偽りを纏いし転生者とToLOVEるな日々(凍結) 作:アイリエッタ・ゼロス
思っています。(てか、5多いな!)
「はぁ」
「(この臨海学校、遊んで食ってばっかだな)」
俺は一人、ロビーの自販機でコーヒーを飲みながら今日の事を思い出していた。
二日目の今日は一日中海で遊んでいた。
だが、泳ぐのが好きではない俺は女将さんから釣り道具を借りて
一日中釣りをしていた。
結果としては、海が綺麗だったのか大量に魚が釣れた。
俺は女将さんに釣れた魚を渡したら、今日の晩御飯に特別に
刺身として出してくれた。
「(にしても美味かったな)」
刺身は身がしっかりとしていて、いつも食べているのとは
別物だった。
そんなこんなで、もう夜になっていた。
「(そろそろ部屋に戻るか)」
俺はそう思い、コーヒーの缶をゴミ箱に捨てて部屋に戻ろうとした。
だが....
「(....あれは)」
俺はあるものを見つけた。
それは、謎の笑みを浮かべている男二人と、それについて行っている
男一人の姿だった。悲しいことに、そいつらは同室の三人だった。
「(あいつら、今度は何をする気だ....)」
俺は気になり、足音が聞こえないように三人の後を追った。
〜〜〜〜
「(....あのアホども)」
追っていくうちに着いたのは、女子の部屋の近くだった。
「この先が桃源郷か....!」
猿山と同室の男は満面の笑みを浮かべていた。
結城も少し困ったような表情をしていたが、少し嬉しそうな
表情になっていた。
「じゃあ、早速....」
「おい」
猿山が部屋の扉に手をかけようとした時、声をかけた。
「っ!?」
「か、影宮!?」
「な、なんでここに!」
「部屋に戻ろうとした時、お前らがどこかに行こうと
したのが見えたから監視してたんだよ」
「い、いつの間に....」
「てか、監視してて正解だったな。....ほら、教師に見つかる前に
さっさと戻るぞ」
そう言って三人を連れ戻そうとした時....
「おい!そこの男子!何をしている!」
後ろから野太い声が聞こえてきた。
「げっ....」
よりにもよって、後ろにいたのは指導部の教師だった。
「や、やばい!」
「逃げるぞ!」ドンッ
三人は逃げるために俺を押しのけて走っていった。
「っ〜〜!」
押しのけられた俺は女子の部屋の前にあったスリッパ置き場の
部分に頭をぶつけた。
「(アイツら....)」
俺もどうにかして逃げようとしたが、教師は
こっちに向かっていたので逃げ場が封じられていた、
「(....どうすれば)」
その時、女子部屋の扉が開いた。
そして、中から出てきたのは....
「か、影宮君?」
「西連寺....」
肝試しのパートナーだった西連寺だった。
「待たんかコラーーーー!」
俺が少し西連寺と見つめ合っていると、教師は
どんどんとこっちに近づいてきていた。
「や、やば....」
俺がそう呟いたら、
「か、影宮君!早く中に!」
西連寺は察してくれたのか、部屋に入るように言ってくれた。
「っ、すまん!」
俺は部屋の中に急いで入った。
西連寺は俺が部屋に入ると、急いで扉を閉めてくれた。
そして、俺は扉に耳を当て教師が部屋の前を過ぎ去っていくのを
確認した。
「はぁぁぁ....」
俺は教師が部屋の前を過ぎ去っていくのを聞いて力が抜けた。
「だ、大丈夫?」
「あぁ。ありがとな西連寺。お陰で助かった」
「ううん、気にしないで。....それよりも、何してたの?」
「部屋のバカ三人を追いかけてたらここに着いたんだょ。
多分だが、女子の部屋に忍び込もうとしたんだろうな」
「それで外が騒がしかったんだ」
「すまん。迷惑をかけた」
「だ、大丈夫だよ。私も起きてたし」
「そうか。....それよりも、他の人達は?」
俺は部屋を見渡したが、部屋の中にいるのは西連寺だけだった。
「リサとミオとララさんは自販機にジュースを買いに行ったよ」
「そうなのか。....そういえば、足は大丈夫か?」
俺は釣りをしながらも気になっていた事を聞いた。
「うん。もう普通に歩けるよ」
「そっか。なら良かった」
俺はそう話しながら部屋の扉を開けて、部屋の外を見た。
「げ....」
「どうかしたの?」
西連寺は俺があげた声を聞いて不思議そうにしていた。
「マズイことになった....」
「こ、今度は何が....」
「ララ達が戻ってきやがった....」
「え....」
俺が外を見て見たものは、呑気に話しながら部屋に
戻ってくるララ達だった。
「ど、どうすればいい?」
「ぎゃ、逆の方に逃げたら....」
「多分結城達が捕まってるから無理だな....」
そんな事を話していたら、足音がどんどん近づいてきた。
「か、影宮君!こっち!」
「えっ?」
〜〜〜〜
「ただいま〜」
「お、おかえりなさい」
「あれ?春菜、もう寝るの?」
「う、うん。もう消灯時間だし....」
「も〜、そんなこと言って!夜はこれからよ、は・る・な」
「きゃっ!?やめてよ里紗!」
