設定だけはあったpart 1集   作:真叛

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第一話 怪物 / Rとの出会い


リリカルなのは×平成ライダー

高町なのは気怠さを感じながら目を開けて見たものは見知らぬ天井だった

 

 

周りを見回すと清潔さを感じる白を基調とした部屋、どうやらここは病室らしい。

何故自分はこんな所で寝ていたのか?

ぼんやりとした頭で考えていると、ふと、お腹の辺り何かが乗っいることに気づいた

そこに目をやると娘、ヴィヴィオが突っ伏して眠っていた

なのははヴィヴィオを起こさないように起き上がろうとする

 

「…ッ!」

「ふぇ…!」

 

しかし、途中で体に痛みが走り倒れこんでしまう

そしてその衝撃がヴィヴィオは目を覚ましてしまった

 

「……あっママ!目が覚めたんだね!ちょっと待ってて、すぐに先生呼んでくるから!」

 

目に涙を受けべながら歓喜の表情を浮かべるヴィヴィオはそう言うと走って部屋から出て行ってしまった

 

一人取り残され、手持ち無沙汰になってしまったなのはは、何故こうなったのか、昨日の事を思い出そうとしていた

 

 

 

時刻は夜の9時過ぎ

なのははある現場へと急行していた。

 

『突如、怪物が現れ局員を襲っている』

 

その要請はたまたま近くにいたなのはにも送られた

すでに被害は甚大らしく一刻の猶予もないらしい

 

(やっと落ち着いてきたと思ったのに…)

 

JS事件が終わり、ようやく世間が落ち着きを取り戻しかけて来た矢先にこれである

 

(でも怪物って一体何なんだろう…?)

 

このミッドチルダでは魔法生物が認知されている世界だ。

その世界でなお『怪物』と称される存在は一体なのなのか?

そんなことを考えていると現場の工場跡へと到着した

 

「……っ!」

 

現場はまさに地獄であった

至る所の壁や地面は抉れ、周りは火の海。そしてたくさんの局員と思われる人たちが倒れていた

 

「大丈夫ですか!?」

 

近くにいた男性局員を抱き起すがその体は力なくだらんとしており、すでに事切れていることを如実に表していた

なのはがやるせない怒りを感じていると、背後からがさっと音と共に何者かの気配を感じて振り向く

 

そこにいたのは2体の『怪物』であった

1体は流れる溶岩と燃え上がる炎のような身体をしており、もう1体は恐竜の頭部に手足と尾が付いた外見をしている

 

「あなた達がこんな事をしたんですか!?」

 

レイジングハートを構えながら当事者と思われる両名に問う

しかし返答はなく、それどころか恐竜の方は雄たけびを上げるとこちらに突っ込んできた

 

「くっ…!」

 

警戒はしていたとは言え、その早い突進攻撃をなんとか躱し空へと退避する

 

「アクセルシューター!シュート!」

 

32発の魔力弾を生成し2体の怪物に向かって放つ

 

「があああぁぁぁぁぁ!!!!」

「…!?」

 

突如に溶岩の方が叫び声を上げる。すると身体から炎が立ち上り無数の火炎弾がアクセルシューターを相殺しなのはにも向かってくる

 

(数は多いけどこれくらいなら…!隙を見て砲撃魔法を…!)

 

向かってくる火炎弾を落ち着いて躱しつつ次の手を考える

しかし、その思考は突然の足首の圧迫感によって中断される

それが何なのか考える暇もなく、強く引っ張られ地面に叩きつけられる

 

「がっ…あっ…!」

 

全身を襲う痛みに耐えながら足元を見ると両足首に太い糸のようなものが巻き付いていた。

その先を追うと頭部に蜘蛛のような脚が生えた6つ目の怪物が立っていた

 

(3体目…!?)

 

怪物の増援に驚愕しつつもなんとか足の糸を振りほどこうとする

しかし頑丈に絡みついており外れる様子はない

 

「っ…!」

 

そうこうしていると近づいてきた溶岩の方がなのはの首を掴み上げる

喉を圧迫され息が出来ず苦しみの声を上げる。なんとか手を外そうとするがびくともしない

そして溶岩の方が反対の腕でなのはを殴り飛ばす

 

「ああっ…!!!」

 

バリアジャケットを持ってしても防ぎきれない衝撃がなのはを襲う

 

「がうぁぁぁぁ!!!」

「きゃあああ!!……がっ…はっ…!」

 

殴り飛ばされた先にいた恐竜の方の咆哮によって起こった衝撃によって吹き飛ばされ壁に叩きつけられる

 

「ズン!」

「あっ…!」

 

蜘蛛の方は未だに足に絡みついた糸を使いなのはを振り回し地面に叩きつける

 

次々に襲う痛みになのははすでに満身創痍であった

3体の怪物はこちらに向かって歩いくる

頭では立て!逃げろ!と叫んでいるが体はまったく言う事を聞かない

そしてその頭も次第にぼんやりとしてきた

 

(誰…か…助け…て…)

 

ゆっくりと近づいてくる死の体現者(怪物達)を前に声なき救いを求める

 

(みんな…ヴィヴィオ…ごめんね…)

 

迫りくる死に、いつも自分を助けてくれた仲間達、そして愛娘を想い、涙を流した

 

 

 

その時だった。

なのは耳に怪物達ではない、こちらに向かってくる何かの音を聞いた

それはまるで、決して聞かれる事のない声なき声、それに応えるかのように

 

(バイクの…音…?)

