アクセル・ワールド・アナザー 無法者のヴォカリーズ   作:クリアウォーター

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第三十六話

 第三十六話 再会と初対面

 

 

 翌日の日曜日、六月二十三日。

 ゴウは大悟と共に、目黒区にある全国チェーンのファミリーレストランに足を運んでいた。この場所こそが、今回リアルでクリスタル・ジャッジに会う為に、昨晩フォックスからメールで指定された会場であった。

 確かに大悟がなるべく早くとは言ったものの、ゴウとしては心の準備ができていないまま今に至る。

 

「──よし。メールは送ったし、入るとするか。もう店の中にいるらしいし」

「あの……大悟さんはこうしてバーストリンカーとリアルで会ったことってあるんですか?」

「うん? 弟と今から会う奴以外にはないな」

 

 あっけらかんとした態度で答えながら、まるで緊張していない様子で歩き始める大悟の姿は、今の自分の心境に対してまるで参考にならず、ゴウは肩を落として付いていった。

 何と言っても大悟以外のバーストリンカーに生身で対面するのは初めてのことなのだ。それも今まで何度も鎬を削り合ったライバルと、大悟達と共にアウトローを立ち上げた、言わば先輩に当たる人物とである。

 

「緊張しないんですか? 僕なんて昨日は気になって中々寝付けなかったのに……」

「大げさな……同年代だぞ。別に外国人に会うわけでもあるまいし、そう気負うなって。会っちまえば問題ないない……多分な」

「いや、多分って──」

 

 店の自動扉が開くと、すぐにウェイトレスが出迎えた。大悟が待ち合わせであることを伝え、ゴウは辺りを見渡す。

 時刻は十時過ぎ。休日であっても昼にはまだ早いことから、さほど客は多くはいない。

 すると、同年代に見える女子がこちらを見ながら近付いてきた。

 女子はゴウと大悟の前で立ち止まると、ややためらいがちに質問を投げかける。

 

「……誰かと待ち合わせていますか?」

 

 服装はロゴの入ったTシャツに、丈の短いデニムパンツ。ヒールが高めなサンダルを差し引いても、背はゴウよりもやや高く、首にはライトブルーのニューロリンカーを装着している。しかし、ゴウの目を引いたのは女子の服装ではなかった。

 金髪のポニーテールに、眉毛と睫毛も同じく金色。鼻が高く、目の色はヘーゼル。有り体に言えば外国人だった。

 ──もしかして、この人がフォックスさん……? 

 予想外の姿にゴウは言葉が出てこない。

 

「……古い知り合いと会うのに、ここを指定された」

 

 さすがの大悟も面食らったようで、少し間を置いてから答える。仮にこの女子がフォックスでなければ、この一言だけでは意味が分からないだろう。

 

「…………こっちに」

 

 女子はゴウと大悟を眺めてから、付いてくるように促した。

 そんな後ろ姿を追いながら、一歩引いたままゴウは隣の大悟だけに聞こえる声量で話しかける。

 

「大悟さん……」

「あー……さっき言ったことは忘れろ。まぁ日本語流暢に喋ってるし、問題ないって」

 

 やがて、店の奥に位置するテーブル席で女子が立ち止まる。

 

「お待たせー」

 

 席に座っているもう一人に声をかけているが、仕切りの曇りガラスでゴウ達の角度からは見えない。

 女子に手招きをされてテーブルの前に出たゴウは、またしても予想を裏切られることになった。

 

「遅かったです……ね……?」

 

 テーブルに座っていたのは、伸ばした髪を一つに束ねた、黒髪の女子だった。

 服装はブラウスに薄い桃色のカーディガン、淡い色合いのロングスカート、首元にはシンプルなホワイトカラーのニューロリンカー。こちらは純和風といった顔立ちをしている。

 見知らぬ二人が現れたからだろう、黒髪女子の表情がたちまち怪訝なものへと変わる。

 

