偽りを纏いし転生者とToLOVEるな日々(凍結)   作:アイリエッタ・ゼロス

3 / 20
次は誰を出そうか....


転入するのも一苦労/偽りの魔法使いに手加減なし

 次の日、俺は朝食を食べ制服に着替えていた。

 

「(しっかし、制服を着るのも久しぶりだな)」

 俺は制服を着ていてそう思った。

 サリューシュに稽古をつけてもらっていた時は、

 稽古専用の服を着ていたので約半年ぶりの制服だった。

 

「よし、行きますか」

 俺はカバンと携帯を持って家を出た。

 

 

 〜〜〜〜〜

 

 携帯の地図を見ながら俺は彩南高校に着いた。

 

「(そこそこデケェな)」

 俺は門の外から校舎を見てそう思った。

 

「(取り敢えず、職員室に行くか)」

 そう思い、俺は校舎の中に入った。

 

 

 

 

 五分後....

 

「(何処だよ職員室....)」

 案の定、俺は校舎内で迷った。

 

「(案内図見てくるんだったな....)」

 だが、今更後悔しても遅い。俺はもう少し探してみようと思い

 歩いていたら、一人の青髪の女子生徒が階段から降りてきた。

 

「(あの生徒に聞いてみるか)」

 そう思い、俺はその生徒に声をかけた。

 

「すまない、ちょっと良いか?」

「はい、何ですか、....って、影宮さん?」

「西連寺....」

 俺が声をかけた生徒は隣に住んでいる西連寺だった。

 

「こんな所で何してるんですか?」

「今日からここに転校してきたんだ。それで職員室に

 行こうと思ったら道に迷ってな....」

「そうなんですか。それなら、私が案内しましょうか?」

「本当か。なら頼む」

「はい。では、ついてきてくださいね」

 そう言って、西連寺は俺の前を歩き出した。

 俺は西連寺の後を追いかけた。

 

 

 

 〜移動中〜

「それにしても驚きました。影宮さん、てっきり

 大学生の方と思っていたので」

「よく周りのやつからも言われた。そんなに

 年上に見えるのか....」

「影宮さん、結構大人っぽく見えますよ」

「そうか?」

 そんなことを話していたら、職員室と書かれた

 札がある場所に着いた。

 

「ここですよ」

「すまん、本当に助かった」

「気にしないでください。では、私は教室に戻りますね」

「あぁ、本当にありがとな」

 そう言うと、西連寺は頭を下げ廊下を歩いて行った。

 

「(さて、俺も担任の人に会わねぇと)」

 俺はそう思い職員室の扉を叩いた。

 

 

 

 

 〜〜〜〜〜

 十分後

 

 俺は職員室に入ってから、担任になる骨川先生と話し、

 現在教室に向かって歩いていた。

 そして、1-Aと書かれた教室の前に着いた。

 

「では、名前を呼んだら入って来てくださいね、影宮君」

「わかりました」

 そう言うと、骨川先生は教室へ入っていった。

 しばらく待っていたら、

 

「影宮君、入って来てください」

 教室から骨川先生が俺を呼んだ。

 

「(ふぅ、行くか)」

 俺は教室の扉を開けた。教室にいた生徒は

 興味津々な目で俺の方を見ていた。

 

 ....一人だけ例外はいたが。

 

「それでは影宮君、自己紹介を」

「はい。影宮 蓮だ。これからよろしく」

 俺がそう言うと教室から拍手が起こった。

 

「はい、ありがとう。じゃあ、何か質問がある人?」

 骨川先生がそう言うと何人かの生徒が手を挙げた。

 

「〇〇君」

「スポーツとか得意ですか?」

「球技なら結構できるぞ」

「そうですか」

「じゃあ、次は〇〇さん」

「何か特技とかありますか?」

「そうだな....料理と格闘技ぐらいだな」

「「「おぉ....!」」」

 俺がそう言うと生徒達は少し驚いていた。

「じゃあ、最後に猿山君」

「はい! 彼女とかっていますか?」

「いや、いないぞ」

「そうっすか!」

 クラスの男子達は半分嬉しそうな、逆に半分ダメージを

 受けたような表情をしていた。

 

