藍さまは出るけど橙はまだです。
紫さまは母性溢れるスーパー美少女です
sideー八雲藍
私ー
紫さまの式である私であっても、計算できなかった…
…まずは、事の発端を話しましょう。
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私はいつも通り、紫さまが幻想入りさせた人間と紫さまとの会話を別室で待機して聞かされていました。
そこまではよかったのですが…
天『あなたの弟子にしてください!』
私は耳を疑った…紫さまの弟子になりたい?
ふざけている、人間が妖怪の弟子になることも…ましてや紫さまなんて!
私は気になって紫さまを見た…
あれ?笑ってる?
紫『藍〜出てきて〜』
私は即座に駆け出して移動した。
あくまでも冷静を装って、
藍「紫さま、お呼びでしょうか?」
天と名乗った少年が驚いた表情でこちらを見ている。
とりあえず、それは無視して、
紫「さっきの話、聞いてたでしょ」
藍「はい…」
紫「彼、私の弟子になりたいそうよ」
こういうときの紫さまは決まって笑顔だ。
楽しんでいるのか、怒っているのか分からない笑みだ
私は怒っているとは思いますが…
藍「えぇ、不届き者と言うか…命知らずというか…」
紫「試してみてもいいかしら?」
藍「はぁ?」
間抜けな声が出てしまった…
少年も満面の笑みを浮かべている。
藍「紫さま、正気ですか?主を疑いたくはないですが…今回ばかりは、おかしいんじゃないですか?!」
紫「全く…失礼しちゃうわ!それに、まだ『試してみる』だけだから」
藍「へ?」
紫「1ヶ月よ、もちろん人間の暦でね、1ヶ月後にこの藍に『なんでもいいから一つの要素で勝ちなさい』」
藍「ふぁ?!」
天「へ?」
藍・天『ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??』
明らかに不可能だ、自慢ではないが…この少年よりも何をとっても自分の方が優れている自信がある。
紫「本当になんでもいいわよ、トランプでもジェンガでも、じゃんけんでもいいわ、あと、教育は藍に任せるわ」
藍「…」
思考がショートしてきた。
紫「主からの頼みよ」
藍「了解しました…」
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とまぁ、こんな感じなのです…
紫さまは彼を家に泊めると言うし…
藍「はぁ…」
思わずため息が出てしまう。
その時だった
コンコンっと誰かが私の部屋の扉を叩いた。
藍「はい」
紫「入るわよ、藍」
紫さまだ…いつもこの人は私に苦労を押し付ける…
紫「はい、これ」
困った主は私にまた面倒事を持ってくるらしい。
紫さまがスキマから取り出し、私に差し出したのは三冊の本…
確か、これは…紫さまが作った本だ、普通の人間が読むには分厚い。
それぞれ、『空中浮遊』『弾幕』について科学的に書かれている本と…あとは『スペルカードルール』に関しての本…幻想郷で生きていくには基礎中の基礎の知識だ…
まさか…?
紫「それを天に渡して、そして…教えなさい」
あぁ、もう辛い…
私の不幸体質を呪いたい…
全く…紫さまのワガママには悩ませられます。
紫『出来れば1週間で空を飛んで欲しいわね』
藍『もし出来なかったら?』
紫『そこで切り捨てるわ、霊夢に押し付ける』
藍「…はぁ」
…疲れた。
sideー黒月天
…マジかよ。
頼んだら、試験を受けれることになった。
まぁ、断られても全力でお願いし続けるつもりだったけどな。
先程、晴れて俺の教育担当を押し付けられていた…耳も尾も隠してたけど、恐らく九尾の狐だな…藍さんが来て俺に三冊の本を渡してきた…
あと、去り際に
藍『まずは1週間で空中浮遊…空を飛べるようになってください。もし無理だった場合は即座に幻想郷に行ってもらいます…要するに、紫さまの弟子にはなれません』
だよ…
1週間か…1週間の内にこの本を完璧にしろってことだろ?
天「…無茶だろ」
用意された布団に体を預ける。
しかし、今の目標は紫さんの弟子になることだ…
元の世界に未練がないわけじゃないけど…
天「まぁ、いいや…家族が愛してたのは兄貴だけ…俺じゃないからな」
首にかけてるネックレスを少し見てから目を閉じる。
天「おやすみなさい」
sideー八雲紫
紫「おやすみなさい…明日からは忙しくなるわよ」
ソファーに座り、これからの未来を夢想する…
最高の未来もあれば最悪の未来も見える。
しかし、どの未来であっても私の計算では…
紫「まぁ、どうなるかは彼の努力次第ね」
周りの奇怪な目が赤白い光を放つ…
八雲紫はその中でただ、満足そうな笑みを浮かべていた。
文が短いのが悩み…
藍は多分、不幸体質だと思うんです…
というか従者組は大体不幸体質な気がする。
1週間で飛行を覚えろって言う紫さまは自分で書いてみてなんか紫さまっぽかった…
多分、霊夢は1週間あれば飛べたんでしょうね、天才ですし