再び実力至上主義の教室へ   作:大和

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水泳

昼休みに入り

 

「ふぁ〜眠いな。」

「お前またそれか。」

 

俺があくびをすると政治が呆れたようにしている

 

「悪いか。」

「いや、お前も運動したら?」

「毎朝島を一周しているし腕立てや腹筋、ストレッチは毎日やっているけど?」

「案外力あるからね。新井くん」

「昔空手と柔道やっていたからな。柔道はともかく空手の型は今でも繰り返し朝やっているから。中学時代は生徒会を3年やっていたせいでできなかったけど。一応スポーツだったら中学時代は負けなしだったんだぞ。」

 

井の頭の答えに答えるとへぇ〜って2人は驚く

 

「もしかして体育会型なの?」

「あぁ。てか体育は最高評価しかとったことねぇよ。」

「すごいなぁ。勉強も運動も苦手だから。」

「でも最近は勉強会で少しずつだけど点数は伸びてきているじゃん。」

 

と最近俺の料理をたかりに井の頭と正義は俺の部屋を度々訪れる

最低限度しかないのでそのあとは適当に喋りそして勉強するって感じである

なお、俺の部屋が何もないのは自分の部屋になにかあったらすぐに汚してしまうからであるのだが

 

「そういえば水泳結局井の頭は参加は。」

「私はするよ。でもやっぱり長谷川さんは。」

「……さすがに今回は休んでも文句は言えないだろうな。」

 

というのも俺と政治は参加してないが同じクラスの男子が胸の大きさランキングで賭けをしていたのが問題だった

 

「さすがに引く。てか関わりたくない。」

「同感だな。さすがにあいつらと同じ扱いだけはされたくないな。」

「案外二人とも紳士だよねぇ〜。」

 

と話ながら俺たちは更衣室へ向かっていく

 

「でも2人は巨乳と貧乳どっちが好きなの?」

「俺は性格重視だからどっちでもいい。」

「俺は貧乳だな。」

「およ。意外。」

 

俺は少し政治の答えに驚く

「なんつーかスポーティな女子がいいんだよ。」

「あ〜ショートカットの女子とか日焼け女子とかか。俺はのんびりした感じの人が好きだな。一緒にいると落ち着く人がやっぱり自分にあっていると思う。俺結構トラブルに巻き込まれやすいから。」

「「あ〜。」」

 

すると2人が納得したように頷く

もはやお決まりのことのようにトラブルに巻き込まれるので諦めてはいるのだが

 

「それじゃあ泳ごうぜ。さっさと着替えてこよっと。」

「そうだな。」

「それじゃあまた後で。」

 

といい別れる俺たち。そして更衣室の中で着替える。

昨日買った水着だけどさすがに佐倉はこれじゃあ出てこれないだろう。

こりゃ、来月本当にポイント残らないな

俺は少し考える。一応秘策と言える秘策はいくつかあるのだがあまり使いたくはない

俺の残りポイントは9万ポイントあるとはいえなぁ

一週間で1万ポイント。まぁ調味料や米を買ったからだろうがそれでも週に5000ポイント

急にポイントを必要になる時があるだろうしその分を置いておくと残り自由に使えるのは夏休みまでと考えて1万程度だろう。

すると男子はほぼ出ていてそして女子は少しの生徒は出ている

 

「あっ。新井くん。」

 

するととことこと歩いて俺の方に来る佐倉がいた

 

「佐倉か。お前は参加なんだな。」

「う、うん。山内くんや池くんは怖いけど。新井くんが参加するなら。」

「……あんまり無理するなよ。」

 

と俺は腰を下ろす。佐倉と付き合う時間は結構長いし信頼はある程度気づけているんだろう。

 

「視線怖かったら言えよ。そういえば運動は?」

 

すると首を横に振ることから苦手なのは分かる

 

「まぁ仕方ないか。少しずつ慣れていったほうがいいぞ。この時期に水泳があるってことは今後なにかあるってことだから。」

 

すると首を傾げる佐倉。これくらいのヒントなら大丈夫だろう

すると教師がやってきて点呼を取る。井の頭と政治は俺の方をみてそしてなぜかニヤニヤして遠くの席に座ったのが見えた

後から誤解解かないとな

 

「おーし。全員集合しろー」

 

と体育の先生から集合がかかる

 

「見学者が随分多いみたいだが……まあいい。早速だが、実力をチェックしたいので、準備体操してから泳いでもらうぞ」

「あ、あの、俺あんまり泳げないんですけど……」

「安心しろ。俺が担当するからには、夏までには確実に泳げるようにしてやる」

「で、でも、そんなに必死で泳げるようにならなくても」

「そうはいかない。泳げるようになれば、必ず役に立つ。必ずだ」

 

やっぱりこの時期に水泳をやるってそういうことか

そして軽い体操の後で俺たちは50mを泳ぐ

軽く28秒で泳ぎ周辺をみると佐倉は体力的に厳しいのか分からないが25mくらいしか泳げないようだった

政治は27秒ほどで井の頭はどうやら苦手らしく50秒ほど

俺たちのグループは男子は運動ができるし女子は苦手っていう感じだろう

そして体育の先生がまた俺たちを集める

 

「とりあえず、ほとんどの者は問題なく泳げるようだな。よし、じゃあ競争始めるぞ。50m自由形だ。女子は5人2組、男子は最初に全員泳いだ後、タイムの速かったもの上位5人で決勝を行う」

「え、きょ、競争!?」

「男女別で最もタイムが良かった者には、先生から特別に5000ポイント支給しよう。その代わり、男女ともに最下位のやつは、それぞれ補習を受けてもらうからな」

「えっ。」

 

