東方天獄譚   作:みょんたー

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六話 なんちゃって悪魔と旅人

準備もあと少しで終わるという時に、レンが口を開いた。

「なぁ、なんで俺たち手伝ってるんだ?」

それに霊夢が答える。

「それは零に聞いてちょうだい」

おい、俺かよ。

みんなの視線が俺に集まってくる。

やれやれ…話しますか。

そして、俺は事情を説明しだした。

それは1週間前の出来事だ。

俺はいつも通りに過ごしていた。

そう、あの日も結界にイタズラをしようと思い博麗大結界に向かっていた。そんな時だ。

「零?何をしてるのかしら?」

凄まじい笑顔の紫に見つかったのだ。

俺はもちろん、誤魔化そうとした。無理だったけど。

紫にその日はずっと説教されたなぁ…。

そして、帰り際に紫はこう言ったんだ。

「あ、そうそう。今度、博麗神社で宴会をするの。お仕置きも兼ねて、霊夢を手伝いなさい。」

「こうして、俺は手伝う羽目になったんだよ」

おっと、霊夜達がドン引きしてますね。

水覇さんや、そんな、うわぁ…って顔しないで?

レンよ、お前は俺と同類だろう?なぜ、あかさと同じ表情をする??

「零、あんたなんでそんなに誇らしげに説明出来るのよ…」

はい、霊夢からも呆れられました。

「いや…」

いや、待ってくれ。そんなつもりは全くない。

そう言おうとした時、上空から何かが落下してきた。

あの高さから落下は妖怪でも即死だろう。

そう思った時には奈白とあかさが上空へ飛び出していた。

奈白とあかさの能力なら、落下を防ぐことくらい簡単だろう。

奈白とあかさの能力について説明しようか。

奈白は限界を突破する程度の能力を持っている。この能力は単純に身体能力や魔力を上昇させることが出来る。過度な突破は身を壊す諸刃の剣であるが、今、落下してきた奴を一人受け止めている。そのくらいの上昇は大丈夫なのだろう。

あかさは見たことのあるものを再現する程度の能力があり、今も小規模な隙間を作りだして奈白が受け止められなかった一人を地面にワープさせている。この能力は、再現度こそ60%に届くかどうかだが使い勝手はいい能力だ。紫の隙間空間がいい例である。もっとも、遠い距離は移動出来ないようだが…

奈白とあかさが戻ってくる。

「ふぅ…危なかったよ」

奈白が呟くが、それどころでは無い。

奈白の抱えているそいつも、あかさが地面にワープさせた奴もどちらも知り合いだからだ。

「なぁ、カイにジェノサイド。お前ら、なにやってんの??」

カイは我関せずを貫き、ジェノサイドはビクッとした。

そこにあかさが畳み掛ける。

「もちろん、説明くらいしてくれるよね?」

うわぁ…。笑顔で言われると余計に怖いよね。

「いやぁ…実は…」

ジェノサイドが口を開き、それをカイが引き継ぐ。

「……実はな」

カイからの説明を纏めるとこうだ。

幻想郷中を旅しているカイは今日、博麗神社での宴会のためにここに戻って来たらしい。そして、その途中でジェノサイドと会い、今まで互いを高めるために戦っていたらしい。戦闘は白熱し、上空戦に移行。そして、互いに切り札を撃ち合い力尽きて落下してきたらしい。なぜ、神社の上空に居たのかを聞くと戦いながらも神社へ移動していたらしい。

話し終えたカイは最後に一言。

「……済まない。」

とだけ言った。

ジェノサイドは気まずいと言った感じで目を逸らしている。

…共感する自分がいる。

気まずいと目を逸らしたくなるよね。分かるよ。

「お前らなぁ、みんなに迷惑かけるなよ。」

そう言って、俺が注意した途端、みんなから一言。

「「「お前が言うな!!!」」」

怒られた…。解せぬ。

こんなことがあったりしたが、宴会は何とか開始することが出来そうだった。

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