第二次スパロボZ ルルーシュに生まれ変わった転生者(更新停止中) 作:幻龍
ナリタ連山。そこには最大級のレジスタンスグループの本拠地があり、ルルーシュは現在敵の射程距離から離れた場所に戦艦を着陸させて作戦を部下達に話していた。
「作戦内容は至ってシンプルだ。ステラとカレンは正面から突っ込んで派手に敵を引っ掻き回せ。だが、敵基地制圧が可能ならしてもかまわん。マユは別方向から兄上が派遣してきた部隊を率いて基地の入口を目指せ。モニカは私と共に遊撃だ。空中から敵の火砲を無力化しつつ、他の部隊の援護に当たる」
ルルーシュの作戦はとってもシンプルだった。指揮系統、物量、部隊練度、装備において全て勝っており、特に小細工は必要ないと判断したからだ。
「問題はコロニーのガンダムだが、奴らが万が一出てきたらKMF部隊は下がらせろ。無駄に消耗するだけだからな」
ガンダム相手に量産型のKMFでは叶わない。ゲームでは補正があるから互角に戦えているが、現実だとKMFはMSの火力には敵わないので一方的に撃墜される。ランスロット等のワンオフ機なら話は別だが超高性能のガンダムには遠く及ばない。おまけに破壊事変では空戦をできるKMFはほぼ皆無なので空から撃たれたら対処の仕様がないのだ。しかし、コロニーのガンダムはウイングガンダム以外は飛べないから、その機体だけ警戒すればいいだけだが。
「ガンダムは私とモニカが相手をする。その間に基地を落とせ。奴らも基地が落ちたあとまで戦おうとは考えないだろう。それ以外には臨機応変に対応する。周辺の住民の避難は完了しているな?」
「はい。すでにあの周囲には無人な上、周辺の封鎖は完了しております」
「唯一の懸念は藤堂だが、こっちが先手を打った以上は奇策を弄する暇はないだろうが、油断はするな。私からは以上だ。何かわからないことがあったり、質問がある者は申し出ろ」
ルルーシュは周りを見渡すが誰も言わなかった。
「質問がないのならブリーフィングは以上だ。作戦開始は1時間後。準備に掛かれ」
「「「「イエス・ユア・ハイネス」」」」
ルルーシュの指示に全員が頷いた。
「ルルーシュ殿下は気が利くよね~♪ ランスロットをいきなり出撃させてくれるなんて~」
「ロイドさん。これから戦場なんですから少しは緊張感を持ってください」
「ごめん、ごめん。でも、空中に浮ぶこの艦に攻撃をする余裕が敵にあるとは思えないけどな~」
格納庫でロイドが緊張感のかけらもない呑気な声を発しながら、ランスロットの最終調整をしていた。セシルはロイドのあまりにも緊張感のなさを咎めた。
「それよりもカレンちゃん、何か元気ないね。まあ、あんなことがあったから仕方ないけどね」
「そうですね……」
1週間まえ、カレンの実母である小百合がリフレイン常習犯として捕まったのだ。そのとき何かあったのかカレンはショックを受けて、三日程休んでいたのだ。
「まぁ、今は何か決意したみたいにやる気出しているみたいだから、僕たちがとやかく言う必要はないよ」
「そうですね」
ロイド達は、カレンの心の問題だから作戦行動に支障がない限りは放っておくことにしたのだった。
ルルーシュはその頃、自室でスパイからのソレスタルビーイングと国連の動向と、シュナイゼルがトモロ機関で建設中のダモクレス要塞の詳細を報告書類でチェックしていた。さらに確証を得る為に、目にも留まらない早業でハッキングを行い、必要な情報を引き出していた。
「エルガンが動き出したか……。想定していたより動きが早いな。ゼロである俺がゼロになっていないことに焦ったようだな。ソレスタルビーイングは変化なしか。ヴェーダのイノベイト生産プログラムをようやく発見した。あとはその時を待つだけだな」
エルガンの仕事の日程等を調べ上げて、ZIXES結成が早まる可能性があると判断した。
恐らく、自分が知る未来と別の道を歩み始めたことに疑問を持ち始めて予定を早めたようだ。
「シュナイゼルにはやってもらいたいことがある以上、今は生かしておくが、いずれ処分してやる。私に資金提供を強張り、あのような要塞を作らせているのはその為だからな」
シュナイゼルにはペンドラゴンを吹き飛ばしてもらう役目がある。他の皇族達や貴族が奴に反発するように仕向ける工作の準備をしているから、是が非でもやってもらうつもりだ。
皇帝である父は兄のコードとC,Cのコードを手に入れる為に原作以上に政治に関心が向いていない。機情を動かして捜索ばかりに専念していた。
やはり、V,Vを始末したことはこちらの行動を制限する枷を減らしたようだ。そのおかげで色々と仕込みと準備に障害がない。あいつまじで意味不明な人物だからな。うそが嫌いなくせに弟のシャルルにすら平気でうそをついたのだから。思考がガキの頃から変わっていないのだろう。うそのない世界なんて作れるわけないしな。最もすでにその計画は、自分がコードを奪った時点で破綻しかけているが。
