偽りを纏いし転生者とToLOVEるな日々(凍結) 作:アイリエッタ・ゼロス
「おはよ、結城」
「....おう、影宮」
「....どした、朝から?」
朝、学校に来た俺は結城に挨拶した。が、結城の顔は
何か考え事をしている人間の顔だった。
「ちょっと朝に問題が起きてな....」
「問題?」
「あぁ。実はな、朝学校に来る時にララと盗撮犯がいたんだ」
「(またかよ....)」
「それで」
「しかも黒いグラサンの男が二人いてな。追いかけたんだが逃げられた」
「そうか....ま、何かあったら言えよ。手伝える事なら手伝ってやるよ」
「本当か! 助かるよ!」
結城は立ち上がってそう言った。
「行方がわかったら教えろよ」
「おう!」
〜〜〜〜
授業中
俺は半分寝ながら授業を受けていた。
「(....暇だ)」
前世で勉強はしていたので、話半分に聞いていても
理解はできていた。
「(早く終わんねぇかな....)」
そんなことを考えていたその時....
「あっ! テメェ、授業中まで!」ガタッ
隣に座っていた結城が急に立ち上がり、教室の外に
走っていった。
「な、何だ?」
「結城の奴、どうしたんだ?」
クラスの連中は結城の行動に驚いていた。
だが俺は....
「(....授業中も、か)」
俺は一つ、心当たりがあった。
〜〜〜〜
休み時間
「猿山、ちょっといいか?」
「ん? どうした蓮」
俺は猿山に話しかけた。
「次の授業、遅れるかもしれねぇから先生に
言っといてくれないか?」
「おう、わかったぜ」
「すまん、助かる」
そう言って俺は教室の外に出た。
〜〜〜〜
「(さて、どこに行った....)」
俺は結城の走っていった方向を歩いていた。
その時、他のクラスの生徒の声が聞こえた。
「にしても、凄いな。こんな暑いのに」
「あぁ。黒いフードにグラサンをかけてたな」
「(....まさか)」
「なぁ、ちょっといいか」
俺は話していた生徒に話しかけた。
「なんだ?」
「そのグラサン男、どこに行った?」
「確か、体育館付近だった筈だが....」
「そうか、ありがとな」
俺はそう言って体育館の方に走り出した。
〜〜〜〜
体育館付近
「(さて、どこだ)」
俺は体育館付近を探した。
その時....
ガタンッ ゴロゴロ
近くの部室のところから大きな音が聞こえた。
俺が音の方に近づくと、中から黒ずくめの男が走って出ていった。
「(なんだ、今の奴)」
俺は走っていった方向を見ていたら、部室の中から別の男が出てきた。
「く、くそぉ! あの野郎!」
「....何やってんだ結城」
出てきた男は結城だった。
「か、影宮!」
「....なんかボロボロだな」
「今、外に出て行った盗撮犯にやられたんだよ」
「黒ずくめの男か」
「あぁ! って、それどころじゃねぇ! 急がないとララが危ねぇ!
でも、盗撮犯も追わねぇと!」
そう言って結城は焦り始めた。
「はぁ....」
俺は呆れてため息が出た。
「盗撮犯なら俺が取っ捕まえてやるよ。お前は
さっさとララを助けに行ってやれ」
「い、良いのか!」
「言っただろ? 手伝ってやるって」
「か、影宮....」
「早く行け」
「っ! ありがとな!」
そう言って結城は走っていった。
「(さて、あの方向にあるのは....)」
俺は黒ずくめの男が走って行った方に向かった。
〜〜〜〜
屋上扉前
「さすがですセンパイ! プールの中に隠しカメラを
セットするなんて!」
「はっはっは! そうだろ! 時代は水中なのさ!」
「(あれは高二の弄光だったか)」
俺は扉の前から盗み聞きしていた。
「にしても、よくセットしてくれたな譲!」
「ふふふ、簡単でしたよ先輩」
「(あの男....)」
俺は弄光に話した男を見て違和感を感じた。
「(一度、他の連中をどけるか)」
そう思って俺は屋上に入った。
「な、なんだお前は!」
弄光の取り巻きは俺が入ってきたのに驚いていた。
「カメラ、既に破壊しましたよ。弄光先輩」
「な、何を言ってるんだ君は?」
「プールの中に仕掛けるとは考えましたねぇ。
ですが、残念でした。俺が壊しちまったんで。
今頃、野球部の部室の中でしょうね〜」
「な!?」
「急いだ方が良いですよ。開けっ放しなんで」
「バカな! 俺がさっきいた時には!」
「先輩が走って出て行った後に置いたんですよ」
「なんでそのことまで....」
「だって走り去っていくとこ見ましたし」
「くっ!?」
そう言うと、弄光の顔は引きつっていき屋上から出て行った。
「ちょ、ちょっとセンパイ!」
「待ってくださいよ!」
取り巻き達も屋上から出て行った。
一人を除いて....