「こちらの方達は……?」

「……その堅苦しい言葉遣い。お前さんは相変わらずだな」

 

 そう言った大悟を、黒髪女子はじっと見つめてから、すぐに大きく目を見開いた。

 

「だい──如月君?」

「…………あぁ、久し振りだな、岩戸(いわと)

 

 

 

「お待たせしました。チョコレートパフェと白玉ぜんざいになります」

 

 数分後。テーブル席には奥側に大悟、その隣に座るゴウの前に注文したデザートが置かれた。「ごゆっくりどうぞー」とデザートを運んだウェイトレスが軽くお辞儀をして去ると、大悟は手を合わせてから、早速パフェを口に運び始める。

 

「えー……それじゃあ自己紹介からしていっていいかな?」

 

 ゴウの対面に座る金髪女子が、遠慮がちに話を切り出す。

 先程、大悟との六年振りの再会を果たした、岩戸と呼ばれた黒髪女子がすぐに席を立とうとした直後、すでに注文していたらしいケーキセットが運ばれてきた。

 その際に「せっかくの料理を無駄にするのか?」と大悟が半笑いで訊ねると、岩戸は少しだけ迷ってから、やがて悔しそうな顔して再び席に座った(ゴウは大悟に「こういう奴なんだよ」と、素早く耳打ちをされた)。

 金髪女子は隣に座る、不機嫌そうに黙り続ける岩戸をちらりと見てから、肩をすくめてこちらを向いた。ちなみに岩戸はこの時点ですでにケーキを完食している。

 

「私は早稲倉(わせくら)宇美(うみ)、中三ね。えっと……《狐》です。先に言っておくけど祖母がイギリス人のクォーターで、見た目以外は日本人だからあしからず。英語話せないし」

 

 ムーン・フォックス改め宇美は、ブレイン・バーストに関する単語をややぼかして自己紹介を済ませると、目で「次はそっち」と訴えかける。

 

「じゃ、じゃあ次は僕が。御堂剛、中二です。向こうでは《鬼》です……」

「如月大悟、高一。《坊さん》だ」

 

 ゴウに続いて大悟が簡単に自己紹介を済ませると、三人の視線は残った一人に向けられる。

 

「……それで、彼女が──」

「いいです、宇美。自分で言いますよ。……とはいっても私を知らないのは貴方だけですね」

 

 岩戸が観念したように、代わりに紹介しようとした宇美を遮ってから、ゴウに向き直る。

 

「岩戸晶音(あきね)と申します。高校一年生です。ここにいる宇美と同じクォーターですが、見ての通り日本人の血の方がずっと濃いです。というよりも、クォーターでここまで海外の血が容姿に反映されたこの()の方が珍しいのですが……。そうですね……《裁判官》と言えば、私のことは分かりますか?」

 

 丁寧な口調で名乗る晶音に、未だに困惑しているゴウはコクコクと頷くことしかできなかった。

 彼女こそがクリスタル・ジャッジということになるのだが、当時の大悟ら兄弟の友人ということで、てっきり男性だとばかり思っていたからだ。

 よくよく思い返すと、大悟も他のアウトローメンバー達も性別に関しては言及していなかったので、早合点と言われればそれまでなのだが、大悟が敢えて言わなかったという確信がゴウにはあった。

 ──絶対こっちのリアクション見たさに黙ってたな、この人……。

 隣の大悟を見ると、案の定こちらを見ずに肩を震わし、スプーン片手に笑いを堪えている。

 

「……それで宇美。これはどういうことですか? 何故この人達をここに呼び出したのです。リアル割れの危うさについてはしっかり説明していたはずですよ?」

 

 すでに自分のケーキを食べ終えている晶音がコーヒーの入ったカップを持ちながら、宇美を責めるように問い詰める。

 

「そりゃ、お前さんがずっと思い詰めているのを心配していたからだよ。自分のリアルを晒してまでな」

 

