第二次スパロボZ ルルーシュに生まれ変わった転生者(更新停止中)   作:幻龍

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久しぶりの更新です。

相変わらずこの作品をチラ裏から出すべきか悩んでいます。御意見等がありましたら、メールか、活動報告の方にお願いします。

しかし、チラ裏に投稿しているとはいえ、この作品が一番評価がいいんだよな……。

それとサブタイトルはいい案が思いつかなかった……。これよりいい物が思いつけば変更する予定です。


第十九話 地球連邦本部での一幕

 ルルーシュは自社の自室で、マユと共に彼女が撮影した前回の戦闘映像を見ていた。

 エネルギーテロを起こしたと思われる人物が操る敵機を押さえこんだのは、ルルーシュが派遣したマユだった。彼女の働きにより奪われた試作機を取り戻すことができたので、ルルーシュの面子は一応保たれ、地球連邦政府への影響力低下は避けられた。

 

 マユの乗機ノワールデステニィー・インパルスガンダムと、強奪されたZガンダムの戦闘は激しさを増していく。しかし、Zガンダムの活動が戦闘の最中に低下し始めた。どうやら粒子残量が少なくなったらしく、相手はこれ以上の戦闘をするのは無理だと判断したのか、敵は突如Zガンダムから離脱し予め用意していた別のMSに乗り換えて逃走した。

 

 「まさか、フェレシュテを追い詰める策が裏目に出るとは思わなかった」

 「すみません。これも私達があの時逃亡を許したせいです」

 「いや。これは俺のミスだ。お前が責任を感じる必要はない」

 

 ルルーシュは申し訳なさそうにするマユに対して、今回のイレギュラーは自分の責任だと言い落ち込む彼女を励ました。

 ルルーシュは再世戦争が起こるまでに、ソレスタルビーイングの力をできるだけ弱体化させる工作を行っていたのだ。ルルーシュの工作に加え、リボンズの指示を受けた地球連邦が行った工作の前にヴェーダを失ったソレスタルビーイングは対抗することもできず、次々と秘密拠点や協力者を失うことになった。その中にはソレスタルビーイング支援組織フェレシュテも含まれており、最優先目的の一つに入っていた。だが、こちらの部隊の追撃を彼らは振り切り行方をくらましてしまっていた。

 

 連邦軍はこれ以上の捜索を時間の無駄だと結論して、捜索を打ち切ってしまった。ルルーシュは無論続けるように説得したが、これほど叩けば復活等ありえないだろうと一笑して取り合わなかった。最も今回の結果から、ルルーシュの意見が正しかったことが証明されてその者達は責任を取らされて出世が遅れることになった。

 

 「それよりも、機体の方はどうだ?」

 「はい。前の機体よりも手に馴染みます。ルルーシュ様」

 

 ルルーシュは彼女を落ち込ませない為に、話題を変えることにした。

 それに対して、マユはルルーシュの気遣いが嬉しかったのか笑顔で答える。

 

 「これならお前専用の機体を製造するためのデータも取れるだろう。報告書を軍に提出したら明日から三日間は休暇を取ってもいいそうだぁら、羽を伸ばしてくるがいい」

 「はい。ありがとうございます!」

 

 マユは休暇と聞いて喜んだ。何せ最近は軍の仕事で忙しく、まともな休みを貰っていなかったのだ。

 彼女の喜びようを見て、連邦本部に掛け合ったかいがあったなとルルーシュも思った。

 

 「久しぶりの休暇を楽しんでくるがいい」

 「イエス・ユア・マイロード」

 

 マユが部屋から退出した後、ルルーシュはこの後、地球連邦の仕事を処理する為、ニューヨークにある地球連邦本部に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 ニューヨーク。地球連邦本部が設置されているこの都市は、地球連邦本部が設置される前から世界随一の金融都市して栄えていた。

 

 その地球連邦本部で二人の皇族がある一件で話し合いを行っていた。

 

 「お兄様! どうして私の要望が通らないのですか!?」

 「まあ、落ちきなさい。マリーベル。淑女がそう大声を出すものじゃない」

 

 ブリタニア・ユニオン宰相兼地球連邦議会議長を務めるシュナイゼル・エル・ブリタニアは、最近皇族に復帰した妹マリーベルを落ち着かせるべく柔らかな声音で接していた。

 

 「っ! ……すみません。つい熱くなってしまいました……」

 「大丈夫。君の気持ちは理解している」

 「なら、どうして未だに動きがないのですか? すでに皇帝陛下の許可は頂きました。人員も各方面に声をかけて順調に集まっていますのに、未だに部隊編成を行う為の予算が下りないなんて……」

 

 マリーベルの言うことに、シュナイゼルは思わず苦笑した。

 厳しい訓練を受けて世間の荒波に揉まれて大人の対応を取れるはずの妹だが、どうやらまだまだ根っこの部分は子供らしい。

 

