜くようなことをすれば、どのような問題が起こるか予想できなかった。

 

「方法がないわけでは無い、NDSにも非常時の機能が備わってはいる」

 

「それって、たしかNDSの……"緊急隔離処理"でしたっけ」

 

「ああ、NDSはあらゆるアクシデントの対策がされているがその中に、もしダイブ中にネットが断線した場合、ダイブプレイヤーの精神が一時的にNDS内の仮想空間に隔離される保護機能が備わっている。それが"緊急隔離処理"だ」

 

NDSはいわばネットにダイブしているプレイヤーの命綱のようなものだ。不測の事態が起き、ネットから切り離されてもNDSとの接続が切られるわけでは無い。その場合NDSに設けられている仮想空間内にプレイヤーの意識を移動させ、そこで比較的安全にネットからの浮上処理を行う。

 

室長の話を聞いた灯はこの機能を用いた、わちるのサルベージ方法を考える。

 

「……一度シゴバチ防壁でネットを強制切断。わちるちゃんの意識をNDS内に避難させると同時に、NDSの不正アクセスをすべて切断。改めてわちるちゃんの精神を浮上させる。ということですね」

 

「ああ、……私も、つい先ほどまでその方法を想定していたが、恐らく失敗する」

 

「え、どうしてです?」

 

「先ほどわちるが言っていただろう?強制浮上命令が出せない、と。ダイブプレイヤーからの強制浮上命令はNDSのシステム上、最も優先度の高い命令だ。外部の悪意ある者によってダイブプレイヤーがネットに閉じ込められないようにそうなっている。だが、その命令が無効化されている。……もしかするとNDSはコントロールを奪われたなどという生易しい状態ではないのかもしれん。それこそ、内部のシステムを無効化、あるいは改変出来る……NDSを完全掌握された、といってもいいかもしれん」

 

あらゆる機械には非常時の為、緊急停止させることが出来る機構が組み込まれている。この緊急停止命令はその機械の全ての命令の中で最も優先されるべきものであり、当然NDSにもこれに相当する機能が備わっている。だが、室長はこの機能の優先度が変更されていることに気が付いた。本来開発者しか変更することの出来ないような改変が行われている事、それはNDSへの侵入者によってそのソースコードの一片に至るまでもがその者の手中に収まっていることを意味していた。

 

「そうなるとこの"緊急隔離処理"もまともに作動してくれるかわからん。最悪、ネットから切断した瞬間わちるの精神がネットの海へと"漂流"することになるかもしれん」

 

「そんな、そんな事出来るはずがないですよ!NDSは"主塔"の技術を応用して開発された最先端の機器ですよ!?システムの改変なんてそんなのあり得ません!!」

 

「確かにNDSは"塔"の上にある"主塔"の技術を利用し、この国の先研と合衆国が共同で開発した科学技術の結晶だ。そこに施されている不正アクセスに対する防衛機構も恐らく最先端のものと言っていいだろう。だがな灯、相手は私たちが飽和攻撃に気を取られているほんの数十秒でその防衛機構である473層の防壁を突破しているんだ。不可能と言い切ることは出来ない」

 

侵入者の攻撃を防衛しながら逆ハックを仕掛ける攻性防壁と、偽のデータで時間稼ぎをする欺瞞防壁が層状に構築されたNDSの最先端の防壁は専門家でも手が出せないほど分厚い。AIによる質と量を保証した飽和攻撃であっても突破と同時に逆ハックされ、同士討ちになると言われている。

そんな防壁が473枚。だが、相手はそれを数十秒で侵入、解析、突破している。それも完全に奪い取るまでこちらに気づかせずに。

 

「じゃあ……じゃあ、どうすればいいんですか……?」

 

「どうすればいい、か……そうだな、今のところ打てる手はこれくらいしかないだろうな」

 

「えっ?」

 

室長は頭を掻き、仕方ないというふうにそう口にする。これまで室長の話を聞いていた灯はもう手の打ちようが無いのでは、と考えていたのにそんな室長の気楽そうに聞こえる言葉に呆気に取られてしまう。

 

「聞こえるかわちる?今から重要な話をする。落ち着いて聞くんだ」

 

『室長?わ、分かりました』

 

疑問符を浮かべる灯をよそに室長はなこその傍に近づき、ディスプレイに映るわちるへと話しかける。いまだ混乱している様子のわちるへと、室長は現状を説明する。

浮上させることが出来ないこと、こちらからNDSを操作出来ないこと、それらはその空間からの干渉であることを。

 

『あの……私はどうすれば?』

 

わちるはいきなりの事に少し動揺するが、室長の冷静で淡々とした説明のおかげでそこまで慌てるようなことは無かった。ただ、この事実を話したのはなぜなのかと疑問に思った。今までの室長ならば自身にこのような話をせず、裏で何とか処理しようとするのではないかと。

 

「……はっきり言って、こちら(現実)から出来ることは無い。今動けるのはお前だけだ」

 

現実から何らかの方法を用いれば今の状況を好転させることも出来るかもしれない。例えば復興省や、NDSの開発を行った先進技術研究所に連絡を取るなど。

だが、それはかなり危険な行為だと室長は考えていた。それは現在わちるとこうやって会話出来ているのが理由だ。

 

現在わちると室長は画面越しに会話を行っている。NDSが完全掌握され、こちらの命令を受け付けない状態であるにも関わらず、そのNDS経由で行われているはずの映像や音声通信は問題なく繋がっているのだ。

 

(これは恐らく"脅し"だ。わざとわちるの姿が確認できるようにすることで"そちらでおかしな動きをすればこの子がどうなるかわかっているな?"という脅しをかけている……!)

 

そう考える室長は下手に動くことが出来ないでいた。

 

『私ですか……?』

 

だが、だからこそ室長はまだ方法があるはずだと考えていた。もし、この空間に侵入したことが問題であるならば、わちるを人質にせずこの空間からすぐさま締め出せばいいだけのはずなのだ、わざわざわちるをこの空間に居させ続けているのにはなにか理由があるのではないか?

 

「わちる、その世界に居るはずのわんこーろを探すんだ。そして、現実世界へと戻してもらうよう彼女と交渉するしかない」

 

 

 


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