再び実力至上主義の教室へ   作:大和

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友達

クラスが騒然とした雰囲気に包まれているのだが

 

「やっぱり自業自得だよなぁ。」

 

すると政治が呆れたようにクラス中を見る

 

「……まぁ、よく考えたら私たちのせいだもんね。」

「……自己評価がちゃんとできていたならお前らは大丈夫だと思うけどな。」

 

俺は少し呆気に取られながらいつも通りの2人と話していた

 

「…どうした?」

「いや。結構ボロクソに言ったし正直恨まれても仕方ないことを言ったはずなんだけど。」

「それは俺の方だと思うんだけど。俺暴力事件起こしたことクラスメイトに話したしな。」

 

そういえばそうだったな、

 

「私は何もできなかったから。言えることではないのだけど、それでも2人は友達だから。新井くんがトラブルを作るのはいつものことだし。それに本当のことだと思うから。」

「……トラブルメイカーとか不名誉すぎるだろ。否定はできないところがまた辛いな。」

 

すると少し笑顔が溢れる。というのも多分だけど本心からバカにしていないことが分かったのだろう

 

「でもお前すげぇな。育中で生徒会長って。」

「いや。大したことではないからな。最終的にそうなっただけだし。俺も一年の最初はこの学校でいうCクラスだったしな。まぁそれでも上位の奴らとは100ポイントも差がなかったし。システム的にもかなりこっちの方が厳しい。」

 

特に情報規制をかけられているところがきついんだよなぁ

 

「そういえば育中でもこういったことがあったの?」

「育中はプライベートポイントではなくてクラスによって待遇が違うんだよ。俺は3組と1組に在籍していたけどAクラスは授業をリクライニングシートやタブレット端末の支給に最新鋭の教育設備。寮もお手伝いさんがいるほどの学校だったからな。4組も普通の生活をしていたことを考えるとこっちの方が厳しいと思う。」

「すげぇなそれ、」

 

呆気にとられたようにしているけど

 

「それが実力主義ってこと。まぁ俺は優等生扱いだったけど結構争うことが好きだったから無茶言ってこの学校の最底辺クラスに配属されるようにしたんだけど。それがこんなに悲惨だとは思わないだろ?」

「辛辣だね。」

「ここは学力や運動だけを求めるだけじゃないからな。元々社会に適合できるような生徒を育成する学校なんだ。勉強や運動だけができたって意味がないってこと。」

「「へぇ〜」」

 

俺の説明に2人が頷く

 

「まぁ、一月に結局信頼できる人は3人しかできなかったけどな。」

 

少し苦笑してしまう

 

「うん。でもこれクラス内で分裂するよね?」

「おそらくな。まぁあんまり関係ないんじゃないの?生憎俺結構キレているからな。」

「お前に限ったら完全被害者だもんな。」

 

と俺たちは話合う

 

「まぁ俺も井の頭も今月は大丈夫だ。」

 

多分ポイントのことを言っていることは分かるけどな

 

「どうせ俺の家で飯を食うんだろ?ついでに弁当は?」

「さすがに悪いよ。私も料理は少しはできるから。」

「そうだな。俺は料理はさっぱりだけどおにぎりかなんかで済ませるさ。」

「……軽いおかずくらいは作ってやる。」

 

俺はため息を吐く。

でもこういった会話が多分気分を楽にさせてくれるんだと思った

 

 

 

 

「そういや、今日2人の放課後は?」

「いつも通り。」

「以下同文。」

「二人ともやっぱり平田くんの話合いには参加しないんだね。」

 

井の頭がそういうと

 

「当たり前だ。てか集ってくるやつがうざい。」

「山内なんか俺に22000でゲームを買ってくれって頼んだんだぞ。綾小路には20000だったのにな。」

「図々しいにもほどがあるだろ。」

「私も軽井沢さんに2000ポイント徴収されちゃったから。」

 

軽井沢あいつかなり威張っているよな。

 

「……はぁ。俺余裕あるから井の頭の生徒番号教えてくれ。俺が立て替える。」

「えっ?」

 

すると驚いたように井の頭は俺を見る。

 

「俺も使い道ないし2000ポイントくらいなら出せるぜ。お前佐倉にもどうせ聞くんだろ?」

「あいつデジカメ買っていたからな。まぁそれでも3万ほどは残っているはずだけど。」

「それならここは俺が払う。お前ばっかり甘えさせるわけにはいかないからな。」

「ちょっと2人とも。」

「いいから女子は俺たちより金かかるだろ。それに俺は部活動でポイントを稼げるチャンスがあるからな。」

「ん?お前もしかしてベンチ入りできそうなのか?」

「あぁ。春季大会からベンチ入りできたぜ。さすがにもう監督は殴ったりしないけどな。」

 

少し苦笑している政治に俺は少し笑ってしまう

というのも俺はブログで政治が起こした暴行事件の全容を知っていた

後輩の体罰を発見しこいつは監督に暴力を振るってしまったのだ

その結果監督は解雇。そして政治は停学1週間という事件だが一応暴力事件は暴力事件。こいつは推薦取り消しになったらしい

普通にいいやつ。それが俺が政治に持っている印象だ

こいつ事件後も後輩や同級生からはかなりの信頼を得れていたらしいからな

ブログ記事にも笑顔の政治を見かけているのでまず間違いないだろう

 

「俺も国家試験受けようかな。クラスポイントはともかくプライベートポイント欲しいし。俺将来的にとらなくちゃいけない奴いくつかあるし。」

「私も少し勉強頑張ろうかな。」

 

すると俺たちの方針ができていく。

 

「とりあえず赤点だけは絶対禁止夕飯は俺が作ってやるから基本無料のスーパーから食材をもらってきてくれ。」

「分かった。」

「うん。私も手伝うね。」

「それと夕飯終わったら勉強会を開こうぜ。毎日2時間くらいか。俺も成績がいいってことはないけど。」

「でも92点取れているよね。」

「最後の問題と部分点が取れただけだ。あとは簡単な問題だったし日頃の勉強をおろそかにしてなければ最後の3問以外は満点が取れる。」

「……それをしっかり答えることができるのが凄いんだけどな。」

 

絶句する政治に俺は苦笑してしまう

 

「てかいいのか?お前もうそろそろ部活じゃ。」

「やば。それじゃあ行ってくる。」

 

すると部活動のカバンを持ち

 

「おう。また後で。」

「また後でな。」

 

そして手を振る。

 

「俺も今日は帰ろう。井の頭は?」

「私はここに残ろうと思う。」

「ん?参加するのか?」

「何があったのか聞いておこうって思って。」

「ん〜了解。それじゃあまた後で。」

「うん。」

 

多分大丈夫だ。

俺が言わなくても成長の兆しを見つけ始めている

俺は少し笑いそして教室を出るのだった。

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