遊戯王 ~クロスオーバーディメンションズ~   作:鬼柳高原

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やはり1話が長すぎると感じたので、今後は導入パートと決闘パートで分けたいと思います。確認もしやすくなりますしね。

なので今回はお話だけで決闘はありません。


出会いと再会 ~十代と遊星~

「うわ……突然森の中に」

「どうやらこの世界はエリア毎に空間が違うらしい。俺も大海原に伸びる道を通ってきたが、突然世界が廃墟の街へと変わった」

 

 荒くれ者達を退け、廃墟のエリアから脱出した遊星と遊矢。辿り着いたのは古い遺跡が点々とする森の中。幸い整備された道があり、Dホイールでも進むことが出来る。

 遺跡はボロボロで、どれも地下へと続く洞窟の様な入口が見える。

 

「一体何の遺跡何だろう――――うわ!?」

 

 遊矢が遺跡を眺めながらDホイールを走らせていると、突然遊矢のDホイールが煙を上げ、音を立てながら急停止してしまう。

 

「どうした!?」

「でぃ、Dホイールから煙が……」

 

 遊星は遊星号を遊矢の側で停止させ、降りて遊矢のDホイールの状態を確認する。

 

「……大分無理をさせていたようだな」

「ごろつきから逃げるため、ずっと走らせてたから……」

「診てみよう。やれるだけのことはやってみる」

 

 遊星は遊矢と共に開けた場所まで移動し、Dホイールを停めた。

 遊星号に積んであった非常時用の工具を取り出し、遊矢のDホイールの修理に取り掛かる。

 

「遊矢、せっかくだからここで休憩していこう。俺はここでDホイールを直す。お前は何か食糧になるものを探してきてくれ。幸いここは森の中だ。何かしらはあるだろう」

「うん、任せてよ!」

「何かあった時はその決闘盤で連絡してくれ。俺のはそこまで高性能ではないが、会話くらいはできる」

 

 遊星の決闘盤は初期モデルを改造したスタンディング・ライディング両用のハイブリットタイプ。しかも決闘以外の機能も満載の特別仕様だ。何故か通話システムも搭載しており、元々携帯端末としての機能を備えている遊矢の決闘盤ともリンクして通話が可能なのだ。

 

「よし、行くぞ!」

 

 遊矢は学生服を肩に掛けた何時ものスタイルに戻り、森の中へ探索に出る。

 

「食べられるもの、食べられるもの……そう言えば、サバイバルの事なんて何も知らないぞ? 大丈夫かな……ん?」

 

 森を当てもなく歩いていると、何やら奥から賑やかな音が聞こえてくる。それは人の叫び声であったり、人ならざる者の声であったり、爆発や打撃音であったり――――そこから導き出される答えは一つ。

 

 

「決闘だ! 誰か決闘してる!」

 

 遊矢は駆け出し、音を頼りに決闘の場へと向かった。

 

 

 

 * * *

 

 

 

「あそこか……」

 

 遊矢は茂みから顔をのぞかせる。丁度、遊矢達が休憩地とした場所の様に開けた場所で4人の男が決闘を行っていた。2対2のタッグ決闘で、赤い服を来た青年と少年のチーム。そしてその相手はチャラチャラしたダンサーと全身青の鎧で身を固めた大男という奇怪なチームであった。

 

「行けネオス! 【ラス・オブ・ネオス】!」

 

 E・HEROネオス ATK:3000

 森の番人グリーン・バブーン DEF:1800

 

 赤い服チームの青年が攻撃指示を出すと、場にいた銀色の戦士が飛び上がり、大男が従えていた大柄の猿人を手刀で叩き切る。

 

「H-ヒートハートの効果により、貫通ダメージだ!」

 

 手刀を受けた猿人は炎に包まれ爆散し、大男とダンサーをまとめて吹き飛ばす。

 

「うわー!? やられたーーーー!!?」

「ぐわぁぁぁ!?」

 

 LP:1200→0

 

