新庄雄太郎鉄道捜査大全集   作:新庄雄太郎

7 / 12
事件発生、個室寝台で殺人が起きた。

犯人が使った凶器は、注射器を使って殺害した。




第2章 毒殺

9時30分、寝台特急「あさかぜ4号」は東京駅に到着した。

 

「どこだ、死体が見つかったのは。」

 

「5分前に着いたあさかぜ4号の車内で。」

 

「死んでるのは女性のようです。」

 

公安特捜班の捜査主任・小林洋介は駅員と一緒にホームへ向かった。

 

その後、高山と岩泉と桜井と梶山と松本と共に現場へ到着した。

 

「死体の現場はどこです。」

 

「個室A寝台の3号室です。」

 

ホームで警戒線を張り、捜査は開始されていた。

 

「すいません、ちょっと通してください、通ります。」

 

「ああいかん、入っちゃいかん。」

 

「私も鉄道公安隊です。」

 

と、南は鉄道公安手帳を公安隊員に見せた。

 

「失礼しました。」

 

「お待たせしました。」

 

「あなたは。」

 

「本日付で、東京公安室・公安特捜班に配属となりました南 達仁です。」

 

「主任、あれが新人の。」

 

「そうだ、本日付で配属になった南 達仁公安官だ。」

 

「ええーっ。」

 

個室寝台

 

「被害者の身元は。」

 

「確認しました、免許証によると東京在住の川島妃花さん24歳です、腕には注射痕があるな。」

 

「えっ、注射痕が。」

 

「これは多分、アルカロイドによるショック死ですかね。」

 

「やはり、毒殺か。」

 

「でも、注射器はどこへ消えたかだ。」

 

鑑識が担架で遺体の川島を搬送し、解剖へまわした。

 

「誰かが、個室寝台に入って殺害したと考えられますか?。」

 

「うーむ、南の言う通りならその線も荒ってみようか。」

 

「ええ。」

 

東京駅構内で聞き込みをしていたが、不審者は見当たらなかった。

 

「だめだ、目撃者と不審者は見つかりません。」

 

「そうか、とにかく捜査を続けよう。」

 

「了解。」

 

公安特捜班

 

「南 達仁か、今日から警乗2班から転属したか。」

 

「はい。」

 

「それで、あさかぜの死体で何か分かったか。」

 

「被害者の川島は、何者かに注射器で毒殺と考えられます。」

 

「注射器か。」

 

「はい。」

 

「問題は、犯人はどこからあさかぜに乗って来たかだ。」

 

「そこが、謎ですね。」

 

「被害者の川島は、博多から寝台特急「あさかぜ4号」に乗り、博多を17時39分に発車しています。」

 

「ああ、博多から乗ったのか。」

 

「はい。」

 

南は高杉班長に事件の足取りを説明した。

 

列車紹介

 

個室A寝台

 

A寝台においては戦後も個室寝台車が設置されてきたが、数は少なく、国鉄時代は開放式が主流であった。ただし、前に述べたとおり、「区分室」として存在したものもあった。

 

しかし、個室を1つの単位として寝台券を販売する「個室寝台」は20系客車の1人用個室「ルーメット」と24系客車のオロネ25形の1人用個室が1984年(昭和59年)の個室B寝台「カルテット」の運用以前では唯一であった。

 

その後、プライバシーの重視と居住性の改善の見地から、寝台車の個室化が進展した。従来からの個室も洗面台などが設けられている点がB寝台との差異となっていたが、国鉄末期以降は、在来車の改造によりB寝台個室が登場、これに対し差別化を図るため、同じく改造により登場したA寝台個室の大半は室内テレビやオーディオ機器などが設けられている。

 




ご意見・ご感想をお願いします

さて、事件は九州を舞台に捜査する事になった、そして、犯人は誰なのか
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。