第二次スパロボZ ルルーシュに生まれ変わった転生者(更新停止中)   作:幻龍

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番外編と矛盾してたらどうしよう……。

番外編を適当に書いてしまったことに少し後悔してます……。


第一話 特派

 「泣かないでください、ルルーシュ殿下。私があなたの騎士になってあげます! だから、世の中に絶望しないでください」

 

 モニカ・クルシェフスキーと知り合ったのは偶然だった。ビスマルクに扱かれてたあと、己の不運を呪う日々。オリジン・ローの力もV,Vを葬るために使ったとき以外はうまくコントロールできずにいたので、迂闊に使うわけにはいかず、おまけに前世とは違い両親が助けてくれることも、優しく励ましてくれることもないので、世の中に対して恨みと悔しさだけが募っていた時期でもあった。皇族に復帰したとき甘さを捨てたつもりだったが、やはり、そう簡単にはいかなかった。

 妹のナナリーとも生き別れてしまい、内心かなりさびしかったことも重なってか、力があっても世の中がそう簡単に変わるわけがないと思いしらされ、世界をめちゃくちゃにしてやろうかと、どす黒い感情も吹き出し掛けていた。そして、世の中を変えるには力は必要だが個人の武では限界があるのだということを、同時に悟ったときでもあった。

 

 ネガティブな考えをしていたせいか顔を伏せて涙を流してしまった。それを偶然モニカに見られてしまい、優しく励ましてくれたのだ。しかし、自分は後ろ盾のない弱い皇子。騎士になってもいい思いはできないよと答えたら、それでもなりますと笑顔で言ってくれたことはとても心に響いた。

 そして、自分が皇族としての力をある程度取り戻したとき、約束通りに騎士になってくれたことは信頼できる人間も世の中にいるのだと思えた瞬間だった。

 

 この後、ルルーシュはビスマルクの地獄の教育という名の折檻を耐え抜き、ブリタニア・ユニオンの中で立場を確立していった。

 

 

 

 

 

 AEUアフリカ軌道エレベーター。

 そこでは人革連の記念式典に合わせて、新型MSイナクトのお披露目が行われていた。

 しかし、それはソレスタルビーイングのガンダムとコロニーのガンダムというイレギュラーの乱入で混乱し、AEUは軌道エレベーターに条約以上の戦力を張り付かせていたことを、白日の下に晒してしまっただけだった。

 

 この後、ソレスタルビーイングの声明が発表されて彼らの目的が明かされたのだが、世界の反応は鈍かった。

 

 「思ったより反応が鈍いですね」

 「当然だ。ガンダムはすでに私が発表している上に、コロニーもガンダムを用意して地球に投入してきた。だから、最初のインパクトが思いのほかなかったせいだろう。それに戦争根絶なんてできるわけがないと思っている者もいるし、一部の人間には関わりがないしな」

 

 ルルーシュはモニカの質問に答えながらソレスタルビーイングの声明を録画した映像を、エリア11の東京租界に待機させている、万能戦艦リンドヴルムの司令室で呆れながら聞いていた。知識や記憶ではわかっていたが、いざ聞いてみると荒唐無稽すぎて、実感がわかないのが正直な感想だった。

 

 「じゃあ、ルルーシュ様は本気で戦争をなくすことができると思う?」

 

 ステラはかわいく首を傾げて、戦争根絶は可能なのかとルルーシュに尋ねた。

 戦争はなくすとは国を変えることよりも難しい。末期状態のブリタニアの腐った状態に変化を変革の難しさをよく知っている。

 

 「……ほぼ不可能だろうな」

 「ほぼ?」

 「ああ。この世に絶対なんてないからな……母が殺されたようにな……」

 

 ルルーシュは少し、考えるそぶりを見せた後、ステラに向かって言葉を紡いだ。

 自分がルルーシュに憑依・転生したことから、ありえないことはありえないと考える思考が生まれていたのでそのような結論に至った。それに幸せな生活が続くと思っていた子供時代に、母が薨去し、人質として送られる等当時は思ってもいなかったのだから尚更だった。

最もその時にオリジン・ローの力で転生・憑依したことを悟り、人にはない能力を身に着けた。そして、それを利用し、イレギュラー対処も少しはまともになった結果、多くの戦功を上げてこの年で大出世して今があるのだ。

 

 「……ルルーシュ様、突然話題を変えますが、このエリアで行方不明になったナナリー様は御心配ではないのですか?」

 「……」

 

 ルルーシュは申し訳なさそうにモニカが妹のことを尋ねたので、表情を暗くした。

 原作とは違い、中身が俺なのでシスコン度は高くないが、やはり血の繋がった妹は心配だった。別れたときはスザクが一緒だったはずだから大丈夫だと思うが、すでにコードギアスの原作の流れから逸脱しているせいか、アッシュフォード学園にいるかわからないし、探りを入れたが確認できなかったのだ。

 

 ナナリーのことを心配していると急に艦内オペレーター、黒髪の少女エリス・クリシェシスカヤから連絡が入った。

 

 「何かあったか?」

 『特派のロイド伯爵がルルーシュ様に会いたいと言って尋ねてきました。今はMSが置いてある格納庫におられますがいかがなさいますか?』

 