「最初は皇帝の地位が必要かと思ったが、ここまで準備ができているとなると寧ろ、足枷になる恐れがでてきたな」
社員や部下は全て自分の私兵とも言っていいし、拠点確保も順調だ。一から作り上げただけに、うまく機能している。だが、皇帝になれば少なくともブリタニア・ユニオンの政治までしなければいけない。面倒な宮廷の雀共や政治家達、役人等を相手にしなくてはいけないのだ。
「まあ、これは後で考えればいい。今はナリタの作戦に集中するか」
ルルーシュは間もなく作戦開始時刻になること気づき、端末の画面を閉じて、格納庫へと向かった。
ナリタ連山で戦闘が開始された。
情報封鎖を徹底して奇襲をかけたので、敵は慌てて迎撃部隊を出してきたのか、かなり陣形が乱れていた。こちらの陽動作戦が功を制したともいえるが。
「状況はどうなっている?」
『順調です。陽動はうまくいっています。ほとんどの敵がガイアとランスロットに攻撃を仕掛けています』
画面に映るガイアが次々と無頼と横流しされたと思われるグラスゴーを撃破していき、ランスロットも躊躇いが見えていたが、敵を退けていた。特にガイアは破竹の勢いで進んでおり、解放戦線は無残にも機械の残骸ばかり量産していた。
「(原作よりも、敵のKMFの数が多いな)別働隊は?」
『アスカ卿も部隊を率いて、すでに敵要塞の入口に迫りつつあります。この調子でいけば問題なく終わります』
「確かにそうだが、コロニーのガンダムが姿を見せていない以上、油断は禁物だ。だから、フラッグ部隊に待機してもらっている」
今回の作戦にユニオンが派遣してきた、フラッグ部隊は待機してもらっている。
ちなみにグラハムはプロトセイバーに乗っている。ソレスタルビーイングのガンダムに対抗するための機体を貸してあげましょうかと言ったら、すぐに返事をくれなかった。フラッグへの入れ込みが大きかったが、今回だけ、試しに乗ってみないかと薦めたら今回だけ試乗してくれた。
「グラハム殿。我が社が製造した機体はいかがかな?」
『素晴らしいの一言だが、フラッグにこの性能をつけられないかね?』
「フラッグはライセンスがわが社とは違うので無理です。大体基礎フレームから違っていますから、一から作ることになりますよ」
今、次世代MSのコンペに向けて、ガンダムの実戦データをもとに量産型を開発中なのだ。フラッグのスペシャル機等作る暇はない。それにフラッグにガンダムの能力を上乗せするなど無理だ。
「気に入ったのなら、スタッフと共に御貸しできますが、いかがですか?」
『これが終わったら返事をさせてもらおう』
「わかりました。では、返事を楽しみに『コロニーのガンダムがガイアとランスロットの近くに出現しました』……わかった。モニカと共に迎撃に向かうとする……いや、予定変更だ。モニカはこのままグラハムの援護に向かえ」
「わかりました。ルルーシュ様は?」
「私は敵を制圧する。ここが落ちればガンダムも撤退するだろう」
コロニーのガンダムの元へ機体を動かそうとしたとき、待機していたセイバーの姿がないことに気づき、モニカを援護に向かわせることにして、自分は敵制圧に向かうことにした。向こうは所詮少数。目的が果たせないことがわかれば素直に引くだろう。
モニカはセイバーの後を追い、ルルーシュはアヴェインイージスから敵基地に向かって、ビーム砲撃を始めた。
「邪魔な連中は排除するまでだ。消えろ」
ビームライフルや腕等に内臓してあるビームマシンガンを連射して無頼や自走砲、戦車等を次々と打ち抜き、爆散させる。
凄まじいビーム攻撃の嵐に敵のアイコンが次々と消えていく。
「ふはははは! ゼロシステムを改良した試作品を載せて見たが問題ないようだな」
アヴェインイージスの猛攻に対して、敵KMFが攻撃を集中させ始めたが、弾幕を掻い潜りながら腰に据えてあったビームサーベルを引き抜き一気に接近、敵KMF一機を真っ二つに切り裂き破壊した。そして、すぐに空中に飛び立ち、カドリュウス複層ビーム砲から大出力ビームを放ち、残りの敵をまとめて蒸発させる。
「ここらの敵はあらかた排除した。次に回る」
『ルルーシュ様。アスカ卿の部隊が敵施設に突入しました。歩兵も続けざまに侵入を開始。敵は基地を放棄する模様です。コロニーのガンダムは撤退し、こちらの被害は軽微です』
「そうか。ここでの戦闘も終わりだな。チェックメイトだな」
それから、20分後基地制圧が完了した。
戦後処理を行い、クロヴィスにそのことを報告して、必要な書類を送ると伝えたあと、東京租界に帰還した。
原作ではかなり激戦でしたが、この作品では全てにおいて圧倒しているのであっさり終わりました。ちなみに藤堂達は紅蓮を取りに出かけているので参戦できませんでした。