偽りを纏いし転生者とToLOVEるな日々(凍結)   作:アイリエッタ・ゼロス

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転生早々、戦闘です。


後書きに、登場したアナザーライダーの設定を書きました。


偽りの赤き龍は少女を守り、蟹を焼き尽くす

「成功、だな....」

 

 俺はある部屋の中にいた。

 どうやら、転生に成功したようだ。

 部屋を見渡すと、サリューシュに頼んでいた大きめの机とパソコン、

 転送装置、財布、携帯、黒のボディバッグが置かれていた。

 その他に謎の箱、そしてダンボールが三つ置かれていた。

 

「(? なんだこれ)」

 謎の箱の上には一枚の手紙があった。

 

「一先ず、頼まれたものは全て置いておきました。冷蔵庫と洗濯機は

 別のところに置いています。他に必要な家具は自分に合ったものを買ってくださいね。

 お金の方は毎月一定額を通帳に入れておきます。無駄遣いをしないように! 

 ダンボールには通ってもらう高校の制服と服、生活に必要なものを入れています。

 後、この下にある箱はお隣さんに挨拶するときに渡してください。

 

 それでは、あなたの新たなる人生に祝福を

 サリューシュ・ルーラ」

 

「(おかんか....)」

 俺は手紙を見てそう思った。

 

「(....一先ず、町を探索するか。挨拶と荷物の整理は帰ってから

 でも良いよな?)」

 時計を見ると、今は午後二時。明らかに迷惑になりそうな時間だ。

 俺はバッグに財布を入れ、携帯を持って玄関に出た。

 玄関には鍵と一足の靴が置かれていた。

 

「さて、行きますか」

 俺は靴を履いて家を出た。

 

 

 

 〜〜〜〜〜

 

「平和そうな町だなぁ」

 俺は町を歩きながらそう呟いた。

 町はかなりの人がおり、特にデパートなどは賑わっていた。

 

「(後は、飯屋と本屋も探さないとな)」

 そんなことを考えて歩いていた時、

 

 キィーン キィーン

 

「っ!」

 突然、近くの鏡から謎の音が聞こえてきた。

 音はだんだん遠くの方に向かっていった。

 

「(来て早々か....丁度いい)」

 俺はすぐに裏路地に入った。そして、腕につけていた時計を外した。

 すると、時計はアナザーウォッチに変わった。

 

「鏡ならコレだな」

 

 ♪~♪~♪~

「RYUKI!」

 

 赤黒い炎が俺の体を包み、“アナザー龍騎”と化した。

 

『さて、追いかけるか』

 俺は鏡の中に入り、音の向かった方に歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜〜〜〜〜

 

 ?side

「....」すたすた

 私は一人、図書館から家に帰っていた。

 だけど、

 

「....」すたすた

 後ろから誰かにつけられている感じがしていた。

 

「(何だろう....)」

 私は歩く速度を速めた。

 だけど、

 

「....」すたすたすた

 

 それに合わせてつけている人の足も速くなった。

 

「(怖い....! 早く逃げないと!)」

 私は走り出そうとしたが、その時、

 

 キィーン キィーン

 

 近くの車の鏡から謎の音が聞こえてきた。

 

「な、何!?」

 私は車からすぐに離れた。

 すると、鏡は歪みだし、中から蟹みたいな黄色いロボットが現れた。

 そして、ロボットは私に向かってゆっくりと近づいてきた。

 

「(に、逃げないと!)」

 私は逃げようとしたが、

 

「(な、なんで動かないの!)」

 私の足はすくんで動かなかった。

 

「こ、来ないで!」

 私はそう言うが、ロボットは腕を動かしてゆっくりと近づいてきた。

 

「(誰か....助けて....!)」

 私は目をつぶって捕まるのを覚悟したその時、

 

「STRIKE VENT!」

 

 いきなり車の鏡から機械的な音が聞こえた。

 そして、鏡から赤黒い炎の球が飛んできた。赤黒い炎の玉は

 ロボットに当たり、ロボットは後ろに飛んでいった。

 

「(何が....)」

 すると炎が飛んできた鏡は歪みだし、剣を持った銀色の怪物が現れた。

 銀色の怪物は私を見た瞬間、

 

『早く逃げろ。ここは危険だ』

 と言ってきた。

 