「さて、後は休み時間に聞いてください。

 では影宮君はあそこの空いている席に座ってください」

「はい」

 俺はそう言ってその席に座った。

 すると隣に座っていた生徒が話しかけてきた。

 

「よろしくな影宮」

「あぁ、えっと....」

「結城リトだ」

「結城か。よろしく」

「じゃあ、授業始めるよー」

 そう言って授業が始まった。

 

 

 

 

 〜〜〜〜〜

 昼休み

「はぁぁぁぁ....」

「めっちゃ疲れてるな」

「当たり前だ....」

 俺は授業の間の休み時間、クラスメイトから

 質問責めにあった。それも毎時間。

 

「こんなに疲れたので久しぶりだ....」

「ははは、取り敢えず弁当食いに屋上に

 行かないか?」

「別に良いぞ」

「じゃあ案内するからついてきてくれ」

 そう言って結城は廊下に出て行った。

 

 

 〜〜〜〜

 屋上

「「いただきます」」

 俺と結城は屋上に来て弁当を食べ始めた。

 

「にしても、不思議だな」

 俺は不意にそう呟いた。

 

「何がだ?」

「俺の目つきのことに誰もつっこまなかったことがな....

 俺って目つき悪いだろ?」

「あぁー、言われてみたら....」

「前は結構ビビられたからな」

「多分アレじゃないか? 特技で料理って言ったから」

「そこ!?」

 俺は驚いて、結構大きな声が出た。

 

「まぁ、多分....」

「意外すぎて何も言えねぇ....」

「まぁ、ビビられるよりは良いんじゃないのか?」

「まぁ、そうだな」

「なら、それで良いじゃないか」

 そう言って結城は弁当を食べ始めた。

 

「なんか、気使わせて悪いな」

「別に良いって。てか、別に俺は影宮が悪い奴とは思わないしな」

「....ありがとな」

 俺は結城に聞こえないぐらいの声でそう言った。

 

「ん? なんか言ったか?」

「何でもねぇよ」

「そうか。あ、そうだ! 影宮の中学とかどんなんだったんだ?」

「俺の中学か? そうだな....」

 中学での思い出を話しながら俺は結城と弁当を食べた。

 

 

 〜〜〜〜〜

 全ての授業が終わり放課後、

「ここが体育館だ」

 俺は今、結城に校内を案内してもらっていた。

 

「結構広いな」

「バスケのコート二つ分は軽くあるな」

「だな」

「さて、ある程度回ったけど、他に気になるところはあるか?」

「いや、こんだけ分かれば十分だ。ありがとな」

「どういたしまして」

 すると、結城のポケットから携帯の音が鳴った。

 

「誰だ、ってヤバい!」

「どうした?」

 結城は携帯を見ると、だんだん焦りの表情になっていった。

 

「今日、買い出し頼まれてるの忘れてた! 

 悪い影宮! 俺先帰るな!」

「わかった。また明日」

「おう!」

 そう言って結城は教室の方に走っていった。

 

「(さて、どうすっかな)」

 俺も、することがないので帰ろうかと教室の方に

 向かって歩き出した。

 その時、グランドの方からテニスボールを

 打ち返す音が聞こえた。

 俺は窓から外を見ると、テニス部が練習をしていた。

 

「(暇だし、ちょっと見に行ってみるか)」

 俺は方向転換をして、グランドの方に向かった。

 

 〜〜〜〜〜

 グランド

 靴を履き替えてグランドに来ると、テニス部は

 サーブ練習とレシーブ練習をしていた。

 

「(結構部員はいるんだな)」

 そうやって遠目で見ていたら、

 