 宇美よりも先に大悟があっさりと事情を伝えると、晶音の表情がすぐに曇る。

 

「まだそんなことを……」

「そこの彼女から大まかな事情は聞いた。まだるっこしく言っても時間の無駄だからな、単刀直入に聞く。何があったんだよ。俺はてっきり、お前さんはとっくの昔に退場したものとばかり思っていたぞ」

「……ですからこれは私の問題であって、他人には関係が──」

「他人?」

 

 宇美が険の込められた声を上げ、晶音をキッと睨む。それから周りに同年代の人間がいないことを確認してから、若干声のトーンを落として話し始める。

 

「私は他人なの? いとこで《子》でもある私は晶音にとって、その辺りにいる人と一緒?」

「こ、言葉の綾です。私が一人で解決しないといけないということであってですね……」

「一年以上もそんなにずっと悩んでいることって何なの? 私はね、そうやって晶音が教えてくれないから、この人達に相談したの。そりゃ……まさか昔の仲間だったなんて思わなかったけどさ」

「……そういうことですか。つまり如月君、この状況は貴方の差し金ですね? ──そもそも宇美が私の《子》だと知ったとはいえ、今更になってよく私に会おうと考えたものです」

 

 何かを察したように晶音は、空恐ろしいほどに冷ややかな声で大悟に向かって問い質す。

 そこで大悟がようやくパフェを食べる手を止めて、容器を横にずらした。

 

「そう睨むな……って言っても無理ないか。先に頼まれた件の方を解決しようと思っていたが……それはただの逃げだ。本当は会ってすぐに伝えるべきだよな」

 

 大悟が背筋を伸ばしてから、晶音を見つめる。

 

「──六年前、確かに俺は弟とのサドンデスに勝利した末にポイントを全損させて、弟を強制アンインストールに追い込んだ。だがそれは……もう時間の残されていない弟が、経典が最後に俺と全身全霊の真剣勝負をする為だったと、俺は思っている。俺に手加減をしてほしくなくてな。信じ難いだろうし……お前さんからすれば都合の良いようにしか聞こえないだろうが、生まれてからずっと一緒だった俺には分かるんだ」

 

 一度大悟から聞いているとはいえ、その過去はゴウにはやはり胸に重くのしかかるように感じられた。

 

「お前さんには事情を説明する間もなくて……ってのは言い訳だな、とにかく──すまなかった」

 

 大悟はほとんどテーブルに付かんばかりに頭を下げる。

 ゴウには最後の一言に、大悟がずっと晶音に対して言いたかったことを集約させたように思えた。

 

「……頭を上げてください。そういったような事情だろうとは推測していました」

 

 思わぬ晶音の返答に、大悟が素早く前を向く。

 すると、今度は晶音が大悟に対して頭を下げた。ゴウも宇美も、大悟ですら驚いて目を丸くする。

 

「けれど貴方の口から直接真実を聞きたかったのです。責めるような言い方をしてしまって申し訳ありません。私は貴方が……経典君を永久退場させたことについて恨んではいません」

「じゃ、じゃあ……どうしてアウトローに戻ろうとしなかったんだ?」

 

 てっきりゴウも晶音は大悟が話した内容に基づく確執から、大悟やそれに関わるアウトローを避けていたものとばかり思っていた。

 しかし、実際は明確ではなくとも、ある程度の事情は推測していたという。では何故今まで顔を見せることもなかったのだろうか。

 

「それは…………」

 

 そこで晶音は口を噤んでしまう。

 ゴウには彼女が何をそこまで話したくないのかは分からなかったが、アウトローで大悟が言ったように、自分でもどうしたら良いのか分かっていない、迷いのようなものが感じ取れた。

 不意にその姿が、数日前まで先週の出来事から対戦を避けていた、ゴウ自身と重なった。

 

「あの……岩戸さん」

 

 これまでずっと黙っていたゴウが口を開いたことで、呼ばれた晶音はもちろん、大悟と宇美も注目する。

 