 決闘が終了し、SVとARVが消滅する。

 青年は赤い決闘盤を収納し、少年はDゲイザーを外して決闘盤をD・パットへと分離させる。

 二人は倒れて気絶している男達へと近づいた。

 

「ガッチャ! 楽しい決闘だったぜ!」

「それにしてもブレイヴ・マックスとステップ・ジョニー、全然大したことなかったな。名前は強そうなのに」

『やはり、この二人は持っていないか。この辺りに反応があるからもしやと思ったが……無駄骨か』

 

 青年は倒れている相手に決めポーズ。少年は拍子抜けしたように男達の顔を覗き込む。そして少年の側で浮かぶ”青い人型”は何なのか。

 

「(決闘してたってことは、勝った方か負けた方、どっちかが俺達と同じ決闘者ってことだよな? どっちだ?)」

『遊矢』

 

 遊矢が見定めていると、ユーリが隣に現れる。

 

「ユーリか。どうしたの?」

『僕はあっちの赤い大きい方を知ってるよ』

「え!? 本当に? 誰なの?」

「うん、”遊城 十代”だねぇ」

「遊城 十代?」

『融合次元の、アカデミアの一員さ』

 

 ユーリの話によると、十代はアカデミアの一員であり、所属は最低クラスの”レッド”。だが実力はエリート部隊である”オベリスク・フォース”を上回るほどの決闘者であるらしい。

 

『超が付くほどの問題児だったらしくてさ。講義はさぼる。教官の命令は聞かない。しかも虚言吐きだったって言うんだから手に負えないよね』

「虚言吐き?」

『何でも”俺はデュエルモンスターズの精霊が見える、声が聞こえる”なんて言いふらしてたんだってさ。あれかな、”ズァーク”みたいな能力が、彼にもあったのかもね』

「モンスターの声が……」

 

 ”自分”以外にも同じ能力を持った決闘者がいる――――そう思った遊矢は十代に対して親近感を覚えたが、隣のユーリは少しだけ憐れむような視線を十代へと向ける。

 

『だからこそ、プロフェッサーに目を付けられたんだろうね』

「え?」

『僕に指令が来たんだよ。十代を消せって』

「ええ!?」

『だから僕が直接出向いて、カードにしてやったんだよ。いやー楽しかったねぇ。本当にレッドの癖して強くてさ。ちょっと手こずったよ。僕が使ってた《超融合》、彼からの戦利品なんだ』

 

 懐かしそうに語るユーリの横で、遊矢は冷や汗を流しながら十代を見ていた。

 

「(それが本当だとしたら……どうしよう!? めちゃくちゃ会い辛いぞ! ユーリと俺は同じ顔だ。カードにした張本人が出てったら、気まずいなんてもんじゃない! 一触即発もあり得るぞ……)」

 

 狼狽する遊矢を他所に、十代を見ていたユーリは目を細め首を傾げた。

 

『でも……んん?』

「どうしたんだよ……」

『僕が知っている十代よりも随分大人びているように見えるなぁ。背も高い気がするし、人違いだったかな?』

「人違いであってよ……」

 

 ユーリが首を傾げながら消えると、今度は同じ位置にユートが現れる。

 

『遊矢、俺はあっちの奴を知っているぞ』

「え? ユートの知り合いもいるのか」

『ああ、遊馬だ。”九十九 遊馬”。俺がいたハートランド・デュエル・スクール”スペード校”の後輩だ』

 

 ユートによると、遊馬はユートの一つ下の学年であり、決闘が大好きでいつも強い相手を探して学園中を走り回っていたという。だが決闘の腕はからっきしであり、何時も強敵に挑んでは返り討ちにあうのが日常茶飯事であった。

 

