第二次スパロボZ ルルーシュに生まれ変わった転生者(更新停止中) 作:幻龍
俺がルルーシュに転生したことで目標にしたのは生き残ることと、可能ならブリタニアに戻り、腐っている貴族達を一掃して皇族として生きることだった。例え、原作通りに隠れて暮らしていても、母が平民の出というだけで、嘲られる状況は危険すぎるし、人質に出される可能性は0ではない。幼い身でもその危険性を肌で感じ取れた。他の皇族や貴族連中を何とかしない限り、安心できない。政争は完全に相手を潰すまでは安心できないのだと。
史実通りにマリアンヌが暗殺されたとき、行ったことは皇族として戻ってくる準備だった。つまり、V,Vの始末と味方を作る準備だ。
オリジン・ローの本質の力を引き出せなくても、今扱えるレベルでもV,Vぐらいは消せる力があることを知った。それでコード所持者をコードごと消すことができると教えてくれたオリジン・ロー様様だな。だから、自分が人質として出されて起こる、極東事変を利用するつもりでいた。
南東の日本に送られる前に、内部の味方作りをしておくため、原作でも忠義の塊のジュレミアに部下になることを命じた。下した命令は情報収集と、貴族達とのパイプ作り、それをするためのブリタニア・ユニオンで出世しておくことだ。その命令を受けたとき、ジュレミアは感激のあまり号泣していて、少し不安になったが、能力的には問題ないので任せることにした。
予定通り、日本に送られたが人質生活は最悪と言ってよかった。常に見下され、憐みの視線に晒される。しかし、これぐらいでめげるわけにはいかなかった。二度目の人生を安全に楽しむためにも備えなければいけない。密かに能力を使い金を溜め始め、将来に備える準備期間としては充分だったので貯金の額は順調に増えていき、開戦前に外国の銀行に口座を移しておいたが、子供でこれに耐えるのはかなり辛かった。
だが、そんな辛く苦しい生活の中でも、親切にしてくれる人もいた。ルルーシュが持つ本来の甘さのせいなのか、或いは自分の甘さなのかわからなかったが、気が付けばその人に懐いていた。優しく暖かい世界にすっかり浸り、皇族に戻らなくてもいいかなと思い始めていた。
しかし、その人も極東事変で亡くなった。
予め用意していた安全な場所に避難しようと思った矢先、ブリタニアが攻めてきた恨みからか、数人の日本人が自分を殺そうとしてきたのだ。その時に自分を庇い、瀕死の重傷を負い、自分に強く生きるように言い事切れた。
その後の事はよく覚えていない。そして、気が付いたらそいつらを血の海に沈め、その場に立っていた。
「そうか……。俺は地獄にいるんだな……」
自分の状況分析がどれだけ適当で楽観的であったかを理解した。そして、世界は残酷であるということも。
しばらく、気持ちの整理がつくまで避難場所で休み、次元力を制御する為に訓練をした。
そして、気持ちも落ち着き、今からすることに必要な力を制限できるようになった頃、戦争が終了した。
瓦礫の街を歩き、人が周囲にいないことを確認した後、目的を達成するには避けて通れないV,Vを抹殺することにした。奴をこちらに次元力で転移させた。急に俺の目の前に来たことに驚いていたが、結界を作って逃走できなくした。そして、銃を向けたが奴はコードで不死なので余裕ぶってたが、淡々と作業を行うようにコードを奪ったあと、V,Vの頭に鉛玉を打ち込んで始末した。こうしてV,Vは信じられないという表情しながら昇天した。
最大の死亡フラグを消し去ることができたので、心の中で思わずガッツポーズをしてしまったが、敗残兵等に死体が見つかるといけないので、念の為にV,Vの死体は油をかけたあと、火をかけて証拠隠滅を行い、その場を後にした。
その後、情勢が安定したのを見計らってブリタニア・ユニオン軍が駐屯している場所に赴き、素性を明かして保護してもらった。
「久しいな。我が息子ルルーシュよ」
「お久しぶりです皇帝陛下」
そして、しばらくして再びインパクト抜群の父親と対面した。何やら機嫌がよくないのは雰囲気で感じ取れた。
まあ、仕方がないか。兄とまったく連絡が取れなくなっただけではなく、計画に必要なコードが行方不明になったのだからな。俺に深く構っている時間はないのだろう。
「ルルーシュよ。特別に皇族への復帰を許可する。幸い、そなたが見つかったという報告を聞いて、ビスマルクがそなたの教育係を申し出てきた。ビスマルクの元で励むがよい」
「わかりました。命令を謹んでお受けいたします」
いきなり、理由もなしに復帰させてくれたことに驚いたが、V,Vの所在が不明の内に手を打っておくことにしたのだろうと結論した。
皇族への復帰が決まり、修行と這い上がるための奮闘がはじまっった。
ちなみにコードは切り札として隠してある。いざというときの交渉材料だから、ばれない様に大切に保管してある。
当面の目標は安定した地位を築き、他の皇族、貴族共が自分に手出しができないようにすることだ。だから、今は耐えるのみ。いずれ、異世界にでも行って自分の思い通りになる国を作り、頂点に立って楽に暮らすのも悪くない。その為にもまずはブリタニア・ユニオンでの立身出世を目指す。邪魔者は誰であろうと消し去っていくまでだ。最も当分は訓練で地獄を見るだろうし、それを終えてからだろうが。
こうして、俺はルルーシュとしての人生が改めて始まったことを実感したのであった