偽りを纏いし転生者とToLOVEるな日々(凍結)   作:アイリエッタ・ゼロス

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クリスマスパーティー/捕食する赤龍

「....人多いな」

「そりゃな。学校の生徒とか結構集まってるみたいだぜ」

「そうなのか」

「しっかし天条院先輩もいいトコあるよな。別荘でクリスマスパーティー

 するからって俺らまで招待してくれるなんてな」

「ん〜、どうだろう? 俺はあの人の事だから裏があるような気が....」

 俺は今、二年の天条院先輩の別荘にいた。理由は猿山が言った通り、

 クリスマスパーティーに招待されたからだ。

 

「そう言うなって! 美味い飯もあるんだから楽しもうぜ!」

 結城は少し心配してたが、猿山はいつも通り呑気そうだった。

 

「あ、結城君、猿山君、影宮君。ここにいたんだ」

 すると、後ろから声をかけられた。後ろを見ると西連寺、籾岡、沢田がいた。

 

「西連寺か」

「ここ広いから、すぐに迷っちゃいそうだね」

「そうだな」

「あれ結城ィ、ララちぃは一緒じゃないの?」

 籾岡はララがいない事を不思議に思って結城に聞いた。

 

「あぁ、ララならドレスアップしてくるってどっかに行ったぞ」

「そうなんだ」

 そう言って話していたらデカい扉からサンタとトナカイのコスプレをした

 女が三人出てきた。

 

「はい皆さん! ようこそ私のクリスマスパーティーへ! 今日は思う存分

 楽しんで行ってくださいな!」

 そう言うと、周りの生徒達は拍手していた。

 

「あれが天条院先輩か?」

「そういや影宮はあの時教室にいなかったな。そうだぜ」

 すると、近くから歓声が上がった。

 

「うわっ! ララちぃすごっ!?」

 籾岡の声の方を見るとそこには変わったドレスを着たララがいた。

 

「すげぇドレスだなおい....」

「かわいー!」

「ララさん似合ってるよ」

「ありがとー! ねぇねぇリト〜! 似合ってる?」

 そう言ってララは結城に抱きついていた。

 

 

 〜数分後〜

 

「それでは本日のメインイベント、プレゼント交換を始めたいと思います。

 ですが、入場の際に皆様から預かったプレゼントはここにありません」

 トナカイのコスプレをした人が前に立ってそう言った。

 

「?」

「どう言う事だ?」

 周りも意味がわかっていないようだった。

 

「普通に交換し合ってもつまらないでしょう? そこで、私が素晴らしい

 ゲームを思いつきました。名付けてプレゼント争奪ゲーム!」

「プレゼント争奪ゲーム?」

「ルールは簡単。この屋敷のあちこちに隠されたプレゼントを探し出し、

 見つけたプレゼントはその人の物になります」

「へー、面白そう!」

「見つければ見つけるほどプレゼントが増えるってわけか....」

 俺は何となくゲームの内容を理解した。

 

「しかしそれだけではありません! プレゼントの中に一つだけ、私からの

 プレゼントとして“豪華リゾート三泊四日”の旅をご用意しています!」

「「「おぉぉ!!」」」

 その言葉で、会場は盛り上がった。

 

「凄いじゃん! これは狙うっきゃないね!」

「絶対見つけるよ春菜!」

「えっ? 別に私は....」

 西連寺は籾岡と沢田の圧に押されていた。

 

「そして、最後にもう一つ!」

 天条院先輩が何かを言おうとした時....

 

「ふっ! リゾートの旅は俺がいただく!」

 そう言って、この間の盗撮犯が先に走り出した。だが....

 

 ガコンッ

 

「へっ....」

 盗撮犯は床に開いた穴に落ちていった。

 

「お、落とし穴!?」

「このように屋敷の中にはトラップを仕掛けております。プレゼント探しは慎重に

 行くことをオススメします」

「マ、マジか....」

 隣にいた結城は若干引いていた。

 

「それでは、ゲームスタートです!」

 そう言った瞬間、全員扉の方に走り出した。

 

「リト、一緒に行くよ〜!」

「お、おいララ!」

 結城はララに引っ張られていき....

