偽りを纏いし転生者とToLOVEるな日々(凍結)   作:アイリエッタ・ゼロス

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初のオリジナル回
オリジナルの新キャラもでます。


それと、アンケートの回答ありがとうございます。
ちょっと5が圧倒的なのでアンケートは終了したいと思います。


増える面倒ごと

 それは臨海学校も終わり、期末テストが終わって

 夏休みに入ったある日のことだった。

 

「おはようございます、蓮君」

「....なんでいる、サリューシュ」

 俺が朝、目を覚ますと目の前にサリューシュが立っていた。

 

「今日は蓮君に大切な用事があるからここにいるんです」

「大事な用事?」

「はい。だから、早く朝ごはんを食べて動きやすい服に着替えてください」

 そう言ってサリューシュは部屋を出て行った。

 

「(大事な用事って、何かあったけ?)」

 俺はそんな事を考えながらも、さっさと動きやすい服に着替えた。

 そして、俺がリビングに着くとテーブルにはサリューシュが

 作ったと思われる料理が並べられていた。

 

「朝からスゲェな」

「さ、どんどん食べてくださいね」

「あぁ、いただきます」

 俺はそう言い、サリューシュの作った朝飯を食べた。

 

 

 〜〜〜〜

 

「それで、大事な用事って一体なんなんだ?」

 俺は目の前に正座をしているサリューシュに聞いた。

 

「実はですね、お祖父様が蓮君を連れてきて欲しいと言われたのです」

「アルードが?」

「はい。大事な話があるというので天界に一度連れてきて欲しいと」

「....まさか、説教とかじゃないよな?」

「流石にそれはないとは思いますけど....」

「なら良いか」

 俺はそう言って立ち上がった。

 

「では、」

「あぁ。さっさと行こうぜ」

 俺がそう言うと、サリューシュは首に付けている鍵を手に取った。

 

「わかりました。ではゲートを開きますね」

 そう言ってサリューシュは地球の本棚がある部屋に鍵を挿し込んだ。

 

「さ、行きましょうか」

「あぁ」

 俺とサリューシュは扉を開き、光に包まれた。

 

 

 

 〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「....久しぶりに感じるな」

「まぁ、あの世界とでは時間感覚が違いますからね」

 俺とサリューシュは巨大な扉の前に立っていた。

 そして、サリューシュの服は天界での服装に変わっていた。

 

「さて、ではお城に向かいましょうか」

「了解」

 そう言って歩き出したサリューシュの後を俺は追った。

 

 

 〜〜〜〜〜

 城下町

 

「相変わらず賑わってるな」

「それがこの街の良いところですから」

 俺はサリューシュの隣を歩きながらそう言った。

 すると、

 

「ん? ねぇ、君?」

 急に誰かに後ろから呼ばれた。

 

「はい? ....って、ナターシャ!」

「やっぱり! 久し振りだね、蓮!」

 そこにいたのは俺の戦術の師匠、ナターシャ・レイだった。

 

「本当に久し振りだな! いつ以来だ?」

「蓮が転生する二カ月前だったかな〜」

「もうそれぐらいになるのか」

「そうだね〜。てか、今日はどうしたの?」

「なんかアルードに呼ばれたらしいから一度戻ってきたんだよ」

「最高神様に?」

「あぁ。なぁ、サリューシュ」

「えぇ」

「あ、いたんだ。終劇のサリューシュ」

「いるわよ! 破滅のナターシャ! ....それにしてもあなた、こんなところで

 何してるのよ。今日は書庫の整理するって言っていなかったかしら?」

「いや〜それがさ、私も最高神様に呼ばれたんだよね」

「今度は何したのよ....」

「何もしてないよ! 朝、城に来るように言われたんだよ」

「そう。なら、一緒に行きましょうか」

「そうだね! 私も久し振りに蓮と話したいしね。良いよね?」

 そう言ってナターシャは首を傾げて聞いてきた。

 

「別に良いぜ」

「よしっ! なら、城に向かうまでたくさん話そーね!」

 そう言いながら、俺達は城の方に向かって歩き出した。

 

 

 

 〜〜〜〜

 城前

 

「お疲れ様です、兵士の皆さん」

「お疲れ様〜」

「こ、これはサリューシュ様! ナターシャ様!」

「お、お勤めご苦労様です!」

「そんなに硬くならなくて大丈夫ですよ」

「そうそう」

「「そ、そんな無茶な....」」

「まぁ良いです。お祖父様は?」

「最高神様は最上階におられます」

「そうですか。では」

 そう言ってサリューシュは城の中に入っていった。

 だが....

 

「その、サリューシュ様....そちらの少年は?」

 兵士は俺の方を指差してそう言った。

 

「聞いたことはあるはずですよ。この子の名前は蓮君です」

「蓮....」

「って、まさか!?」

「えぇ、その蓮君です」

「こ、これはとんだご無礼を!?」

「申し訳ありません!?」

 二人は武器を置き、その場で正座した。

 

「あぁー、気にしないでください。慣れてるんで」

「君達気をつけなよ〜」

「「は、はい!!」」

 二人の兵士の人は俺達に向かって敬礼をしてきた。

 

「さ、二人とも行きますよ」

「はいよ」

「はーい」

 サリューシュの後に続き、俺達も城の中に入っていった。

 

 

 

 〜〜〜〜

 最上階

 

「お祖父様、サリューシュです」

『入ってくれ』

 サリューシュが扉越しに言うと、扉の中から声が聞こえた。

 サリューシュはそれを聞くと、扉を開いた。

 

 中には巨大な机の上に山のような書類を処理している一人の

 老人がいた。

 