「岩戸さんが何を悩んでいるのか、僕には分からないですけど……。それは一度置いて僕と対戦してもらえませんか?」

「えっ……?」

 

 晶音は突然の申し出に意表を突かれ、困惑しているようだった。

 ゴウは昨日アウトローで自分が素っ頓狂なことを言い出した直後、皆に爆笑されたことが頭によぎったが、今回は後悔していなかった。今の彼女の状況を変えるには変化と勢いが必要だ。停滞した現状を動かすものが。

 しかし、これは自分一人の力でどうにかなるものではないと、ゴウは理解していた。そこでちらりと大悟に目線を送ると、それだけでゴウの意を汲み取ったのか、大悟の口元がわずかにニヤリと動いた。

 

「そうだな、せっかく四人いることだし、タッグ戦でやるか」

「あ、貴方まで何を……そもそも何故今そんなことを──」

バーストリンカー(おれたち)が白黒つけるには対戦って相場が決まっているだろ? それに迷っている時こそ頭より体を動かす方が良い時もある。もっとも今回は生身じゃないが」

 

 大悟の提案に晶音はますます動揺する。

 後もう一押しと見たゴウは真正面にいる宇美にも目配せをすると、それを受けた宇美が小さく頷く。

 

「晶音、せっかくだからやろうよ。私、タッグ戦って初めてだし興味あるな」

「宇美まで……」

「おーおー。《子》はやる気なのに、その《親》は負けるのが嫌でやろうとしないってか?」

「……何ですって?」

 

 大悟のあからさまな挑発に、晶音の眉がみるみる吊り上がっていく。

 ゴウとしてはもっと穏やかな形を想像していたのだが、少しおかしな方向に動き始めているような気がしてきた。

 

「負けるのがこちらだと、どうしてもう決め付けているのですか?」

「そりゃ、お前さんとの今までの対戦戦績は俺の方が勝ち越してるしなぁ、しかもブランクがある今のお前さんじゃあ、俺が勝つのが当然だろうよ」

「心外ですね。確かに宇美以外と長らく対戦をしていませんが、私だって東京を離れてから成長しています。それに貴方、さっきから俺が俺がと言っていますが、タッグなら宇美から聞いた話ではこちらとそちら、レベル合計が同じで対等だと思いますが?」

 

 声こそ荒らげないが大悟と晶音、両者はバチバチと見えない火花を飛ばしながら、言い合っている。

 ──あれー……? おかしいな。もっとこう平和的な感じになると思ったのに……。

 宇美も晶音にどう声をかけるべきか決めかねているようだった。

 

「大体ですね、貴方は昔から何でも力押しで解決しようとする傾向にあります。そのせいで私も経典君もどれだけ振り回されたか、忘れたとは言わせませんよ」

「あの頃は皆そうやって強くなっていったんだ。何より、戦ってナンボの世界だろうが」

「限度があるでしょう。いつぞやの時だってもっと綿密に作戦を考えていれば、あそこまで苦労せずに済んだはずです」

「まぁだその話を引き合いに出すか……。そもそもあの時に泣きついてきたのは誰だったっけか?」

「な、泣いてなんかいませんでした!」

 

 両者共ここまでヒートアップしていても、周りに注目されないように声を抑えているのはさすがと言うべきだが、明らかに話が逸れ始めている。

 見かねたゴウは渦中に割り込んだ。

 

「あ、あの二人共、それで対戦の方は……」

「んん? おう、そうだな。俺達の実力をあの石頭に見せつけてやるとしようか」

「誰が石頭ですか。宇美、タッグチームの登録を。返り討ちにしますよ。特にあの高慢ちきの鼻柱をへし折ります」

「う、うん。いや鼻柱って……」

 

