偽りを纏いし転生者とToLOVEるな日々(凍結) 作:アイリエッタ・ゼロス
その日の夜
『ふぅ....』
俺は地球の本棚の中にいた。“アナザークイズ”の姿で。
そして、俺の手には一冊の開かれた本があった。
本の題名は「SIGNAL TOMAーRE」
仮面ライダーマッハが使うシグナルバイクの一つだ。
何故この本を読んでいるかというと、“アナザードライブ”に
この力を組み込もうと思ったからだ。
『よしっ』パタンッ
俺は本を閉じた。
『(組み込み方はわかったし、整備室でさっさとやるか)』
そう思い、俺は変身を解除して地球の本棚と同じ空間にある
二つの扉のうちの木製の扉を開こうとした。
その時、
「グォォォォ!」
隣の扉から龍の雄叫びが聞こえた。
隣の金属の扉を見ると、そこにいたのは....
「どうした、ブラッカー」
俺の契約しているモンスターの一体、アナザードラグブラッカーがいた。
「グォォォォ!」
そう言うと、アナザードラグブラッカーは目からホログラムの光を放ち、
地面に映像を流し始めた。
その映像は、周りの景色を見るに、どこかの公園の池から撮っている映像だった。
「(なんで公園?)」
そう思って見ていると、二人の男が池の方に向かってきた。
男達は二人は池の柵にもたれると、こんなことを話し始めた。
『なぁ、見たか?』
『あぁ、流星が流れたことだろ?』
『....ついに進められるな。俺達の計画が』
『あぁ、俺達の』
『『ハーレム計画が』』
『楽しみだなぁ、雅』
『あぁ。それに、やっと本当の力が使えるな』
そう言って男は黒い携帯を取り出した。
『それは俺もだよ』
そう言ってもう一人の男もメロンの絵が描かれた
南京錠を取り出した。
『絶対に成功させるぞ!』
『あぁ』
「(カイザフォンにメロンロックシードか....)」
二人の男が持っていたものはどちらも仮面ライダーに変身するために必要なアイテムだった。
「(転生者なのは確定。なら....)」
「捕獲しないとな」
♪~♪~♪~
「QUIZ!」
俺はアナザーウォッチを押し、アナザークイズへと化した。
『さて、検索を始めようか』
そう言って、俺はさっきの男達の検索を始めた。
『キーワードは、カイザ、斬月、転生者』
すると、本棚は一斉に動き出し、俺の目の前には黄色と白の
二冊の本が残った。
『(草原 雅巳に呉山 蒼虎、前世もそうだが、この世界でも二人で
恐喝や窃盗を行なっている、か....)』
俺は二冊の本をめくり、二人の情報を記憶した。
『(面倒なことになる前にとっとと捕まえないとな)』
俺はそう思い、変身を解除して木製の扉を開けた。
開けると、そこは俺の家の廊下に繋がっていた。
俺はそのままの服で家を出た。
〜〜〜〜〜
マンションから少し歩いた裏路地
「さて、行きますか」
俺はアナザーウォッチのスイッチを押した。
♪~♪~♪~
「SHINOBI!」
紫色の竜巻が俺の体を包み、“アナザーシノビ”と化した。
『(公園はあっちだったな)』
俺は跳んで屋根の上に乗り、公園の方に向かった。
〜〜〜〜〜
屋根の上を走って俺は三分ぐらいで公園に着いた。
『(いた)』
公園内を探していたら二人の男は池の柵にもたれて話を続けていた。
そして俺は、気づいていない男に後ろからこう話しかけた。
『転生者 草原 雅巳に呉山 蒼虎だな』
すると、二人は俺の方を向いた。
二人は俺の方を見ると、まるで異形を見るような目で俺を見ていた。
「テメェ、何者だ!」
「なんで俺達の名前を....!」
『さぁ、なんでだろうな?』
そして、俺は挑発するようにこう言った。
『まぁ、それは置いといて....ハーレム計画だったか?
