赤ちゃん転生
主人公の名前はハルちゃんです
男キノ
見た目が可愛い男の娘
策士
産まれた国は平和な国だった
私は転生をして、とある平和な国の男女から産まれた
普通に産まれ普通に育ち、そしてある日両親は普通に殺された。
その国では住民が増えると、ランダムに選らばれた住民を殺して人口を管理するらしい、今回選ばれたのが両親で残った私は孤児院に送られた。
住民は皆納得しているらしく、両親も文句も言わず殺されに行った。
住民達の考えにおぞましさを感じた私は、成人を待たずに旅に出た、次に選ばれるのが自分かも知れないという恐怖でもう1秒も国には居られなかった。
住民達は皆不思議そうに私に質問する、この平和な国に何の不満があるのかと、働かなくても食べていける幸せな国なのにと。
私は冒険がしたいからと嘘をつき旅に出た。
あの国の一番恐ろしい所は住民達が何の疑問も持たず、家族を差し出し自らも進んで殺されに行く、その思考を放棄した飼い慣らされた家畜の様な所が一番怖い。
私は家畜になんかなりたくない。
・・・・・・・・・・・・・・・・
旅を初めてもう何年も経った、前世の地球とは違い国が点々と存在するこの世界は旅に向いていた。
国によって全然文化が違い、法律も違う。
何もかもが新鮮で旅が大好きになっていた。
ある時森を通ると、旅人が大の字になって倒れてた
行き倒れかと思って近付いた。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ、ちょっと此処が気持ち良くて。寝転んでいただけですから」
「それなら、お邪魔しました」
私が踵を返して戻ろうとすると
「ちょっと待ってください!」
「え?なんですか?」
旅人がいきなりガバッと立ち上がり、走ってきた
「助けて下さい」
両手を握られ真剣に話す旅人のお腹からは、グゥ~と間抜けな音が鳴っている。
「食料が底を尽きて、もう何日も食べて無いんです。少しだけ食料を売ってくれませんか?」
その間もお腹は鳴り続けている、やっぱり行き倒れじゃないか。
あまりにも可哀想なので、ご飯を分けてあげることにした。
「分かりました、今日は私もここで夜営をする事にします。ご飯を多目に作るので、一緒に食べましょう?」
「助かります!実はもうふらふらで、さっきも倒れていたんです。本当にありがとうごさいます」
お腹が鳴り続けていて見ていられないので、取り敢えずすぐに食べられるソーセージをパンに挟んで出した。
「用意するので、その間これを食べて、待っていて下さい」
「ありがとうごさいます」
私が置いたクッションに座りモグモグとパンを食べている、それが可愛くて思わず笑ってしまった。
「?なんですか?顔にパン屑でもついていますか?」
「ごめんなさい、食べてる姿が可愛くて…つい」
「かっ可愛いなんて、僕は立派な男ですよ」
「お詫びにお茶をどうぞ」
「あっありがとうごさいます」
またモグモグと食べてる姿にほっこりする、可愛いなぁ
「そうだ、自己紹介がまだでした。僕はキノです、旅人をしています」
「忘れてましたね。私はハルと言います、旅人です」
こんな森を通るのは、旅人か商人位だろう
私は料理する為にキノさんから少し離れる
****************
「キノあの人、可愛い感じの人だね」
「そうだね、ご飯も作ってくれるし良い人だね」
「ねえキノ?少し聞きたいんだけど」
「何かなエルメス」
「もしかして彼女、前の国で見なかった?」
「ああ見たよ、その時も笑顔で可愛いかったね」
「キノは彼女の出国日を調べて、わざわざ先回りしてここに寝てたよね」
「間違って他の事まで調べちゃって、彼女にとても詳しくなったよ。勿論わざとじゃないよ?」
「鞄に食料あるよね、結構沢山」
「あるね」
「キノは何でこんな事してるの?」
「エルメス、本当に欲しい者を手に入れるには、策が必要なんだ。僕はどうしても彼女が欲しくて…初めてなんだ、何かをこんなに求めたのは。」
「キノ?」
「だからね、どうしても手に入れるんだ…ハルを」
キノの笑顔は何時もと違いイビツで、目の奥に執着の炎が灯っていた。
「キノの初恋か…頑張ってね」
「ありがとうエルメス」
ハルから貰ったパンを食べる、今まで食べたどんなものよりも美味しかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ご飯が出来たのでキノの所に報告に行く
「キノ?ご飯が出来たんだけど、食べられそうかな?」
「まだまだお腹が空いてて、幾らでも食べられますよ」
