偽りを纏いし転生者とToLOVEるな日々(凍結) 作:アイリエッタ・ゼロス
小説を書こうかと考えている今日この頃です。
(あ、あとスクスタで果南ちゃんが当たりました)
「彩南高校の皆さん! 遠い所からよくぞいらっしゃいました〜!」
俺達、彩南高校二年は臨海学校に来ていた。
そして、今俺達がいるのは宿泊先の旅館だった。
「会いたかったよ〜! 高美ちゃ〜ん❤️」
校長は女将さんに飛び込んでいった。
だが、女将さんは慣れているのか、校長の顔面を
正確に狙い、グーパンチを食らわせていた。
校長はそのまま壁に叩きつけられていた。
「(あれでよく校長が務まってるな....)」
俺は叩きつけられた校長を見てそう思った。
「さ、大広間の方にご案内しますね〜!」
そう言われ、俺達は女将さんについていった。
〜〜〜〜〜
大広間で話を聞いた後、俺達はそれぞれの部屋に分かれ、
のんびりしていた。
「そろそろフロに行こうぜ〜」
「おう」
猿山の言葉に結城が答え、俺と他の三人も洗面器具を
持って二人の後を追った。
そして、暖簾をくぐると猿山は急に笑い出した。
「へっへっへっ。お前ら、今俺達の入ってる横はどうなってるか知ってるか?」
「は?」
「....確か、女子風呂だよな」
「その通りだ影宮! ならば、やることは一つだ」
そう言って猿山は俺と結城に顔を近づけてこう言った。
「ノゾキだよ」
「ノゾッ!?」
「バカ! 声がでかい!」
結城の口を他の男が抑えた。
「....やるならお前らでやれよ」
「何だよー! 影宮は興味ないのかよ!」
「....面倒ごとはごめんだ」
俺はそう言いながら、服を脱ぎ始めた。
「つれねぇなぁ。お前は興味ねぇ....のか....」
猿山が後ろからそう言ってきたが、だんだん声が小さくなっていった。
俺が気になって後ろを見ると、結城も猿山も、同じ部屋の
三人も俺の方を見て驚いていた。
「どうした?」
「お前、その背中....」
「ん....あぁ、昔にできた傷だ」
俺はあまり気にしてないように言った。
「そ、そうか」
「じゃ、先に入ってるぞ」
俺はそう言って、風呂場に入っていった。
〜〜〜〜
「(アイツら、マジでやってんのか....)」
俺は湯船の中から結城達が向かった方を見ていた。
結城含めたバカ五人は女湯を覗きに行くために岩山の方に行っていた。
ここの温泉は巨大な岩山で男湯と女湯を区切っているため
岩山を登りさえすれば女湯の方に行けるというわけだ。
「(てか、どうやって登るつもりだろうな....)」
俺は呆れながらも呑気に温泉に浸かっていた。
すると、猿山達が悔しそうにこっちに戻ってきた。
「覗けたのか?」
「いや、先に校長が覗いててバレて、諦めて戻ってきた」
結城は安心半分、悔しさ半分な様子でそう言った。
「そうか」
「くそーー!」
猿山は手と膝を地面について、そう叫んでいた。
「うるせぇぞ猿山」
「影宮! 少しは同情してくれよ!」
「やなこった」
〜〜〜〜
夜
あの後、猿山の叫びや愚痴を聞いた俺達は夕食を食べ
旅館の前に出ていた。
何故なら....
「では、今から肝試しのペア決めを始めまーす!」
この臨海学校名物の肝試しをするためだ。
顔がボロボロになった校長がそう言った瞬間、周りの連中は声を上げた。
「なぁ、なんでこんなに周りの連中やる気を出してんだ?」
俺は隣にいた猿山に聞いた。
「影宮は知らないのか。この肝試しでゴールしたペアは
付き合うって伝説があるんだぜ」
「だからか....」
「先に言っておくが、俺は絶対ゴールするからな!」
そう言って猿山はクジを引きに走っていった。
「(俺も行くか)」
俺も猿山の後を追った。
〜〜〜〜
「5番か」
引いた結果、俺は5番だった。
「誰か5番の人いないか?」
俺は女子達の方に向かって言った。
すると....