 

「さて、行くよ春菜!」

「ゴーゴー!」

「ふ、二人とも押さないで!」

 西連寺は籾岡と沢田に押されていった。

 

「(全然慎重じゃねぇな....)」

 俺は一人会場に残っていた。他の生徒達は既に扉から出て行っていた。

 

「さてと、俺も動くか....」

 そう思い、俺は会場の中にあった机の裏を見た。

 すると、そこには謎の封筒があった。

 

「やっぱか....」

 俺は封筒を取った。何故俺がここにあるのかが分かったのかというと、

 黒服を着ていた男の人が何かをしているのかを見ていたからだ。

 

「てことは、あそことあそこもだな」

 そう思い、俺は別のところに向かった。

 

 

 〜別室〜

 

「やっぱりあった」

 俺が来た部屋には、赤いリボンが結ばれた箱があった。

 ここはさっき黒服の人が出てきた部屋だった。俺は回収しようとしたが....

 

「....なるほど、これがトラップの一つか」

 俺の前にあった壁が開き、マシンガンが現れた。

 そして、マシンガンからはBB弾が飛んできた。

 

「めんど....」

 俺はプレゼントを回収しようとしたが、マシンガンの弾が邪魔で取れなかった。

 

「(仕方ない....)」

 俺は影の中から影正を取り出し、マシンガンに向かって斬撃を放った。

 斬撃はマシンガンに当たり、真っ二つに割れた。

 

「ふぅ....」

 俺は息を吐いて、プレゼントの箱を回収した。

 

「ん、あれは....」

 俺がマシンガンが出てきた壁の方を見ると、監視カメラがあった。

 

「(見られるとマズイし、壊しておくか....)」

 そう思い、俺は監視カメラをぶっ壊した。

 

「よし、次に向かうか」

 俺は影正を鞘に納め、別の場所に向かった。

 

 

 

 〜廊下〜

 

「にしても、トラップも監視カメラも多いな....」

 俺は別の部屋で拾った袋に見つけたプレゼントを入れて移動していた。

 そして、トラップを躱し、監視カメラを壊していた。

 

「(てか、これいつ終了なんだか....)」

 そう思いながら廊下を歩いていたら、前方に穴が見えた。その穴からは、

 聞いたことがあるような声が聞こえてきた。

 

「お、落ちる〜!」

「頑張ってリサ!」

「む、無茶言わないでよ!」

「大丈夫かお前ら....」

 俺が見に行くと、そこには籾岡と沢田と西連寺がいた。

 籾岡は落ちないように床を手で掴んでおり、沢田と西連寺は

 籾岡にしがみついていた。

 

「か、影宮!」

「嘘っ、影宮!?」

「影宮君!」

「よぉ」

「いや、よぉじゃなくて! 助けて! もう落ちそう....!」

「....わかった」

 そう言って俺は籾岡の手を掴んだ。

 

「よっと....!」

 俺は籾岡達三人を力技で引き上げた。

 

「はぁ、助かったぁぁ!」

「影宮ありがとう! 助かったよ!」

「ありがとう影宮君!」

「気にすんな。てか、よく耐えてたな籾岡」

「ま、リサはテニス部で一番の....」

「み、未央!!」

 沢田が何かを言おうとした瞬間、籾岡が沢田の口を封じた。

 

「モガモガ!?」

「....何やってんだよ」

「ア、アハハ....」

 西連寺もそれを見て苦笑いしていた。

 

「まぁ、理由は何でも良いけど....そういや、三人はプレゼントを見つけたのか?」

「私達はまだ見つけてないよ。それよりも、影宮君の持ってるその袋と刀は?」

 西連寺は俺にそう聞いてきた。

 

「刀はさっき見つけたもので、この袋は中に見つけたプレゼントを入れてるんだよ」

 そう言って俺は袋の中を見せた。

 

「うわすごっ!」

「もうそんなに見つけたんだ!」

「凄いね影宮君....!」

「そうか? 結構わかりやすい場所にあるぞ」

 そう言って俺は袋の中のものを出した。

 

「さてと、お前らなんかいるなら持って行ってもいいぞ」

「いいの?」

「あぁ。まだ見つけてないんだろ? 一個ぐらい持っていっても構わねぇよ」

「マジで! だったら、ありがたく....!」

「サンキュー影宮!」

 そう言って籾岡と沢田はプレゼントを物色し出した。

 

「西連寺も持って行って良いぞ?」

「本当にいいの?」

「あぁ」

「....ありがとう影宮君」

 西連寺もそう言って袋の中を見始めた。

 

「(さて、次どこを見に....)」

 そう考えていたら....

