6 3 1
位の割合
ティーとアビゲイル、少し似ている様な?
絵を描いてる方が、一緒だからね
どちらも可愛い
魚臭い話
少しクトゥルフ風味
無理矢理な設定あり
深き魚の国
もう少しで着くのだろうか?
キノは前を見て走っている
ティーは疲れたのだろう眠っていた
次の国の事を思い出す確かあの国は
[魚の国]
そう呼ばれていた
話を聞いた旅人に魚が美味しいのかと聞けば
そうではない、行けば分かると言われ興味を引かれたので行き先をその国に決めた
魚、魚かぁ…そういえばあの旅人も魚に似ていた背骨が曲がり酷い猫背の様だった。
顔も目がギョロっとしていて丸く、余り瞬きをしていなかったし、肌が青白く血行が悪く見えた。
首がエラの様に動いていた気が…いや、これは気のせいだろう
失礼だが少し生臭い魚の様な匂いもした、あれは何だったんだろう
少しの不安と好奇心を胸に次の国に向かう
「…おとうさま…の…けはい」
ティーが何か言った気がして顔を見るが、まだ眠っている様だ
ティーの額に黒い穴が見えた気がする
長い距離を走って目が疲れているのだろう
もう一度見たが何も無い
きっとこれも、気のせいなのだろう
・・・・・・・・・・・・・・・・・
この国は少し匂う、生臭い魚の匂いだ
風もじめっとしていて肌に纏わり付き、嫌な気配がする
それはキノも同じだったのか
「この国には、余り長居したくありませんね」
顔をしかめ不快そうに腕を擦っていた
「ボクも潮風で錆び付いちゃうよ」
エルメスもこの国は気に入らない様子
魚臭い原因は多分この国が海と繋がっている為だ
国の半分程が海だ、どこもかしこも潮の臭いがする
なんとなく国全体の雰囲気が悪く薄暗い
住民がじろじろと私達を見ている、陰気な視線を感じた
海の中からも気配を感じる、誰か潜って漁でもしているのだろうか?
なんだか嫌な予感がする
漠然とした不安がどんどんと大きくなる
早くこの国を出た方が良いのだろうか?
だが今着いたばかり、観光をしないと勿体ない
気が進まないまま宿を探し始めた
ティーは相変わらず眠ったままだ
ここはインスマス、寂れた港町
・・・・・・・・・・・・・・・・
宿を探すもこの国にはたった一つしか無いとの事
そこも宿というより民宿で少し大きな一軒家の様だった
他の旅人も泊まる様で、部屋があと一つしか空いていないという
やむを得ず、キノと同じ部屋になる
だが内心ほっとしていた
この不安な国で少しでも目を離すのが怖かった
「キノこの国では、なるべく一緒に行動しないか?」
「それは大歓迎ですが、どうかしましたか?」
「この国は何だか薄気味悪い、離れたらもう二度と会えなくなる気がする」
「そうですね、僕もそんな気がします
やっぱりこの国に滞在するのは、止めた方が?」
「いやティーがずっと眠ったままだ、体調が良くないのかも知れないから少し休ませたい」
「国に入る少し前からでしたね、心配です…」
キノがティーの頭を撫でている
こんなに目が覚めないのは可笑しい気がする
だが熱や咳は出ていない
疲れが溜まっていたのだろうか?
「休ませてあげたいが、この部屋に一人にするのも…」
なんだか何処に居ても、誰かの視線を感じる
部屋の中に居ても窓の外から見られている気がして、落ち着かない
「それなら背負って行くのは、どうですか?」
それが一番良い様な気がする
「それで行こう」
ティーを背負って街を探索する
国の住民を見ているとあることに気付く
殆ど皆足を引きずるか、跳び跳ねる様な少しおかしな歩き方をしていた
この辺り特有の物だろうか?
「少し、気味悪いな」
思わず声に出ていた
「はい訪れた方は、皆そう言われます」
知らない声だ
振り返ると、浅黒い肌の背の高い男がいた
いつの間に…ついさっきは居なかった筈
「貴方は?」
「おっと失礼、私もこの国の者では無いのですよ」
愛想良く笑う男に何処か違和感を感じる
「此処には荷物を届けに来ただけの、商人の様なものですよ」
「商人ですか?」
「ええ皆様に愉快な感情を届ける、配達人です」
商人、配達人、こんな寂れた港町にも届ける物があるのか
その時男が私の背中を見た
私の上着をかけていたので、今気が付いたのだろう
「おおっ貴方の背中にいるのは!随分と愛らしい娘ですね」
「ティーの事、ですか?」
男は急にとても嬉しそうに、饒舌に話始めた
「その娘と一緒に旅をしているのですか?