....させるわけないだろ』
俺がそう言うと、呉山は、
「なんでそれを!?」
ありえないと言うぐらいの勢いで言ってきた。
『さぁな』
「....テメェ、俺達の計画を邪魔するつもりか!」
『あぁ、さっきそう言っただろ?』
俺がそう言うと草原は、
「ふざけんな! お前みたいな怪物に俺達の計画を邪魔させるか! やるぞ蒼!」
「あぁ、雅!」
そう言って二人は腰にベルトを巻いた。
「9・1・3」
「Standing by」
♪〜♪〜♪〜
「変身!」
「Complete」
草原は仮面ライダーカイザに、
「メロン!」
「ロック・オン!」
♪〜♪〜♪〜
「変身!」
「ソイヤッ! メロンアームズ! 天・下・御免!」
呉山は仮面ライダー斬月に変身した。
「行くぞ怪物!」
「邪魔しようとした事を後悔させてやる!」
そう言って斬月は無双セイバーで、カイザは拳で
襲いかかってきた。
「オラァ!」
「食らえ!」
俺は二人の攻撃をわざと紙一重で避け続けた。
『(攻撃のコースが読みやすい....)』
二人の攻撃は単調なので、簡単に避けることができた。
「避けてばっかで鬱陶しい!」
「これならどうだ!」
カイザは腰にあるカイザブレイガンを手に取り、
黄色の光弾を放ってきた。
『甘い....』
俺は腰に装備していた刀で、光弾を叩き斬った。
「んなっ!? ....クソがぁ! 蒼、お前もやれ!」
「わかった!」
すると、斬月も無双セイバーから弾丸を放ってきた。
『だから甘いんだよ....』
俺は体を回し、自分の周りに紫の竜巻を発生させた。
竜巻は光弾を消し、弾丸を斬月とカイザに跳ね返した。
「ぐわっ!」
「くっ!」
だが、斬月はメロンディフェンダーでガードしたため、
あまりダメージが通らなかった。....カイザは結構ダメージを
受けていたが。
『今度はこちらから行くぞ』
俺は刀を鞘に納め、手から鉤爪を出した。
そして、俺はカイザに狙いを定め急接近した。
「な....」
『懐がガラ空きだ』
そう言って俺は、鉤爪でカイザを数回切り裂いた。
「グハッ!」
カイザは後ろに吹っ飛んだ。
「雅! ....テメェ!」
後ろにいた斬月はキレて、俺に向かってきた。
「はぁぁぁぁ!」
斬月は無双セイバーを振り下ろしてきたが、
ガキンッ
俺は鉤爪で無双セイバーを止めた。
『お前は後回しだ』
そう言って俺は、足についているクナイを斬月の影に投げた。
すると、斬月は無双セイバーを振り上げようとしたが、
「な、なんで動かないんだ!」
斬月は無双セイバーを振り上げることができなかった。
何故なら、さっき投げたクナイで俺が影縫いを発動させたからだ。
『そこでおとなしくしてろ』
俺は斬月を放っておいてカイザの元に向かった。
カイザはすでに満身創痍の状態で立ち上がろうとしていた。
「はぁ、はぁ、はぁ....」
『(あっけない....まぁ、そのほうが楽だが)』
『さて、転生者 草原 雅巳、お前の人生はここまでだ』
俺は鉤爪をカイザに向けてそう言った。
が、その言葉が逆鱗に触れたのか、
「ふざけるなぁぁぁ!!!」
カイザは逆上し、ベルトのミッションメモリーを手に
装備したカイザショットに付けた。
「Ready」
「Exceed Charge」
「こんなところで、終われるかぁぁぁ!!」
そう叫びながら、カイザは俺の方に突っ込んできた。
『....終わるんだよ、お前はな』
俺は両手の鉤爪に紫の竜巻を纏わせた。
そして、
「あぁぁぁぁ!!!」
『はっ!』
ガキンッ
俺はカイザのグランインパクトを鉤爪で受け流し、すれ違った瞬間
もう一つの鉤爪でカイザのボディに斬撃を放った。
「ガハッ....」
カイザは倒れ、強制的に変身が解除された。そして、カイザギアとカイザフォンは
俺の足元に飛んできた。俺は飛んできた二つをカーブミラーから見ていた
アナザードラグブラッカーに投げた。
『持って帰っといてくれ、ブラッカー』
「グォォ」
アナザードラグブラッカーは手で二つを掴んで
鏡の奥へと飛んで行った。
『(さて....)』
俺は草原の方を見た。草原は血を流して気絶していた。
俺は草原に近づき、カードを落とした。
すると、草原はカードに吸い込まれ、カードは俺の手元に戻ってきた。
『(まず一人)』
俺はカードをケースに直し、斬月の方に向かった。
「テメェ、いい加減これをどうにかしろ!」
戻ってきて早々、斬月は俺にそう言ってきた。
斬月は影縫いに引っかかったままだった。
『アホか。捕獲対象をわざわざ逃すようなことをするわけないだろ』
そう言いながら俺は斬月の目の前に立った。
『悪いが、これは回収させてもらうぞ』
そう言って俺は、メロンロックシードを閉じ、ベルトから
ロックシードを外した。
外した瞬間、斬月の変身は解除された。
「テ、テメェ....! それを返せ!」
『....返すわけないだろ』はぁ
そう言って俺は腰のケースからカードを取り出し、
呉山に当てた。
すると、カードは呉山を吸い込み始めた。
「な、なんだよコレ! 助けてくれよ!」
呉山は俺に懇願してきたが、
『それは無理。お前は罪を重ねすぎた』
俺はそう言ってその言葉を無視した。
「ふざけんな! 俺はまだ....!」
そう言って続きを言おうとしたが、先にカードの中に
吸い込まれた。そして、カードは俺の手元に飛んできた。
『さて、後は....』
俺は呉山が吸い込まれたところに落ちた戦極ドライバーを破壊した。
『(よし! これで任務完了)』
俺は変身を解除しようとアナザーウォッチを押そうとした時、
ゴズンッ!