 

 キィーン キィーン

 

「....」

 近くの窓から音が聞こえてきた。

 

「(....誰だこのタイミングでアホな事をしようとする奴は)」

 俺が鏡の方を見ると、アナザードラグブラッカーが俺を見ていた。

 

「....はぁ、行くか」ボソッ

 俺は小さく呟き....

 

「三人とも、俺は今のうちに他のところ探してくるから戻ってくるまでに

 決めておいてくれよ」

「OK〜!」

「了解!」

「わかったよ」

「じゃ頼んだぞ」

 俺はそう言って三人と会う前にいた部屋に入った。

 

「さてと、今日はお前が行くか?」

 俺は鏡にいるアナザードラグブラッカーに聞いた。だが、ブラッカーは

 首を横に振った。

 

「(てことは雑魚か....)」

「わかった。じゃあこれだな」

 

 ♪〜♪〜♪〜

「RYUKI!」

 俺はアナザーウォッチを押してアナザー龍騎に変わった。

 そして、俺は鏡の中に入り音の方に向かった。

 そして、少し歩いた先には大量のレイヨウ型のミラーモンスターがいた。

 

『(相手はインペラーか....)』

 俺がそう考えて見ていると、一体のメガゼールが俺に気づいた。

 すると、そのメガゼールに気づいた他の連中も俺に気づいた。

 そして、レイヨウ型のモンスター達は俺を敵と認識して俺に向かってきた。

 

『(うわぁ、めんどくせぇ事に....)』

 そう思い、俺はベルトからカードを抜きバイザーにセットした。

 

「ADVENT!」

 音が鳴ると、どこからかアナザードラグレッダーが飛んでき、レイヨウ型の

 モンスターをものすごい勢いで捕食し出した。

 

『よしよし。俺も斬りますか』

 俺も何体か抜けてきたレイヨウ型のモンスターを斬り裂いていった。

 そして、全てのレイヨウ型のモンスターを斬り裂いたらインペラーが奥の方にいた。

 

『だ、誰だお前は!?』

『お前こんだけ暴れてて気づかなかったのかよ....』

 俺はインペラーの鈍感さに呆れた。

 

『まぁいい。転生者、佐野 満矢、お前を捕獲する。やれ、アナザードラグレッダー!』

 俺がそう言うと、レッダーはインペラーに襲いかかった。

 

『うわぁぁ! 来るなぁぁ!』

「SPIN VENT!」

 インペラーはガゼルスタップを出してレッダーに対抗しようとしたが、

 一瞬でレッダーにぶっ飛ばされていた。

 

『(弱すぎだろ....)』

『や、やめろ! やめてくれ!』

 インペラーはそう言ったが、レッダーは止まる気配がなかった。

 それに、俺の身体からどんどん粒子が出てきた。

 

『(時間もないか....)レッダー、トドメをさせ』

 俺がそう言うと、レッダーは口から炎を出してインペラーを焼き尽くした。

 

『馬鹿野郎....いくらなんでも火力が強すぎだ』

 炎は俺の近くまで来て俺も少し焼けた。レッダーは少しだけ申し訳なさそうな

 表情をしてどこかに飛んで行った。

 

『はぁ....俺も急いで戻らないとな』

 そう思い、転生者をカードに封印しインペラーのデッキケースを回収して

 急いでミラーワールドから出た。

 

 

 〜廊下〜

 

「戻ったぞ」

「あ、早かったじゃん。なんか見つかった?」

「いや全く。それよりも、何にするか決まったか?」

「私はこれ!」

「私はコレだね!」

 沢田と籾岡は一つの箱を持ってそう言った。

 

「そうか。西連寺は?」

「....まだ考え中かな」

「....そうか」

 俺がそう言った瞬間、何か嫌な予感がした。俺は周りを見渡した。

 すると、天井にヒビが走り出した。

 

「っ! 西連寺、籾岡、沢田走れ!」

「えっ?」

「急にどうしたの?」

「上だ上!」

 俺はヒビが走っている天井を指差した。

 

