第二次スパロボZ ルルーシュに生まれ変わった転生者(更新停止中) 作:幻龍
しばらく、この作品も凍結していましたが、一話分書けたので取り敢えず投稿しようと思い、投稿しました。
それと前の話も少しだけ文を追加しました。
後書きに書いたMS説明は不評だったり、問題があると指摘を受けた場合削除します。
アロウズの結成の切っ掛けは、オービタルリングによる太陽光発電システムで起きたテロ事件だ。
ソレスタルビーイングが壊滅したあと、その支援組織のMSパイロットが、ヴェーダを見つける為に起こしたはた迷惑な事件。
ルルーシュはアロウズ結成を阻むべく、個人的に繋がりのある将校に連絡を取り、警戒を厳重するように促した。その為ジンクスⅡ20機とバイカル級戦艦三隻が派遣され警戒を行っている。
「打つべき手がこれぐらいしかないとはな……。正直不安だが、今は軍に任せるしかない」
ルルーシュは原作での敵パイロットの腕を見る限り、ジンクスが20機いても不安だった。
なぜなら、この前月にある地球連邦軍基地に、何者かが侵入して最新鋭の機体を奪っていったばかりだからだ。
(軍は何をやっているんだ! よりによって疑似GNドライヴ搭載機を奪われるとは!)
ガンダム疑似太陽炉搭載機タイプ計画。通称GNT計画(正式名称 ガンダム太陽炉搭載タイプ開発計画)。
アクアヴィット社によって行われている新たなハイエンドMSを製作するプロジェクト。我が社によって今まで開発されてきたガンダムタイプに、疑似GNドライヴを始めとした新技術を投入することで、ガンダムタイプを始めとしたMSをパワーアップさせたり、そこから得られたノウハウを使い、新機体を開発するMS開発計画だ。
この計画はすでに始動しており、試験機として当時パーツのまま保管されていた、Zガンダムを組み立てて、GNドライヴTを搭載できるように改造した物をロールアウトして、月基地で試験運用を行っていたのだ。
試験機といえど、Zガンダム基本性能はそのままに、いくつか武装を変更した機体だ。寧ろ、オリジナルZガンダムよりも性能的には上だ。ウエブライダー形態にならなければ飛べないZガンダムだが、今回開発した試験機はMS形態でも大気圏内を飛ぶことが可能だ。無論これはGNドライヴの恩恵が大きいが、Zガンダムのウエブライダー形態時の、スピードにはさすがに敵わないが、アヘッドよりはMS形態での高速飛行を可能としている。
それがテロリストに奪われた。幸い疑似太陽炉に関してはブラックボックスにしてあるので、製造法が漏れることはない。それに下手に分解しようものなら自爆するようにプログラムしてあるので、技術漏えいに関しては全く問題ないが、簡単に機体を奪われた地球連邦軍の不手際に胃が痛くなる。
「会長。ジンクスⅢの量産を開始しました。それと後継機であるアヘッドも試作機が完成しました。さっそく技術試験運用部隊に送るので許可をお願いします」
「わかっている」
ルルーシュは提出された書類にサインを記し判子を押して、書類を持ってきた部下に渡した。部下はそれを受け取ると、部屋から退出していった。
第二次スパロボZでは一年間しか空白期がないのに、新型の開発される速度は凄まじく、異常な開発スピードだとつくづく思ってしまった。ちなみに技術試験運用部隊は、俺の息がかかっている部隊なので、その気になれば独自に動かすことも可能だ。
「会長も健康と身の安全にはお気をつけてください。最近、反地球連邦組織が活動を強めていますし……」
「わかっている。特にコロニーと地球連邦に加盟できなかった国は治安が悪化してきているらしいからな。そのせいで正常な経済活動ができなくなっている」
コロニーはドーリアン外務次官の殺害を契機にOZが掌握。それに反発する勢力はコロニーのガンダムを使い、反OZを掲げて戦い続けている。地球圏では暗黒大陸が再び侵入不可となり、中東地域では地球連邦に加盟できなかったせいで、恐慌が発生しており経済が破綻しかけていた。そして、治安が悪化してテロが起こり、投資が滞って必要な公共事業や経済活動が麻痺して、治安がさらに悪化という負のスパイラルに陥っていた。
アザティスタンの王女マリナ・イス・マイールは祖国を救う為に、アザティスタンに経済支援を行ってくれるように、諸国を訪問していたが、いい返事はもらえず梨の礫だった。
ルルーシュの元にも、無論彼女は訪ねてきた。世界トップクラスの財力を誇り(インぺリウムの活動によって大打撃を受けた企業等を買収するなどして)兼ブリタニア・ユニオンの皇子支援をお願いするのは当然といえた。しかし、ルルーシュは彼女の要望に対して、遠回しに断りを入れた。アザティスタンは治安が悪く、下手をすれば社員がテロや誘拐に合う可能性が高いので、治安が回復するまでは無理だと、マニュアル通りの答えを出して、彼女の要望を煙に撒いたのであった。
(それにしても、相変わらず綺麗で清廉なお方だったな……。しかし、会社の利益どころか、不利益になることはできない)
ルルーシュも年頃の男である。美しい女性や美少女等には興味はあった。しかし、身近にいる皇女は腹黒い連中ばかりなので、ストレスの一因になっていた。
だから、マリナ・イスマイール王女の純粋で綺麗な心から滲み出る美しさと、悲痛な訴えに、思わず絆されそうになってしまったが、何とか自制心を発揮して、それを抑え込んだ。