「影宮さん?」

 後ろから声をかけられた。

 振り向くと、そこには西連寺がいた。

 

「西連寺か」

「何してるんですか?」

「ちょっとテニス部の練習を見てたんだよ。

 てか、さん付けはやめてくれ。同学年に言われると、

 なんかむず痒い」

「そ、そうですか?」

「あぁ。できたら敬語じゃなくて普通に

 話してくれたらありがたい」

「わ、わかりました。頑張ってみます!」

「おう」

 そうして話していたら、

 

「おーい、春菜ー! 何してるのー!」

 テニス部の方から西連寺の名前が呼ばれた。

 

「あ、いけない! 早く行かないと! 

 影宮さ、影宮君も良かったら参加してみる?」

「あぁ....そうしたいのは山々なんだがちょっと

 用事があってな。また今度参加させてもらう」

「そっか。じゃあ私行くね」

「おう、頑張れよ」

 そう言うと西連寺はテニス部の方に向かっていった。

 

「(....さてと)」

 俺は近くにあった鏡を見た。

 そこには、“アナザードラグレッダー”が俺を見ていた。

 

「(....見つけたのか)」

 俺はすぐに校舎裏に向かった。

 そして、鏡にいるアナザードラグレッダーに聞いた。

「場所は?」

「グォォォォ!」

 すると、アナザードラグレッダーの目が光り出し、ホログラムの

 映像を流し始めた。映像には二人のライダーが河川敷で

 戦っている様子が撮られていた。時間を見ると三分前の事だった。

 

「(三分前か....なら、これですぐに向かうか)」

 俺はそう思い、腕の時計を外した。

 そして、俺はアナザーウォッチのスイッチ部分を押した。

 

 ♪~♪~♪~

「WIZARD!」

 

 俺の頭の上に赤黒い魔法陣が現れ、俺の体をすり抜けると

 俺は“アナザーウィザード”と化した。

『(テレポートする間に検索をしておくか)』

 そう思いながら、俺はベルトに右手を当てた。

 

「Teleport!」

 俺はその場から姿を消した。

 

 

 

 〜〜〜〜〜

 河川敷

 

 テレポートした場所は、ちょうど二人のライダーの間だった。

 

「な、なんだコイツ!」

「し、知るか! お前の仲間か!」

「こんな奴知るか!」

 俺がテレポートの魔法で河川敷に現れると、二人のライダーは

 俺の姿に驚いているようだった。

 

『(焦りすぎだろ....まぁ、良い)』

 そして、俺は確認のため二人に聞いた。

 

『お前達、転生者だな?』

「っ!?」

「何故それを!」

『さぁ、なんでだろうな?』

 転生者ということは火を見るよりも明らかだった。

 そうして焦っている二人に、

 

「Explosion!」

 俺は爆発魔法を放った。

 

「っ!」

「は....」

 一人は寸前で躱したが、もう一人は魔法が直撃して吹っ飛んでいった。

 

『流石、仮面ライダーマッハってところか....』

 俺は吹っ飛んだ方を無視して、躱した方を見てそう呟いた。

 すると、マッハは俺の方を睨みつけたように言ってきた。

 

「お前、何者だ! 何故俺達に攻撃してきた!」

『それが俺の仕事だ』

「どういう事だ!」

『俺の仕事はお前達、悪徳転生者の捕獲だ』

「捕獲だと? 何のために!」

『それはお前がよく分かってるんじゃないか? 

 転生者、詩水 剛』

「....何故その名前を! その名前は俺の前世の....」

『お前のことは地球の本棚で既に検索済みだ。

 なかなか色々やったみたいだなぁ、そのライダーの力で....』

「っ!」

『図星だな』

「....なら、お前も消せば良いだけだ!」

 

「ゼンリンシューター!」

 そう言ってマッハは、光弾を放ちながら俺に向かってきた。

 

『抵抗するか....仕方ない』

 俺はベルトに右手を当てた。

 

「Defend!」

 俺の目の前には炎の壁が現れ、光弾を全て受け止めた。

 

「っ! なら....」

 

「ゼンリン!」

 

「これならどうだ!」

 そう言ってマッハはゼンリンを回して炎の壁にぶつけてきた。

 だが、炎の壁には傷一つつかなかった。

 

「嘘だろ!?」

『その程度の攻撃で俺を消そうと思ってたのか....