「へっ?」

「上って....」

「リサ、ミオ! 天井にヒビが!」

「嘘でしょ!?」

「マジじゃん!?」

「だから言っただろ! 早く逃げるぞ!」

 そう言って俺はプレゼントの袋を持って走り出した。

 

 〜〜〜〜

 

「し、死ぬかと思った....」

「危なかったぁぁ....!」

「はぁ、はぁ....」

 俺達が屋敷から脱出すると、屋敷は崩壊し出した。

 

「ギリギリセーフだったな....」

 俺は崩壊していく屋敷を見てそう呟いた。

 

「あ、蓮〜!」

 俺が屋敷を見ていると、後ろからララが声をかけてきた。

 

「ララか。お前怪我しなかったのか?」

「うん! ねぇねぇ、その袋の中ってプレゼント?」

「そうだが? それがどうかしたのか?」

「みんなにプレゼント配るからそれ貸してくれる?」

「あぁ、そういう事ね....ほらよ」

 俺はララに袋を渡した。

 

「ありがとう!」

 そう言ってララは生徒達の方に向かっていった。

 

「(あ、そういえば西連寺はまだ決めてないのに袋ごと渡しちまった....)」

 俺は西連寺の事をうっかり忘れてしまっていた。

 

「(....でもそういえば)」

 俺はポケットの中に入れた封筒のことを思い出した。

 

「西連寺」

「どうしたの影宮君?」

「これ、よかったらいるか?」

 そう言って、俺は西連寺に封筒を渡した。

 

「これは?」

「天条院先輩が用意したリゾートのチケット」

「えっ!?」

「西連寺がプレゼント決まってないのに、俺ララにプレゼントの入った袋を

 渡しちまってな。だから、今俺が持ってるプレゼントこれしかないんだよ。

 良かったら貰ってくれないか?」

「さ、流石にそれは貰えないよ!」

「良いから良いから。秋穂さんと行って来いって。これ二人まで行けるみたいだから、

 俺が持ってても一枚余るんだよ。もったいないから、貰ってくれると助かるんだが....」

「で、でも....」

「何やってんの二人とも?」

 すると、籾岡が俺と西連寺が話しているのに気づいて話しかけてきた。

 

「実はな....」

 俺は西連寺に話していた事を話した。

 

「えぇ!? 春菜貰っておきなって!」

「でも良いのかな....」

「影宮が良いって言ってるんだから!」

「本当に良いの....?」

 西連寺は心配そうに聞いてきた。

 

「あぁ」

「....じゃあ、ありがたく貰うね」

 籾岡の押しのお陰で、西連寺はチケットを貰ってくれた。

 

「ありがとう影宮君」

「別に良いって。じゃあ俺は先に帰るな。ララ達によろしく言っといてくれ」

「わかったよ。じゃあね」

「ありがとね影宮〜!」

 俺は二人に手を振って門の方に向かった。そして、門を出て立ち止まった。

 

「それで、いつまでつけるつもりだ? トナカイさん?」

 俺は木の上を見た。

 

「っ! 気づいていたのか....」

 すると、木の上からトナカイのコスプレをしていた人が現れた。

 

「えぇ、最初から。俺に何か用ですか?」

「君は一体何者だ! 突然刀を出したと思ったらトラップと監視カメラを斬撃で破壊した! 

 刀を振って斬撃を放つなどただの人間に出来るはずがない!」

「....へぇ、見られてましたか」

「当たり前だ!」

 そう言って、トナカイのコスプレをした人はモデルガンを向けてきた。

 

「何者か、話してもらうぞ!」

 そう言った彼女の視線は鋭かった。

 

「....残念ですが、それは出来ませんよ。彩南祭の出し物を決めている時に

 俺達の教室を見ていたトナカイさん」パチンッ

「っ!? 何故それを....」

 俺は彼女が言い終わる前に指を鳴らして彼女の動きを止めた。

 

「それでは、さようなら」

 俺は手で彼女を俺の方と逆向きにして駅の方に向かった。

 

 

 

 

 

 

 〜?side〜

 

「知って....!」

 私が言葉を言い終わると、彼の姿は消えていた。

 

「消えた、だと....!」

「(バカな! どこに行った!)」

 私は周りを見渡したが、彼の姿はどこにもなかった。

 

「(一体、彼は何者なんだ....?)」

 私の頭の中には、彼の嘲笑したような顔がこびりついていた。

 

 

 

 

 

 

 

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