「....え?」

 私はまた襲われると思っていたので、怪物の言葉を聞いて思考が止まった。

 するとロボットは再びこっちに向かってきた。

 だけど、銀色の怪物は左手から赤黒い炎をロボットに向けて放った。

 

「(もしかして、助けてくれた?)」

 私は銀色の怪物を見てそう思った。

 すると、銀色の怪物はこっちを見て、

 

『早く行け』

 そう言ってロボットに向かっていった。

 

「....ありがとうございます!」

 私はすぐに、怪物達と逆の方向に走り出した。

 

 

 

 

 〜〜〜〜〜

 

 アナザー龍騎side

 しばらく鏡の中を歩いていると、一体のミラーモンスターがいた。

 

『(ボルキャンサーか)』

 ボルキャンサーは俺に気づかず、鏡の外に出て行った。

 そして、一人の青髪の女の子を襲おうとしていた。

 女の子は足がすくんで動けていなかった。

 

『(させるか)』

 俺はベルトからボロボロのカードを左腕のバイザーに入れた。

 

「STRIKE VENT!」

 音が鳴ると、俺の左腕には龍の頭を模した武装が現れた。

 そして、俺はボルキャンサーに向かって火球を放った。

 火球はボルキャンサーに直撃し、後ろに吹っ飛んでいった。

 吹っ飛んだのを確認すると、俺は鏡から外に出た。

 出ると、襲われそうになっていた女の子は俺を見ると恐怖に満ちた表情で

 俺を見ていた。

 

『早く逃げろ。ここは危険だ』

 俺は青髪にそう言った。

 だが、青髪は困惑したような表情だった。

 その間にも、ボルキャンサーは立ち上がりこっちに向かって突進してきた。

 

『はぁっ!』

 俺は真っ正面から炎を放つと、ボルキャンサーは転がっていった。

 そして、俺は後ろの女の子に、

 

『早く行け』

 そう言って、俺は倒れたボルキャンサーに近づいていった。

 

 すると後ろの女は、

「ありがとうございます!」

 と言って逃げていった。

 

『(ふぅ、これで遠慮なく戦える)』

 そう思い、俺はボルキャンサーの近くの物陰にドラグクローを向けた。

 

『いい加減出てきたらどうだ?』

 すると、物陰から帽子をかぶった男が現れた。

 男の顔は、怒りに満ちていた。

 

「お前、よくも邪魔を! あと少しだったのに!」

『あと少し、ねぇ....』

「そうだ! あと少しで誘拐できたのに! お前のせいで

 計画が台無しだ!」

『(誘拐って言ってるし....)』

 俺は仮面越しから呆れた目で男を見た。

 

「テメェが誰だか知らねぇが、俺の計画を邪魔したんだ! 

 お前もコイツの力の源となれ!」

 そう言って男は胸ポケットから、カードケースを取り出し

 鏡に向けた。

 すると、鏡からベルトが出てきて男の腰に装着された。

 

「変身!」

 ♪~♪~♪~

 

 男がベルトにケースをはめると、仮面ライダーシザースに変身した。

 

「覚悟しろ!」

「STRIKE VENT!」

 男は右腕にシザースピンチを装備して俺に

 攻撃をしてきた。

 

『(太刀筋甘....)』

 俺はそれを装備していたドラグセイバーで受け止めた。

 

「はぁぁぁぁ!」

 すると、男は何の考えもなしにシザースピンチを振り下ろしてきた。

 だが、俺はそれを全て受け流した。

 

「くそっ! いい加減当たれ!」

『....はぁ』

 俺は勢いをつけて、ドラグセイバーでシザースピンチに

 一撃を放った。

 

 すると、

 

 ガキンッ

 

「なっ!?」

 シザースピンチは真っ二つに斬れた。シザースは斬れたことに

 驚いて懐がガラ空きになった。

『隙あり』

 俺はその隙を逃さず、ドラグセイバーで胸の部分に数回斬りかかった。

 

「グワッ!」

 シザースは倒れたボルキャンサーの方に吹っ飛んでいった。

 シザースは立ち上がろうとしたが、当たりどころが悪かったのか、なかなか立てずにいた。

 そして、俺は倒れている男に近づきこう言い放った。

 

『さて、転生者 須原 雅和だな』

「っ!? なぜ俺の名前を!」

 須原は過去の名前を呼ばれ、焦ったようにそう言い返してきた。

 