「お前は動かないんだな」
「....お前、何者なんだ」
その男の目は信じられない物を見ている目だった。
「さぁな」
「なら、何故原作と違う動きになるんだ!
ここに人が来るはずは....」
「原作....つまり、お前も転生者か」
「あぁそうだ! こんな筈じゃなかったのに!」
そう言うと、男は腰に手を当てた。
「Driver・On! Now」
「そのベルト....」
「シャバドゥビ・タッチ・ヘンシーン! シャバドゥビ・タッチ・ヘンシーン!」
「変身!」
「Change! Now」
男は魔法陣をくぐり抜けると、青いメイジに変身した。
「(マジか〜。青ってことは緑とオレンジもいるじゃん....)」
俺は呑気にそんな事を考えていた。
「俺の邪魔をする奴は、消えろ!」
そう言って、メイジは俺に向かってきた。
「仕方ない....」
俺はメイジの攻撃を避け、距離をとった。
そして、俺は腕時計をアナザーウォッチに変えた。
「少しだけ相手してやるよ」
そう言って、俺はウォッチのスイッチを押した。
♪~♪~♪~
「HIBIKI!」
俺の体は紫色の炎で包まれた。
そして、
『はっ!』
俺が腕で炎を振り払うと、俺は“アナザー響鬼”と化していた。
『一分やるよ。俺は何にもしない』
そう言って俺は挑発した。
「舐めやがってぇぇぇ!」
そう言ってメイジは左腕の鉤爪で俺に攻撃してきた。
だが....
ガキンッ
「なっ!?」
メイジの鉤爪はあっさり折れた。
「う、嘘だろ!?」
メイジは鉤爪のあった腕を何度も見ていた。
『おいおい、あと40秒だぞ』
「くっ!」
「ルパッチマジック・タッチ・ゴー! ルパッチマジック・タッチ・ゴー!」
「Explosion! Now」
「これならどうだ!」
メイジが俺に手を向けると、俺の体は大爆発を起こした。
「たわいもないな!」
メイジは勝利を確信したように言った。
『へぇ、たわいもない、ねぇ』
だが、俺の体には傷一つできていなかった。
「バ、バカな! 俺の必殺技を無傷だと!?」
メイジは驚いて腰を抜かした。
『さて、一分経過だ』
そう言って、俺は腰の音撃棒に似た棍を構えた。
そして、棍に力を込めた。
すると、棍の先端には紫色の炎が灯り出した。
その炎が先端より大きくなると、俺はメイジに向かって
その炎を飛ばした。
メイジは避けようとしたが、俺の飛ばした炎はメイジの
回避速度よりも速かったので、メイジに直撃した。
「ぐわぁぁ!!」
直撃した炎はメイジの体を包み燃やし始めた。
メイジは転がり回って炎を消そうとしたが、炎は
一向に消える気配がなかった。
「熱い! 熱いぃぃ!」
メイジは叫んでいたが、どんどん声が小さくなっていった。
『これで終わりだ、飯山 譲』
そう言って俺はメイジに近づき、棍でメイジを地面に叩きつけた。
「グハッ!」
メイジは小さい断末魔をあげ、変身が解除された。
変身者の飯山は既に気絶していた。
俺は腰のホルダーからカードを取り出し、飯山を封印した。
その後、ウィザードの魔法で屋上を元に戻し、教室に戻ろうとした。
その時....
「うわぁぁ!」
空から結城が降ってきた。
結城は地面に叩きつけられたように落ちた。
「お、おい! 大丈夫か!」
俺は急いで結城に駆け寄った。
「か、影宮か....大丈夫だ」
「(いや、おかしいだろ....)」
俺はそう言った結城を見てそう思った。
「そ、それよりも、証拠は確保したぞ」
そう言って結城は俺にカメラを渡してきた。
「そ、そうか....お疲れさん....」
「後は、これを校長に持っていったら終わりだ。今から行こうぜ」
そう言って結城は屋上から出ていった。
「ちょ、ちょっと待てって!」
俺は結城の後を追いかけた。
その後、弄光を含めた野球部の何人かは停学になったらしい。
アナザー響鬼
蓮の持つアナザーライダーの力の一つ
改造の影響でアナザーライダーの中で最強の防御力を持つ
主役ライダー最強フォーム以外の必殺技はほとんど無傷で、一切の
ダメージが通らない(ただし、例外はある)
例:ブレイブLv100、ダークキバ
しかし、防御に極振りしたため、攻撃パターンが少ない
さらに、脚の速さもアナザーライダーの中で最も遅い
武器
腰の音撃棒に似た棍
特殊能力
鬼火、烈火弾