『でも、好感の持てる奴だったよ。絶対に諦めないあの姿勢は見習うべきところだ。何時も口癖のように叫んでいた言葉があったが……何だったかな?』

「その……”戦い”の時、彼は?」

『……”融合”が攻めてきた後、彼とは会っていない。安否も届いてはいなかったが……こんなところで会うとはな』

「本当に本人かな?」

『……顔は間違いなく本人だ。あの奇抜な髪型も、服装も着ているのを見たことがある。だが……あの決闘盤は見たことが無い。X次元では俺やお前と同じモデルを使用していた。あと、あの金色のペンダントも見覚えはないな』

「じゃあ……あの隣で浮いてるのは?」

 

 遊矢が少年の隣で浮いている青い人型を指さす。

 

『解らない。RSVじゃないのか?』

「うーん……」

 

 思いがけずに目の前の決闘者達の事を知った遊矢。だが非常に会い辛い相手であることも分かってしまった。彼らが自分と同じようにこの世界へ連れてこられた決闘者であることは間違いなさそうだが、このまま出て行ってもいいものか。

 

「(とりあえず遊星さんに連絡を――――!?)」

「ん?」

「地震だ!?」

 

 突然、この場にいる3人に振動が襲い掛かる。それが地鳴りだと気づいた瞬間、広場の地面が砕け、大穴が現れた。

 

「うわぁ!?」

「遊馬!?」

『遊馬!?』

 

 十代は一歩分外れていて助かったが、穴の範囲内にいた遊馬は地面の破片と倒した決闘者達と共に穴の底へと落下していく。

 

「遊馬――――うわ!?」

 

 届かないと解っていても手を伸ばす十代。その瞬間、十代の前を一人の少年が凄まじいスピードで駆け抜け、穴へと飛び出していた。

 

「つかまって!」

「おわっ!?」

 

 RSV式のローラーシューズを起動させて穴へと飛び込んだ遊矢が遊馬の腰を掴み抱え、穴の斜面を駆けのぼろうと試みる。

 穴は垂直ではなく蟻地獄の様に斜面となっており、漏斗のように中心の細い穴に獲物を落とす構造になっていた。既に粉々の破片と倒した決闘者達は穴の中へと消えている。

 

「く……二人はきついか」

「だ、大丈夫か!? 頑張れ! 上ってこれるか!?」

 

 上から十代が声を掛けるが、遊矢は悔し気に首を振った。

 斜面は急勾配であり、しかも取っ掛かりの無いつるつるな斜面であった。これでは手足で上るのは不可能である。RSVのローラーは面に合わせて性質を変えられるため、どんな斜面でも駆け上ることができるが、二人分の体重を押し上げる馬力がなかった。

 

「”遊城 十代”さんですよねッ?」

「え? 俺のこと知ってんのか?」

「俺は”榊 遊矢”っていいますッ! ユーリじゃありませんッ! 登れないから下に降りますッ!」

「出来るのか!?」

「分かりませんッ! でもやってみます! 俺、側に遺跡がある森道の方から来たんですッ! そこに遊星って人がッ……!」

「遊星!? 遊星もここに来てるのか!?」

 

 その問いに遊矢が応える前に、遊矢の体が穴の方へとずり下がる。

 

「その人にこのことを伝えて……限界ッ! 君、しっかりつかまっててッ!」

「え!? 何を――――おわぁぁぁ!?」

 

 遊矢は急に方向転換すると、螺旋を描くように斜面を駆け下りる。まるで渦潮に飲まれて中心へと沈んでいくように、遊矢は遊馬と共に穴の底へと飛び込む。アストラルもその後を追って穴へと飛び込んだ。

 

「遊馬ーーーー!!! っと、遊矢ーーーー!!! 無事かぁーーーー!!?」

 

 十代が身を乗り出して穴へと叫ぶ。少しすると穴の中からアストラルが姿を現した。

 

『十代、遊馬は無事だ。あの決闘者……遊矢はよくやってくれた』

「本当か!? 遊矢は!?」

『彼も無事だ。……だが、あそこからここへ上るのは不可能だろう』

「出られないのか?」

『いや、幸い先がある。遊馬達はその先に進むことに決めた』

「そっか……よし、俺は遊星と合流する。アストラルは二人を頼む! 必ずまた会おうぜ!」

『その遊星という決闘者を知っているのか?』

「この上無い最強の仲間だぜ! いや、もしかしたら……まあいいや! それじゃあな!」

 

