ここまで「人魚姫は英雄の夢を見るか?」をお読みいただきありがとうございます。ついに本編も65話となった今回は期末試験編でした。
原作では7巻~8巻に当たりますが、原作既読済み、アニメ視聴済みの方にはお分かりかと思いますが、かなり色々場面を省いています。
特にオールマイトそっちのけ幼馴染ファイト(舌戦)と八百万ライジング。
一ミリも掠っていないカットぶりなのは、原作が最高過ぎて職場体験編以上に「手を加えたらアカンやつや」と思ったからです。手を加えたら色々その後の伏線がお亡くなりになってしまうのもあります・・・。
さて、やっとこさBBB側のキャラクターが登場するという、クロスオーバーらしい衝撃のラストを迎えた今回の解説・蛇足はこちら。
・ステイン戦での星合千晶
職業体験編の後書きでは触れませんでしたが、前回のステイン戦での彼女の台詞は、全てステインの「信念を突き通すための手段」として取った殺人行為に関しては全くノーコメントです。ステインの「信念」のみ、彼女のライブラとしての立場や経験と相容れないと唾棄しているだけで、自身も似たような存在であるがために、ブーメラン発言は全くしていませんでした。
掲げた信念の為なら他人さえ殺してしまえる自分は、本当は異物なのだと心底思い知りながらも、奇妙な縁の果てに得たぬくもりを手放せない、臆病な自分への皮肉でした。
・gordian knot/一刀両断
ゴルディアスの結び目。難事を一刀両断に解く、の意。古代の都・ゴルディアスの神話とアレキサンダーの伝説による故事で、この結び目を解く者がアジアの王になると託宣があったが、長い間誰も解くことができなかった。のちのアレキサンダー大王が剣を使いその結び目を一刀両断にし、この難題を解決したことに由来する、というもの。
今回は期末試験という座学・実技のどちらにもある難事を切り開く、という意味で使用しました。
・意外と6位
おそらくA組上位陣の点数差はほとんど無かろう、というイメージから順位付けしました。単純なIQや記憶量ならヤオモモに負けない秘書嬢ですが、ヤオモモの知識は個性ゆえにあらゆる方面に裾野が広く、興味のある分野は深く掘り下げて創造可能にしているイメージ。対して秘書嬢の場合は裏社会方面に知識が偏りまくっていて、しかも探りつくすレベルで深い。ヤオモモが図書館なら、秘書嬢はその手の専門書ばかり集めたコアな本屋、という。
そもそも日本の義務教育9年分を一ヵ月で詰め込んでいるので、元々英語を日常的に使用して、血法理解のため(と捏造設定している)に学習していた化学やら数学やらは高校卒業レベルを飛び越えてますが、日本人の感性に乏しい彼女にとって日本人らしさを求められる国語は鬼門だったという話。古典なんてもってのほか。
期末順位は原作では明かされてませんが、分析し学習する「思考の怪物」なので順位は確実に繰り上がったと思われる。
・頑固で高血圧とオタクまっしぐらのとある日本人の知り合い
Pixiv版ではコメント欄でお察しされてましたが、某お国漫画の祖国おじいちゃんこと本田菊さんです。1話あたりにも出してる通り、ライブラとして繋がりがあっても可笑しくない人だろうなと……。
ちなみにクリスにとっての祖国やクラウスにとっての祖国にも逢ってます。メリカさんに関してはBBB世界で考えるととんでもないこと(突如世界一の大都市という心臓部を失った)になっている予感しかしないのであまり出したくない。
「頼むからストレスとか過労でプッツン脳出血とか過労死とかシャレにならないので元気でいてほしいところだ」とはお国漫画でいう国家転覆案件になってしまうので、健康管理、大切。
・野暮用と謎のアタッシュケース
こいつについてはもうちょっと後、忘れた頃に出てきます。
・期末実技試験の組み合わせ
今回の話で驚かせたかったところその①。王道パターンの幼馴染・推薦組をさておいて、まさかの常闇・梅雨ペアと合流。ぶっちゃけこの展開読んでいた人いたら握手してほしい。Pixiv版では組み合わせについて感想アンケート取ったんですが、予想外多数、それでも予想できてた人もまあまあいてびっくり。