『さぁな。神の命により貴様を捕獲する』

 そう言って、俺はベルトから一枚のカードを取り出し、バイザーにセットした。

 

「FINAL VENT!」

 すると、鏡から赤黒い龍が現れ、俺の周りを回り出した。

 俺は少しずつ浮かんで行きキックの体制を整えた。

 

『終わりだ』

 その声を合図にアナザードラグレッダーは俺の後ろから炎を放った。

 キックはそのままシザースに直撃した。

 

「うわぁぁぁ!!」

 シザースは叫び声をあげ、近くにいたボルキャンサーと爆発し、変身が解除された。

 

「お、俺の力が....! 王になる力がぁぁぁ!」

 そう言って叫び声をあげ、須原は倒れた。

 

『....さて、回収回収』

 俺はベルトの横に付いているカードケースから一枚のカードを取り出し、

 須原に向かって投げた。

 すると、カードは須原に刺さり、須原はカードの中に吸い込まれていった。

 俺はそのカードと、須原の持っていたシザースのカードデッキを回収した。

『(一度家に戻ってサリューシュに報告だな)』

 俺はそのまま近くの鏡の中に入り、家に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 〜〜〜〜〜

 

 家に戻ると、俺は変身を解除しサリューシュに通信を繋いだ。

 

『蓮君、何か問題でもありましたか?』

「いや、転生者を一人捕まえた。その報告だ」

『もう捕まえたんですか!?』

 サリューシュの声はありえないと言うぐらいの驚いた声だった。

 

「あぁ、偶然な」

『そ、そうですか。では、こちらに転送をお願いします。

 こちらで責任を持って処罰をつけさせていただきますね』

「あぁ、頼んだ」

 そう言って俺はパソコンを立ち上げ、封印したカードとシザースのカードデッキを

 パソコンの近くに置いてある転送装置に置いた。

 すると、二つは光り出し綺麗さっぱり消えた。

 

『確かに受け取りました。お疲れ様でした』

「おう。じゃあなサリューシュ」

 そう言って、俺は通信を切った。

 

『(今、六時か。今なら行けるか)』

 俺は机の上に置いてある箱を見てそう思った。

 

『(よし、挨拶に行くか)』

 俺は箱を持って外に出て、隣の部屋の前に立った。

 

 ピンポーン

 

「(いないのか?)」

 俺はそう思いもう一度押した。

 

 ピンポーン

 

 すると、中からバタバタと音が聞こえ、一人の女の子が出てきた。

 

「すいません! 遅くなってしまって....」

「(え....)」

 俺は出てきた女の子を見て驚いた。

 何故なら、その女の子はさっきボルキャンサーに襲われそうに

 なっていた子だったからだ。

 

「あの〜、どうかしましたか?」

「え、あぁ、いやなんでもないです。あの、今日から隣に引っ越してきた影宮 蓮です。

 一応、ご挨拶の方に来たんですが....」

「あ、そうなんですね。ご丁寧にありがとうございます。

 私は西連寺 春菜です。よろしくお願いしますね、影宮さん」

「はい。あ、これつまらない物ですが」

 そう言って俺はサリューシュが置いていた箱を渡した。

 

「ありがとうございます。ありがたく受け取らせていただきますね」

「はい。では、今日は失礼させてもらいますね」

「はい、明日からよろしくお願いします」

 そう言って、西連寺は家の中に戻っていった。

 

「(はぁ、慣れないことをするのは疲れるな....)」

 俺はそう感じながら自分の部屋に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(にしても、これは偶然だよな?)」

 俺はさっきの女の子のことを考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 アナザー龍騎
 蓮の持つアナザーライダーの力の一つ
 左腕に装備されたアナザードラグバイザー(赤)で、武装や特殊能力を使って戦う。
 常に右手にはアナザードラグセイバー(赤)が装備されており、接近戦を得意としているが、
 状況によっては遠距離戦も得意とする。

 現在、使えるカードは四枚しかないが、ベルトのデッキにはまだ数枚のカードが
 入るスペースが残されている。

 武器
 アナザードラグセイバー(赤)(常時装備)
 アナザードラグクロー(赤)
 アナザードラグシールド(赤)

 契約モンスター
 アナザードラグレッダー

 所持するカード
 STRIKE VENT
 GUARD VENT
 ADVENT
 FINAL VENT

 特殊能力
 鏡の世界の移動(ただし、一度に移動できるのは15分間)
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