「影宮君」
後ろから声をかけられた。
後ろを振り向くと、そこには西連寺がいた。
「西連寺。5番なのか?」
「うん。よろしくね」
「おう」
「(取り敢えず、よく喋るやつで良かった....)」
俺は一人、心の中で安堵していた。
〜〜〜〜
「きゃぁぁ!」
「うわぁぁぁ!」
「....」
スタート地点にいた俺が見たのは、阿鼻叫喚の叫びをした
生徒達だった。
「なぁ、西連寺。西連寺ってこういう、のは....」
俺は西連寺に、「大丈夫か」と聞こうとしたが、
「....」プルプル
西連寺の体は震えていた。
「(大丈夫じゃなさそうだな....)」
俺はそう思い、
「なぁ、西連寺」
西連寺に話しかけた。
「ど、どうしたの?」プルプル
「手、繋がないか?」
俺は右手を西連寺の前に出した。
「えっ?」
「いや、西連寺の肩、さっきからスゲェ震えてたから。
手、繋いだら少しは収まるかと思ってな....」
すると、西連寺の肩の震えは少し収まり、
「あ、ありがとう。じゃ、じゃあお願いしても良いかな?」
そう言って西連寺は俺の右手に左手を重ねた。
「あ、あぁ....」
「(自分で言ったのに、なんかスゲェ恥ずかしい....)」///
「そ、そろそろだよ」
「あ、あぁ」
その時、俺は気づかなかった。
後ろの奴らに睨まれたり、ニヤニヤされていたのを....
〜〜〜〜〜
「け、結構暗いね」
「そうだな」
俺は西連寺の少し前を歩きながら周りをライトで照らしていた。
ガサガサ
「ひっ!?」
「大丈夫だって。ただの風だ」
さっきからもそうだったが、西連寺はかなり肝試しが
苦手なタイプそうに見えた。
「西連寺、肝試しとか苦手か?」
俺がそう聞くと、西連寺は少し涙目でこう言った。
「う、うん。お化けとかほんと怖くって....」
「だよな....」
「影宮君は大丈夫なの?」
「あぁ。お化けとかは大丈夫だな」
「(俺自身、幽霊になるし....)」
「そ、そうなんだ」
西連寺はそう言うが、まだ表情は怯えていた。
「安心しろ。いざとなったら俺が守るから。はぐれないように、
西連寺はしっかりと俺の手を握っていてくれ」
「う、うん。わかったよ」
そう言って西連寺は両手で俺の手を握ってきた。
「じゃあ進むぞ」
そう言った瞬間....
「ウワァァァ!」
近くの草むらからお化けのメイクをした旅館の従業員の人が
飛び出てきた。しかも、かなりのメイクの。
「きゃぁぁ!」
すると西連寺は繋いでいた手を離し、俺に抱きついてきて
座り込んでしまった。
「こ、怖いよ影宮君!」
「お、落ち着けって! お化けはお化けでもメイクした人だから!」
西連寺も慌てているが、抱きつかれた俺も俺で慌てていた。
俺はすぐに西連寺の背中をさすりながら、お化け役の人を睨んだ。
「ひっ!?」
お化け役の人は俺の睨みが怖かったのか、すぐに草むらに身を隠した。
「(ごめんなさい、お化け役の人....)」
俺は心の中でお化け役の人に謝った。
「さ、西連寺。もうお化けはいないぞ」
俺は背中をさすりながら西連寺にそう言った。
「ほんと....?」
「あぁ」
西連寺は少しずつ後ろを向き、お化けがいないのを確認すると、
少し安心したような表情になった。
「ほ、ほんとだ....」
「....落ち着いたか?」
「う、うん....」
そうは言うが、西連寺はまだ怯えた表情だった。
「....大丈夫、大丈夫だから」
俺はそのまま西連寺の背中をさすった。
「影宮君....?」
「西連寺が落ち着くまでこうするから」
「....ありがとう」
五分後
「もう大丈夫か?」
「うん。影宮君のおかげだよ」
「気にするな。俺達はパートナーだろ?」
「....ありがとう」
「さ、早くゴールするぞ」
そう言って、俺は右手を差し出した。
「うん、っ!?」
西連寺は俺の手を掴んで立とうとしたが、急に手を引っ込めた。
「どうかしたのか?」
「ごめんなさい....さっきので足を痛めちゃって....」
