主人公はデート初めて
キノもデート初めて
初々しいデートになるかな?
ある休日の話
「レオンさん僕とデートに行きましょう、ちゃんとエスコートしますから」
やだイケメン
たまに発揮されるキノのイケメン力にときめく
ティーは新しい本を読むので忙しいらしい
題名は
[彼の胃袋を鷲掴み
~他の料理を受け付けない体に~]
と書いてある、大丈夫なのだろうか?
「きょうりょくかんけい」
「ええティーの時も、手伝いますよ」
良く分からないが、仲が良いのは良いことだ
「先ずは、ショッピングに行きましょう」
「ショッピング?」
「この国は、国と国を繋ぐ中継地点の様になっています。
良い物が安く手に入り種類も豊富らしいです、お店を覗いて見るだけでも、決して損はしませんよ」
それはデートなのか?
キノが楽しそうなので余計な事は言わないでおく
手を引かれてお店に向かう
・・・・・・・・・・・・・・・・
「キノ?これはどうだ?」
これはとても安く量も多い、掘り出し物かも知れない
私の持っている弾を受け取り見て、元の場所に戻す
「全然駄目ですね、まず弾の造りが雑ですそれに重さもバラバラでした。
いくら安くても、悪い物を買っては意味がありません」
そこまではっきり言ってお店の人が気を悪くしないのか
こっそりと顔を見ると、店員は感心した様に話を聞いていて安心した
プロだ買い物のプロがいる、キノは銃に関してとても頼りになる知識が豊富で正しい、専門家の様だ
「レオンさんはハンドガンとスナイパーライフルですよね、それならこれとこれです。
お値段も手頃で造りも丁寧です、弾の造りが生死を分けます、いざと言う時に撃てなくては意味がありませんから」
確かに弾詰まりで死ぬのは嫌だ、死ぬ時は誰かを守って死にたい。
死ぬ時は位は格好をつけたい
「そうか助かったよ、アドバイス通りそれを買うよ」
「実は僕も、ハンドガンの弾は同じ物を買おうと思っていて、お揃いですね」
キノはニコニコしている
そのまま会計に向かった、お金は渡してある
弾のお揃いは果たして嬉しいのか?
だがそこまで喜ばれると、少し照れる
キノが会計をしている間に
隣の店を覗く
ん?これは…こっそりと会計を済ませた
「お会計終わりましたよ
少し、おまけして貰っちゃいました」
やっぱりプロだった、キノは満足そうにしている
「ありがとう、キノは本当に頼りになる」
そう言うと顔がキラキラしだした、可愛い
「もっともっと頼りにして下さい!この後は食事に行きますよ。」
繋いだ手を楽しそうに揺らしながら
足取り軽く歩いて行く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
食事に案内されたのは
お洒落なカフェだった…ただしカップルばかりの
何だこれはデートのカップルだらけじゃないか
あっ私とキノもデートだった
他の人には私達もカップル見えていると思うと、少し恥ずかしい
思わず顔が赤くなるキノは平気なのか?
ちらっと顔を覗くと、平気そうな顔をしているが耳が赤い
可愛い
「キノはここのお店に来たかったのか?」
「ここのお店、と言うよりは出される特別メニューが目当てですね」
ははーん分かったぞ
これはラブコメで良くあるカップル限定メニューが食べたいから私を誘ったんだな
「カップル限定メニューか?」
「え?レオンさんが良く解りましたね」
キノは驚いている
私がって失礼じゃない?それは置いといて
やっぱり当たりか少し得意になって答える
「良くあるからな、それでどんなメニューなんだ?」
キノに顔を向けると顔が怖い、え?怒ってるの?
今の会話の何処に怒る要素があった?
二人で会話を楽しんでいた筈
「えっあの…キノさん?」
キノはぐるんと振り返る、動きが怖い
「何ですか?なんで、さん付けなんですか?」
「はいっキノ何でもありません」
キノ怖いこれ怒ってない?
「では僕から質問します、さっきレオンさんは良くあると言っていましたが」
「はいそうです」
「それってカップル限定メニューを食べた事が、良くあると言っているんですか?」
「へ?いや…」
最後まで言わせて貰えない、キノに言葉を遮られる
「誰と食べたんですか?