 ルルーシュは特派が会いに来たことに疑問を感じたが、断る理由もないので会うことにした。

 

 「わかった。私がそっちに行く」

 『え?! お呼びすべきでは?』

 

 エリスは皇族が自ら会いに行くのに驚いた。いくら、特派がシュナイゼル直属でも、身分も地位もルルーシュの方が高いから普通は呼び出す方だ。

 

 「どうせ、格納庫でMSやKMFを見ているだろう? 俺が会いに行った方が時間に無駄がない」

 『イエス・ユア・ハイネス』

 

 ルルーシュはエリスの通信が切れたあと、司令室から出て格納庫に向かった。

 

 

 

 「これが殿下が開発したという最新型MSですか……」

 「はい。二年前に発表した試作型のデータをもとに新たに製造された最新機です。こちらがルルーシュ殿下専用機の可変MSアヴェインイージスです。こちらが専任騎士のクルシェフスキー卿の専用機シャナストライクです」

 「なるほど~。それで最近噂のソレスタルビーイングのガンダムやコロニーのガンダムとどちらが性能が上なのかな?」

 

 シュナイゼル特派の研究者、ロイド・アスプルンド伯爵とセシル・クルーミーが格納庫で、技術顧問と整備士長から説明を受けていた。

 

 「それは実際やってみないと何とも言えません。別系統の技術が使われているようなので……」

 「ふむふむ、なるほどね。それにしてもKMFも搭載と整備も可能とはすごいね~」

 「本当ですね。それに武装といい、居住性、艦速、整備性といいブリタニア・ユニオン軍でもこれほど高性能の艦はそうそうありませんよ」

 

 技術顧問と整備士長は無難な回答をして、質問を躱し、次に公表可能な情報を。

 ロイドとセシルは旗艦であるリンドブルムの性能を素直に感心していた。設計案で見たことあるアヴァロンは愚か、三大陣営のどの艦よりも性能は遥かに上である。

 

 「ルルーシュ殿下は資金が豊富ですから、大抵の科学者や研究者は傘下にいますからね。そして、実績と有用さえ認められれば実験段階の技術でも研究費を上乗せさせてくれますしね」

 

 ルルーシュは最新技術開発に多額の予算を注ぎ込んでいるので、科学者や学者、技術者からはかなり崇拝されていた。こういう者達は自分達の研究費を多く出してくれる上司が全てなのだ。その為に皇族中で最も資金力を持つといわれるルルーシュは上司として仰ぎたいトップ5に入る。

 

 「うらやましいね。その予算こっちに分けてくれないかな? ランスロットをもっといい機体に仕上げたいんだよね~」

 「それなら機体共々俺の元に来い。無論許可を貰ってだがな」

 

 涼しげな声が聞こえた方に全員が振り向くとルルーシュがいたので、技術顧問は敬礼した。

 ロイド達特派の人間は正直ほしい。ランスロットは第七世代KMFだし、その技術を接収してKMF開発部門の技術強化ができるだろう。

 何より、スザクフラグを叩き折るいい機会だったので、ルルーシュは自分が生きる確率を上げるためにロイドを誘った。どうせ、自分はゼロにならないから出世の機会はないだろうし。

 

 「さらにユーロ・ブリタニアの監視目的に戦線へ赴く機会もあるかもしれない。データを取るのにも困らないぞ?」

 「本当ですか!? 行きたいで「だめですよ! ロイドさん!」……は~い」

 

 ルルーシュは悩んでいるロイドにこちらの旨みをチラつかせてみた。 

 案の定、ロイドはランスロットの研究さえできればいいのか頷きかけたが、セシルが声を荒げて止めた。案の定セシルには逆らえないらしい。

 

 「ロイドさん。ルルーシュ殿下も仰った通り、私達はシュナイゼル殿下の部下なんですよ!」

 「でも、許可さえもらえばいいんじゃない?」

 「ロイドさん……シュナイゼル殿下がそう簡単に許可を出すと思いますか?」

 

 セシルは駄々をこねるロイドに、手を額に当てて呆れながら突っ込みを入れた。

 

 「こちらは別に無理に誘っているわけではない。下手に引き抜くわけにはいかないから、あくまで自主的に来てくれよ。貸しは作りたくないからな」

 

 ルルーシュは念の為に予防線を張っておくことにした。シュナイゼルに貸しを作ると碌なことにならないのは目に見えているからだ。ランスロットはほしいが、シュナイゼルに貸しを作る方がリスクが高い。

 

 「わかりました……。さっそく、その方向で相談してみようかな~」

 「ロイドさん! 申し訳ありません、ルルーシュ殿下。そんなにお気になるのならランスロットを見てみませんか? よければ案内しますが?」

 「頼む」

 「わかりました。こちらです」

 

 ルルーシュはランスロットを見るべくセシルの案内で特派のトレーラーに向かった。




カレンをどうするかは次話までに決めます。
御意見がある方は活動報告の今日投稿した活動報告の前の報告に書いてくださるようお願いします。
それとルルーシュの部下を考えないといけないな……。
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