ヤンデレキノ達との旅   作:黒猫黒

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ティーの性格が決まるまで書けるところまで書く
学園キノの様に将来はナイスバディーになるのかな
なると良いね


本編
始まりの海と船


気付くとそこは海の上だった、知らない海だ

 

 

一体どういう事だ?確か転生と言う話だったが

水面に顔を写すとそこには十代後半位だろう青年の顔があった

雪の様な白い髪の毛、海の様な青い瞳

でも顔には前世の私の面影があった

 

転生とは十代の青年を海の上に放置するのが今の流行りなのか?

全然理解出来ない

 

海の上を多分、救命ボート?テント?そんな物で漂っている

これはそのまま死ぬんじゃ無いか?

でもどうする事も出来ない、流され漂うしかない

無力な事を実感するその事を思い知らせる為の転生だったのか?

 

どれ位経ったのか眠っていたようだ

何か音が聞こえる、テントから顔を出して様子を伺おうとするも

いきなりの浮遊感に座り込む、海の上で浮遊感とは?

それもすぐに終わり足の下に硬い感触、鉄の様な地面がある

 

誰かが入り口を開き光が差し込む

眩しさに目を細めると人影が見えた、凄く小さな…女の子だ10歳位だろうか、こちらを無言で見つめている

 

こちらも見つめ返すが女の子は動かない

こちらも動けない、何だこれ

 

「…ティー」

 

「え?何て?」

 

「…………」

 

女の子が凄く小さな声で鳴いた

小さいのは体だけでは無く声もそうらしい、視線を感じる

 

「…ティ…ファナ」

 

「ティファナ?」

 

「なまえ」

 

女の子は自分を指さす

どうやら鳴き声では無かった様だ

 

「君の名前はティファナ、ティーって呼んでいいの?」

 

女の子、ティーは頷く

その後私を指差す

 

「私は、私の名前は…」

 

どうしよう、前世の名前は使えないだろう

だって目の前の女の子はティファナだ

私が例えば山田太郎と言えば違和感しかない

世界観が滅茶苦茶だ

 

ん?ティファナ?メキシコの?

治安が凄く悪い街の名前じゃないか?

俺は詳しいんだ

この世界はそう言うのが良いのか、なら合わせてやろう

日本人の多い街がメキシコにあった筈

そうだ確か…思い出した

レオン・デ・ロス・アルダマだ

長くない?ティファナに比べて長い

ティファナ

レオン・デ・ロス・アルダマ

全然違う、なんだこの・名前に・が必要なのか?

でもティファナが待っているこれで行く

時間がないんだ

 

「私の名前は、レオン・デ・ロス・アルダマだよ」

 

急に黙った奴が

とても本名とは思えない長い名前を名乗り出す

職務質問で偽名を語る、不審者かな?

 

「…レオ…ン…デ…?」

 

ティーが言いにくそうにする

口数少なそうだもんね

 

「レオンで良いよ」

 

「レオン」

 

吃驚するほどはっきりと言った

何だ気に入ったのか?

 

ティーに手を引かれて、テントから出される

急いで全財産の救命袋だけを持ち出す

 

テントの周りには、遠目にこちらを見る人達が居た

すげぇ居るんだけど

ずっといたの?

名前を考えてるあの無駄な時間もずっと、皆で物音立てずに待ってたの?

全員黒い布被ってるけど忍者なの?

説明は?あの人達に対する説明は無いんですね

 

ティーはそんな人達に見向きもせずに床の扉を開く

この子凄くマイペースじゃないか?

 

今更だけどこれ船だろう

巨大な船、何処の超古代文明だ

戸惑う私を手招き階段を降りていく、置いて行かれ無い様駆け足でついて行く

ちらりと見えた後ろの救命テントには

先程の黒い人達が群がっていた、怖っ

取り込んで新しい仲間でも作るのだろうか?

 

ティーについて行くと配線だらけの通路を抜け

古い作戦室みたいな部屋に出る

何だろう?やっぱり戦艦とかなのかな?