梅雨ちゃんと千晶、この二人は結構ライブラっぽいツーカーのやり取りが出来そう。
原作通りのせりふ回しにしたとはいえ、ブレなさすぎる冷静二人と比べて、ちょっと動揺しまくっている人みたいになってしまった常闇くんは大変申し訳ない。
梅雨ちゃんは秘書嬢の行動を読んでいたわけではないけれど、無言の千晶を見て、USJの時のように現状を打破する道を模索しているのだという信頼があったからこその行動と冷静っぷりでした。チャンスはきっと来ると待ち構えながら、ひっそりカフスを飲み込んで出し入れした今回のMVP。
期末試験では幼馴染組にも推薦組のペアにも合流しないのは、1話から続けると決めた時からの初期構想でした。
Twitterでもぽろぽろ零していた通り、構想段階ではスカウト枠の宿命というか3人目としての条件として体重の1/4のおもりを装着して戦うとか、はたまた一人だけソロ戦とか、飯田くんチームや障子くんチームに参加してスピード無双するルートとか色々考えましたが、最初二つはいくら雄英でも高校のテストで一人ハブるような真似はさせないだろうという考えがあったのと、最後の案だとただの主人公TUEEEEになって、クロスオーバーである意味も展開的にも面白くもなんともないなと思いボツに。
ただソロ戦をするとしたら、作中でも上げたようにオルマイ、マイク、ミッドナイトが妥当かなと思います。
・病院>死柄木とのエンカウント
輸血パックのために死柄木の出番が一個磨り減るのが地味に確定している。優先順位的に仕方ないね!恐らくA組ショッピングのあれに同席していたら、有無を言わせずアグハデルセロで氷漬けになって原作がいろんな意味でお亡くなりになられる気がする。イズクの喉を締めるとか慈悲はいらないな?
自分の行いのお陰で、地味に命拾いをしている死柄木氏。まだ秘書嬢につけられた古傷は完治してない。
・Never dispair.
絶望するなかれ、の意。実はタイトルの時点でラストを予告してました。
合宿お留守番を回避した5人と、とんでもない人物の登場に珍しく動揺が表に出ている秘書嬢へのメッセージ。
・ブルー「俺の名前を当ててみな」
今回の話で驚かせたかったところ②。あえて真名伏せましたが、ひょっこり世界線超えてきた人。未練と絶望を司る魔人、13王の一人たる絶望王(BBBアニメ一期アニメオリジナルキャラクター)でした。10話にしてようやくBBB側のキャラが本編にまともに登場するという……。こういう衝撃のラストがやってみたかった。
「ブルー」とは、絶望王の別名から。もうひとつの「フォーレン」でも良かったのかもしれないですが、色繋がりでこちらに。ホワイト、ブラックと並べて、ブラックの姿だけど中身は違うぞ、と絶望王なりの秘書嬢へのメッセージ。らしくもなく猫被ってるのは、最初から絶望王を出すと都合がわるいとでも思ったのか、それともただからかいたかっただけなのか。
最後の「僕の事は、ブルーって呼んで!」はアニメでのワンシーンのオマージュになります。見た目はアニメ同様ブラック(ウィリアム・マクベス)少年(ただし最初から目が赤い)ですが、一応秘書嬢本編開始時点ではアニメ最終話も原作10巻も終了した後の時間軸を想定しているので、絶望王は彼の身体から出ていった後なのですが、まだ彼の姿を取っている理由は次回で。
次回からいよいよ個人的にとても書きたかったネタ祭りの合宿編に突入します。お楽しみに!
▼次回予告
「やっほぉ~、元気ィ~~??偏執王アリギュラが次回予告をお送りしちゃうわよぉ~~~。どお、フェムトに似てた?
相変わらずフェムトの所で、ちっちゃくなったクリスが映ってるテレビ見てるんだけどぉ~、なんでアイツが向こうに行ってるのかなぁ~~~~?アタシだって会いに行ってお茶したいのに~~~。ず~~る~~い~~~。アイツだからこそ出来たことだろうけどさ~~~酷くな~~い?誘ってくれてもいいじゃん?あの子はアタシの友達で大事な作品なのに~~!
次回からは合宿編ですって。お祭り騒ぎの幕が開けるわよぉ、そういうの、ね、好きでしょう?」