すると井の頭と佐倉が小さく呟く

この2人運動全くできてないしなぁ

そして佐倉は見学だが泳げるように補習が確定し女子の水泳の結果を見ると明らかだった。水泳部の小野寺が完勝し井の頭が最下位という結果になった

 

「……」

 

しゃーないか

俺は先生にこっそりと近く

 

「先生。俺が一番になったらポイントいらないので佐倉と井の頭の補習取り消しってできませんか?」

「おっ?」

 

すると俺はこっそりと体育の先生面白そうに俺をみる

 

「この学校ではプライベートポイントで何でも買えるんですよね?なので5000ポイントとグループ二連続一位で佐倉と井の頭の補習取り消しの権利を売ってください。」

 

するとニヤリと先生は笑う。

 

「あぁ。別にいいさ。だがこうしよう。お前は誰かに負けたら一万ポイントをそいつに払え。その代わりお前が二試合勝った時は佐倉と井の頭の補習はなしで俺がお前に10000ポイントを払おう。」

 

すると気づいたご褒美的なものだろうか。補習取り消し+金銭ももらえる金額が増えている

 

「別にいいっすけど。書類か何かに契約書書きますか?そっちの方が精密ですし。」

「いいが、俺から男子に伝えよう。一位予告をしたバカがいたって。」

「……それ絶対発破をかけるためですよね。」

 

俺は少し呆れたようにすると先生が苦笑する

 

「お前やっぱり別格だよ。」

「そりゃどうも。」

 

ポイントは自己判断だろうがどちらも利点がある行為を提案してそれが受け入られた。

持たれ持たれつってことか

俺はそういうと1人で軽くアップを始めたのだった

 

 

最初の競争相手が俺のグループになる。

男子からは殺気、女子からは同じ組の平田の応援をしている

 

「よろしくね。新井くん。」

「おう。よろしく。」

 

俺は一言挨拶をした後に集中力を高める

とりあえずウォーミングアップがわりとしては十分だろう

そしてスタートのコールと共に俺は踏み台を蹴るとクロールを8割型の力で泳いでいく

というのもここでは多分敵はいないので軽くでいい

足と水を引っ掛けるように泳いでいくと程よく通る水が気持ちいい

そして誰よりも早く俺はゴールする。

 

「はやっ。」

 

誰かが呟く

 

「すいません。タイムは?」

 

タイムはどれくらいかと思い確認すると

 

「何だと。23秒20だと。」

 

すると周辺の男子も女子も時が止まる。暫定一位。まぁこれくらいか。

俺はプールから上がるとざわざわとした声が上がる

少し目立ち過ぎたか

 

「お前すげぇな。」

 

政治が驚いたように俺を見る

 

「スポーツは得意なんだよ。部活に入らないのは得意不得意が激し過ぎる点と得意なのは注目を集めてしまってワンマンチームになってしまいがちになるんだよ。そんなのはつまんないし。」

 

実際野球やサッカーは昔やっていたことがあるのだがすぐにスタメンを言われ天才天才と言われ続けた結果やめてしまうことになった。

 

「お前って結構嫌な奴だな。」

「生憎このクラスのほとんどがそう思っているさ。」

 

すると第二レースが始まる。すると須藤が明らかにスピードを出し泳ぎ始めた

 

「計画通りだな。」

「ん?」

「いや、須藤を今のうちに少し体力を消耗させているんだよ。多分24秒台くらいだけど一本目を本気で泳ぐと2本目は大分タイムが違うからな。」

「性格悪いなぁ。」

「褒め言葉だな。」

 

と俺は言うと第三レースが始まる。すると思った以上に高円寺が早く俺と同じくらいのペースだ。

 

「……こりゃ一騎討ちになりそうだな。ついでにお前俺たちのグループと同じだっただろ?」

「俺は2位だぞ。24秒98。」

「お前も十分早いじゃねーか。」

 

と話す余裕さえある。高円寺も確かに早いことは認める。本気で泳いでないこともわかっている

それでもあいつが本気でも俺のほうが早い

そして決勝に全員並ぶと高円寺や須藤の姿も見える

俺は集中力を高めていく。

音も遮断しスタートの音だけに集中する

 

「やべぇ。超楽しい。」

 

俺の呟きに誰かがぎょっとしたように俺のほうを見る

コンディションは最高そして先生の掛け声が聞こえそして俺はスタートを切る

飛び込んだ感触はよくその勢いのまま加速していく

誰よりも速くその先へ

そして勢いよくスピードを乗せ泳ぎきる

するとタッチをした後に高円寺が俺の隣で泳ぎきる姿が見えた

 

「しゃ。」

 

水面を叩くと俺は勝ったと言う実感と軽くプレッシャーから解放される

さすがにこれで一位とれないと恥ずかしいしな。

すると先生の方を見ると固まっている

 

「22秒50だと。」

 

どちらかのタイムといえば明らかだった

 

「ふぅ。」

 

俺は少しため息を吐き。

 

「先生約束の件お願いしますね。」

「あ、あぁ。新井お前水泳部に入らないか?お前なら。」

「生憎、部活動は勘弁してください。先生たちなら俺の過去を知っているはずですよね?」

「そ、それは。」

 

俺の過去にもしっかりとトラウマに残っている。その事件を先生は知らないはずがない。

だって俺のせいで壊れた人もいるのだから

 

「それじゃあ約束の件お願いしますね。」

「あ、あぁ。」

 

俺は水から上がるとすると視線を感じる

さすがに目立ち過ぎたな

少し目立たない日陰に座っていた佐倉を見つけ軽く笑う。

まぁ、楽しかったからいっか

そう思えるプールだった

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