「お久し振りです、お祖父様。終劇の戦女神サリューシュ」

「破滅の謀将ナターシャ」

「「ただいま参上しました」」

 そう言うと、二人は老人の前に跪いた。

 

「二人とも楽にしてくれ」

 そう言うと、二人は立ち上がった。

 そして老人は俺の方に近づいてきた。

 

「久し振りだな、神殺しの蓮」

「....その呼び方はやめてくれ、アルード」

「ほっほっほ、すまんな。つい癖で」

「....はぁ。それで俺に何の用だ」

 俺はアルードの目を見て聞いた。

 

「それはだな....」

 すると、空間の景色が変わり出し真っ白な空間に変わった。

 

「これなら誰にも聞かれないな」

 そう言うと、アルードは近くの椅子に座った。

 

「三人も座るといい」

 そう言われ、俺達三人も近くの椅子に座った。

 

「さて、では話そうか。お主を呼んだ訳を」

「あぁ、頼む」

 

 〜〜〜〜

 

「今回お主を呼んだ訳は一つだ」

「一つ?」

「あぁ。お主の転生した世界に愚神派の奴らが侵入した」

「な....!」

「本当ですかお祖父様!」

「嘘でしょ....」

「全部本当だ。天界と蓮が転生した世界に謎の歪みが生まれていた。

 それを偵察部隊に調べさせたところ、愚神派の連中が侵入した痕跡が見つかった」

「一体何人が侵入を?」

「そこまでは分からん。ただ、歪みを見る感じかなりの人数と思われる」

「....まさかと思うが、そいつらもとっ捕まえろってか?」

「鋭いな」

「お祖父様!」

「最高神様!」

 すると、急にサリューシュとナターシャが立ち上がった。

 

「一体何を考えているのですか! ただでさえ蓮君には転生者達の

 捕獲をお願いしているのに、これ以上の負担をかけようとするのですか!」

「サリューシュの言う通りです! いくら蓮でも....!」

「ま、待て二人とも。話は....」

「「これが落ち着いていられますか!!」」

 アルードは二人の気迫に押されていた。

 

「ま、まぁまぁ二人とも! 話はまだありそうだから....」

 俺はとにかく二人を落ち着かせようとした。

 

「っ!」

「....わかったよ」

「....」ほっ

 二人はなんとか俺の話を聞いてくれて椅子に座りなおした。

 

「それで、続きを話してくれ」

「あ、あぁ。すまんな」

 そう言って一つ咳をし、話を続けた。

 

「それで、蓮に依頼をしたいのだ。愚神派の処刑を」

「....処刑、か」

「あぁ。それで、お主にこれを渡したい」

 そう言ってアルードは一本の剣を俺に見せた。

 

「神殺しの剣....!?」

「最高神様、本気ですか!?」

「あぁ、儂は本気だ。これを蓮に託したい」

 そう言ってアルードは俺に近づいてきた。

 

「お主に無理強いはしない。だが、もしも儂の

 頼みを聞いてくれるならこの剣を受け取ってくれないか?」

「....わかった」

 俺はそれだけ言い、剣を手に取った。

 

「蓮....」

「蓮君....」

 剣を受け取った俺を見るナターシャとサリューシュの顔は

 悲しそうな表情に変わった。

 

「二人とも心配すんなって。ヤバくなったらちゃんと逃げるから」

「....でも、」

「....分かりました」

「サリューシュ!?」

「彼が決めた事です。私達に止める権利はありません」

「それは....そうだけど、」

「それに、蓮君は約束を破りません。そうですよね?」

「あぁ」

「なら、私はこれ以上は言いません」

「ありがとな、サリューシュ」

「....は〜、仕方ないわね」

 すると、ナターシャも呆れた表情でそう言った。

 

「ナターシャ」

「私も何も言わないわ。そのかわり、死ぬんじゃないわよ」

「おう」

「じゃ、これで決まりね」

「では、頼んだぞ。蓮」

「あぁ。任せとけ」

「うむ。それと、サリューシュ、ナターシャ。二人にある任務に

 ついてもらう」

「任務ですか?」

「二人に天界に残っている愚神派の者達の捕獲、処刑を頼みたい」

「了解しました」

「その任務、謹んでお受けいたします」

「うむ。では頼んだぞ」

 

 

 〜〜〜〜

 

「はぁ〜あ。受けちゃったなぁ〜」

「どの道受けるのはわかってただろ? 俺の性格上」

「そうだけどさ〜」

「ナターシャ、そこまでしてあげなさい」

「わかったわかった」

「んじゃ、俺は帰るな」

 そう言って、俺は扉の前に立った。

 

「あ、ちょっと待って」

 すると、ナターシャに止められた。

 

「なんだ?」

「サリューシュの通信機、ちょっと貸してくれない?」

「? 別に良いが....」

 俺はナターシャに通信機を投げた。

 ナターシャがキャッチすると、通信機は光り出した。

 

「はい、これで良いよ」

「一体何したんだ?」

「私にも通信できるようにしたの。愚神派のことで

 何か分かったら連絡するわ」

「了解。こっちも何か動きがあったら連絡するな」

「えぇ」

「じゃあな二人とも」

「お疲れ様でした蓮君」

「じゃあね蓮」

 そう言われ、俺は門を開いて光に包まれた。

 

 

 

 

 




 ナターシャ・シオン
 天界の女神で蓮の戦術の師匠
 サリューシュと同じく最上級女神の一人で、
 [破滅の謀将]というあだ名がある。

 見た目は子供っぽいが、頭脳は天界一だったりする。

 好きなもの 中華料理
 嫌いなもの バカな人間
 趣味 読書


 アルード・ルーラ
 サリューシュの叔父で現在の最高神
 今はひたすら愚神や転生者の件に追われている
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