 十代は期待感を隠し切れない様子で飛び出し、森道へと向かう。アストラルはそれを見送った後、穴の中へと戻っていった。

 十代は段差を飛び越え茂みを突っ切り爆走する。

 

「へへ……やっぱりいると思ったぜ! 遊星!」

 

 

* * *

 

 

「……ひとまず、こんなものか」

 

 額の汗を拭い、遊星は一息つく。遊矢のDホイールの応急処置を済ませた遊星は立ち上がって辺りを見渡すが、遊矢の姿は無い。

 

「(まだ戻っていないのか。連絡も無い……何かあったのか?)」

 

 遊星は決闘盤から遊矢の決闘盤へとコールするが繋がらない。この場合は通信の届かない場所にいるか、決闘盤が壊れているかのどちらかである。

 

「(やはり何かあったのか? 捜しに行かなければ――――!?)」

 

 遊星が自身のDホイールへと駆け寄ろうとした瞬間、突風が襲い掛かる。突風が止み遊星が振り返ると、そこにはサングラスと赤いスカーフのマスク、そして紫のコートに覆われた怪しげな青年がRSV搭載型の決闘盤を構えて立っていた。その後ろにはRSVによって実体化した機械のような怪鳥が浮かんでいる。

 

「お前も決闘者か?」

「こんな時に……何者だ!?」

 

 遊星が叫んだ瞬間、青年の後ろに浮かぶ怪鳥が羽ばたき風の刃を遊星に向かって飛ばす。

 

「ううっ!?」

 

 風は遊星の服の一部を切り裂き、その後ろに生えていた木を切り倒す。当たっていたらただでは済まなかっただろう。

 

「(これは……サイコ決闘者の力!? いや違う、この感覚は別の何かか?)」

「聞いているのは俺だ。お前も決闘者か?」

「……その通りだ! 今度はこちらの問いに答えろ! 何者だ!」

 

 遊星の問いに答えるように、青年はマスクとサングラスを外す。

 

「俺の名は”黒咲 隼”。このエリアに侵入してきた決闘者を始末しに来た。先程、赤い服を来た決闘者を見つけ追ってきたが……ここにも決闘者がいたとはな」

「赤い服……白いジャケットの少年ではなく?」

「そんな奴は知らん。俺が追ってきたのは大人の男だ」

「(遊矢ではない……俺達以外の決闘者がここに?)」

「俺と決闘しろ。貴様らを始末し、役目を果たす!」

「断る! 俺は仲間を捜さなくては――――」

 

 遊星の言葉が終わる前に、風の刃が遊星の頬を掠める。

 

「くっ!?」

「お前に拒否権は無い。受けぬのならその気にさせるまでだ!」

 

 黒咲は再び怪鳥に命じ、風の刃を放たせる。今度は遊星に命中するように放たれていた。遊星は焦りを浮かべた表情で決闘盤を構える。

 

「やるしかないのかっ!」

 

 

 * * *

 

 

「あーくそ! 何処だよ遊星!」

 

 一方、十代は知らぬまま黒咲の追跡を振り切り、変わらず森の中を爆走していた。森道という分かりやすい標があったにも関わらず、己の勘のみを頼りに道なき道を行き、髪や服に木の葉をくっつけながら走った結果、完全に遭難してしまっていた。

 

「何かアカデミアでも同じことがあったような……もしかして俺って方向音痴?」

「いえいえ、貴方は辿り着きましたよ?」

 

 突然、十代に向かって掛けられた声。十代は声の方に振り向くと、そこにはシルクハットを被った燕尾服――――”奇術師”のイメージそのままの姿をした男が立っていた。顔は仮面で隠されている。