分からないな興味の無い事はさっぱりだ

ここはただの通り道だった様で、ティーはどんどんと進んで行く

 

客室が並んだフロアに出た、ここは?

ここも通り道だろうか

だがティーは1つの部屋の前で立ち止まり、扉を開けながらこちらを手招いている

私が追い付くと再び手を引き中に入る

 

中は割りと広めの造りになっていた

部屋の端っこにベッドが2つある

1つを指差す

 

「ここ」

 

そのままティーを指差す

続いて

 

「ここ」

 

隣のベッドを指差し

それから私を指差す

これが私のベッドなのだろう

行く宛の無い私を、ティーの部屋に置いてくれる様だ

天使かな?

 

「ありがとう、ティー」

 

感謝の気持ちを込めて抱っこする

驚いたのか目を見開き硬直する

 

「ごめんね驚かせたかな、それとも嫌だった?

今下に降ろすから」

 

降ろそうとすると、ティーが私の肩を握りしめ

いやいやと頭を振る

 

「ん?まだ抱っこしていても良いのかい?

嫌じゃ無い?」

 

ティーが頷く、まだ小さなこの子はこの部屋で暮らしているのだろうか?一人で?

 

「ティーは、一人かい?」

 

こくりと頷く

 

「いつも?」

 

また頷く、これは親はどうしたのだろう?

通路の崩れた部分から見えた、下の街のような所にいるのだろうか

 

「下の街に、ティーの家族はいるの?」

 

「…いない」

 

珍しく口を開く

質問が煩わしくなったのかもしれない

 

「そうか、じゃあ…」

 

言いかけた言葉を、止められる

口を、小さな両手で塞がれた、可愛い

 

「…いない…どこ…にも」

 

そうだったのかそれは、辛いことを聞いてしまった

ティーを軽く抱き締める

されるがまま何の抵抗もしない

小さな子供が一人きりそれはとても辛く、悲しい事だろう

子供には家族が必要だ

そして私も一人きり、丁度良い

 

「それじゃあ、ティー私と家族になってくれますか?」

 

ティーが首を傾げる

 

「私も一人ですから…この世界のどこにも家族や友達、知り合いも居ません、本当のひとりぼっちです」

 

この世界には、正確には元の世界にも家族は居ない

天涯孤独だ

 

良く分からないのだろう、考え込んでいる

 

「分かりやすく言いましょうか、私と一緒にいてくれますか?

ずっと一緒にいて決して一人にしません、悲しい時も、嬉しい時もどんな時でも側にいましょう、どうですか?わかりますか?」

 

ティーが暫く考えてから、頷く

大切な質問だから真剣に考えていたのだろう

目と目が合うと緊張がとけたのか、私の顔を見ながら、涙をぽろぽろと流す…?

幼女を泣かした、これは即死刑だ

いや待って貰おうか、泣き止ませたその上で笑顔にしたらどうだろう?

 

「ティー…ティファナ、大丈夫ですよ

これからはずっと一緒ですからね」

 

ぎゅっと抱き締め頭を撫でる

このコンボならどの子供でもたちどころに泣き止む筈

ん?可笑しいなしゃくりあげ始めたぞ

私の首に腕を回し顔を押し付ける

悪化の一途を辿っている、これは死刑だわ

 

「ほんとうに…ひとりにしないの?

おいて…いかないの…もういいの?」

 

ティーがしゃくりあげながら、必死に話す

 

「私が一人にしません、置いても行きません

ずっとずっと一緒です」

 

とうとう大声で泣き始めた

今までずっと我慢していたのだろう、悲しみを出しきる様に

その日はずっと泣いていた

 

 

泣き止むまでずっと抱き締めていた腕と

至近距離、顔のすぐ側で大声で泣かれた為

耳と腕が死んだ




ティー可愛い取り敢えず10歳位の設定
後で不都合があれば変えられる位には
重要な設定では無い

何歳でもティーは可愛い

勘違いポイント
主人公は家族=妹に、家族愛
ティーの家族=プロポーズ、恋愛

主人公は純粋に心配して妹位に考えています

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