第二次スパロボZ ルルーシュに生まれ変わった転生者(更新停止中) 作:幻龍
サブタイトルは思いつかなかったので、これよりいい題名を思いついたら、変更するつもりです。何かいい名称ないかな……。
本国へ帰還したルルーシュは本社に戻り、その後、宇宙に上がり、自らが建設と管理、経営をしている月面都市へ入り、予てから計画していた超極秘計画を発動する為に準備に取り掛かった。
「いよいよだな」
月面都市にある会社の敷地内で一年前から、密かに進めている計画を実行できる余裕ができたとあって、思わず顔がにやけてしまう。
(まさか、エルガンも俺が異世界に進出しているなんて思ってもいまい)
俺の次元力を操る力はスフィアリアクターに例えれば、すでにスフィア・アクト並みの事象制御段階に達している。これで本物のスフィアを奪えれば文句なしなのだが、アサキムに狙われるのは嫌なので、諦めることにした。
だから、いよいよ実行可能になり、それ専用の転移装置も完成させて、すでに拠点造りは完了して、国家建国をできる段階に入った。
この計画の目的は勿論、自分を頂点とした国を作って権力と力を確保することだ。ブリタニア帝国皇帝の地位についても、デメリットの方が上回るし、原作通りに進むならZEXISと戦争やって、武力は勿論、権威も失墜して衰退していくからだ。
そもそも、ルルーシュはブリタニアが民主主義の国とあれほどうまく統合できたなんて疑問に思っていたのだ。
俺はこれは何か裏があるのでは推測して、力を使ってまで捜査した結果、我が父シャルルが、ユニオンを裏で支配する財界連中の幾人にギアスを使っていたことが判明した。この事実を知って、ギアスの力は凄まじいと思った。しかし、ギアス関連のことを公表するつもりなどない。どの道、再世戦争でブリタニアは終焉を迎えるから、ギアス関連は秘匿しておいた方が、混乱もなくていいのではと判断した。何より公表等したら、ブリタニア・ユニオンは負の遺産を背負い込むだけだからな。
地球連邦結成で我が兄上シュナイゼルは地球連邦会議の議長に就任したが、俺は財務長官に就任する予定だ。しかし、再世戦争終盤までは裏でイノベイトが何かも指示するので、裁量権等があるかどうか正直怪しいかった。地球連邦軍の結成の時に兵器と資金を支援して、エルガン代表の要請でZEXISにも支援を行ったにもかかわらず、あまり旨みの無い、何とも微妙な立場だ。
唯一の慰めはGNドライヴと核融合炉の特許を独占しているおかげで、兵器産業で引き続き利益を得られることだが、自らも戦場に出て、囮の役目を引き受けたのにこの中途半端な扱い……。割に遭わなさすぎる。
(所詮頼りになるのは自分の力と自分が信頼する者だけということか……)
その上、連邦軍再編に伴ってマユとステラを正規軍に回せと、本国から命令が来たのだ。つまり、俺が個人的に動かせるパイロットを引き抜かれてしまったのだ。まさに踏んだり蹴ったりの状況だった。
(その為にも己が国を作るのだ。俺の継承位は高くないからな。例え、何かの運命が狂って父であるシャルルが認めても、周りは許さないだろうからな)
特にオデッセウス派とシュナイゼル派の貴族達は絶対に認めないだろう。もし、帝位にでも着いたら内戦になるのは確実だ。だから、どのように転んでも、自分が帝位を継ぐなど面倒事でしかないのだ。
ルルーシュは計画が順調に進んでいることを確認したあと、秘密基地から都市にある支社の自室へと戻っていった。
「モニカ。この宙域にテロリストが破壊活動をするという情報を掴んだと、連邦に伝えてくれ。頼んだぞ」
『わかりました』
ルルーシュはアロウズ結成を阻止する為に、例の事件を防ぐことを考えていた。
彼の組織が行う、最大の暴挙である軌道エレベーター破壊を阻止するためだ。最も修正力で失敗する可能性が高いかもしれない。
(軌道エレベーターを破壊したら、どれだけ損害が出るのかわかっているのかイノベイトの奴ら……)
自分達の金じゃないからどうでもいいのか、それとも人間の命等何とも思っていないのか。
ルルーシュは恐らく両方だと思った。あの事件の被害総額っていくらだったんだ? 少なくとも軌道エレベーターの修理と遺族への補償と賠償金だけでも、天文学的な金がかかったはずだ。
その為にもアロウズ結成は防ぎたい所だが、歴史の修正力で無意味なるかもしれない。その為にも色々と備えておく必要があった。
「例の最近素性の知れない男の情報は入ったか?」
『はい。調査に時間が掛かりましたが、漸く判明しました。名前はアッシュ・グレイと名乗っていて、どうやら、MSパイロットをしているようです。宮中の貴族に接触していたのは自分専用のワンオフ機を欲していたが故の行動だったそうです。その為の資金を提供するように交渉をしていたようです』