「それなら、持ってくるね」
「僕も手伝います」
「あら、ありがとう紳士さん」
ふふっと笑って二人で食事の用意をする
キノは話しやすく、とても優しい。
そして何よりも可愛い。
「いただきます」
「どうぞ」
簡単にベーコンと野菜を炒め、スープとパンにした
「とっても美味しいです」
「ありがとう」
「これからもずっと食べたいな」
「え?」
「なんてね」
キノの冗談にドキッとした、見た目が可愛いのに、格好いい一面もあるなんて卑怯だ。
冗談を言った時の真剣な表現が、ドキッとする位格好良かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜になりそれぞれの寝袋に入った頃、辺りに気配がした。
「キノ…」
「うん、起きてるよ」
「キノは戦える?」
「それなり、ハルは?」
「私もそれなり」
がさがさと音が近付いて来る、相手は複数それも大勢
「左右に別れるわよ」
「え?…分かった」
「行くわよ」
寝袋から這い出し、森に入った
腰から2丁のパースエイダーを取り出し、サイレンサーをつけ両手に持つ。
反対側から銃声が聞こえた、キノはもう始めたようだ。
私も先ずは目の前の男の頭を撃った。
一発で仕留めなければ後が怖い、私はいつも一発で殺す様にしている。
***************
途中までは順調だった、しかし後ろから布を被せられ意識を失って捕まった。
「なあ嬢ちゃん」
「…」
「黙りかよ、お前俺の仲間を何人殺したんだ?」
「…」
「お前ほどの腕なら、仲間にしてやっても良いぜ?」
「誰が、人殺しの仲間になんか!」
「お前も人殺しだろ?」
「私は自分から襲った事なんて無い!」
「そこまで嫌なら好きにしろ、お前は俺達の発散用に使わせて貰うからよ!」
男は私をロープで縛りベッドに放り投げた
「いやぁそれにしても運が良いぜ、袋被った女が森に落ちてるんだからよ」
男が私に近付いて来ようとすると、扉がノックされた
「他の奴も戻って来たか、皆で楽しもうぜ!」
絶望で目の前が暗くなってくる
勢い良く扉を開いた男の頭が吹っ飛ぶ、そこにはキノが立っていた。
「大丈夫ですか!」
「キノ助けて!」
「今いきます」
私に駆け寄るとロープをほどいてくれた、安心感に涙が出る
「もう大丈夫ですよ、僕が居ます」
「ありがとうキノ」
泣きじゃくる私を抱えて夜営地まで戻ってくれる、ぎゅっと抱き締めてくれるキノに身を任せていると、眠たくなってくる。
「少し、眠った方が良いです」
「でも…キノに悪いよ」
「良いんですよ、ほら…おやすみなさい」
優しく話す声に眠気を誘われ、抗えない
私はそのまま眠った。
******************
「良かったの?」
「何が?」
夜営地に戻りハルに膝枕をして寝かせる、頭を撫でると嬉しそうにする。可愛い
「キノが袋被せた事、知られたら不味いでしょ?」
「そうだね。
でも僕とエルメス以外は皆死んだから、大丈夫だよ」
「襲われるなんてハルは可哀想だね、この場所じゃ無い方が良かったんじゃない?」
「何のために、この場所を選んだと思ってるの?
夜になると山賊が出るって聞いたから、わざとここで寝てたのに」
「うわぁ」
「でもハルには指一本も触れさせて無いよ、その前に全員殺したから」
「知能犯って怖いね」
「初恋だからね、どうしてもハルが欲しいんだ。
だから全力を出したんだけど…これで僕を好きになってくれるかな?」
「なってくれなかったら、どうするの?」
「次の計画も、まだまだ有るよ」
「キノの愛って重いよね」
「そうかな?普通だと思うけど」
「そうかなぁ」
エルメスとの会話を切り上げて、ハル寝顔を眺める
町で見た時からずっと好きだった、僕と目が合った時に優しく笑いかけてくれたんだ。
僕とハルはきっと心が繋がっている、だからこれからはずっと一緒に居る。
僕がハルを守ってハルは僕に笑いかける、とっても素敵な未来。
今日は一緒に寝て、明日からは一緒に旅をする。
断られても、まだ沢山計画があるから大丈夫。
これからは一時も離れず永遠に結ばれて、死んでも一緒に居る…幸せだなぁ。
明日からの日々が楽しみで仕方ない、ハルと過ごす未来が楽しみだ。
平和な国の真実を聞かされた主人公
ハル
両手にパースエイダーを持つ
素早く正確な射撃
力は弱い
騙されやすい
キノ君
ストーカー策士ヤンデレ男の娘
設定盛りすぎ
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