 舐められたもんだな』

「〜〜っ! 黙れ!」

 

 ♪~♪~♪~

「ヒッサツ! フルスロットル! マッハ!」

 

「はぁぁぁ!!」

 マッハは必殺技を発動し、俺に向かってキックを放とうとした。

 

『....はぁ』

『(脳筋め)』

 俺はため息をつき、ベルトに右手を当てた。

 

「Bind!」

 すると、マッハの周辺にいくつかの魔法陣が現れ、

 魔法陣の中から現れた鎖がマッハの動きを封じた。

 

「なっ! くそっ! 外れろ!」

 マッハは空中で鎖を解こうと暴れたが、

 全くと言っていいほど解ける様子が見えなかった。

 

『(終わりだな)』

『転生者、詩水 剛。お前の人生はここまでだ』

 

「Special!」

 俺のベルトが鳴ると、マッハの上空に巨大な魔法陣が現れた。

 

「や、やめろ....!」

 マッハは危険を感じたのか、命乞いをしたが、

 

『それは無理だ』パチンッ

 俺は無視して指を鳴らした。

 すると、魔法陣から巨大な炎が現れ、マッハを包み込んだ。

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 マッハは叫び声を上げながら炎に焼かれていたが、

 しばらくすると声を上げなくなった。

 その時、炎も収まり地面にマッハが落ちてきた。

 近づいて確認すると、マッハの変身が解除されており、

 詩水は気絶していた。

 俺はベルトとシグナルバイクは回収し、カードを詩水に落とした。

 詩水はカードに吸い込まれ、カードは俺の手元に飛んできた。

 

『(後一人も捕獲だな)』

 俺は最初の一撃で吹っ飛んだやつの所に向かった。

 吹っ飛んだライダーのランスは気絶して変身が解除されていた。

『(手がかからずに済んだな)』

 俺はベルトとカードを回収して変身者の禍宮にカードを落とした。

 禍宮も詩水と同じようにカードに吸収された。

 

『(任務完了っと。後は....)』

 俺はスペシャルの魔法を使った場所に、

 

「Return!」

 修復の魔法を使うと、更地になった場所は元通りの地形に戻った。

 

『(よし、これでバッチリだな)』

 俺はそう思い、回収したベルト達をコネクトの魔法で家に転送した。

 

『さて、戻るか』

 

「Teleport!」

 俺は魔法を使い学校に戻った。

 

 

 

 

 〜〜〜〜

 彩南高校 校舎裏

 

 戻って来ると、校舎裏には誰もいなかった。

 俺は変身を解除して、アナザーウォッチを腕時計に戻した。

 

「(さてと、荷物取りに戻って今日は帰るか)」

 そう考え、俺は教室に荷物を取りに戻り家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これが、ある宇宙人と出会う日の放課後の事だった。

 

 

 

 

 

 




 アナザーウィザード
 蓮の持つアナザーライダーの力の一つ
 右手にはめている指輪で、さまざまな魔法を使って戦う。
 炎、水、氷、風、雷、土、光の魔法が使え、どのような敵にも対処ができる。
 しかし、魔法の威力が高いため、周辺に人がいる場合は
 加減をしなければならない。
 その他にも、コネクトやエクスプロージョンと言った
 ウィザードや白い魔法使いの魔法も多数使える。

 一応物理戦闘もできるが、基本的に魔法で倒しきるので
 滅多に物理戦闘をしない。

 武器
 右手にはめた指輪

 特殊能力
 魔法
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。