「(ザフトの特殊部隊に所属していた敵と同じ名前だと?)交渉か……取引の間違いではないのか?」
『その通りです。。彼は特殊工作員としては優秀らしく、支援要求をした宮廷貴族の個人的な依頼を遂行していたようです。それで得た資金とどこからか援助をもらったらしく、それを元手にわが社にMSを注文してきました』
そのオーダーメイド機の設計図をみた瞬間、即座に自分が使っていた機体を要求したことがわかった。
リネジェレイトガンダム。おまけに疑似GNドライヴ搭載型ではなく、主流ではない核エンジン搭載型をチョイスしてきたのだ。この男の正体はアストレイで登場したアッシュ・グレイ本人か、原作を知っている転生者。或いは、ただの偶然のいずれかだと推測した
どれだけ、荒稼ぎしたのか想像もつかないが、援助もしてもらったのだろう。恐らくリボンズあたりだと、容易に想像がついた。
「注文を受けた以上は引き受けなければならないな。例の機体の予備パーツがあっただろう。それを使えば早くロールアウトできるはずだ」
『よろしいのですか? あの機体の予備パーツを……。まさか、データを取る為ですか?』
「そうだ。そして、機体にはこちらで遠隔操作可能な自爆装置をつけておく。これで敵に回っても素早く処理できる」
『ルルーシュ様が仰るのなら私は特に何も言いませんが……』
「頼むぞ。それとレイラ・マルカルはどうしている?」
『現在、ルルーシュ様に対する忠誠を確かなものにする為に教育と訓練を施しています』
「そうか。頼んだぞ」
『イエス・ユア・ハイネス』
ルルーシュはモニカとの通信を切り、次に地球連邦軍に配備するMSについての資料を読みながら、一年間をどう過ごすか戦略を練るのであった。
「とりあえず、ユーファミアと食事の約束が迫っているからそれを果たすとするか……そうでもしないと姉上がまた文句を言ってくるしな……」
ルルーシュはまず身内との約束を果たすことにした。ユーファミアがしつこくお願いしてくるので、私的な時間が少ないにも関わらず頷いてしまったのだ。ユーファミアの喜びようは相当だったらしく、毎日カレンダーを見てその日を待っているらしい。周囲の者も暖かい目でその様子を見ているそうだ。
ユーファミアがルルーシュに向ける好意は単純に兄妹の好きではなく、異性のそれではないかと宮廷で囁く者が少数ながらいるのは事実。その為、社員や一部の貴族の中には「遂にユーファミア様がルルーシュ様に結婚を申し込む」や、「いや、ルルーシュ様が申し込むのでは?」と言う者がいる程だ。
(確かにユフィは綺麗だし、性格も悪くないからな。これが貴族の子女なら婚約が成立したらあっさりと引き受けたかもしれない。だが、俺とユフィは腹違いの兄妹だ。でも、近親婚は禁止されていなかったような……って何考えてるんだ俺は!?)
ルルーシュは一瞬よくない考えに至り、慌ててそれを振り払う。そもそも、ブリタニア皇族と婚姻などしたら、ブリタニア・ユニオンに縛られてしまう。父の負債など背負い込みたくないのだ。
「はぁ……前途多難だな」
ルルーシュは、再び書類処理と今後の戦略を練る始めるのであった
「何で予算の増額を認められたのに、君は多くて、僕たちの方は金額が少ないのかな……」
「それは私の紅蓮の方が活躍したからだろう。それにランスロット量産計画が叶ったんだから、文句言うんじゃないよ」
「これなら、ランスロットをあっちに送っておくべきだったよ~。そうすれば新たなランスロット改造計画の予算が下りたかもしれないのに~」
「ロイドさん。デヴァイサー関係で無理だったんですから諦めてください」
プリン伯爵ことロイド伯爵は、ライバルであるラクターシャの方が、研究資金が上なことに文句を垂れていた。その原因は紅蓮がZEXISに出向して、インペリアル相手に大活躍したことが大きかった。
そして、原作でのカレンと、紅蓮聖天八極式の性能を知っている、ルルーシュにとってはこの機体を早めに生産して、その量産型を作れないかと考えていたからだ。例え、量産は無理でも、MS等に技術を流用できれば最終的にプラスなるはずと。ちなみにエナジーウィング関連の予算は与えられており、セシルは自分の研究が認められたと内心大喜びしていた。
「KMFの予算はMSが主流になってきてからは、ただでさえ削られているんですから、文句を言わないでください。もし、不満が重役の耳に入ったら予算を削られますよ」
「やっぱり現実は厳しいね……。いっそのこと、今度ルルーシュ殿下に直訴しに行こうかな~?」
「絶対にやめてくださいね!?」
ロイドはセシルに迫力のある笑顔で言われて押し黙ったのであった。
このあと、研究を再開した三人だが、ロイドとラクターシャはいつも通りに、互いの研究について意見を言いあったのであった。