そう言って西連寺は右足をさすっていた。俺も携帯のライトを
西連寺の足に当てると、さすっていた部分は少し腫れていた。
「歩けそうにないよな....」
「うん....」
「....よし。西連寺、暴れないでくれよ」
俺はそう言って西連寺を抱っこした。
いわゆるお姫様抱っこの状態だ。
「か、影宮君!?」
「じっとしていてくれよ。動いたら危ないからな」
「で、でもこの状態って....」///
「....今はこれしか方法がないから。我慢してくれ」
「う、うん」///
西連寺の顔も赤かったが、俺の顔も少し熱くなっていた。
「じゃあ、行くぞ。しっかり掴まっていてくれよ」
そう言って、俺は神社の方に向かって走り始めた。
〜〜〜〜
道中、他の脅かし役の人がいたが、全員睨みつけて俺と西連寺は
安全にゴールにたどり着くことができた。
「おめでとー! ゴールにたどり着けたのは君達が一組目だよー!」
ゴールの神社に着くと、校長が大きな声でそう言った。
「何とか着いたな」
「そ、そうだね」//
「さてと」
俺はモニターを見ている女将さんに話しかけた。
「あのすいません」
「はい。どうかしましたか?」
「パートナーが足を痛めたんで、応急処置してもらえませんか」
「わ、わかりました! こちらに来てください!」
そう言われ、俺は女将さんの後を追った。
「ここに座らせてあげてください」
「わかりました」
そう言って俺は西連寺を椅子の上に下ろした。
「ありがとう影宮君」
「気にすんなって」
俺はそう言って、女将さんが見ていたモニターを見た。
「(結構脱落者が多いな)」
ほとんどの生徒はどんどんスタートの方に走っていった。
その時、あるモニターにとんでもないものが映った。
「(....ちょっと待て。あの脅かし役が付けてる腕のやつ)」
それは、この世界の人間が持っていないはずのものだった。
「(....被害が起きる前に処理しないとな)」
そう思い、俺は西連寺に気づかれないように休憩所を出た。
〜〜〜〜
「(確か、あの脅かし役がいたのはこの辺りだったな....)」
俺は脅かし役を見た付近にいた。
すると、近くから機械音が聞こえた。
俺は近づいて、木の後ろに隠れて様子を見ていた。
「テンガン! ネクロム! メガウルオウド!」
「(やっぱりか....)」
俺の予想通り、脅かし役はネクロムに変身した。
そして、大きな独り言を言い出した。
「一体どうなってる....西連寺のパートナーは猿山のはず。
じゃあ、あの男は一体何者なんだ....」
「(あいつの狙いは西連寺か)」
俺はすぐさま腕の時計を外し、アナザーウォッチに変えた。
「まぁ良い。ゴールで襲えばいいだけの話だ」
「(そんなことさせるかよ)」
♪~♪~♪~
「GHOST!」
俺がアナザーウォッチを押すと、黒い鎧を纏い、
飛び出したパーカーを被り“アナザーゴースト”と化した。
そして、俺は姿を消し、ネクロムに向かって飛び蹴りをかました。
「グハッ!」
ネクロムは木に叩きつけられた。
「ぐっ! 誰だ!」
ネクロムは周りを見渡していた。だが、俺の姿は全く
見えていなかった。
『(速攻で終わらせる)』
そう思い、俺は腰にぶら下がっている眼魂をベルトに入れた。
「ヨシツネ!」
すると、ベルトから二本の刀を持ったパーカーが現れ、俺はそれを被った。
被った瞬間、俺の透明化は解除され、俺はネクロムの前に立った。
「だ、誰だお前は!」
『転生者、浅海 亜蘭。お前はここで処刑する』
そう言って俺はネクロムに斬りかかった。
「ぐっ!」
ネクロムは攻撃を躱したが、
『はっ!』
「なっ! ぐわぁ!」
もう片方の攻撃は避けれずに、再び木に叩きつけられた。
「く、くそっ!」
そう呟き、ネクロムはネクロム眼魂とは別の眼魂を取り出した。
「だったらこれで!」
「イエッサー!」
「テンガン! グリム! メガウルオウド! ファイティングペン!」