 十代はその男の事を知っていた。会ったことは無いが、十代の時代では”武藤 遊戯”の足跡を追えば容易く知ることができる。

 

「奇術師”パンドラ”……!」

「おや? 私のことをご存知でしたか。如何にも、”ブラック・マジシャン使い”の奇術師、パンドラとは私のこと」

 

 ブラック・マジシャンのカードを十代に示しながら、男――――パンドラは恭しく礼をする。

 

「知ってるぜ! バトルシティで遊戯さんに倒されたグールズの一員だろ! こんなとこで何してやがんだ!」

「? 何をおっしゃってるかは知りませんが、貴方は無事に辿り着きました。私のショーの舞台にね!」

「何だよ? 決闘か? なら受けて立ってやるぜ!」

 

 十代は決闘盤を構えて展開させるが、パンドラは指を立てて振る。

 

「慌てないでください。せっかくのショーです。私達二人だけでは勿体ない。そこで……」

 

 パンドラが指を鳴らすと、突然地面の下から箱が現れ、パンドラを覆い隠す。更に十代の下からも箱が現れ、同じように覆って閉じ込めてしまった。

 

「うわっ!? 何だ!?」

 

 

 * * *

 

 

 風の刃が迫り、遊星はそれを決闘盤で受け止めようとする。その瞬間、遊星と風の間に大きな箱が現れた。風の刃は箱にぶつかって消え去る。

 

「何!?」

 

 その箱はマジックに使用するような黒く大きな長方形。その箱の扉が開くと、遊星の目の前に赤い服と決闘盤を身に着けた青年が飛び出す。

 

「うわっ!? 何なんだよ一体……!」

「十代さん!?」

「ん? あっ!? やっと見つけたぞ遊星!」

「十代さんもここに連れてこられていたのか!?」

「おうよ! っと、再会を喜ぶのは後な!」

 

 十代は振り返り、黒咲側に立っている男へと向き合う。如何にも奇術師な恰好をした男――――パンドラは決闘盤を腕に装着し、奇術師らしい余裕綽々な笑みを浮かべる。

 

「ちょうど近くに別の決闘者がいたものですから、合流させて頂きました。タッグフォースルールで決闘を行いましょう」

「貴様、勝手なことを! 俺の邪魔をするな!」

 

 勝手に取り仕切るパンドラに黒咲が掴みかかろうとするが、パンドラはそれをスルリと躱す。

 

「勝手ではありませんよ? 我々の使命は彼らと決闘することだけではありません。彼らの力を引き出すこと……シングルは既に試されている今、タッグをするのは当然でしょう?」

「知った事か! 俺は俺のやり方でやる!」

「ええどうぞ、タッグフォースの中で好きなようにするといいでしょう」

「誰が貴様などとタッグを……!」

「自信がありませんか? 私は誰がタッグパートナーでも最高のショーにする自信がありますがねぇ?」

「ちっ……上等だ、やってやる!」

 

 パンドラの挑発に乗り、黒咲は前に出てパンドラの隣に並ぶ。

 

「へっ、向こうやる気だぜ?」

「十代さん、すまないが決闘をしている場合じゃないんだ」

「遊矢のことか?」

「遊矢を知っているんですか!?」

「話は聞いてる。あいつは今、俺の仲間と一緒だ。離れ離れにはなっちまったけど、無事だぜ」

「そうですか……」

「積もる話はあるが、そいつは後だ。俺のパートナー、頼んだぜ!」

「遊矢が無事なら話は別です。この決闘、受けて立つ!」

 

 遊星も決闘盤を展開させ、十代の隣へと立つ。十代が胸の高鳴りを抑えきれないように、遊星も高揚隠し切れていない。自他共に認める、真の決闘者同士のタッグなのだから。

 

「行くぜ遊星!」

「はい!」

「俺の邪魔はするな!」

「フフフ……最高のショーをお見せしましょう!」

 

 

 

「「「「 デュエル!!! 」」」」

 

 

 

 

 


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