 

朦朧とする意識の中その音の正体に当たりを付ける

怪物達もその音に気づいたらしく周りを見回す

すると怪物達の奥からものすごいスピードで二つの光がこちらに迫ってきた

光の正体、2台のバイクは勢いそのまま蜘蛛の方と恐竜の方に体当たりして吹き飛ばし、残った溶岩の方も片方のバイクが後輪を振り回して吹き飛ばした

 

「大丈夫ですか!」

「…あっ…」

 

溶岩の方を吹き飛ばした方が駆け寄って声をかける

丁度バイクの光が逆光で顔は見えないが男性のようだ

声を出す事も苦しそうだが、生きている事に安堵した男性はほっと息を吐くと3体の怪物に対峙する

その横にはもう片方のバイクの主であろうソフト帽のようなものを被った、おそらく男性であろう人も怪物達に対峙していた

 

「ジャラゾギジャガデデ…ゴラゲサバサボソギデジャス!」

 

蜘蛛の方が謎の言語で怒りを露わにし、もう2体の方も臨戦態勢を取る

そんな中、二人は落ち着いた様子で、なのはに声をかけた男は両手をお腹辺りにやり、ソフト帽の男は何かをお腹辺りに当てるとカチャ、と音と共にベルトのような物が巻かれる

 

なのはに声をかけた男は右腕を前方左斜めに伸ばし、同時に左腕を右腰辺りへとやる

そして右腕を左から右へと移動させるのに合わせて左手スライドさせてを左腰へ添える

 

「ジョーカー!」

 

ソフト帽の男は右手に何か小型のものを持ちボタンのようなものを押すと男性の声が発せられる

そして右肘を軽く曲げながら少し左前方へとやる

 

「「変身!」」

 

なのはに声をかけた男は、右手を左腰にある左手の上に素早く移動させ、軽くグッと押し込み体を大の字に広げる

するとその身体は赤い鎧のようなもの包まれ顔は赤い大きな複眼と2本の角のようなものが生える

 

「サイクロン!ジョーカー!」

 

ソフト帽の男は手にした小型の何かをお腹辺りに付けた何かへと移動させると先ほどの男性の声が発せられる

そして軽快な音楽のようなものが鳴り響き、男の周りに風が巻き起こりその身体を右半分を緑、右半分を黒の姿へと変貌させる

 

「「さぁ、お前達の罪を数えろ!」」

 

ソフト帽の男は左手で少し変わった指差しをしながら二人は声を合わせて叫ぶ

 

「ギベ!」

「おぉぉぁぁぁ!」

「があぁぁぁぁ!」

 

3体の怪物達は雄たけびを上げると二人へと走っていく

そして二人も怪物達に向かって走り出す

 

「おりゃぁぁぁ!」

「うおりゃ!」

 

姿が変わった二人は怪物達と同じ異形と言ってもいいだろう。

しかし、なのはは怪物達に立ち向かう二人の姿に何故か妙な安心感を覚えた

それが切っ掛けであったか、次第になのはの意識は闇へと沈んでいった

 

 

 

「変身…って事はその二人も魔導師なのかな?」

「でも変身魔法を使うのにわざわざ叫んだりせえへんやろ?」

 

ヴィヴィオが出て行った後に簡易的な検査が行われ、一応の問題なしと診断され

連絡を受けて急行できたフェイト、はやてがなのはから事の顛末を聞いていた

ヴィヴィオは昨夜、遅くまでなのはが目覚めるのを待っていたらしく、今はなのはのお腹辺りに突っ伏して眠っている

 

「でも本当その二人は何者なんだろうね」

「お前たちの罪を数えろ…か…。何かカッコええね」

「はやて…」

 

3人の話題は助けに来たであろう二人に関することが多かった

別の局員が救援に来た時には怪物達も、そして二人の姿もバイクも無かったらしい

数名の死者は出たものの、ほとんどの人は一命を取り留めたと、はやては教えてくれた

風のように現れて、嵐のように戦って…そんなテレビに出てくるヒーローのような存在に、地球出身の二人には思う所があるようだった

 

「っともうこんな時間か」

「それじゃあ、なのは、ヴィヴィオをよろしくね」

「うん、二人ともわざわざごめんね」

 

そうこうしていると、半ば無理やり時間を作って来た二人の刻限が迫っていることに気づき、手を振って病室を後にする

そんな二人を手を振って見送り、ヴィヴィオへと目をやる

すやすやと安らかな寝顔を浮かべるヴィヴィオを見て微笑むと髪を優しく撫でた

 

 

この出来事は、後にJS事件をも上回るミッドチルダ全体を巻き込んだ大事件となる始まりであったという事は、彼女たちは知る由もなかった

 

 

 

次回予告

「はい、俺、こう言うものです」

「夢を追う男、2000の技を持つ男、五代 雄介?」

 

「俺は左 翔太郎。探偵さ」

「……本当に?」

 

「「変身!」」

 

 

第2話『仮面 / Rとの出会い』




シリーズ出来ない理由
『StrikerS』の原作を見た事がなく完全二次創作知識のみ
平成ライダーもドライブ辺りからちょっと怪しい
でもジオウは毎週追っかけてた

とまぁ完全にファンに怒られるやつなんですが、こんな感じでやってきます
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