近くから、何か巨大な物が落ちた音が聞こえた。
『(なんだ? 今の音....)』
俺はアナザーウォッチを押そうとしたのをやめ、
音の方に向かった。
〜〜〜〜〜〜
音が聞こえたところに着くと、スーツの男が二人、私服の男が一人に、
その男と手を繋いでいるコスプレみたいな女が一人いた。
そして、その男女の後ろには投げられたようなトラックがあった。
『(さっきの音はトラックが投げられた音か....?)』
そんな様子を木の上から見ていると、スーツの男達と、
コスプレ女は言い合いを始めた。そして、コスプレ女の隣いる男は
コスプレ女の方を見て、何か呆れたような顔になっていった。
その時、男の顔が見えた。
『(え....)』
その男の顔に、俺は見覚えがあった。
何故なら、
『(何やってんだ結城....)』
俺の隣の席の結城 リトだったからだ。
結城はコスプレ女に何かを言っていたが、距離が
遠すぎて聞こえなかった。
すると、女は急に携帯を取り出した。
そして、何か操作すると、女の上空が光り出し
巨大なタコの形をしたマシンが現れた。
『(な、なんだアレ....?)』
俺がそう思った時、タコのマシンはスーツの男達を
吸収し始めた。
『(ヤバイな、あのマシン....)』
俺は呑気にそんな事を考えていたが、次第にマシンの風は
強力になり、辺りの木や自販機などを吸い込み始めた。
そして、なぜか結城までマシンに吸い込まれていった。
そして、俺の乗っている木もマシンの方に折れかけていた。
『(ヤバっ!)』
俺はとっさに木の影にクナイを投げ、影縫いを発動させた。
木は斜めの状態になったが、動きは止まった。
そして、
ドカーン!
少し目を離した隙に、マシンは爆発を起こした。
爆発したマシンからは、結城を含めた三人の男が飛び出てきた。
男達は、それぞれ木の枝に引っかかっていた。
俺は結城を助けに行こうと思ったが、俺より先に
コスプレ女が結城を助けた。
....背中に翼を生やして。
そして、女は結城を持ってどこかに飛んで行ってしまった。
『(....どうなってんだよ)』
俺は木から降り、女の飛んで行った方を見た。
結城と女は既に見えないところまで飛んでいってしまっていた。
『(結城もそうだが、ここをどうにかしないとな....)』はぁ
俺は散らかったマシンや木を見てそう思った。
アナザーシノビ
蓮の持つアナザーライダーの力の一つ
影分身や影縫い、空蝉といった忍術を使いながら戦う。
さらに、竜巻を操ることができ、相手の攻撃の無効化や
武器に装備させるなど攻守どちらにも優れている。
武器
腰に装備している刀
鉤爪
クナイ
特殊能力
忍術
竜巻の操作
地球の本棚
蓮がサリューシュからもらった転生特典
この世界の情報、さらに転生者の情報の全てが保管されている。
現在、蓮の頭の中に一つ(ただし、転生者の情報のみ)、蓮の家の部屋の中に一つある。
(頭の中にある分はサリューシュからのサービス)
しかし、頭の中にある本棚はアナザーライダーに変身していないと検索できず、
部屋の中にある本棚を使うにはアナザークイズでないと検索ができない。
そして現実世界にある本棚の中には入り口とは別に謎の金属製の扉がある。