乗っていた船は、まだ沈んでいなかったのですねぇ」
「何でその事を、ティーが船に乗っていた事を知っているんですか?」
私は警戒して身構える
キノは最初に話し掛けられた時から、警戒して黙って成り行きを見守っていた
「そんなに警戒しないで下さい、昔あの船を訪れてその娘を知っているだけです」
確かに私の時もティーが船を案内してくれた
この男も案内されたので覚えていたのだろう
「そうでしたか、失礼しました」
私は警戒を解くが、キノはまだ警戒していた
「いえいえ良いのですよ、人間は疑う生き物ですからね、人間は本当に面白い生き物です」
男はまるで、人間では無い様な話し方をしている
「おっとそろそろ行かなくては。
少し話過ぎましたね、貴方には期待していますよ、その娘が選んだ人間なのですから。
どうか我々を楽しませて下さいね」
どう言う意味かを聞く前に勝手に話を切り上げた男は歩きだし、すぐに見えなくなった
最後に見えた男の影の中で何かが、黒く蠢いていた様に見えた
「変わった男だけど、愛想の良い人だったな」
「あの男…愛想良く振る舞っていましたけど、目が僕達を見る目が…」
「目がどうしたんだ?」
「同じ人間を見る目じゃありませんでした、あれは家畜か…玩具でも見る様な目でした」
キノは顔を青ざめさせ震えていた
私の感じた違和感はそれだったのか?
しかしそれだけでは無い、底知れない何かを感じた
ティーの寝顔は嬉しそうな笑顔に変わっていた
キノの震えが治まらず早めに観光を切り上げた
その後は宿に泊まったが、出された食事は食べる気にならず二人とも手持ちの食料を食べた
食事からも薄気味悪い気配がする
ティーはまだ目覚めない流石に可笑しいが、どうしても起きてくれない
本格的に不味いかも知れない
「キノ明日には国を出よう、ティーの様子が可笑しい」
「はい、早く医者に見せましょう」
この国には医者は居ない
なんでもある水を飲むと、どんな病気や怪我でも直ぐに治ってしまうので医者は必要無いらしい
見せられた物は深い青色に輝き、とても受け入れられる物では無かった
その日は三人1つのベッドに体を寄せ合い寝た
それでも視線は消えない
・・・・・・・・・・・・・・・・
朝になったので急いで支度をし宿を出た
相変わらず無愛想な店員は、こんな早朝に出発の理由を聞かなかった
海辺を通り国の出口に向かう
途中の海岸に立つ美しい女を見かけた
「あっ」
「どうしましたか?」
私はモトラドを止め、海岸に向かい歩きだす
「レオンさん!どうしたんです!」
キノが慌てているがそんな事はどうでもいい
あの女に彼女に呼ばれているのだ、彼女は微笑んで私を見ている、私だけを…あぁなんて美しい
早くっ早くっ彼女に彼女の元に
「今…今行きますからっ…待っていてください。
早く貴女に触れたい、貴女と一つに…」
?なんだ?誰が私の服を掴んでいるんだ、誰が彼女と私の邪魔しようと…
頭が急にはっきりとし、目が覚める
なんだ私は一体何をしていた
「だめ、いっちゃだめ」
「ティー?」
ティーは海岸に顔を向けて話す
私の顔を両手で固定し、海の方を見ない様にされている
「わたしのレオンはあげない
よこどりは、ゆるさない」
ティーの目の中に、蠢く物が見えた気がするが
よく分からないいや脳が理解出来ない
海岸から「ぎゃっ」と言う声が聞こえた
しばらくしてティーの両手が離された
声のした方を見ても、海に続く足跡と水飛沫しか見えない
「もういこう、ここはレオンのいるばしょじゃない
いていいばしょじゃない」
「レオンさん、ティーの言う通りもう行きましょう、どうやら住民が集まって来ている様です」
見渡すと民家から覗く者や、こちらに近付いて来ている者達が居た
確かにもう行った方が良い
不穏な気配がしている
集まって来た住民達の中に、前の国で話を聞いた旅人の顔が見えた
モトラドに乗り込み急いで門を抜けた
もうここまで走れば、幾らかは安全だろう
「ティー目が覚めたのか?
体に異常は無いか?」
今更だが確認する
「だいじょうぶ、げんき」
本当に何時もと変わらない様で、安心する
「さんざんな目に合いましたね、もう二度とあの国には行きたくありませんよ」
キノがため息をついている
まったくだ、私も二度と御免だ
急いで国から離れたがまだ生臭い気がする。
服や荷物に匂いが着いたのかも知れない、本当に踏んだり蹴ったりだ
モトラドのスピードを上げ走り出す
次の国は明るく過ごし易いと良いな
「さよなら…おとうさま…またね」
ティーは小さく呟き
キノとレオンに気付かれない様に
見えない何かに、小さく手を振った
ふおんなけはい
魚のエッセンス配合
主人公は初めから、呼ばれて来ていたので
思考が誘導されぎみ
ティーは母親を探しているが、父親は探していない
fgoのアビゲイルから
おとうさま設定
額の鍵穴
異形の力
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