第二次スパロボZ ルルーシュに生まれ変わった転生者(更新停止中) 作:幻龍
東京租界の軍港に戻ったルルーシュは艦の自室で情報端末を弄りながら休憩を取っていた。
艦のクルー達は現在休日を与えられており、租界に買い物へ出かけている者、艦の自室で休憩する者、格納庫で機体を弄っている者等様々だがルルーシュはやることがあるので自室で休憩という選択をしたのだ。
「疑似GNドライヴとジンクスを保管している所をようやく発見した。南極にあることはわかっていたが、どこにあるかまではわかっていなかったらからな。まさか、南極調査基地に偽装してあったとはな」
ルルーシュがこの場所を調べていたのは、秘密基地を襲撃して疑似GNドライブの技術奪取をするためだ。その為の工作員と部隊はすでに手配してある。
「監視者の素性と動きもすでに筒抜け、証拠も残ることはないしな。あくまでこの技術は私のみが保持するべきだからな」
破壊編終盤から疑似GNドライヴ機が軍の主力となるので、この技術を独占しておかなければ会社の利益にならない。すでに必要な秘密基地のデータはわかっているので、適当にデータを吸い上げて、奪取した後は破壊するだけでいい。開発に携わった者もすでに始末、或いは襲撃と同時に抹殺するつもりでいる。少し残酷に思えるがテロリストを支援する者なので容赦するつもりはないし、世間的にも問題にはならない。
「何人かの技術者が蒸発したことにアレハンドロとリボンズは焦っているようだが、それでいい。奴らの眼を俺から逸らすことができる」
残った疑似GNドライヴやジンクスは彼らの必要なものだ。そこを破壊すれば奴らの計画は頓挫する。だから、何としてでも死守しようとするはずだ。しかし、焦った二人が、急いでヴェーダを掌握する為に動き出すこともありえるので、カウンターとしてヴェーダを凌駕する量子演算システムを完成させて、宇宙の拠点に配備している。ヴェーダに気付かれず、情報を収集できたのもこのウロボロスのおかげというわけだ。最もかなり金がかかったが、ソレスタルビーイングの活動でMS需要が伸びたおかげで穴埋めできたので会社的にも問題ない。
「もしもの時の準備は粗方完了しているから、焦る必要はないな。それよりも、リボンズはすでに独自の行動を開始している方が問題だ。こちらに接触してくる可能性は62%か……万が一の為に交渉準備をしておくか。そのための情報を流す工作もしておくか」
ソレスタルビーイングに関係する施設を発見したら、そこの技術を手に入れたことの正当性を確保する為に流す情報は用意している。茶番劇に近いがヴェーダを掌握されていないうちに実行しないと、ばれる可能性があるので、急がなければならない。
「当面の問題はエルガン代表によりZEXISが結成されたことだな……シュナイゼルに参加してみないかと、数日前連絡が入ったときは予想していたとはいえ、驚いてしまった」
無論入るつもりなどないのだが、無理やり捻じ込まれてしまう不安があった。薦めてきたシュナイゼルの思惑はある程度想像できるが、自ら罠に入る込むわけにはいかない。
シュナイゼルの目的は俺(ルルーシュ)の動きを制限することだろう。そうすれば自分の腹を探られても行動に移すことが難しくなるから、奴にとってはいい時間稼ぎになる。なんせダモクレス建造の為に資金援助をしてもらっているが、何に使うかは誤魔化している状態だからだ。
「ZEXISに所属する機体の技術はほぼ手に入れてあるから問題ない。当初は接触が必要かと思ったが不要になってしまったな。それとラクシャータがこちらに来ることを同意してくれた。やはり、前回の作戦と予算攻撃が効いたようだな」
最も光子力エネルギーに関しては、特許が存在するのですぐに使用することはできない。使うにも高いライセンス料を払う必要があるので、そんなに機体等に組み込めないのだ。自分の能力を使えば可能だが、あまりにも乱用していると怪しまれる恐れがあるのでさじ加減が難しいのだ。
だが、光子力エネルギーに関しては相変わらず交渉の成果は出ていない。軍事に利用されるべきではないと責任者が頑固に反対しているのでしばらく様子を見ることになっている。
「ラクシャータが紅蓮の予備パーツを持って、こちらに加わった。苦労して交渉したかいがあった。紅蓮は予備パーツで組んだもの物を手土産として持ってきたようだな。この機体はカレンに乗せるか」
つい先日、ラクシャータに関してはKMF部門に既に自分が作った紅蓮と共に加わった。紅蓮は先日この艦に運び込まれて最終調整を行っている所だ。前回のナリタ連山の戦いで、解放戦線が弱体化した結果、大規模な戦闘は起こりにくくなり、実戦データを取りにくくなったことが決定打になったようだ。
だが、予算もプリン伯爵とより2割増額で、別々にしてほしいと要望には、さすがのルルーシュも苦虫をかみ砕いた顔になった。KMFは需要が減少しており、あまり大金を出すと会社の部下から苦情がくるので、かなり悩んだが必要な予算だと割り切り了承した。だから、精々二人で競争に明け暮れてくれほしい。というか成果を出さなかったら罰を与えてやる。
「ラクシャータの件は解決したから目の上のタンコブが一つ減ったな。だが、計画や策を立てても思い通りにならないのは世の常だな。ストライク、デュエル、バスターを改良して量産できるように準備を進めているから、配備を勧めなければいけないな。いずれも、疑似太陽炉を積む前提で開発させてあるし、スペック上ではアヘッドを上回るから莫大な利益に成るな」
