第二次スパロボZ ルルーシュに生まれ変わった転生者(更新停止中) 作:幻龍
イタリア北部の海岸。現在ここではユーロピア軍とブリタニア・ユニオン軍が激突していた。
イスタンブールから進軍した、ブリタニア・ユニオン軍は圧倒的な物量とルルーシュの指揮で、一週間足らずでバルカン半島に駐在する軍を蹴散らし、その三日後にはそのまま北イタリアに陸と海の二方向から侵入を開始した。
ユーロピア軍もさすがにこの辺になるとかなり抵抗し、ブリタニア・ユニオン軍も思うように進めず、両者は一進一退の激戦を繰り広げていた。
「隊長! 敵の勢いがありすぎます! このままでは支えきれません!」
「何としてでも死守しろ! ここを抜けられると後がないぞ!」
AEUヘリオンの中で空戦をしながら、自分の部隊を指揮する隊長は、情けない悲鳴を出している部下を叱咤した。
AEUヘリオンがなぜユーロピアで使われているのかというと、KMFだけではMSとKMFの混成軍であるブリタニア・ユニオン軍に敵わないと判断した、ユーロピアがAEUから購入したからだ。ちなみに地上ではリーオで構成された部隊もおり、両方ともAEU軍と勘違いされないように、塗装を施し色違いにしていた。ちなみにAEUは軍需関係者はこの戦が起こる前に、EUへ売ることで在庫処理ができたので、かなりの利益を上げていたた。
「何としてでも援軍が来るまで食い止めるのだ!」
MS隊を指揮する隊長機は部下を鼓舞すべく、敵のKMFサザーランドとグロースターに対して、リニアライフルを連続で撃こみ破壊する。その戦果に部下や周りは勇気づけられて、果敢にブリタニア・ユニオン機に攻撃を仕掛けていった。
パイロットの一人が勝てると思ったそのとき、突然友軍機が爆散した。そして、次々と味方機が何者かの攻撃を受けて破壊されていく。そして、
『ぐわァァァァ!!』
「た、隊長!? 何が起こったんだ!?」
自分の隊の隊長機が撃墜されて、動揺したパイロットが状況を把握しようとしたが、それは必要のない行動だった。なぜなら、原因が自機の目の前に迫ってきていたからだ。
「あ、あれは……ブリタニア・ユニオンのガンダムだと!?」
その機体はルルーシュが搭乗している、黒と金の二色カラーが特徴のアヴェインイージスだった。ルルーシュは機体を最大スピードまで出して、敵機体に肉薄。凄まじい速度で敵機を撃墜して活路を開いていた。
(こんな戦さっさと終わらせるに限る……。いくら戦後処理を任される立場にあるとはいえ、本国と俺が受ける恨みのが圧倒的に多い……。まったく割にあわなさすぎる……)
ルルーシュは今回の戦争が地球連邦を敵機の反撃を躱して、敵隊長機を素早く撃破して連携を乱し、残ったAEUヘリオン、リーオー等の敵軍機を次々とビームライフルを撃ちこんで一機ずつ破壊していった。敵が連隊を組んで向かってきたときには、カドリュウス改複層ビーム砲の砲撃でまとめて蒸発させて、敵を殲滅していく。中遠距離では歯が立たないと思ったのか、敵機のAEUヘリオン何機かがソニックブレイドを引き抜き、近距離戦を挑んできたが、それを横に移動すること躱して、敵機が空振りをした隙にビームライフル敵機に向けて、ビームを発射して破壊して、もう一機の攻撃を上に飛んで回避し、ビームサーベルを上から敵機に突き刺して爆散させた。
「左翼の部隊はそのまま敵を半包囲をして敵機の逃げ道を少なくしろ! 右翼はそのまま現状維持で敵を取り逃がすな! 残りは私に続け!」
ルルーシュは敵機を撃墜しながら、自軍を指揮して的確に敵の弱い所をついていった。そして、一部の敵部隊が半ば瓦解して後退していくのを、確認
「ルルーシュ殿下が活路を開いたぞ!」
「さすがルルーシュ殿下! あの方はお母上の血は確実に受け継がれておられる!」
「ルルーシュ殿下に続け!」
「オールハイル・ルルーシュ!」
ルルーシュの鬼神の如き強さを見せられ、怯んでいた兵士たちは勢いを盛り返し、敵に対して苛烈に攻撃を加えていき、ルルーシュが敵軍を突破してつけた傷をさらに広げていった。
ルルーシュが先頭に立って軍を指揮した結果、士気は大いに上がり、三日後北イタリアを突破。遂にEUの首都があるフランスに侵入した。そして、数日後ブリタニア・ユニオン軍はパリを制圧。EU(ユーロピア共和国連合)は残存軍をまとめてブリテン半島へと逃走した。
パリからEU軍が敗走した一週間後。
ルルーシュは戦後処理をすべく、パリのベルサイユ宮殿に入り、そこを仮の政庁と定めて、その一室で書類と格闘しながら、統治政策を進めていた。