他の女と僕の知らない誰と、食べたんですか?ねえ?何回食べに、いえデートもしたんですか?何回ですか?全部僕の知らないレオンさんの事を、全部教えてください」
怒濤の言葉の波に思わずのけぞる
キノの目の光ハイライトさんが居ない…そういえばずいぶん序盤から居なかった
光の無い怖い目でずっと話し掛けてくる
勘違いしているみたいだからちゃんと説明しないと
「キノちゃんと説明するから、落ち着きなさい」
「はい説明して下さい」
まだ光の無い目のままだが、少し落ち着きだした
「私が言った良くあるとは、私の事じゃない」
「へ?」
キノがポカンとしている
「ほら本や映画で良くあるシーンじゃないか、一回や二回は見たことあるでしょ?」
「あっあります、僕も見た事ありました」
勘違いだと分かったのか顔を赤くして
羞恥で震えている
「すみません、勘違いしてしまいました」
目に光が戻っている、あの目は本当に怖かった
「分かってくれたならいいよ、それじゃあ私達もカップルメニューを頼もうか」
「いいんですか?まだカップルじゃ無いですけど」
まだ?気になったがスルーだ
話がややこしくなりそうだから
机の上でキノの手を握る
「今日はデートですよ?なら今はカップルです」
キノは顔が真っ赤になっている
勿論私の顔も赤い、こんなに恥ずかしいなんて
カップルメニューは2つセットだった
1つ目は良くある、1個のコップにハートのストローが刺さっていて一緒に飲む奴だった、とっても恥ずかしい
問題はもう1つの方だ、これはひどくないか?
タワーの様に積み重なったパンケーキ、顔の高さ位はあるその周りには、生クリームと山盛りのフルーツにシロップもかかっている
大食いチャレンジだったのかな?
こんなに頼んでお値段もリーズナブル
どういう事なんだ、そりゃカップルじゃ無くても沢山来るだろう
私は見ただけで胸焼けを起こしたが
キノの目はキラッキラッだ早く食べたそうにしている
「キノ、全部食べていいですよ」
むしろ私はいらない
「本当ですか!でも、そんなの悪いです…」
「じゃあ私は、フルーツを少し貰うよ」
「レオンさんがそれで良いなら」
私が頷くとキノは食べ始めた
少しフルーツを食べるが甘い、食べるのが辛いレベルで凄く甘ったるい
キノは平気そうにもの凄いスピードで食べていく、まるで口に吸い込まれていくみたいだ
食べ物を食べている時のキノは本当に幸せそうで見ていて和む、可愛い
もっと食べさせたくなる
「キノ、あーん」
キノは嬉しそうに食べるこういう時は照れないのか、女心は分からない
「レオンさん、お返しにあーんです」
やっぱり甘いがさっきよりも甘く感じるし恥ずかしい。
それを見てキノが照れている、これは照れるのかやっぱり分からない
その後は時間もそれ程掛からずキノが全てを食べきった
大食いファイターキノ、凄い
外はそろそろ夕方街が暗くなって来ていた
「そろそろ帰らないとですね」
キノは少し寂しそうだ
「そうだ、今日の記念にこれを」
キノに袋を渡す
「僕にですか?ありがとうございます」
袋にはネックレスが入っている
キノが取り出したので後ろから着ける
「綺麗です、本当に良いんですか?」
「キノに似合うと思ったから、選んだんだ。
光に当てると色々な色に変わる宝石が、お店ではキノの目の色に見えて…とても綺麗だと思ったんだ」
「僕に、僕の色に見えた…?」
「それに思った通り、とても良く似合っているよ」
キノはボンッと赤くなる
私も恥ずかしいが最後まで格好をつけたい
「受け取ってくれますか?」
「はい」
キノは満面の笑みで答えた
私も笑顔だ
今日は楽しく充実した一日だった
デートは初めてだが、良い物だな
「あっ!レオンさん」
キノに手を引かれると肩に手を置かれて
チュッという音と頬に柔らかい感触、キスされたのか
「ネックレスのお礼です
頬までなら、許してくれますよね」
そう言ってキノは私と手を繋いで歩き出す、恋人繋ぎだ
キノにキスされたのは初めてだ
平気そうなキノの耳が赤い
それを見て私も照れる、胸のドキドキが治まらない
宿に帰る迄には治めないと
ティーが怒るだろう
私とキノは自然と歩く速度を緩め
ゆっくりと歩いて帰った
隣を歩くキノを見ると幸せそうに笑っていた
その顔を見て私も幸せを感じた
今日は良い日だった
お揃いなら何でも嬉しいキノ
照れるのを隠しても耳だけ赤いの可愛い
ティーは本を読んでお留守番
キノの為にわざと宿で待っていてくれた
キノのネックレスの宝石
基本の色は青、主人公の目と似ている為
キノはとても気に入っている
光加減で色が変わる
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