「俺の邪魔をするな!」
そう言ってネクロムは肩のニブショルダーで攻撃を仕掛けてきた。
だが、俺も両手の刀でその攻撃を受け流した。
「くっ!」
ネクロムは攻撃が当たらないのか、だんだんイライラし始め
攻撃が雑になってきた。
「いい加減に当たれ!」
「ダイテンガン! グリム! オメガウルオウド!」
ネクロムは跳び上がり、俺にライダーキックを放とうとした。
『(....これで終わらせてやる)』
俺はそう思い、刀に力を込めた。
すると、刀身が黒く染まった。
俺は片方の刀でネクロムの蹴りを受け止め、そのまま上空に
弾き飛ばした。
「バカな!?」
『失せろ』
俺はもう片方の刀をネクロムに向けた。
すると、ネクロムに八つの赤い斬撃が直撃した。
「ぐわぁぁぁ!!」
斬撃が直撃したネクロムは地面に落ちてき、変身が解除された。
俺は腰のホルダーを開き、浅海に向かってカードを投げた。
カードが刺さると、浅海の肉体はカードの中に吸い込まれ
カードは俺の手元に飛んできた。
『(ったく、なんで臨海学校にまでいるんだよ....)』
俺はカードをホルダーに直し、変身を解除して眼魂とネクロムオーダーの
回収を始めようとした。
だが....
「な....」
俺がグリム眼魂に触れると、急に光り出し、グリム眼魂は砂に変わった。
「どうなってんだよ....」
「(ネクロム眼魂とネクロムオーダーは砂にならなかったのに....)」
俺は初めての事態に困惑した。
「(サリューシュに聞かないとわからないか....)」
俺は一先ず、眼魂とネクロムオーダーをウィザードの魔法で
家に送り、神社の方に戻った。
〜〜〜〜
神社に戻ると、息を切らした結城と仮装したララがいた。
「(アイツらもゴールしたのか)」
俺は横目で見ながら、西連寺がいる方に向かった。
「あ、影宮君」
「少しはマシになったか?」
「うん」
「そうか。なら良かった」
そう言って話していると、後ろから女将さんに話しかけられた。
「君、ちょっと良いかしら?」
「はい?」
「確かこの女の子のパートナーよね?」
「そうですが....」
「じゃあ、この子を運んであげてくれない? この子の足、
まだしっかり治った訳じゃないから」
「わかりました」
「じゃあお願いね」
そう言うと、女将さんは人が集まった方に行ってしまった。
「さてと、じゃあ戻るか」
俺は西連寺にそう言ってお姫様抱っこをした。
「やっぱりこうなるよね....」//
「まぁ、少しだけ我慢してくれ」
「うん....」//
「じゃあ行くぞ」
そう言って、俺は旅館の方に歩き始めた。
〜〜〜〜
「砂になった、ですか....」
「あぁ」
西連寺を部屋に送った後、俺は旅館の外に出てサリューシュに
連絡を取っていた。
「それは多分、コピーしただけの偽物ですね」
「偽物?」
「はい。あの愚神が作った物です。おそらく本物の
グリム眼魂は....」
「ゴーストかスペクターか....」
「そうなると思います」
「そうか。すまん、助かった」
「いえ。....臨海学校、楽しんでくださいね」
「あぁ。じゃあな」
俺は通信を切り、旅館に戻った。
アナザーゴースト
蓮が持つアナザーライダーの力の一つ
改造のお陰で、魂を吸い取る力は消えたが、その代わりに
三つの偉人の力を使うことができる
通常形態では姿を消す、壁抜けなどの幽霊のような能力を使える
しかし、偉人の力を使っている時にはその能力が使えなくなる
腰の部分に三つの黒い眼魂が付いており、ベルトに入れると、
対応したパーカーが現れ、そのパーカーを纏うことで偉人の力を使うことができる
武器
三つの眼魂
特殊能力
姿を消す、壁抜けなどの幽霊特有の能力
偉人の力
ヨシツネ魂
蓮が作った眼魂の一つ
ヨシツネの力を使うことができ、跳躍力と近接攻撃を強化する
刀に力を込めると刀身が黒くなり、斬れ味と一撃の威力を上昇させる
必殺技は[八艘飛び](イメージはペル◯ナ)