「まずは、ゲットーの解放だ。そして、EU政府によって不当に財産を没収された者達へはそれを返却する」
なぜ、エリア住人の財産を返却することに、疑問を感じる者がたくさんいたし、周りはものすごく反対した。なぜ、ナンバーズの為にそのような労力を割く必要があるのかと。
ルルーシュは反対する者を一人、一人説得した。
まずはそうしないと暴動が発生するし、ユニオンの方ではない日本人もいるのでそれを調べる必要があるからだと説明した。さらにゲットーにいる者に財産を返させて、政府の息がかかっている財団や企業に無駄に金を使わせて疲弊させるためだ。そして、市場を奪い資金がなくなった困窮した企業を安く買いたたき、己の財団吸収し、傘下に収めるためだ。
「モニカ。宇宙の方はどうなっている?」
「ルルーシュ殿下の仰られた通りになりました。先日ZEXISとジンクス部隊を中心とした国連軍が激突。激戦になり、投入したジンクスはほぼ全滅、三大勢力を中心とした国連軍は敗北しました。国連本部の方はアレハンドロ一派の掃討に成功したそうです」
宇宙の方では原作通りに事が進み、ZEXISは国連軍と激突した。
ルルーシュにも参戦要請があったが、こっちが忙しいから無理だと断った。その変わりに、次世代GNドライヴ搭載機MS、アクラブ(正式名はアクラブウィンダム)試作型を3機データ収集を兼ねて財団から送り込んだ。最もモニカが報告した通り、参加した機体はほとんど全滅。無事な機体はなく、アクラブも2機が破壊され、1機が大破したという散々な結果だった。
(さすが、原作主人公機部隊だな……。あれだけの精鋭ばかり集めた大部隊を粉砕するとは……)
ZEXISと万が一、敵対してしまった場合どうすれば勝てるか考えが思い浮かばなかった。真正面から戦わないのならいくらでも手が打てる。奇襲を繰り返したり、補給を断って、干からびさせてしまえば、近代戦は戦えない。
(それに地球連邦の財務長官就任が決定しているからな。地球連邦の予算は俺が配分を決められる)
ルルーシュは地球連邦の財務長官に就任することになっているので、地球連邦の財布を握れることになっていた。これはジンクスを無償提供したことと、GNドライヴ特許を押さえたことが大きかった。
「終わったことを気にしても意味はない。ところでこれからマルカル家と面談だっけ?」
「はい。巨大コンツェルン主のマルカル家です。最も今は元が最初に付きますが」
巨大コンツェルン主のマルカル家は、パリ制圧のときに僅差で逃げ遅れ、一族全員が捕えられた。EUの市場を狙っていたルルーシュは、この戦争でほぼ壊滅した土地や工場、会社等を遠慮なく回収・吸収した。その結果、マルカル家が主の巨大コンツェルンは解体、消滅した。最も買い取った残った物も価値が著しく低下していたので、いずれ自然消滅していた可能性が高いが、結果マルカル家は財のほとんどを失った。おまけにユーロ・ブリタニアの貴族が、戦利品としてEU各国の土地を「自分の土地だ」と言って分割し、所有宣言を行っているので不動産関係は軒並み潰れていただろう。
「一体何の用だ?」
「はぁ。何でも寄付したいものがあるとか」
「そんなものあいつらに残っていたのか? まぁ、約束をした以上は会わねばならんからな」
ルルーシュは何となく嫌な予感がしたが、取り敢えずマルカル家に向かった。
「私も忙しい身だ。用件を聞こう」
「わかりました。ルルーシュ殿下。此度は我がマルカル家をお引き立てくださるようにお願いしにきました。それが無理なら、今回の戦争で失った財産のいくつかに掛けていた保険金を支払いください」
ルルーシュは表面上では考え込むようなしぐさをしたが、内心では呆れていた。EU系の資本等はほぼ、ブリタニア・ユニオンとAEUの財団等に流れてしまい、土地に関してもブリタニア貴族がこぞって分割している。おまけに復興の為に予算が必要なのに、マルカル家に金をやる余裕はないからだ。
「いえいえ。そうしてくれれば、私たちはルルーシュ殿下に忠誠を誓います」
「信用できんし、信頼もできん」
「無論言葉だけでは無理だとわかっています。ですから、我が娘をあなた様にお側に仕えさせます。無論扱い方はそちらに一任します。……レイラ、入りなさい」
「何?」
「失礼します」というきれいな声がドアの方から聞こえたので、そっちを見るとそこには、亡国のアキトに登場する、美少女指揮官、レイラ・マルカルがいた。