「彼女の動向は逐次報告しろ。もしかしたら、支援を行う輩が現れるかもしれん」
「わかりました」
重役が退室するのを確認したあと、警戒を行っている宙域に派遣したマユ・アスカに、異常がないか確認する。
『今の所、異常はありません。連邦軍も油断なく警戒しております』
『そうか。何かあったら、こちらに連絡をいれろ。ただし、無茶はするなよ。いいな、マユ』
『はい、了解しました。ルルーシュ様も他の皇族にお気をつけてください』
ルルーシュは信頼できる部下である、マユに無茶をしないように命じた。
彼女の役目は、今回の事件を見届けることであって、連邦軍の手助けをするために、派遣したわけではないのだ。
(少し根回しに苦労したけど、マユとステラに関しては連邦軍に入っても、俺が指示できるようなった。だから、密かにマユをこの宙域に派遣できた)
今回の根回し工作には苦労した。未だに成果のでない研究の資金を得るべく、金を普請してくるシュナイゼルに、貸した金と引き換えに彼が持つ権力を利用した。それだけ、ルルーシュには信頼・信用できるパイロットは貴重だったのだ。
(まったく、スパロボ世界はゲームでやると面白いが、実際にその世界で暮らしてみると、悩み事がつきないな。はやく、この世界から脱出したい)
金と技術、人員を確保したら異世界に行くべきだと改めて思った。その為には転移装置を完成させる必要がある。
「どの世界に行くべきか……とりあえず、今ある技術で圧勝できる文明世界がベストだな……」
ルルーシュは、会社と連邦の書類を処理しながら、頭を悩ませながら、あれこれ将来のことを考えるのであった。
『こちら、異常なし』
『こっちもだ。本当にテロなんて起こるのか?』
ルルーシュが懸念していた、テロを防ぐために派遣された連邦軍の軍人は、宇宙船どころか、MS一機すら見当たらないので、提供されたテロ情報に疑問を抱いていた。
『もしかして、情報部の連中がガセネタを掴まされたんじゃないか?』
『ありえるな』
何も起こらないので、隊員の気も緩んできたのか、無駄話に華が咲く。
『あなた達、気を引き締めなさい!』
『申し訳ありません! リント隊長!』
今回の作戦を指揮するアーバ・リントが部下を叱責する。部下達は慌ててまじめに哨戒任務を再開した。
『今度無駄話をするのなら、罰を与えます。いいですね?』
『は、はい!』
リントは暢気な部下達に内心舌打ちしつつ、周囲を警戒するように命じた。
しばらして、MS部隊からバイカル級航宙巡洋艦に緊急連絡が入った。
『大量のデブリが地球に衛星軌道に接近中です!? どうやら、作為的な物と思われるので、テロかと思われます!』
『何ですって!? すぐに迎撃しなさい!』
すぐに迎撃を開始したが、デブリの数が多すぎて対応できないと判断して、リントは基地や近くにいる友軍に増援要請をした。
要請を受けて駆けつけてきた地球連邦軍は、このような事態に備えていたので、落ち着いて対処し始めた。飛来してくるデブリを破壊することに成功した。しかし、順調に思えたそのとき、迎撃を行っていたジンクスⅡの部隊がいきなり、ビーム攻撃を受けた。おまけにビームのいくつかはコクピットに直撃して、数機のジンクスⅡはGN粒子を撒き散らしてあっさり爆散した。
連邦軍は直ちに攻撃をしてくる敵機を捜索する。そして、敵機を捕捉したが、出現した機体に驚くことになった。
『あ、あの機体は!?』
『そ、そんなばかな!?』
『が、ガンダムだと!?』
彼らの前に立ち塞がったのは、ガンダムタイプのMSだったので、連邦軍が驚くのも無理はなかった。
ガンダムタイプのMSは当初、ソレスタルビーイングの活動によるイメージ悪化から、製造計画を凍結すべきだという意見が出たこともあったが、
「ガンダムに罪はない」
と、上層部の軍人から多数叫ばれ、元々、ブリタニア・ユニオンのエース機として、開発されていたこともあって、情報操作と自軍のガンダムの活躍を積極的に持ち上げることで、世論を納得させることに成功した。その結果、開発は進められることになった(それを聞いたルルーシュは会長室で大喜びしていた)。
『あ、あの機体、この前月基地から強奪された機体じゃないか!?』
『強奪犯が今回のテロを仕掛けたのかよ!?』
『知るか! とにかく、迎撃しろ! 幸い敵は一機! 機体性能もデータ通りなら隔絶しているわけではない! 包囲して撃破する!』
隊長の命令を受けて、慌てていた隊員はある程度落ち着きを取り戻し、ガンダムタイプのMS、Zガンダムに向かっていくのであった。
機体紹介
名称 Zガンダム GNドライヴ[Τ]搭載試作型。
型式番号:ZGNT-01
機体カラー 赤色と青色の部分が逆。
装甲素材 ガンダニュウム合金
動力・推進機能 GNドライヴ[Τ]
武装 Zガンダムの武装
GNビームサブマシンガン(アリオスと同じく腕に設置)
GNマイクロミサイル
GNクロー
概要
ルルーシュがGNドライヴを他のガンダムに搭載したらどのような性能になるか、試したくなり、その実験機兼試作機として製造された。その為、武装等はほぼZガンダムと同じである。しかし、試作機ながらオリジナル以上の機動性とMS形態での飛行を実現しているので、運動性能に関しては本家Zガンダムを凌駕している機体。