この三機体は本来正規軍向けに量産機を開発する前提で試作機として製造した。だが、太陽炉を積み込めばアヘッドをスペックでは上回る用に設計してある。地球連邦が発足すれば軍需関係で儲けられるな。
その為にも疑似GNドライヴ生産は独占しなければならない。地球連邦向けの軍需製品はなるべく売って利益を出したいのだ。
地球連邦が発足したら戦争が極端に減るから、儲けが少なくなる。やはり、兵器産業は利益が大きいから、新興企業にとってはありがたい金づるだ。最も儲けるためだけに戦争を起こす気などないが、状況次第では会社から要望をされるかもしれないが。
「後ろ盾が多くない、俺にとって金は立派な武器だからな。あればあるほどいい。精々世界中から金を毟り取ってやるさ」
ルルーシュは自分が強い立場にいるわけではないことを理解していた。庶民の血を引いているというだけで貶され、命を狙われたことは一度や二度ではない。その為に後援してくれる者も少ないのだ。だから、金で相手を釣らないといけないのだ。
「仮にギアスを手に入れても、迷わず使っただろうな……。原作ではなんで他作品キャラに非難されなきゃいけないんだ?」
それにしても他作品の原作キャラはルルーシュがギアスを使ったことを責めた者もいたが、ルルーシュの立場を考えれば使わざるを得ないと思う。だって、ルルーシュには信用でき、力のある人物がいないのだから。
そもそも、使える物は何でも使って勝つのが戦争だ。それを実行したにも関わらず敵の言葉遊びを信じた味方に追放されたのだから、本物のルルーシュに対して、正直同情を禁じ得ない。
「戦争に綺麗ごと等ありえないのに勝つためにやったことを非難するとは……。まあ、自分ではどうしようもないことを考えても無意味だな。……まったく未来がわかっていても、実現には時間がかかる上、障害や問題も発生する。備えが大切だということを痛感させられるな。……準備は企業が安定に乗り出した時早めにしてあったから書類仕事は少なくて済んだことが唯一の慰めだが」
自社の利益が上昇を続けていることはうれしいが、これからのことを考えると憂鬱だ。コロニーにはホワイトファングがおり、OZにもスパイがいるという有り様だ。ブリタニア・ユニオン内にいるシンパはほとんど機密情報漏えいの罪で銃殺刑にして処理したのでこちらの情報が漏れることはある程度防ぐことができた。
他にもギジン星人やインベーダーの侵略、ムゲ、バジュラ等頭痛の種は山ほど存在している。
「こいつらの相手はZEXISに任せるさ。俺はZEXISと地球連邦の両方に物資を調達することで儲けさせてもらうだけだ。
それとブリタニア貴族への工作も順調だな。自分を暗殺しようとした連中に会社の利益を食わせてやっているのは忌々しいが、今は我慢だ。いずれ、まとめて消えてもらうためにもな。この借りは何100倍にして返してやるさ」
ルルーシュは憎悪に染まった顔で呟きながら愚か者の排除準備を進めていった。最も彼らはシュナイゼルが消すので復讐はできない可能性は高いのだが。
そして、ある程度区切りがついた後、自室を出てある部屋に向かった。
「遅かったな。マリアンヌはお前に女性に対する気遣いを教えなかったのか」
「黙れ、C,C。母の親友というから置いてやっているのだぞ。文句を言うなら不法侵入者であるお前は叩きだすところだ」
「つれないな。お前の仕事を手伝ってやろうと思い、来てやったのだぞ? 少しは感謝してほしいものだな」
ルルーシュはC,Cの態度の眉を潜めるが、ぐっと堪えた。
C,Cになるべく来てほしくなかったルルーシュだが、修正力か何かか知らないがC,Cに会ってしまった。しかも、朝起きたら、自分の目の前で寝ていたので思わず大声で悲鳴を上げてしまい、それを聞いたモニカが駆けつけてきて、彼女は部屋を見た瞬間固まってしまい、状況を終息させるのに時間が掛かってしまったことを思いだし、思わず溜息が出てしまった。
C,Cの手伝いという言葉に少し殺意を抱いたがすぐに消した。そもそも、原作でC,Cがギアスの暴走を伝えておけば面倒事にならなかったことも多いのだ。人間には秘密にしたいことは確かにあるが、それでも限度がある。特に使用者本人の害になることぐらいは伝えておくべきだ。
最もC,Cとしては暴走してもらう必要があるので、一概に責められない側面もある。それにルルーシュが中途半端な対応をしなければ、防げたことなので怒っても仕方がないことだが。
「そうか。だが、お前には大人しくしていてもらうぞ。それと貴様が要望していたピザだが、少しならいいが、大量に注文することは却下だ。それが嫌なら出ていけ」
現在味方として微妙なこいつに金を無駄遣いしたくなどない。そもそも、ピザが喰いたかったら自分で作れと心の中で突っ込んだ。
「冷たい男だな。こんな美少女に頼まれたら引き受けるのが紳士というものだろう?」
「いきなり、艦に不法侵入する奴に紳士な態度を取る必要はない。牢屋にぶちこまれるのが望みなのか?」
C,Cの態度にルルーシュは辟易していたが、馬の耳に念仏だと思い、口を噤んだ。
「それより、ピザを早く持ってこい。腹が減った」
「……お前にはランスロット2号機のパイロットをしてもらうぞ。いいな?」
「人使が荒いな。いいだろう、引き受けてやるよ。だからピザを持ってこい」
「次からはお前の給料で食べろ!」
ルルーシュはC,Cのマイペースぶりに呆れながらピザを注文するのであった。
第三次のPV2を見たけど、シャアさん結局逆襲するのね……。あれほど周りから言われていたのに……。