第二次スパロボZ ルルーシュに生まれ変わった転生者(更新停止中) 作:幻龍
おまけに閃の軌跡Ⅱの情報が入り、閃の軌跡二次創作を書きたくなってきた……。だめな作者ですね……
国連本部の一室で二人の人物が向かい合っていた。
一人は若干17歳ながら、本人の身分と能力、そして、金の力でブリタニア・ユニオン軍内で大出世を果たしたルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
もう一人は見た目は60歳以上だが、実際は300歳以上と思われる国連代表エルガン・ローディック代表。
「私をこんな場所に呼ぶとは何用ですか、エルガン代表?」
疑似GNドライヴの確保作戦『オペーレション・GN』だけでも忙しかったのに、ガンダム鹵獲作戦が三大国家間共同の軍事訓練の名目で立案されたので、それに必要な物資の準備や、作戦の考案等を練っているので最近は寝る暇もぐらい忙しいのに、こんな場所に呼び付けたエルガン代表に心の中で恨みを言いつつ、自分に何の用なのか尋ねた。
「実は此度、人類の敵と戦う為に新たな国連の外務部隊を結成することになった」
「そうですか。わざわざそんなことを知らせる為に兄を使ってまで呼びつけたのですか?」
シュナイゼルがエルガン代表に会ってくれという要請がなければ、この忙しいときに国連のビルまで来るつもりなどなかった。この作戦に参加命令が下された上、必要な物資の確認までさせられているので、ここ数日は書類と睨めっこばかりしている。
「君を呼んだのは他でもない、ZEXISに参謀として参加を要請するためだ」
「申し訳ありませんが、辞退させていただきます。私は今の仕事で手一杯なのです」
ルルーシュは破壊事変でZEXISに参加しても何の得にもならないので、丁寧に断った。ただでさえ忙しいのに、そんな面倒な部隊に参加したら、宮廷の貴族共に攻撃材料を与えてしまう。
「ZEXISに関して詳しい話を聞いていませんし、メンバーも代表が独自に集めているらしいですね。今のメンバーだけでも充分なのでは?」
指揮官はジェフリーがいるし、戦術等を考えるスメラギは元気に健在だ。おまけに所属する機体は化物ばかり。正直いって過剰戦力だし、それが命令を聞かなければならないが、国連の許可の元、国家相手に好きな様に暴れまわれるのだ。原作の三大国家の警戒する気持ちもわからなくもない。
「君がどこまで把握しているかは聞くつもりはないが、君の様な人物が参加してくれるのなら、私も安心できるのだ」
「……エルガン代表。あなたなら、私の立場はよく理解できると思いますが?」
ルルーシュはエルガン代表が、しつこくZEXIS参加要請をしてくるので、宮廷内の自分の立場を強調して断った。
エルガンはルルーシュの態度を見て、今回の勧誘はこの程度にすることにした。彼の存在はZEXISには欠かせないと思っているので、これからも説得は続けていくつもりだが、この情勢ではゴリ押しすることは難しいと判断したからだ。それに策がないわけではないので、その時にまた、改めて要請すればいいと考えたからだ。
「わかった。今回は諦めよう。だが、君がいい返事をくれることを待たせてもらおう」
「そうですか。では、失礼させていただきます」
ルルーシュはエルガンに礼をして、扉から出て行った。
南極大陸では、疑似GNドライヴ奪取と施設の破壊を行うための部隊が、奇襲をかけようと待機していた。
機密性を重視して作戦は夜中に行われることになっていたので、部隊はそれまで海中で待機していた。
『準備はどうだ?』
「いつでも」
『よし。作戦開始だ』
「了解」
ルルーシュの作戦開始命令が出され、MSが収容可能な潜水空母艦は海中から海面へ浮上し、破壊工作と奇襲用に作ったネロブリッツとブリッツ量産型、特殊部隊が出撃した。
この機体はミラージュコロイドに加えて、機体から強力なジャマーを放出することで飛行していても、探知されにくい。この作戦だけに改造を施した機体なのだ。
「状況は?」
「すでに先行の工作員が敵の通信やレーダー網を遮断しています。それと突入ルートを転送すると」
「わかった。揚陸が済み次第、歩兵は突入。MS部隊は敵を逃がすな」
ブリッツがビームサーベルで入口を破壊し、扉を強引に開けて侵入を開始した。
即座に施設にある警備用MSと脱出用の船をビームで破壊していき、敵の逃走手段及び、戦力を無力化していく。
施設内にいた人間はいきなりの奇襲攻撃でパニック状態陥り、対した反撃ができずに排除されていく。
「ぎゃああああ!! 熱い! 熱い!」
「足を撃たれた! 誰か助けてくれ~~!」
そんな悲鳴と怒号の中、部隊は敵施設のデータを消去したあと、爆弾を設置してその場を後にした。
一方施設の物資を搬入するドックに侵入した潜水空母三隻は、部隊が奪取してきたジンクスと、疑似GNドライヴの積み込みを行っていた。
「全部積み込むまで、あとどれくらいかかる?」
「あと、20分で終わらせます」
「そうか。この作戦は時間厳守だ。間に合わない場合は残りの物は破壊する」
「わかりました」
作戦を指揮する司令が参謀にその様に言い、参謀はその旨を部隊に通達するように、通信士に命じた。
「全ての作業を完了を確認しました。部隊も全て収容完了」
「よし、離脱する」
潜水空母三隻は、その身を海中へと姿を消した。
その数分後、仕掛けて置いた時限爆弾が爆発して、施設は瓦礫の山と化したのであった。
ルルーシュは国連本部から空港に戻り、すぐに自分の艦に戻り、書類の処理を終えた後、襲撃結果を聞いて、満足していた。
「そうか。成功したか」
『はい。ルルーシュ様が仰った通り、ソレスタルビーイングの施設であることは間違いなかったようです』
「証拠も確保しただろうな?」
『はい。これなら、施設を攻撃したことがばれても問題ありません。何せテロリストの拠点ですから、どこも文句は出ないでしょう』
これで、地球連邦が発足したとき、大きな発言権を持つことができる。何せ軍事力の源を生産することができれば、逆に連邦に圧力をかけられる。いつの世でも政治には軍事力と金が絡むのだ。
「潜水空母が社に帰還したら、すぐに奪ったデータを元に疑似GNドライヴとジンクスの量産を開始しろ」
『わかりました』
ルルーシュは通信が切れたあと、ソファにもたれて胸をなで下ろした。
この作戦に金と時間をかなりかけていたので、失敗すれば察知されて、会社がトリ二ティに攻撃される可能性が高まるから恐れがあったからだ。
(第一段階は成功したな。これでアレハンドロとラグナは焦ってトリ二ティ投入を早めるだろう。そしたら、ソレスタルビーイングの基地を襲撃したことを発表しジンクス投入できるな)
政府に恩を売れる上、会社の利益になる。アレハンドロやラグナは何か言ってくる可能性はあるが、リボンズは何もしないだろう。二人のことを捨て駒と思っているし、疑似GNドライヴを製造するのは誰でもいいと思っているだろうから。資金援助等は受けていたことを見れば、MS製造等は大部分を任せていたと想像がつく。
「取り敢えず、エルガン代表のお手並み拝見だな」
河口湖の事件がZEXIS最初のお披露目になるはずだ。ルルーシュはここで黒の騎士団名声を高めたが、この世界ではそれは起こらないので、秘密裏に処理されるとみていた。