 「マリーベル。確かに皇帝陛下の許可は下りた。しかし、それだけでは部隊設立はできないのだよ。地球連邦はブリタニア・ユニオンだけで構成されているわけではない。それに対テロ特殊部隊は今度新たなに設立される治安維持部隊が担うことになるから、君の望みは叶うのではないかね?」

 

 マリーベルは皇族に復帰したその原動力は、自分の家族を殺したテロリズムを殲滅すること。その為彼女はテロを掃討する特殊部隊を設立することを望んでおり、彼女はそれを実現する為各方面に根回しを行っていた。その中に自国の宰相であり、地球連邦でも影響力を持つシュナイゼルも入っていた。彼女は部隊設立の書類を送り、彼に設立許可が下りるようにお願いしてた。

 しかし、許可は下りたものの部隊設立に必要な予算がちっとも下りず、未だに騎士達の乗るKMFすら調達できずにいた。一応目星をつけている機体はあるのだが、自分の騎士用にカスタムしてもらう必要があり、その整備も含めた人員を確保する必要があるので予算は必須だったのだ。その為、未だにKMFのデヴァイサーしか決まっておらず、彼女の騎士団は名ばかりのハリボテ部隊といっていい有り様だった。

 

 シュナイゼルはこの妹の必死な行動に対して、どう回答すればいいか熟考していた。

 彼は地球連邦の官僚から、これ以上仕事を増やさないでくれと頼まれていた。おまけにアロウズ設立が決まった時点で、この様な部隊は指揮系統を乱す可能性があると言われ軍からも反対されていた。

 おまけに財務官僚からこれ以上の予算を出すことは無理だときっぱりと言われてしまい、新たな部隊を作るのなら私費を投じるしかなかった。

 シュナイゼルとしては、自分の計画の為に建設しているダモクレス要塞に金を注ぎ込んでいるの最中なので、正直己の懐もあまり余裕はなかった。

 

 (ここは彼女にルルーシュの元に行くよう誘導しよう。予算が出るか出ないかは彼が判断することだしね)

 

 シュナイゼルは目の前にいる妹の対応を、ルルーシュへ丸投げすることにした。彼の恨みを買うことになるかもしれないがマリーベルを説得するのは難しいし、自分もあまり余裕はないので資金援助をすることは不可能なのでそう返答することにした。もし、ルルーシュが文句を言ってきたら何とか受け流すつもりだ。

 

 「ルルーシュに相談してみてはどうだろうか? ルルーシュの資金力は相当な物だし、彼は連邦の財務長官。部隊の予算を得るには協力は不可欠だろう」

 「それはそうですが……」

 

 シュナイゼルは画してマリーベルに、ルルーシュへ直談判してきてはどうかと薦める。

 マリーベルはそれを聞いて、何ともいえない微妙な顔をした。今まで自分の騎士団設立に難色を示していたルルーシュが、自分の願いを聞き入れる可能性はかなり低かった。しかし、シュナイゼルお得意の話術でその気になったマリーベルは、最終的にシュナイゼルの言う通り、ルルーシュの元へ向かうことにしたのであった。

 

 

 

 一方、シュナイゼルが面倒事を押し付けようと画策していることに気付いていないルルーシュは、今日も割り当てられた部屋で書類と格闘していた。

 

 「忙しすぎる……このままでは、今日も家に帰れないかもしれない」

 

 処理して処理しても減らない書類の山を見て、死んだ魚の目になっている。財務部だけではなく、軍部関係の部署も書類作業している役員達大体同じような状態だったが、ルルーシュの忙しさは特に群を抜いていた。

 

 (まだ、二十歳にもなっていないのに、過労死させるきか!)

 

 面倒事を押し付けて高みの見物をしているリボンズ等に対して、殺意が湧いてくる。

 唯でさえ、各部署の予算を細かく割り振る為に、各部署との調整や根回しで忙しいのに、ここに来て新部隊の設立。

 

 (おまけに自分専用機とイノベイター専用機を作る為の予算を捻り出せだと……。ふざけやがって!)

 

 極めつけは予算分配に苦労しているのに金の要求。そして、俺が断れない様に、地球連邦大統領の命令書まで出してきやがった。

 あのイノベイターもどきめ……。今は大事なお得意様だから我慢してやるが、必ずこのツケは何百倍にして返してやる。

 

 (ソレスタルビーイング号の位置は常に把握している……。次の再世戦争で大義名分ができたら、もしもの時の為に作っておいた、例の兵器でまとめて消滅させてくれる)

 

 頭の中でリボンズに対して恨み言を呟きながら今日も書類を処理していくのであった。さっさと終わらせて休暇を取る為と自分に言い聞かせながら。

 最もこの後、やって来る人物によって彼の悩みと仕事は増えるはめになるので、望んでいた休暇は随分先になるのであった。 

 

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