「もぉ〜、そんなこと言って!」ギュッ
「っ!」
「ん....今何か聞こえなかった?」
「き、気のせいじゃない!?」
「えー、そうかなー?」ギューー
「っ〜〜〜〜!」
「(どうしてこうなった....!)」
俺は今、西連寺の布団の中にいた。
ララ達の足音が近づいてきたのでどうしようかと思ったら、
西連寺は自分の布団の中に匿ってくれた。
そして今、俺は籾岡に指を踏まれていた。
「(バ、バレないように少しずつ....!)」
俺は籾岡にバレないように、ゆっくりと膝に踏まれた手を抜いた。
「(ふぅ、危なかった、って!?)」
俺は手を抜いて、体勢を立て直そうとして回ったら、
目線の先には西連寺の太ももが見えた。
しかも、西連寺は少し足を開いていたからパンツまで見えそうになった。
「(ヤバいヤバい!?)」
俺は見えないように頭の向きを変えた。
すると、急に目の前に携帯が現れた。
携帯の画面にはこう書かれていた。
『みんなが寝静まったら外に出すから。
だからそれまで、出来るだけ動かないで!』
「(寝静まるまで耐えるしかないか....)」
俺はそう思い、そのままの姿勢で動かないように気をつけた。
〜〜〜〜
一時間後
「(....コイツら、寝る気配がねぇ)」
あれから一時間経つが、三人はまるで寝る気配が感じられなかった。
「(てか、そろそろ体がヤバい....)」
流石の俺でも、一時間同じ体勢だと体に痛みが走り出していた。
そんな俺の考えを知らない三人は女子高校生らしい話を始めだした。
「ねぇ、春菜」
「な、何?」
「春菜って好きな人いるワケ?」
「きゅ、急になによ!」
「だって、こーゆー夜の定番じゃん」
「(JKっぽい話題だなぁ....)」
俺は布団の中からそう思っていた。
「正直に言いな春菜!」
「さもないと、揉むよ?」
「....私、は」
「何よー、言えないの?」
「あ!まさか、春菜も結城の事が好きなの?」
「な、何言ってるのよ未央!」
「え、そうなの春菜?」
「ち、違うよ!結城君はただの友達だよ!」
「あっはっは!まぁ、結城はタイプじゃなさそうだし」
「そうそう!てか、ララちぃも結城なんかのどこがいいワケ?」
「言っちゃ悪いけど、ララちぃならもっと上の男が狙えると
思うんだよねー」
「結城ってなんかガキっぽいし」
「女の子の扱いも苦手そうだし」
「頼りがいなさそ〜」
「(結城。お前散々に言われてるぞ)」
俺は心の中で結城に同情した。
そんな事を考えていたら....
「そんなことないよ!」
ララが大きな声でそう言った。
「リトはね、宇宙で一番頼りになる人だよ。私はそう信じてる」
「(....)」
俺は布団の中で静かに聞いていた。
「(愛されてんな、あのバカ....)」
「ララちぃ、カッコいー!」
「宇宙で一番だってぇー!」
「ちょっと聞いた春菜!」
「あんたもララちぃ見習って好きな男の一人も作ったらー!」
「べ、別に私は....」
「(西連寺、ご愁傷様....)」
俺は布団の中で手を合わせた。
「あ、でも春菜も気になってる男子いるでしょ?」
「え、そうなの?」
「そ、そんな事ないよ!」
「嘘つかないでいいって!春菜の気になってる男子はねぇ、
影宮なんだよ!」
「(え....)」
「な、何言ってるのよ里紗!?」///
「だって肝試しの時、スタートから手繋いでたじゃん」
「それに戻ってきた時、お姫様抱っこもされたんだよねー?」
「ど、どうしてその事!?」
「いやぁ、女将さんに聞いたんだよ」
「(おい、女将さん!)」
「二人とも、顔真っ赤だったんでしょ?」
「初々しいねぇ」
「で、でもそれは私が足を怪我したから、」
「だからってお姫様抱っこ?」
「そういう時っておんぶじゃない?」
「わ、私に言われても....」
「ララちぃはどう思う?」
「ん〜、私はあまりわかんないなぁ」
「そっか。....そ・れ・で、影宮の事、どう思ってんの?」
「正直にいいなよ春菜〜」
「....わ、私は」
西連寺が何かを言おうとした瞬間....
♪~♪~♪~♪~♪~
急に火災報知器が鳴り出した。
「非常ベル!?」
「なになに火事!?」
「二人とも待ってー!」
三人はそれぞれ声を何かを言って部屋を出て行った。
「か、影宮君!今のうちに行って!」
西連寺は布団をめくりあげてそう言った。
「....ありがとな、西連寺」
俺はそれだけ言って部屋を飛び出した。
だが、俺はその時後ろから西連寺が何かを言っていたのを
気づけなかった。
そして、俺は部屋に戻った瞬間こう思った。
「(しばらく西連寺の顔をまともに見れそうにないな....)」
〜〜〜〜
西連寺side
「行っちゃった....」
私は影宮君を呼び止めようとしたが、影宮君は
走って部屋に戻っていってしまった。
「(私、影宮君の事どう思ってるんだろう....)」
私の心に残されたのは、よくわからない複雑な感情だった。
ヒロイン一人目、わかりましたよね?