 想定よりも敵意むき出しの状態にはなったが、一応は対戦に漕ぎ着けることができたので、ゴウはひとまず良しとする。この状況が変わるかどうかはこれから次第だ。

 全員がタッグの設定を済ませると、大悟がXSBケーブルを二本取り出した。

 

「ギャラリーを気にするのも面倒だしな。そっちも一本は持ってんだろ?」

「ええ、もちろ──貴方もしかしてこの状況を見越して……」

 

 晶音が睨むと、大悟はわざとらしく口笛を吹いて、目を合わせようとはしなかった。ゴウと大悟、宇美と晶音が互いにケーブルをニューロリンカーに挿入し直結する。

 そこでゴウはあることに気付いた。ゴウのニューロリンカーは外部接続端子が二つあるタイプだ。そして──。

 

「ちょ、ちょっと待ってよ!」

 

 宇美が慌てて口を挟む。彼女の首元のニューロリンカーには端子が二つ付いていた。

 

「な、何もこんな人目のある場所でやらなくてもいいでしょ、場所を変えれば……」

「そ、そうですよ。近くにネットカフェとかもあるでしょうし……」

 

 ゴウも顔を赤くしてもごもごと同意する。ここにいる全員が数珠繋ぎになるには、ニューロリンカーの外部接続端子が二つある者が間に二人必要になる。つまりはゴウと宇美が直結する必要があるのだ。

 

「何を照れてんだ。すぐ済むだろ、早くしろって」

「そうですよ。直結についてのおかしな俗説なんて気にする必要はありません」

 

 大悟がゴウの前にケーブルを置いた。

 直結とはセキュリティレベルを大きく下げることから本来親しい、又は信頼できる存在にしか行うことはない。例えば家族、親友、恋人などがそれに該当する。

 ゴウにとって宇美は、つまりムーン・フォックスはバーストリンカーとしてアウトローメンバーを除けば、かなり親しい間柄と言って良い。それでも、こうして現実で対面してまだ三十分も経っていないのに直結をできるかと言われたら、さすがに即答はできなかった。

 ゴウは自分の顔が熱くなっていたが、目の前の宇美もまた顔がみるみる内に紅潮していく。

 

「直結なんて意識する必要はないでしょうに。……もしかして二人共、何か見られると都合の悪いファイルでもあるのですか?」

「まったくだ。ゴウ、お前さんは俺と散々直結で対戦してきただろうが」

 

 ベテラン二人はこちらの気も知らずに平然としていた。もしかしたら、過去に散々直結対戦を行っていたのかもしれない。

 ──そりゃ、小学校低学年なら気にしなかったかもしれないけど……。大体、同性と異性じゃ勝手が──。

 ゴウが未だに躊躇していると、宇美がいきなりテーブルに置かれたグラスを引っ掴み、入っている水を一気に飲み干した。ぶんぶんと頭を振り、金髪のポニーテールが揺れる。そして、ゴウに向かって手を差し出した。

 

「……早くして」

「え?」

「ケーブルの端を早くよこして!」

「は、はいぃ!」

 

 覚悟を決めた宇美の剣幕に押されたゴウはケーブルの片端を渡し、ニューロリンカーにケーブルのプラグを挿した。宇美が同じくケーブルを挿すと、先程大悟と直結した時と同様に警告の表示が現れ、すぐに消える。

 数珠繋ぎで直結している男女四人、端から見た人がどう思うかを頭の隅に追いやって、ゴウは対戦に意識を集中し始めた。

 

『スターターは俺がやろう。念の為、次に客が入って来た時にコマンドを唱える。全員、準備は良いな?』

 

 思考発声で大悟に訊ねられ、残りの三人が頷く。

 その後、一分もしない内に新しい客が入ってきたらしく、入口の方でウェイトレスが「いらっしゃいませー!」と出迎える声がした。それと同時に、大悟が静かにコマンドを唱える。

 

「《バースト・リンク》」

 

 かくして二組の《親子》の直結によるタッグ対戦、その火蓋が切って落とされた。

 


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